シャムキャッツ新アルバム『Friends Again』を読み解く──新たに提示する“シャムキャッツの音楽”とは

昨年、自主レーベル〈TETRA RECORDS〉を立ち上げ、バンド史上最高のアンセムとなった『マイガール』、バラエティ豊かな楽曲が並ぶ『君の町にも雨はふるのかい?』を立て続けにリリースしたシャムキャッツ。今回リリースされる『Friends Again』は、実に約3年3ヶ月ぶり、そして〈TETRA RECORDS〉立ち上げ以降、初のフル・アルバムとなった。前作『AFTER HOURS』リリース以降、様々な方法で表現をし、“新たなシャムキャッツ”を模索し続けていた彼ら。そんなシャムキャッツが満を持して世間に放つ音楽とは……。現在開催中の、オトトイの学校〈岡村詩野音楽ライター講座〉の講座生によるレヴューとともに紐解いてみてはいかがだろうか。

前作から約3年3か月ぶりのフル・アルバム!


シャムキャッツ / Friends Again

【配信形態】
ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC

【配信価格】
単曲 250円(税込) / アルバム 2,400円(税込)

【収録曲】
1. 花草
2. Funny Face
3. Four O’clock Flower
4. Travel Agency [MV]
5. Coyote
6. Hope
7. October Scarf
8. Riviera
9. Lemon
10. 台北
11. 31 Blues


シャムキャッツ/Travel Agency


REVIEW : シャムキャッツ『Friends Again』

シャムキャッツが吹かせる、色褪せない風 (Text by 佐藤菜月)
再生し終えたあと、懐かしい風が窓を吹き抜けた気がした。きっと彼らが作り出したかったのはこの風だ。彼らを中心とした新たな世代による東京のシーンのバンドが知名度を上げる中で試行錯誤を重ね彼らが出した答え、それは流行りのEDMでもヒップホップで……>>続きはこちら

バンドの原点に立ち戻る傑作アルバム (Text by 金秀奈)
自主レーベル立ち上げ後に届けられた初のフル・アルバム『Friends Again』。同じく自主レーベルからリリースしたシングル『マイガール』やEP『君の町にも雨はふるのかい?』と比べると、一貫して日常に起きる小さな感情の変化やせつなさをこれでもか……>>続きはこちら

青い瞳のメジャーセブンス (Text by 中村京介)
従来のハードロックをも下敷きにしたバンド・サウンドを楽しみにしていたリスナーは、本作に面食らってしまうかもしれない。フロントマンの夏目はエレキギターをアコギに持ち替え、空間系のサウンドに定評のある菅原は、ギターの音を重ねないという新機……>>続きはこちら

青く絡まった若き日よ、軽やかにさよなら (Text by 井草七海)
衒わないことこそ難しく、若いほど素直になれないものだ。いつの間にアラサーになったシャムキャッツ。人生に折り合いをつける年頃の彼らが若さを軽やかに見送るような本作には、同世代ならずとも勇気づけられるはずだ。エレキ・ギターの煌めき、ビーチ・……>>続きはこちら

猫たちの話すこと (Text by ふくちあつし)
夏目は「眼」で歌う。例えば「花草」。「コカコーラの看板」→「君」→「君の目」→「君の顔のそばの雑草」と視点は素早く切り替わっていく。その素早さに、言葉は一歩遅れてしまう。「屋上へ」と歌うところを「くじょうへ」としか歌えない。しかしその遅れ……>>続きはこちら

友情と愛がありふれた普通の日常を、もう1度、友情と愛に変える (Text by 高橋秀実)
季節でいえば春。気温で言えば22℃くらい。暮らしは吉祥寺で、お金持ちではないけれど、そこそこ豊か。不満もあるけど、ちゃんと幸せもある。「せっかくの晴れの日だし、公園に行こうよ」なんて僕が言えば「暑くなりそうだからついでにアイス買っていこ……>>続きはこちら

Friend Again〜変わらずに生きていくことの大切さ (Text by 松本由美子)
私は特に「Four O’clock flower」から「Travel Agency」「Coyote」の流れが好きだ。ギタリストの菅原慎一が詩情豊かに歌う「Four O’clock flower」がこのアルバムの色彩を決定づけているように思える。この曲が伝える、移ろいゆく季節の光と……>>続きはこちら

※この原稿は、〈岡村詩野音楽ライター講座〉の講座生に寄稿いただきました。


シャムキャッツ/Coyote

シャムキャッツの過去作もチェック!

LIVE SCHEDULE

〈シャムキャッツ tour “Friends Again”〉
2017年9月16日(土)@千葉 千葉LOOK
2017年9月17日(日)@愛知 名古屋CLUB QUATTRO
2017年9月18日(祝・月)@大阪 umeda TRAD
2017年9月22日(金)@石川 金沢vanvan V4
2017年9月23日(土)@岡山 YEBISU YA PRO
2017年9月24日(日)@香川 高松TOONICE
2017年9月30日(土)@北海道 札幌COLONY
2017年10月6日(金)@新潟 新潟CLUB RIVERST
2017年10月7日(土)@宮城 仙台CLUB JUNK BOX
2017年10月13日(金)@福岡 福岡graf
2017年10月14日(土)@鹿児島 鹿児島SR HALL
2017年10月15日(日)@大分 大分AT HALL
2017年10月21日(土)@東京 SHIBUYA TSUTAYA O-EAST

その他ライヴ情報はこちらから

PROFILE

シャムキャッツ

メンバー全員が高校3年生の時に地元浦安で結成。2009年春、アルバム『はしけ』でデビュー。同年、河川敷でのゲリラ・ライヴを収録した『BGM』、2012年に初期アンセム「渚」「なんだかやれそう」を収録した『たからじま』、2014年にバンドの評価を決定づけたギターロックの金字塔『AFTER HOURS』、そして2015年にバンド最大のヒット作となったミニ・アルバム『TAKE CARE』を発表したあと、それまで所属していたレーベルから独立。自主レーベルを立ち上げ、2枚のEP『マイガール』『君の町にも雨はふるのかい?』を経て、2017年6月21日に3年3ヶ月ぶりとなるフル・アルバム『Friends Again』をリリースする。

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音楽評論家として活躍する岡村詩野のもと、音楽への造詣を深め、「表現」の方法を学ぶ場、それが「岡村詩野音楽ライター講座」です。ここにはプロのライターを目指す人から、ライティングの経験はないけれど音楽が好きで、表現の幅を広げたい! という人まで、幅広いバックグラウンドを持った参加者が集い、学び合っています。

2017年5月期は土曜日開催で全5回(各回3時間の講義)の開講にヴォリーム・アップ。講義内容も今まで以上に実践的になります。全5回の講義を通して、音楽を言葉で表現すること、ライターとして必要な知識など岡村詩野が自身の経験も含め、全て伝授します。さらに第5回目となる7月15日(土)には、カクバリズム主宰の角張渉さんをゲストにお呼びして、カクバリズム15周年を記念して講師・岡村詩野による公開インタヴューも予定しております!

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