
このコーナーは日々新しい才能を排出し続け、今最も勢いのあるライヴ・ハウス新宿Motionのスタッフが、“NEXT POP”をキーワードに次世代のミュージック・シーンを担うアーティストを、どこよりも早く紹介するコーナー。新宿Motionの店長である鶉野拓人とブッキング・スタッフの池内恵己が2010年最初に紹介するのはSorrys!。ARABAKI ROCK FEST.やアナログフィッシュの企画に出演するなど、既に大きな舞台での演奏を経験している彼らは、とにかく自由奔放。つかみどころのないSorrys!の本音を引き出すのに一苦労のインタビューだったけれど、最後に少しだけ音楽に対する本心が垣間見えた気がする。
Vol.8 Sorrys!
Vo&G:菊田尚(キクタタカシ)
Dr:テッペイ
Bass:MKT
2006年
菊田尚とテッペイの2人でライブを開始する。
2007年
G、Keyが加わり一時四人編成へ。
その後、Baなども加わり数回のメンバー・チェンジを経るが再び2人編成に戻る。
2008年
7月、MKTが加入。現在の3人編成になる。
2009年
4月、 ARABAKI ROCK Fes09出場。
9月、新宿motionにて初ワンマン・ライブ『東京セプテンバー・イレブンス』開催
10月、アナログフィッシュ10周年企画『10×10×10』@新木場studiocoast出場。
同月、北海道TV主催 『夢チカLIVE,Vol55』出演。
2010年
3月 夢チカライブSP@ZEPP札幌出演予定。
INTERVIEW
—では2010年最初のゲストSorrys!です。まずは自己紹介をお願いします。
 テッペイ : ドラムを務めるテッペイといいます! (猪八戒のモノマネをするテッペイ)
 MKT : … お? 俺はベースを務める噂に名高いMKT(エム・ケー・ティー)だ。あんまり詳しいことはわからないけど自分のベースのことをBLUE JET MKTと呼んでいるぜ。
 菊田 : (感心した様子で) はー。そうなんだー。僕ぁギター・ボーカルの菊田尚です! 
—(笑) まずはMotionとの出会いを教えてください。
 池内(motion) : 2年前に日の毬というバンドの企画に出演したのが初めてですね。
 テッペイ : まだ日の毬に敬語で話をしていた頃だね。
 菊田 : 日の毬ってのは五人組の良くわかんないけどぐにゃぐにゃした奴ら。僕としては親しくないと思ってましたけどなにがどうしてなのか誘われました。
 MKT : (黙って肯く)
 菊田 : 今はタメ語で喋れます。
 池内 : (笑) 日の毬にSorrys!は絶対にリハから見てくださいと言われました。 

—どんなリハをするんですか?
 池内 : 普通のリハなんですけど、普通のリハじゃない。何かがおかしいんですよね。
 菊田 : いや、フツーですから。 そこは池内さんがおかしいっす。
 テッペイ : そうだね。池ちゃんホントおかしいよね。 
—初めてライヴを見た時の印象は?
タクト : 衝撃でした。すごくかっこいいと思いましたね。ただ安定しない時期があったのと、ものすごいパワーを持っているのにコントロールしきれない部分がありますね。でもそのすごいパワーが解る人には解るみたいで、突然大きなイベントに誘われたりするんですよね。
—Sorrys!って一体どんなバンドなんですか?
 池内 : 不思議なバンドです。
 タクト : すごいバンドです…。言葉にできないんですけど。
 MKT : (黙って肯く) 
—僕も一度Sorrys!とタイバンした経験があるのですが、楽曲は非常にポップで、こみ上げてくる熱いライブをするバンドのイメージでしたね。
 菊田 : そう。みんなが口を揃えて言うのは、ミッシェル・ガン・エレファントみたいだねってね。
 テッペイ : 言われたことねえだろ、お前。こないだの正月、うちの姉ちゃんにYouTubeのライヴ動画を見せたら「あ〜、はいはい。ボーカルが叫ぶ系ね。っていうかボーカルがやせ過ぎてキモくない? 何でDAIGOみたいにしないの?? 私はブレイカーズみたいな感じがいい!」って言ってました。 
—結成当初からメンバーは変わっていませんか?
 タクト : メンバーが二人の時もあれば、ギターが入ったり鍵盤やベースが入ったり、かなり流動的でした。メンバーの問題で年末のSWAN SONG COUNCILをキャンセルしたこともありましたから。でも、今のメンバーでようやく固まりましたね。
 テッペイ : 前のギターは不器用過ぎて左手の小指が動かなくて、そのたびに僕らが行って指盤上の小指の位置を動かしてあげなくちゃいけないギタリストでしたから。 
—(笑) 今のメンバーになってどのくらいですか?
 菊田 : 一年以上経ってます。一年と二日かも知んない。MKTとテッペイは兄弟なんですよ。んで、僕とタクトさんも兄弟なんですよね。あと、兄弟な奴を数えたらキリが無いので止めますけど。
 タクト : 僕と菊田君は違いますよ(笑)。全然似てないでしょ! 最初、Sorrys!は本名も年齢も教えてくれなかったんですよ。 
—ARABAKI ROCK FEST.やStudiocoastで行われたアナログフィッシュのイベントに出演するなど大きいステージも経験していますね。
 池内 : ARABAKI ROCK FEST.のライブはすごくよかったです!
 テッペイ : 今度、北海道テレビのイベントでZepp札幌に出演します! 
—それは事実ですか?
 菊田 : ホント過ぎです。 僕らいつも嘘ばっかつくとか言われてますけど、それこそがウソっぱちです。これはインタビューで言っておいたほうがいい。
 タクト : 今は大分マシになった方ですよ。池ちゃんがすごいのはSorrys!と普通に会話ができるところ。僕はようやく少し話せるようになったところですから(笑)。 
—音源は出しているんですか?
 タクト : 正式なものはまだだよね?
 テッペイ : 何もかもがうまく行かないバンドなんですよ。でも最近は三人になって気分すっきりだね!
 菊田 : こいつが勝手にすっきりしてるだけですね、ここ数日間。 
—レコーディング時には、既に三人で活動していたのですか?
 菊田 : ちょうど1年前くらいだから… どうだった?
 MKT : 確か俺はいた気がするなー。
 テッペイ : だってお前レコーディング中に寝てて怒られてたじゃねーかよ! それで次の日に「気合を入れてきた」って坊主にしてきたんですよ。それで、また寝てましたけど。
 MKT : 坊主にしたくらいじゃ眠気はさめなかったですね。
 テッペイ : つまりただ坊主にしてきただけだったという。 
—以前Sorrys!のホームページを見たんですけど、変なホームページでしたよね(笑)。
 タクト : まず、どこをクリックしていいか解らないんですよ。それで、リンクにいっても大食いのYOUTUBEの映像にいってしまうという…。なんだこれ!? と思いましたね。ライブ情報も見れないという。
 テッペイ : その当時は、インパクトが大事だなと思って、色々と試行錯誤していたんですよね。インパクトなら「人VS熊の早食い動画だな」と思って、その動画をのせていました。メンバーの名前も隔週くらいで変えていましたから。 

—どんなバンドか何となく解ってきましたね(笑)。結成して何年ですか?
 テッペイ : 3年くらいかな。その頃MKTは高校でバスケをしていて、パスが全くこないので「パスくれ!!」っていつもキレてたんですよね。こいつはバスケの試合になるとキレるみたいなんで。
 MKT : そうだね。懐かしーな。
 一同 : (笑)
 菊田 : なんの話だっけ?? バンドの結成ですね。最初にライヴをしたのは20000Vだったんですよ。 
—それで今はMotionを中心に活動していると。去年はワンマン・ライブも行っていましたね。
 タクト : ワンマンの時は本当に感動的なライブでした。泣きそうになりました。ベースもすごくうまくなって、音もよくなりました。音楽も個性的で、歌がまたいいんですよ。パッと聞いて覚えられますからね。変な人たちですけど、ライヴがいいので是非一度見に来てほしいですね。
 池内 : やっぱりこの人間性があっての音楽だから、なんとかこの良さを伝えたいですね。
 タクト : 本当に泣いちゃうんですよ。 
—誰が泣いちゃうんですか?
 一同 : (笑)
 タクト : お客さんや僕らがです(笑)。年末のライブは特にすごかったです。
 テッペイ : 元カノに「あんたらライブで人を泣かせたことあるの? 泣かせるようになりなさい!」って言われて…。その彼女は今は結婚して、子持ちなんですよ。仕事もしているんですけど、彼女の会社がヤバいらしいです。
 菊田 : とりあえず元カノの話はいいんじゃない?
 テッペイ : いや。ワンマンも見に来てくれましたからね。(キッパリ) 

—ライブに対する意気込みがあれば教えてください。
 MKT : 僕はよくライヴ前に走っていましたね。Motion近辺を40分くらい走り込むんです。
 テッペイ : こいつは走った後、すごく老けてるんですよ。今日はそうとう老けたお客さんいるなと思ったらMKTだったんです。それでライヴ前に説教して、二度と走らないように言いましたけど。 
—最後に2010年の抱負を聞かせてください。念のため「バンドの抱負」ですよ!
 MKT : 今年の抱負はですね。とにかく…。うーん。がんばるぞー!! 僕はそれにつきるんじゃないかなと思いますね。
 テッペイ : 去年は音源が出せなかったから、きちんとした音源を出したいですね。その夢が叶うといいなとは思いますね。
 菊田 : 僕はですね。みんなと自分らの音楽を共有したいですね。音源をリリースすることそのものが目的ではなく、その音楽とその気持ちを共有したい。そして、その共有をライブでもっと膨らませたい。それが一番やりたいことです。
 テッペイ : それは本気だよね? (猪八戒のモノマネで)
 一同 : (笑) 
Sorrys! Live Shcedule
- 1/30(土)Nemotroubolter + Motion presents!! Grand Rock Run!! @新宿Motion
 
- 2/10(水)@横濱BBストリート
 - 2/16(火)Show Me How To Live@下北沢MOSAiC
 
- 2/28(日)imamon presents 「勝手気ままな人生が複雑な理由vol.3」@新宿Motion
 
Motionとは?
新宿Motionは新宿歌舞伎町に2005年10月にOPENしたキャパ120人のライヴ・ハウス。良い歌、良い演奏、良いライヴというのはジャンルを超えて伝わるものだという思いで、多くのバンドが「どうすればもっと良くなるだろう? 」と思う気持ちを一緒になって考えています。伝える事、伝わる事の難しさ、楽しさ。その伝達力の強さが強ければ強い程「POP」なんだという思いから、OPEN一周年記念コンピのタイトルは「NEXT POP」にしました。その「NEXT POP」という言葉がそのまま新宿Motionのカラーになっていると思います。
- website : http://Motion-web.jp/
 - staff blog : http://MotionMotion.blog63.fc2.com/
 
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