奇跡。
それはたった2分だけで起こる。
それが10回も起きたら、
きっと凄まじい奇跡になる。
半時間。
それは1時間、
いわゆる60分の半分のこと。
つまり30分以内に、
その10回の奇跡が全て起こったとしたら。
何が起こるか、半時間先でしか分からない。
このアルバムの10曲は、あなたの価値観を奇跡的に変えるものばかり。同時に、奇と名のつくボカロPが残した、これまでの足跡でもある。
今回のアルバムは全部の曲が3分を超えない。一瞬で終わってしまうようで、すごく濃密な内容に仕上がっている。例えて言うなら、あっさり食べられるが強く記憶に残る、忘れられない味わいのある和食のようなアルバムだ。
この半時間の中に、たくさんのアイデアがふんだんに詰め込まれている。BPM360という超高速のロックだったり、かわいい内容なのに衝撃的な終わり方をする童謡があったり、8bitのゲームサウンドと融合した民族音楽があったりと、音も歌詞も含めて、新しくて親しみのあるアイデアが、この半時間に凝縮されている。
これが、
阪本数奇というボカロPが贈る、
半時間の奇跡だ。