2012年秋に向けて、ソロ・アコースティック・アルバム第二弾を制作中の、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬が、2012年3月11日に書き下ろした新曲「世界はお前を待っている」と、ソウル・フラワー・ユニオンの名曲「そら〜この空はあの空につながっている」のセルフ・カヴァーをカップリングした、配信限定シングルを緊急リリース!! 積極的に被災地への演奏活動や、反原発デモなどに参加している中川が、2012年に歌うこの2曲は多くの人たちに聴かれるべき重要な作品となっています。OTOTOYでは、この2曲をHQD(24bit/48kHzのQAV)でお届けいたします。その歌声をじっくりと味わいながらお聴きください。

>>ジャケット及び歌詞カードは、中川敬の特設ページより無料ダウンロードできます。

ソウル・フラワー・ユニオン、中川敬のアコースティック・ソロ・配信シングル第一弾をHQDで!

中川 敬 / 世界はお前を待っている C/W そら 〜この空はあの空につながっている(HQD ver.)

【Track List】
01. 世界はお前を待っている
02. そら〜この空はあの空につながっている

【配信形態】
HQD(24bit/48kHzのWAV)

【価格】
まとめ購入のみ、400円

街頭から発信するドキュメンタリー・ソング

琵琶法師が物語る『平家物語』の時代から、歌はある種のニュースであり、ドキュメンタリーである。歌は娯楽・芸能としての側面も有する一方で、世俗の事象や歴史的出来事の顛末を広く口承するという点で、いわば一つのリアル・タイムなメディアとも言える。その意味で、ソウル・フラワー・ユニオンは、間違いなく現代における琵琶法師=ドキュメンタリー・バンドの筆頭である。昨年リリースされたミニ・アルバム『キセキの渚』のインタヴューにおいて、中心人物である中川敬の「2011年を音に刻み込む」との発言にもあるように、明らかに彼らはそのことに自覚的である。

しかし、ソウル・フラワー・ユニオンは、社会へのコミットを体現した歌詞だけではなく、文字通り日本や世界を縦断した音楽性も兼ね備えた希有な存在である。しかも、世間の様々な深刻な問題を取り上げながらも、それを深刻なままに伝えるのではなく、その逆境を跳ね飛ばすかのような底抜けな明るさを欠かさない。「『今はひとまずしんどい話は抜きにして、一緒に音楽で遊びましょう』みたいな感覚が、ずっと基底にある」との中川の発言からもそのことは裏付けられるし、そこにこそ彼らの存在意義がある。

一方、日常を忘却した非日常を演出するそうした享楽的なお祭り騒ぎからはひと呼吸置き、中川敬のソロでは、落ち着いた場所で酒を飲みながら肩をぶつけ合う感覚で、優しく、たくましく寄り添う。(ほぼ)弾き語りというスタイルを取るのも、演奏が極限まで削られる分、歌と言葉にフォーカスを定め、もっと身近な距離感で伝えることを目指したためであろう。それこそ、街頭で物語る琵琶法師のように。

その“街頭”という歌詞から歌い始められる「世界はお前を待っている」は、この一年余り、ソウル・フラワーみちのく旅団としての被災地への出前ライヴや各地でのデモ活動に活発に参加し、自らも街頭に立ってきた彼ならではのドキュメンタリー・ソングである。<街頭から時の声 気高い人垣の波>と中川はゆっくりと語り始め、様々な“お前”が群像劇のように描かれていく。もちろん、この曲での“お前”は、世界を救うカリスマ救世主などのことではない。<誰もが証言に立つ>と歌われるその言葉通り、今、世界を変えるのは他でもない“あなた”なのだ。公民権運動の最中、静謐に希望を歌ったカーティス・メイフィールドのスタンダード曲「People Get Ready」を思わせるコード進行に乗せて、彼がここで促しているのは、一人一人の行動なのである。

カップリングの「そら」は、ソウル・フラワー・ユニオンのセルフ・カヴァーである。その内容について細かくは触れないが、それが過去の曲であろうと、他人の曲であろうと、今の時代にふさわしいのであれば、彼は何度でも何度でも歌うということなのであろう。秋に向けて制作されている新作は、そんな彼のドキュメンタリー・ミュージシャンとしての面目躍如となるに違いない。(text by 青野 慧志郎)

中川敬 / ソウル・フラワー・ユニオン DISCOGRAPHY


ソウル・フラワー・ユニオン MUSIC VIDEO

【asfファイルとmp4ファイルについて】
・ Windows標準のWindows Media Playerをご使用の方 → asfファイル(WMV8)
・ mac標準のQuickTime Playerをご使用の方 → mp4ファイル
※Windows環境で、mp4を再生出来る環境の方はmp4をおすすめします。

LIVE SCHEDULE

NO NUKES 2012 (ソウル・フラワー・ユニオン)
2012年7月7日(土)@幕張メッセ国際展示場4・5ホール

ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン

『続・世界はお前を待っている』ツアー
2012年7月11日(水)@大阪・SUNHALL
2012年7月13日(金)@横浜・サムズアップ
2012年7月15日(日)@宮城・石巻 ラ ストラーダ
2012年7月16日(月・祝)@宮城・白石 カフェ ミルトン
2012年7月18日(水)@福島・郡山ラストワルツ

ソウル・フラワー・モノノケ・サミット

『もののけ BON DANCE TOUR 2012~SONGS OF SOUL~』
2012年8月17日(金)@京都・磔磔
2012年8月18日(土)@大阪・心斎橋JANUS
2012年8月23日(木)@宮城・石巻 ラ ストラーダ
2012年8月25日(土)@東京・下北沢GARDEN

ソウル・フラワー・ユニオン

『寝覚め月の遊芸一揆』ツアー
2012年9月15日(土)@大阪・Music Club JANUS
2012年9月17日(月・祝)@京都・磔磔
2012年9月22日(土・祝)@東京・下北沢GARDEN
2012年9月24日(月)@宮城・仙台MA.CA.NA

「ソウルフラワー基金」について

長きに渡り阪神淡路大震災の被災地への寄付を続けてきた「ソウルフラワー基金」が、2011年3月11日の震災を受け、東日本の被災地への支援へと切り替わりました。

>>ソウルフラワー震災基金からの報告とお願い

PROFILE

ソウル・フラワー・ユニオン
80年代の日本のパンク・ロック・シーンを語るには欠かせない存在であったメスカリン・ドライヴとニューエスト・モデルが合体する形で、'93年に結成。'95年、阪神淡路大震災を機にアコースティック・チンドン・ユニット「ソウル・フラワー・モノノケ・サミット」としても、被災地での演奏を中心に精力的な活動を開始。'99年には、韓国にて6万人を集めた日本語による初の公演を敢行。トラッド、ソウル、ジャズ、パンク、レゲエ、ラテン、民謡、チンドン、ロックンロールなどなど、世界中のあらゆる音楽を精力的に雑食、それを具現化する祝祭的ライヴは、日本最強のオルタナティヴ・ミクスチャー・ロックンロールと評される、唯一無二の存在として、国内外を問わず高い評価を得ている。

>>オフィシャル HP
>>オフィシャル Twitter
>>オフィシャル myspace
>>「REVIVE JAPAN WITH MUSIC」中川敬インタビュー
>>9/28-29「ソウル・フラワー・みちのく旅団 被災地ライヴ・ツアー」レポート

中川敬参加の東日本大震災救済支援コンピレーション『Play for Japan Vol.7』の購入はこちらから

中川敬参加の東日本大震災救済支援コンピレーション『Play for Japan 2012 vol.1』の購入はこちらから

>>『キセキの渚』リリース時のインタビューはこちら
>>『死ぬまで生きろ!』リリース時のインタビューはこちら
>>『アクア・ヴィテ』リリース時のインタビューはこちら

o

 
 

レヴュー

【REVIEW】生活を彩る音楽隊、フィクションに誘い込むトイ・ポップ──Ribet towns『フラッシュフィクション』
[CLOSEUP]・2017年10月11日・フィクションに誘い込むトイ・ポップ──生活を彩る音楽隊・Ribet townsの『フラッシュフィクション』 渋谷系や北欧音楽への憧憬を、京都という街から鳴らす12人組ポップ・バンド、Ribet towns。今年2月にファースト・ミニ・アルバム『ショートショート』を発売したばかりの彼らが、配信限定となるEP作品『フラッシュフィクション」をリリース。前作に収録されていた「メトロ」「ショートシネマ」のリアレンジと新曲2曲の全4曲を収録した今作を、OTOTOYでは発売日に先駆け、先日より配信スタート。ハイレゾでの配信もOTOTOYのみということで、これから要注目となるであろう彼らのサウンドをぜひ良い音で楽しんでいただくとともに、レヴューを掲載。カラフルなフィクションの世界へどうぞ。 ハイレゾ版の配信はOTOTOYのみ!Ribet towns / フラッシュフィクション'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/96kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【配信価格】単曲 185円(税込) / アルバム 750円(税込)【収録曲】01. ベッドタウン02. ショートシネマ03. caravan04.
by 中の人
原稿ライオット2017結果発表!!ーー聴けるボーイズユニット、CUBERSの2nd EP『マゼンタ』ハイレゾ配信
[REVIEW]・2017年10月12日・原稿ライオット2017結果発表ーー聴けるボーイズユニット、CUBERSの2nd EP『マゼンタ』ハイレゾ配信 “聴けるボーイズユニット”CUBERSが、2nd EP『マゼンタ』をリリース。ディスコ〜ブラック・ミュージックを軸に制作された1stアルバム『PLAY LIST』、そこから一歩踏み出しアイドル・ポップ然とした楽曲からロック調の楽曲まで幅を見せた1st EP『シアン』、本作はそのどちらも取り入れったCUBERSの真骨頂とも言えるEPとなっている。OTOTOYでは本作をハイレゾ配信スタート!! そして、本作のレビュー記事を募集する原稿の登竜門コンテスト「原稿ライオット2017」の結果を発表する!! 審査委員長は、南波一海!! ライターを目指している人はもちろん、CUBERSを世に広めたい人、プロのライターまで、数多くの応募作の中から選ばれたグランプリのレビューをお楽しみください。 2nd EPをハイレゾ配信スタートCUBERS / マゼンタ【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【価格】単曲 250円(税込) / まとめ 1,500円(税込
峯田和伸が歌う「恋とロック」とは? 銀杏BOYZ3ヶ月連続リリースを読み解く!
[CLOSEUP]・2017年10月12日・青春に別れを告げた峯田和伸が歌う「恋とロック」とは? 銀杏BOYZの3ヶ月連続リリースを読み解く! 日本武道館での公演を目前に控えたバンド活動はもちろん、連続テレビ小説「ひよっこ」への出演などで、お茶の間の幅広い世代にもその存在感を示した銀杏BOYZ・峯田和伸。そんな銀杏BOYZが「恋とロック」をテーマとして3ヶ月連続で「エンジェルベイビー」「骨」「恋は永遠」というシングルをリリースした。今回の3ヶ月連続リリース第1弾の「エンジェルベイビー」で〈ロックンロールは世界を変えて〉と叫んだ銀杏BOYZ、そして峯田和伸は、きっとこれからもぼくらの世界を変え続けてくれるはず! あなたの世界を変えるかもしれない3作品を、「岡村詩野音楽ライター講座」講座生によるクロス・レヴューとともにお届けします。 3ヶ月連続リリース、3部作配信中【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【配信価格】それぞれ 単曲 200円 / まとめ購入 400円 REVIEW : 銀杏BOYZ「エンジェルベイビー」「骨」「恋は永遠」 峯田和伸の、変わらないピュアネス(額田大志)ノイジーなバンド・サウンドの上
『23区』以降のメロウ・グルーヴ──bonobos、ニュー・シングルをリリース
・2017年10月13日・【REVIEW】『23区』以降のメロウ・グルーヴ──bonobos、ニュー・シングルをリリース メンバーの大幅な更新を経て昨年リリースされたアルバム『23区』で、その表現をネオ・ソウル〜R&Bのグルーヴへとシフトさせたbonobos。その長いキャリアのなかで大きな転換となったアルバムから1年、ここに新たなシングル『FOLK CITY FOLK .ep』を発表した。先行ですでにリリースされている、彼らの代表曲「THANK YOU FOR THE MUSIC」のリアレンジ・ヴァージョンも含む6曲は、まさに彼らの『23区』以降の現在の勢いを感じさせるものだ。端的にいえば『23区』でバンドが獲得した表現をさらに一歩推し進めた作品となっている。OTOTOYでは本作を、DSD、そしてハイレゾ版にて配信中。そしてレヴューにてその内容を紹介します。 bonobos / FOLK CITY FOLK .ep'【配信形態 / 価格】'【左パッケージ】DSD(5.6MHz) + MP3データ付きシングルまとめ購入のみ 1,800円(税込)【右パッケージ】24bit/96kHz WAV / FLAC / ALACAAC単曲購入 3
聴けるボーイズユニット、CUBERSの2nd EP『マゼンタ』をハイレゾ配信!! 南波一海によるレビュー掲載
[REVIEW]・2017年10月04日・南波一海によるレビュー掲載ーー聴けるボーイズユニット、CUBERSの2nd EP『マゼンタ』ハイレゾ配信 “聴けるボーイズユニット”CUBERSが、2nd EP『マゼンタ』をリリース。ディスコ〜ブラック・ミュージックを軸に制作された1stアルバム『PLAY LIST』、そこから一歩踏み出しアイドル・ポップ然とした楽曲からロック調の楽曲まで幅を見せた1st EP『シアン』、本作はそのどちらも取り入れったCUBERSの真骨頂とも言えるEPとなっている。OTOTOYでは本作をハイレゾ配信スタート!! 南波一海のレビューを掲載する。さらに本作のレビュー記事を募集する原稿の登竜門コンテスト「原稿ライオット2017」も引き続き絶賛開催中!! 審査委員長は、南波一海!! ライターを目指している人はもちろん、CUBERSを世に広めたい人、プロのライターまで、応募は自由。本作を隅から隅まで味わいつくそう!! 2nd EPをハイレゾ配信スタートCUBERS / マゼンタ【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz) / AAC>>>ハイレゾとは?'【価格】単曲 250円(税込) / まとめ 1,500円
【REVIEW】Okada Takuro(ex 森は生きている)の1stソロをハイレゾ配信開始
[CLOSEUP]・2017年10月04日・【REVIEW】Okada Takuro(ex 森は生きている)の鮮明な登場──1stソロをハイレゾ配信開始 2枚のアルバムをリリースし、2015年に突如解散をした“森は生きている”の岡田拓郎が、2017年10月4日、ソロ名義“Okada Takuro”としてのデビュー・アルバム 『ノスタルジア』をリリースする。マルチ楽器奏者であり、作曲家であり、更に“森は生きている”ではミキシングやジャケット写真までも手がけた、いわば芸術的創造力の塊ともいえる、岡田拓郎。そんな彼のデヴュー・アルバムは、ボブ・ディランからボン・イヴェールなど数々の名作を手掛けたグラミー賞ノミネート経験もあるエンジニア、グレッグ・カルビがマスタリングを担当。さらに、増村和彦(ex. 森は生きている)、谷口雄(ex. 森は生きてい る)、大久保淳也(ex. 森は生きている)の他に、西田修大(吉田ヨウヘイgroup)、三船雅也(ROTH BART BARON)、水谷貴次(peno 他)、優河、石若駿など彼と繋がりのある様々なアーティストも参加。多様な楽器が紡ぐ音、静かに漂う歌声がすっと心に沁み込む傑作『ノスタ
by ai
【REVIEW】大野雄二トリオ、5年ぶりのジャズ・アルバムをハイレゾ配信
[REVIEW]・2017年09月27日・ジャズ・ピアノの奥深さにハマる秋! 大野雄二トリオ、5年ぶりのジャズ・アルバムをハイレゾ配信 2017年は大野雄二特別活動年といっても過言ではないでしょう。今年に入ってなんと3作目となる作品は、5年ぶりとなるトリオ名義でのジャズ・アルバム! 現編成のトリオでのリリースは初でもある。スタンダード・ジャズナンバーから、もちろんルパンの曲まで12曲収録。これから深まる秋の夜長にハイレゾ音質でじっくり耳を傾けてはいかがでしょうか。 YUJI OHNO TRIO / LET'S FALL IN JAZZ'【Track List】01. LET’S FALL IN JAZZ feat.Lyn02. SWEET SUE, JUST YOU03. MISTY TWILIGHT04. LET’S FALL IN LOVE05. LOVE SQUALL06. LET’S FALL IN JAZZ -interlude-07. MY ONE AND ONLY LOVE08. LET’S FACE THE MUSIC AND DANCE09. A FOGGY DAY10. LOVE THEME11. THEME FROM LUPI
ルーツをブレンドしながら“正しい場所“を見つける旅は続く――注目の新人バンド・Wanna-Gonnaの初EP
[CLOSEUP]・2017年09月28日・ルーツをブレンドしながら“正しい場所“を見つける旅は続く──注目の新人バンド、Wanna-Gonnaの初EP 時代や、そして洋・邦の垣根すらも超える普遍的サウンドを鳴らすバンド、Wanna-Gonna。〈FUJI ROCK'16〉への出演をはじめ、現在インディ・シーンで注目を集めている。先行でリリースされた7inch シングル「New Town」を筆頭に、ほっこりと落ち着いた気持ちになれるような良質な音楽を詰め込んだアルバムがやってきた!! ポップスの魅力に立ち返らせてくれる1枚を、レヴューと合わせてお楽しみください。 待望の1stミニ・アルバム!Wanna-Gonna / In the Right Place'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC【配信価格】単曲 250円(税込) / アルバム価格 1,200円(税込)【収録曲】''01. Three Miles02. Run High 03. Nicaragua,1979 04. New Town 05. Transmitting End 06. Man in the Right Place 【REVIEW】W
筆者について
青野 慧志郎 (青野 慧志郎)

■ yoji & his ghost band @YojiGhostBand / No Eyes @no_eyes / Ghostlight @ghostlight_jp / 折坂悠太 @madon36 サポート (Gt, F.Mand, Cl, Banjo, Key) ■ 音楽評論文執筆 ■ インフラエンジニア

同じ筆者による他の記事