マレウレウ祭り~めざせ100万人のウポポ大合唱! vol.2~をDSDで是非!

MAREWREW / マレウレウ祭り~めざせ100万人のウポポ大合唱! vol.2~

レラレラスイスイ〜ハウサー
馬追い歌
サランぺ
ヤイカテカラ イレッテ
ソンカイノ
アリアン~アローロ
カネレンレン
Encore : アヨロ〜サーオイ
ワークショップ : みんなでウポポ
配信形態
1) DSD+mp3
2) HQD(24bit / 48khz wav)
価格 : 1500円(まとめ購入のみ)
特典 : オリジナル・フォト・ブックレット付き



配信中マレウレウ初のミニ・アルバム

MAREWREW / マレウレウ
1. SONKAYNO
2. HAWSA
3. SA OY
4. ARORO
5. CIKAP
6. ARIAN

オール・アカペラによる天然トランス輪唱!マレウレウ初のミニアルバム。

2/13 マレウレウ×UA@浅草アサヒ・アートスクエア

言葉が生まれる前の世界では、どんな音楽が鳴り響いていたのか? 歌詞に意味はなかっただろうし、意味よりも口から発せられる響きや、リズム、そしてメロディが、様々な感情や自然の風景を表していたのだろう。想像に過ぎないけれど、音楽の原点がそこにあるのは疑いのないことだ。

2011年2月13日。東京の浅草、アサヒ・アートスクエアーにてマレウレウ主催の「マレウレウ祭」へと足を運んだ。マレウレウとはアイヌ語で「蝶」の意味を持ち、アイヌの伝統的な音楽であるウポポ=歌を歌い継いでいる女性四人(REKPO、HISAE、MAYUNKIKI、RIMRIM)によるグループ。2010年に発売された1st Mini Album『MAREWREW』は、ウコウクと呼ばれる輪唱が引き起こす天然のトランスとその根源的なスタイルが話題を呼び、ジャンルを問わず多くのアーティストにより支持された。そして、この日はマレウレウのファンであると公言するUAとの共演という、なんとも豪華なイベントだった。前日まで降り続いていた雪も上がり快晴となったこの日、会場ではアイヌの伝統料理や手作りの工芸品が売られ、会場前方のお客さんは床に敷き詰められた座布団の上で料理を食べつつお酒を飲むなどして、ライヴが始まる前から和やかな雰囲気が会場全体を包んでいた。

そして19時を少し過ぎた頃、マレウレウのメンバーは小さな円を描いてステージ中央に座り込み、おもむろに床を叩きリズムを刻み始めた。そのリズムに合わせウコウクが始まる。アイヌ語で歌われる不思議な響きの言葉が重なり合うにつれ、会場全体がゆっくりと荘厳な雰囲気に変わっていく。同じメロディーを1拍ずつずらして歌い継いでいくウコウクは、カノンの様な構造を持ちながら、西洋音楽とは全く異なる音階が僕たち日本人の郷愁を強く刺激する。懐かしさを内包したメロディと輪を形作る4人の姿は、神聖な儀式を彷彿とさせ、誰一人として物音を立てることなくその一音一音に耳をすましていた。

(C) Mori Kosuke

1曲目のウコウクが終わる頃には、誰もが別世界へと運ばれ、しばらくの間その空気に包まれたまま沈黙していた。そして、曲が終了したとわかると沈黙を切り裂くようにいっせいに拍手が広がった。一瞬にして観客の心をつかんでしまうマレウレウの音楽は、アイヌ語で歌われるため意味がつかめない。つまり理解を必要としない。聞き手はその音の響きとメロディに身を任せ、その流れに乗ればいいだけなのだ。2曲目からはこのグループのプロデュースを務めるOKI DUB AINU BANDのOKIが登場し、アイヌの民族楽器であるトンコリが加わる。マレウレウのリーダーであるREKPOの独唱につづき、「サランペ」〜「ヤイカテカラ」、そして、1st Albumにも収録されている「Sonkayno」が演奏された。ねずみの唄だというこの歌は、3人の輪唱に一人ねずみの様に自由に動き回る声が、あちらへ、こちらへと聴くものをいざなう。その後も「アリアン〜マナイタ〜アローロ」とウコウクが続き、彼女たちのステージが終わった。僕は20分ほどのずいぶんと短いライヴだと思い、時計を見ると開始から50分は演奏していた。どうやらマレウレウの音楽によって、時間の感覚すらなくなる異世界へと連れて行かれてしまったようだ。

その後、UAによるステージが続き、最後にこのイベントの目玉であるマレウレウとUA、そして約300人にも及ぶ観客との大セッションが始まった。会場全体を包む声の洪水。ウポポの大合唱が始まるにつれて、その様子は儀式から祭へと変化していった。分厚い音の層の中に包まれ、次第に自分の声と他人の声が交じり合い自己と他者の境界線がなくなるこの感覚は、まさに天然のトランス状態であり、感情までゆっくりと溶け合っていくかのようだった。

(C) Mori Kosuke

以前インタビューで、「ウコウクの楽しさは歌ってこそわかる。それをたくさんの人と分かち合いたい。」と語っていた彼女達の想いが300人の観客に伝わった瞬間だった。そしてこの「マレウレウ祭」は、実は100万人のウポポ大合唱を目指すプロジェクトでもあるのだ。今始まったばかりのこのプロジェクト。100万人の声が一つの声になり、4人が今まさに蛹から「蝶」へと変わろうとしているその瞬間を是非とも会場で目の当たりにしてほしい。(text by 池田義文)

マレウレウ祭り〜めざせ100万人のウポポ大合唱! vol.2〜@アサヒ・アートスクエア

開催日 : 2011年2月13日(木)
会場 : 浅草 アサヒ・アートスクエア
出演 : MAREWREW、UA

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筆者について
池田 社長 (tripxtrip)

ミュージャン、DJ、ライター、ライブ録音エンジニア、肉体労働者。あなたが望めば、何にでもなります。陰核御殿というハードコアバンドでギター弾いています。ミジンコ大好き。チャリが好きで、5月に東京から屋久島までママチャリで遊びに行きました。それだけでイイです。だふにあというダブバンドも始めました。万歳。twitterアカウント:http://twitter.com/tripxikeda

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