2016/02/23 18:57

DSDの聴き方

DSDとは?

DSDとはDirect Stream Digital(ダイレクト・ストリーム・デジタル)の略称。音声をデジタル化する方式の1つで、音の細かいニュアンスの忠実な再現を目指して開発されました。DSDは通常のCDのPCM方式とはまったく違う1bitのレコーディング形式。サンプリング周波数は主に現在2つのフォーマットが用いられており、CDの44.1kHzの64倍となる2.8224MHz、そしてさらなる高音質となる5.6448MHzにいたってはCDの128倍に及びます。この甚大な情報量によって記録された音源は、奏でられた音そのものはもとより、会場の空気をも甦らせ、アナログ・レコードのような滑らかさと、デジタルならではの透明度を合わせ持っています。ここ数年で、さまざまな主要オーディオ・メーカーも参入し、ハイスペック・デジタル・オーディオ機器のみならず、さまざまなクラスにおいても対応機種が続々とリリースされています。高音質のデジタル・オーディオ・ライフを楽しむ人々にとって、DSDは、もはやスタンダードな規格と言っても過言ではないでしょう。

DSDのいろいろな聴き方

DSDの聴き方は、大きく分けて3つあります。もっともポピュラーな方法である、パソコンとDSD再生対応のプレイヤー・ソフト、外付けのDACを使った聴き方の他、ポータブル・プレイヤー、そしてネットワーク対応の据え置き機などで楽しむことができます。またDSDは、CDと同じようなPCM方式へ変換し、視聴することが可能です。しかし、DSD独自の魅力を楽しむために、PCMへの変換を行わない、ネイティヴ再生という方法をOTOTOYでは推奨しています。

●PC+プレイヤー・ソフト+DACで聴く

PCとプレイヤー・ソフトさえあれば、DSDを簡単に聴くことができるんです。AudioGate3やfoobar2000といった無料ソフトで再生可能ですが、DSDが真の力を発揮すると言われる“ネイティヴ再生”には、対応するUSB DACなどが必要です。

プレイヤー・ソフト

KORG AudioGate3(Windows&Mac OS対応)

KORGによる、DSD再生&変換ソフトAudioGate3。このAudioGate3は、PCMとの相互変換、SONYのPlayStation3などで再生出来るDSDディスクの作成、DSDファイルからオーディオCDも書き込め、レベルの調整、フェード編集まで、とにかくなんでも来い! の優れもの。AudioGate3があればDSDファイルをそのままパソコン上で再生出来るんです(※PCM形式に変換して出力されます)。まだDSDを体験していない方は、この機会に極上の音質を体感してみてください。

【オーディオ・ドライバ】
・ASIO方式

【金額】
・フル・ヴァージョン : 19,980円
・ライト版 : 無料

【再生スペック】
2.8MHz/5.6MHzのネイティヴ再生対応(ライト版は、KORGのDACやレコーダーとの併用時のみ、ネイティヴ再生可能)

>>AudioGate3の詳細&ダウンロードはこちら
>>AudioGate3を特集した〈高橋健太郎のOTO-TOY-LAB〉ページはこちら


JRiver Media Center 20(Windows&Mac OS対応)

【オーディオ・ドライバ】
・ASIO方式

【金額】
・$49.98 or 30日間無料

【再生スペック】
2.8MHzから11.2MHzのネイティヴ再生対応

>>JRiver Media Center 20の詳細&ダウンロードはこちら


foobar2000(Windows対応)

【オーディオ・ドライバ】
・ASIO方式

【金額】
・無料

【再生スペック】
2.8MHzから11.2MHzのネイティヴ再生対応

>>foobar2000の詳細&ダウンロードはこちら


HQ Player Ver.3(Windows対応)

【オーディオ・ドライバ】
・ASIO方式

【金額】
・18,000円前後(為替相場により変動)

【再生スペック】
2.8MHzから11.2MHzのネイティヴ再生対応

>>HQ Player Ver.3


Audirvana Plus(Mac OS対応)

【オーディオ・ドライバ】
・DoP方式

【金額】
・$75(アップグレードの場合は$39)

【再生スペック】
2.8MHz/5.6MHzのネイティヴ再生対応

>>Audirvana Plusの詳細&ダウンロードはこちら

DAC

DACとは、Digital to Analog Converterの略。PC内蔵の標準的なサウンド・システムではなく、より“いい音” で音楽を楽しむためには、このDACが必要です。現在はDSDの再生に対応したDACが続々と発表されており、セットアップも難しくありません。USBケーブルなどを使ってPCと接続すれば、そこにはDSDの世界が広がります。

KORG DS-DAC-100

美しい音を語るには、見た目も美しい必要があります。曲線を主体とした流麗なボディ。ボリューム・ツマミ、LED表示、ヘッドホン端子をフロント・パネルにシンプルに配置。さらにXLR出力、底部には振動の影響を最小限に抑える、高級オーディオ機器でおなじみの輝きも美しい金属製スパイクを装備しました。

>>DS-DAC-100の詳細はこちら


iFI-Audio micro iDSD

デュアルコア・バーブラウン・チップセットを搭載し、PCMは768kHz、DSDは24.6MHzまでのトゥルー・ネイティヴ再生を実現したUSB DAC。8V/4000mWの高出力を誇るターボ・ヘッドアンプを備え、どんなヘッドフォンでも単体で鳴らしてしまうパワーを持ちます。また、X-BASS、3Dホログラフィックといったスイッチにより、好みに合わせて音をコントロールすることが可能。コンシューマ・モデルとは思えない圧倒的なスペックを凝縮した1台です。

>>micro iDSDの詳細はこちら


SONY UDA-1

遮断周波数(ft)が300MHzを超えるEBT(エミッタバラスト・トランジスタ)を採用した広帯域、LR 独立ツイン・モノ方式の採用のアンプを搭載することで、DSDの音源をあますことなく再現するソニーのUSB DAC アンプ・モデル。厳選された高品位パーツの採用や安定した力強い音を実現する高剛性シャーシ、ヘッドホン出力には専用部品を使い、試聴テストを繰り返し行い妥協のない音質を追及。さらにD/Aコンバーターのアナログ出力をセレクターやコネクターを一切介さず ダイレクトに出力するD/A Direct端子やオプティカル、コアキシャル入力も装備、お持ちのオーディオ機器に接続することにより、さまざまなデジタル・オーディオ信号の再生を可能にするD/Aコンバーター機器として使用できます。

>>UDA-1の詳細はこちら


YAMAHA A-S801

ヤマハ初のUSB DAC機能搭載プリメイン・アンプ「A-S801」。その最大の聴きどころは、いま注目のESSテクノロジー社製高性能D/Aコンバーター「SABRE32」を投入した最新鋭USB DACと、リニア・ダンピング・サーキットや「ToP-ART」思想に象徴される伝統的アナログ・オーディオ技術とのスリリングなセッションにあります。USB DAC機能という最先端の聴き方をフルサイズのプリメインでお楽しみいただくからには、流行りのデジタル・ガジェットに真似のできない永続的価値を供したい。その思いが詰まった音の品格であり、高さ152 mmのゆとりある筐体であり、トラディショナルな操作感です。

>>YAMAHA A-S801の詳細はこちら


MYTEK Manhattan

Manhattanはカテゴリー的にはDAコンバーターと分類される製品ですが、3系統のアナログ入力を備え、MC/MMボードもオプションで用意されるなどプリ機能も充実、ヘッドホンアンプも独立回路で三段階のゲイン調整を可能にするなど、DAコンバーター、プリアンプ、ヘッドホン・アンプの全ての機能について、広くハイエンド・オーディオ機器との接続を想定し設計された、同社初めてのコンシューマ向け製品です。さらに特筆すべきは民生用フルサイズDACとしておそらく世界で初めて、32bit/384kHz PCMと1bit/11.2MHZ DSD(DSD256)の両者にも対応しました。これらの最高峰フォーマットはまだ一般的ではありませんが、ようやくソフトも購入可能になり、優位性を表現できるアナログ回路を持ったDACの登場が待たれていました。ハイレゾ・ムーブメントの牽引者として、各方面からManhattanに熱い視線が注がれています。

>>Manhattanの詳細はこちら


Benchmark DAC2 HGC

ベンチマークのDAC1 D/Aコンバーターは2002年に登場し、そのコンパクトな筐体と衝撃的にクリアでフラットなサウンドで同年のプロオーディオアワードを受賞しました。アビーロードスタジオ、ダグサックスマスタリングラボをはじめとする世界中のレコーディング、マスタリングスタジオだけでなく、その品質とコストパフォーマンス は一般のオーディオファンも巻き込むこととなり、ステレオオーディオの基準品質を持つ世界で最も売れているD/Aコンバーターとして誰もが認めるとリファレンスとなりました。

2012年 に発売された新しいリファレンスDAコンバー ター「DAC2 HGC」は、さまざまな最先端技術の投入によってこの高い基準線を更新しました。DAコンバータ史上避けて通ることのできない名機”DAC1”の後継に相応しい品質と精密さは、各方面で高い評価を得ています。DAC2 HGCは、デジタル入力の他、アナログ入力も備えておりそれ自身をプリアンプとして使うことができます。また来春発売予定のパワーアンプAHB2と組み合わせハイエンド・オーディオコンポに発展させることができます。

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DENON DA-10(ポータブルDAC)

Denonブランド初となるポータブルUSB-DAC / ヘッドホンアンプDA-10。同機はDenonが培ってきたHi-Fi技術をポータブル・サイズに凝縮し、ハイレゾ音源を更にマスター音源に近付けるAdvanced AL32 Processing、デュアルマスター・クロックなどを惜しみなく投入。 ヘッドホン・アンプは、電流の増幅とヘッドホンの駆動力をセパレートしたディスクリート構成によりどんなヘッドホンに対してもコンテンツの持つアーティストのパッションまでも再現します。対応フォーマットはPCM192kHz/24bit、DSD5.6MHzに対応。ゲイン切替により600Ωまでのヘッドホンを鳴らし切ります。デジタル接続時は7時間、アナログ接続に至ってはデジタル回路を完全にオフにするため、24時間再生可能な高駆動リチウム・イオン・バッテリーを搭載。

>>DENON DA-10の詳細はこちら


●ポータブル環境で聴く

ポータブル・プレイヤー

DSDは、ポータブルでも手軽に楽しめる時代になりました。DSDの再生に対応したポータブル・プレイヤーは、オーディオの世界に新しいトレンドをもたらしつつあります。

Astell&Kern AK240

「Hi-Fiオーディオの極みをポケットに」をスローガンとして誕生したHi-Fiオーディオ・ブランド〈Astell&Kern〉。世界中のオーディオ・ファンを魅了し続けるフラッグシップ・モデル「AK240」は、ポータブル・プレイヤーでありながらPCM最大192kHz/32bit(Float/Integer)のハイレゾ音源再生とSACD規格を超えるDSD128(5.6MHz/1bit)のネイティブ再生に対応し、デュアルDAC構成とバランス出力対応による圧倒的な情報量と、高次元の音楽再生を実現。処理能力の高いデュアルコアCPUによる快適な操作性やDSD再生専用CPU搭載による良好な再生レスポンスなど、他の追随を許さない、高い完成度を誇る「究極」のポータブル・オーディオ・プレイヤーです。

>>AK240の詳細はこちら


TEAC HA-P90SD

HA-P90SDは、DSD 5.6MHzおよびPCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応したポータブル・ヘッドホン・アンプ / プレーヤー。様々なデバイスとつなげて使えるポータブル・ヘッドホン・アンプとしての機能と、本体に搭載したmicroSDカード・スロットからの音楽再生が可能なオーディオ・プレーヤーの2つの機能を兼ね備えた、新しいコンセプトのポータブル・オーディオ・デバイスです。最大DSD 5.6MHzやPCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源に対応し、高音質なオーディオ回路により、ハイレゾ音源が持つマスターテープ・クオリティの緻密な解像度と圧倒的な臨場感を余すところなく再現します。

HA-P90SDは、DSDをはじめハイレゾ音源の素晴らしさを、より多くの人に手軽に楽しんでいただくために開発された、DSD対応ポータブル・ヘッドホンアンプ / プレーヤーです。

>>TEAC HA-P90SDの詳細はこちら

スマートフォン・アプリ+DAC

iPhoneなどのスマート・フォンでも、ポータブルUSB DACを接続し、再生アプリをインストールすれば、DSDを聴くこともできます。しかしネイティヴ再生にはDACが必要となります。ポータブルDACとしては、iFI-Audio micro iDSD、DENON DA-10などがお使いいただけます。

Hibiki

【オーディオ・ドライバ】
・DoP方式

【金額】
・500円

【再生スペック】
2.8MHz/5.66MHzのネイティヴ再生対応(11.2MHzのみPCM変換再生)

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ONKYO HF Player

【金額】
・無料(DSD再生には1,000円の「HDプレーヤーパック」が必要)

【再生スペック】
2.8MHzから5.6MHzのPCM変換再生対応

>>JRiver Media Center 20の詳細&ダウンロードはこちら

●据え置き型で聴く

DSDは、HDD内蔵の据え置きプレイヤー、DSD-DISC対応のプレイヤーでもお楽しみいただけます。DSD-DISCを作成するには、空のDVDを「KORG Audio Gate」に入れ、DSD音源を読み込み、「BURN DISC」を選択。ディスク形式から「DSDディスク」を選択し、実行します。

また、ネットワーク・プレイヤーでの再生も可能です。ネットワーク・オーディオとは、自宅に設置された小規模なサーバ(NAS)上に音楽を保存し、それを専用のプレイヤーによって再生するシステムのこと。PCやタブレット、スマートフォンなどを使って音楽をNASに保存しておけば、プレイヤー経由でそのすべてを楽しむことができます。


N-70A(ネットワーク対応HDDプレイヤー)

DSD(2.8MHz/5.6MHz)など、最新のハイレゾリューション音源を含む、さまざまな音声ファイル・フォーマットの再生に対応し、左右のチャンネルで独立したESS社製DACの8chパラレル駆動により、ノイズを大幅に低減することで高S/Nを実現。市販の外付けUSB HDDを接続できるUSB端子の搭載により、ネットワークに接続しなくても、HDDにダウンロードした大容量のハイレゾリューション音源を手軽に再生。3.5インチ大型カラー液晶を搭載し、優れた視認性と快適な操作を実現しました。

>>N-70Aの詳細はこちら


TASCAM DA-3000(レコーダー、プレイヤー)

TEACの最先端の技術と熟成されたオーディオ回路設計技術が融合することで生まれた、「DA-3000」。DSD(5.6MHz)ファイルおよびPCM(32bit/384kHz)のファイル再生に対応。そして、マスター音源を高品質で残したいニーズと、高音質でモニタリングしたいニーズの双方を1台で実現することができる、業務用レコーディング・デバイス。レコーダー部は、PCM(192kHz)に加え、DSD(2.8/5.6MHz)の録音に対応。記録メディアは、SDHCおよびCFカードを採用しは高い運用効率を実現。「DA-3000」の複数台での同期走行によりDSDマルチ・トラック録音を構築することも可能なレコーダーとなっています。

>>DA-3000の詳細の詳細はこちら

OTOTOY独自レコーディング音源、「DSD Recordings at Special Locations」

2013年からOTOTOYが取り組んできた、独自のDSD音源「DSD Recordings at Special Locations」。銭湯、教会、キャンプ場など、こだわりのロケーションをチョイスし、素晴らしいアーティストやエンジニアとともに、レコーディングからマスタリングまでのすべてを独自に行ったこのシリーズ。わずかなニュアンスすら鮮明に記録すると言われるDSDの力を最大限に活かし、場所の空気感まで生々しくパッケージすることに成功した音源は、大きな反響を呼んでいます。ぜひ、録音風景をレポートした特集ページとともに、豊かな音像をお楽しみください。

シリーズ1(2013年4月2日 / 5月25日リリース)

世武裕子 / 世武裕子 DSD recording sessions vol.1 やもり / vol.2 JOY

シンガー・ソングライターおよび映像音楽作家として活躍する世武裕子が、DSDネイティヴ録音、ネイティヴ・ミックスを初体験。かねてから積極的に高音質配信を行ってきた彼女が、ついにDSDでのレコーディングに挑んだ記念すべき作品です。100万円と2,500万円(!!)、2種類のピアノで同じ曲を弾き比べながら、世界に数台しかないDSDワークステーション「Clarity」を使って、その様子を記録しています。

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シリーズ2(2013年5月20日リリース)

キセル / KICELL EP in みなと湯(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

兄弟ユニット、キセルの日比谷野音ワンマンを記念して、なんと銭湯でDSDレコーディングを行ったのがこの音源。誰もが一度は感じたことのある、お風呂で歌を歌ったときの"あの気持ち良さ"。それを驚くほどリアルに追体験させてくれる作品となっています。場所の空気を肌で感じているかのように、臨場感たっぷりに聴くことができるのはDSD音源ならでは。OTOTOYが自信を持ってオススメする人気タイトルです。

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シリーズ3(2013年8月29日リリース)

ROTH BART BARON / DSD Recording EP よだかの星/Campfire

春、オーディオ評論家の高橋健太郎を講師に迎えて、オトトイの学校で開講された「DSD徹底攻略塾」。DSDについて基礎から学び、実際に体験するこの講座の課外授業として、ゲストにROTH BART BARON(ロット・バルト・バロン)を迎えたDSD公開録音を行いました。一片の淀みもない美しい世界観を持つ彼らの楽曲を、肌で感じていただきたいです。

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シリーズ4(2013年9月18日リリース)

大森靖子 / 大森靖子 at 富士見丘教会(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

季節は変わり、セミの声が鳴りやまない夏。下北沢にある富士見丘教会で、大森靖子のDSDレコーディングを行いました。大森靖子といえば、次世代を担う女性シンガー・ソングライターとして、今、各所から熱い視線を浴びまくっている存在。そんな彼女が、教会の厳かな雰囲気の中、思いのすべてをDSDに凝縮しました。まるで彼女が耳元で歌っているような、生々しい響きを持ったこの作品は、OTOTOYの年間ベストにも食い込む超ロングセラーを続けています。

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シリーズ5(2013年10月17日リリース)

バンバンバザール / バンガロー・セッション(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

愛車ハイエースに乗って、全国に陽気なグット・ミュージックを届けるバンバンバザール。彼らのDSDレコーディングが行われたのは、湖のほとりのキャンプ場でした。セミの声、小川のせせらぎ、風の音。大自然の奏でる音楽と、バンバンバザールの絶妙なアンサンブルをお楽しみいただける作品となっています。川の音を拾うためだけにマイクを立てたり、セミの放つ高周波をナチュラルに溶け込ませたり、エンジニア的な視点からも聴きどころの多い一枚です。

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シリーズ6(2013年12月5日リリース)

平賀さち枝 / 平賀さち枝と天命反転住宅(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

天命反転住宅は、通称「死なないための住宅」。まるでSFの世界に紛れ込んでしまったかのような、異世界を思わせる住宅です。こんな一風変わった場所でも、OTOTOYはDSDレコーディングを行いました。アーティストは女性シンガー、平賀さち枝。黄一色に塗られた球体の部屋に向かって、彼女は柔らかい歌声を響かせます。同梱されている写真入りブックレットとともに、場所の雰囲気を想像しながら楽しんでほしい音源です。

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シリーズ7(2013年12月13日リリース)

湯川潮音 / 湯川潮音 at 大倉山記念館(DSD 5.6MHz+HQD ver.)

冬の始まりを感じさせる12月初旬、OTOTOYは湯川潮音を招き、DSDの魅力を最大限に活かした自信作を録音することに成功しました。場所は横浜の高台にある歴史的建造物、大倉山記念館。ピアノとチェロを従え、湯川潮音は伸び伸びとした歌声を存分に聴かせてくれます。3曲のみの小規模な作品ながら、楽曲の完成度、響きの豊かさ、どれを取っても最高品質の音源ができあがったと言えるでしょう。

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シリーズ8(2013年12月18日リリース)

森ゆに / 山の上にて(森ゆに at 大倉山記念館)(5.6MHz DSD+HQD ver.)

2013年最後を飾るDSD独自音源となったのが、この作品です。場所は再び大倉山記念館。ピアノと声で端正なポップスを奏でる森ゆには、寒い冬にぴったりの温かい歌声で、聴く人の心を優しく包み込んでくれます。79年の歴史を誇る建物の、自然かつ上品なリヴァーブは、彼女の歌声をより魅力的なものへと変化させました。DSDならではのきめ細やかな音質で、その美しさをお楽しみください。

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シリーズ9(2014年3月4日リリース)

長谷川健一 / 長谷川健一 in かまくら (5.6MHz dsd + 24bit/48kHz)

シンガー・ソングライターの長谷川健一が、極寒のかまくらでDSD録音に挑戦。かつて平家の落ち武者たちが暮らしたと言われる秘湯・湯西川温泉の「かまくら祭り」を舞台に、アコースティック・ギター1本で全6曲を弾き語りました。雪があらゆる音を吸収してしまうため、完全なデッド状態のかまくら内部。長谷川の歌声は果たしてどんな響きで記録されたのか、臨場感たっぷりのDSDで堪能してください。

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シリーズ10(2014年5月28日リリース)

南壽あさ子 / 南壽と築地と子守唄 〜南壽あさ子 at 築地本願寺〜(5.6MHz dsd + 24bit/96kHz)

女性シンガー南壽あさ子が、400年近くの歴史をもつ築地本願寺でDSD録音。金色の装飾品がずらりと並ぶ本堂にグランドピアノを運び入れ、寺院ならではの響きを最大限に活かしたピアノ弾き語りを収録しました。アーティスト自身が「心地良くて寝てしまうくらいがいい」と語る通り、目を閉じて聴いていると思わずウトウトとしてしまうような、最高に気持ちのいい音源です。

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シリーズ11(2014年9月25日リリース)

曽我部恵一 / 氷穴EP (24bit/96kHz + 5.6MHz dsd)

富士山麓にある鳴沢氷穴にて、曽我部恵一が5曲入りの新作EPをレコーディング。気温0℃、地下21m、氷に囲まれて演奏、そんなちょっと聞いたことのない環境のなかで、4つの新曲と1つのカヴァーを収録しました。全編にわたって解けた氷がしたたる音が記録されており、ギター1本のシンプルな弾き語りですが、どこか神秘的な雰囲気を感じさせます。まるで耳元で囁くかのような曽我部の歌声にも注目です。

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シリーズ12(2014年10月18日リリース)

Negicco / Negiccoと学校 (24bit/96kHz + 5.6MHz dsd)

新潟を拠点に活動を続けるアイドル・ユニットNegiccoが、旧練成中学校を改修した“21世紀型オルタナティヴ・アートスペース”3331にてDSDライヴ・レコーディングを敢行。もともと図工室だった教室に学習机を並べ、Negiccoが先生、お客さんが生徒という構図のもと、そうじの時間やチャイムといった学校ならではの演出たっぷりにお届けします。熱いコールはもちろん、先生と生徒に模したNegiccoとお客さんのやりとりまで、もれなく配信中!

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シリーズ13(2014年11月20日リリース)

Suara / Special Place Recording -Suara at 求道会館- (5.6MHz dsd + 24bit/96kHz)

クラウドファンドで資金を集めて制作されたこの作品は、Suara自身が「一生心に残る音源」と語る渾身の1作。「キミガタメ」、「トモシビ」、「夢想歌」といった代表曲を、グランドピアノとヴァイオリンを従えたアコースティック編成で収録しています。会場となった求道会館は、1915年に建立された東京都指定有形文化財。完成した音源には、そんな会場の豊かな"鳴り"が圧倒的なリアリティで記録されています。

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その他のDSD配信音源カタログ

ジャンルを問わず、数多くの音源を取り揃えております。

【DSD配信音源カタログ】 https://ototoy.jp/feature/dsd_catalog

DSD、ハイレゾの祭典、OTOTOY DSD SHOP

DSDの魅力や聴き方をより広めていくため、OTOTOYが2012年から開催している「DSD SHOP」。その年のDSDにまつわる活動の総決算として、年末に渋谷ヒカリエの8Fにあるイヴェント・スペース、aiiimaで行ってきました。"SHOP"と名づけられていますが、実際にはショールームのようなイメージで、すべて無料でお楽しみいただけます。さまざまな音響機器メーカーの協力のもと、多くのお客さまに最新のDSD再生機器を自由に体験していただきました。また、会期中は関連イヴェントを多数開催し、DSD音源の公開録音や公開試聴会などを実施。累計5,500名以上のお客さまにご来場いただきました。

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