ガイ・ロムバードとロイヤル・カナディアンズ ヴォーカル:ケニー・ガードナー
Digital Catalog
スイングタイム・ビデオ全20巻は、スイング・ジャズを中心とする多様なスタイルのビッグバンド、コンボ、歌手、ヴォーカル・グループのそれぞれのヒット曲を収録した非常に貴重で、しかも楽しいコレクションです。1930年から60年代にかけて、ディキシーランド・スタイルのジャズからスイング・ジャズ、そしてモダンなサウンドのジャズまで、いろいろのスタイルのジャズが演奏され歌われています。今日でも日本のジャズメンがよく演奏する有名な曲が聞けるのは勿論ですが、スイング時代の名門バンドのアーティー・ショウやハリー・ジェイムス、ダンス・バンドのガイ・ロムバードやジャン・ギャバー、そしてペギー・リーやキング・コール、フォー・フレッシュメンなど他では絶対に聞けない貴重な演奏ばかりです。ジャズを楽しむ視野が広がることは間違いありません。この世で最も甘美な音楽と呼ばれた ガイ・ロムバートとロイヤル・カナディアンズ。一億総中流などと言われるようになってどのくらいたつんだろう。若いOLや女子大生が高級ブランドに身をつつみ、10人に8人はグルメを自称し、結婚の祝儀や香典までウナギ登り、それでも見栄っぱりの日本人はそれをステイタスとはき違え続けているような気がする。ものが溢れている時代その中のどれをチョイスするかが個人のセンスの見せどころであり、それによってその人のグレードが決まってくるように思う。新しい情報で埋め尽くされているなか、皆が前ばかり見ている時に、自分だけちょっと後ろを振り返ってみょうかなという人がもっと増えていいんじゃないかと感じてしまう。世の中には古いものと新しいものだけじゃなくて、もうひとつ一番たいせつなものがある。それは普遍的なものだ。「普遍的なもの」を改めて知る喜びは古きをひもとくことから始まると確信する。
