郷愁を誘うプログレ・ポップ・バンド、ヤーチャイカとは?

「ヤーチャイカ」、まず響きが美しい。意味はロシア語で「私はかもめ」。そんな郷愁を誘う名前を冠したバンドが、初の全国流通盤『ただしくはばたけ、鳥たちよ』をリリースする。2008年、東京で結成の男女4人組。フォーク、プログレ、サイケ、J-POPを「和」の情緒でもって聴かせる。癖になるリフとメロ、緻密な構成、懐かしくも怪奇的な歌詞。ハイ・トーンな歌声と鍵盤でやわらかさを持たせつつ、リズム隊は意外にゴリッと骨太だ。FUJI ROCK FESTIVAL'11のROOKIE A GO-GOに出演、2012年2月にはライヴ・イベント「みんなの戦艦」でZAZEN BOYSやおとぎ話などと共演と、着々と活動の幅を広げている彼ら。満を持しての本作リリースにあわせ、各メンバーに楽曲紹介、制作秘話、驚くほどばらばらな音楽的バックグラウンドなど、たっぷり話を聞いた。かもめたちの飛翔を見逃すな。

インタビュー&文 : 福 アニー

ヤーチャイカ / ただしくはばたけ、鳥たちよ

2011年にFUJI ROCK FESTIVAL'11の“ROOKIE A GO-GO”に出演、また、自主制作盤がdiskunion下北沢店年間チャート10位にランク・イン! ライヴで引く手あまたとなっている要注目バンド、ヤーチャイカ。ハード・ロック/プログレとポップ/シンガロングなうたものの要素が絶妙に溶けあう希有なサウンド。一見難解でありながらひとつの物語を綴るような歌詞とノスタルジックなオルガンの音色が、聴くものの胸をさらいます。

【TRACK LIST】
01. めのう / 02. 子供たちは大丈夫 / 03. ふるさと / 04. 屋根裏の月

メンバーに種明かしをしないまんまやっていく

――もともと自主企画イベント「自閉帝国!!!!!!!」や自主制作音源「2nd demo」で気になっていて。「ヤーチャイカ」というバンド名の由来は?

ニシハラシュンペイ(G&Vo、以下ニシハラ) : 「かもめ」が「チャイカ」っていうのは知ってたんですけど、意味から入ってなくて、とにかく響きで。あとからチェーホフや池澤夏樹の小説に使われてるっていうのも知りまして。ちなみに僕たちが結成したあと、谷川俊太郎が「ヤーチャイカ」って映画を撮ったんですけど、彼のこと超嫌いなんですごいがっかりしてます。
一同 : (笑)。

――結成はいつ、どういったきっかけで?

ニシハラ : 2008年くらいに大学のサークルで結成しました。僕とドラムは同い年で、ベースは一個上で、キーボードは一個下。僕が前にやってたバンドをやめる時に、近場にいた声をかけやすい人を誘って、ゆるく始めました。当時も今もみんなバンドを掛け持ちしてるので、そのまんまここまでやってる感じです。
キク値ユウタロウ(Ba、以下キク値) : 自分は「楽しいよふかし」で、ドラム(ナカムラヨシミ)は「はこモーフ」ってバンドを掛け持ちしてます。

左からキク値ユウタロウ(Ba)、ニシハラシュンペイ(G&Vo)、イワタハルナ(Key)、ナカムラヨシミ(Dr)

――こういうバンドにしようというイメージは当初からあった?

ニシハラ : 今も特になくて… 前に僕がやってたバンドをやめて、「理想通りのバンドをやってやるんだ! 」って飛び出してヤーチャイカを組んだんですけど、理想が何なのか暗中模索したまま4年目といいますか。全然わかんないまんま今もやってます。やりたいことがもっとあんじゃねえかなって思いながら、見つかんないから続けられるというか。

――それを他のメンバーはどう見てる?

キク値 : 曲についていえば、曲ごとに変えてきたなとは思いますけど、わりと一貫しているところはあるっていうか。ニシハラの前のバンドも個人的には好きだったんですけど、今と全然違いますよ。より暗くなったと思います。

――今後さらにその暗さを追求していく? それとも明るく?

ニシハラ : どちらがうまくできるかわからないですけど… 今のところは何も考えないで。内に入っていっても結局は外の人も意外と受け入れてくれてるし、このまま暗くなっていってもわがままにはならないんじゃないかなと。

――大学のサークルって早稲田のMMT(Modern Music Troop/オリジナル中心のバンド・サークル)ですよね。SuiseiNoboAzやオワリカラなど、同じ大学出身の先輩バンドから影響を受けたり、参考にしたりっていうのはありますか。

ニシハラ : 活動の仕方は見て学ぶので影響されますし、バンドがかっこよくなっていく過程も学べたと思います。でもそれぞれ自分たちにできないことをやっているし芸風が全然違うので、踏み込まないで追っかける感じですかね。

――曲作りのペースは速いほう? ゆったりめなほう?

ニシハラ : 遅いですかねえ。
イワタハルナ(Key、以下イワタ) : すごい遅いと思います。
キク値 : え、でもマシになってきてない? 半年に一曲みたいな時期もあったし。

――半年に一曲はすごい寡作ですね。

ニシハラ : 今は作ってるアピールしとこうよ(笑)。
キク値 : 確かに『2nd demo』を作ってる時くらいから、徐々にペースは上がってきてるよね。

――いつ頃から制作に取りかかったんですか。

ニシハラ : 『2nd demo』が出たのが去年の6月で、ほんとは昨年末くらいに出す予定で動いてたんですけど色々やっていると結局2月になって。

――「ただしくはばたけ、鳥たちよ」ってタイトルにしたのは?

キク値 : タイトルの理由について、ニシハラからは何も聞かされてないんです。
ニシハラ : メンバーには何も言わないんです。種明かしをしないまんまやってて。タイトルも楽曲の意味も理由、誰にも一言も言わない。

――作っている時も、メンバーに「あのアーティストのあのフレーズのあのムードで」って説明はしない?

ニシハラ : それもほとんどしないですね。だから、曲ができるのが遅いんだと思います。

――曲はどうやって作っていくんですか。

イワタ : ニシハラさんが弾き語りで頭からおしりまで持ってきて… 。
ニシハラ : リフも決めも全部作ってきて。尺は全部決まってる上で、フレーズをどうぞ、全部好きに弾いてくださいってお願いする形で始めるんですけど、何か違うなあっていう時にちょこちょこ言う感じです。曲の頭からおしりは土台でしかなくて、その上にフレーズをどうぞ積んでいく感じ。

――メンバーおのおの、フレーズにおけるこだわりはありますか?

キク値 : 怒られない程度にぎりぎりまでやりたいようにやるっていうのが共通認識としてあって、ニシハラもそのほうが注意しがいがあると思うので。他のパートがどう弾きそうとかはあんまり考えないでばっとやってみて、それでごちゃごちゃしたところの角を落とすような作り方です。
ニシハラ : あんまり干渉しないで最後までいって、反省するみたいな。
キク値 : リズム隊で抜き差ししようってことも、ほんとぎりぎりまで言わない。
ナカムラヨシミ(Dr、以下ナカムラ) : いよいようまくいかなくなった時にやるだけで。
キク値 : ほんとに危機感を感じた時にしか言わないですね。

それぞれがこんがらがっていく様子が面白い

――じゃあ4曲入りってことなので、一人ずつ聴きどころを教えてください。まず1曲目「めのう」をニシハラさんから。妖しい鍵盤とポップなサビが印象的でした。

ニシハラ : 「めのう」は作るのがほんとに大変な曲で。一回完成をみたんですけど、その第一形態はなしになって。メロは全然違うし、残ったのは雰囲気とリフと間奏くらい。僕らほんと曲をすぐポイするんですよ… もう諦めようかなと僕は思ってましたけど、この曲は粘ったかいがあった。

――それでは2曲目「子どもたちは大丈夫」をイワタさんに。最初のコーラスからサイケな雰囲気が漂ってますよね。

イワタ : コンピに収録した曲だったので一回録ったことがあって、だからレコーディングは楽でした(笑)。この曲のオルガンの音はどうやって作ったか忘れちゃったんですけど、結構好きな音で、わりと使い回せちゃうなって感じです。普段は揺れのあるハモンド・オルガンみたいな音が多くて、でもこれはちょっとシンセっぽさもありつつ、「ピー」ってあんまり波にならないオルガンの音で、わりと好きです。

――この曲だけシンセっぽくしたのはなにか理由が?

イワタ : いつもどうやって音決めてるか、あんまり覚えてなくて… 。
キク値 : スタジオ来るころには、もうすごい音になってて。
イワタ : 一回宿題で持って帰って、次の時に全然違う音を持って行くことが多いので驚かれます。フレーズはスタジオであんまり考えつかなくて、家に持って帰って朝から晩まで考えることもあります。

左からニシハラシュンペイ(G&Vo)、イワタハルナ(Key)、ナカムラヨシミ(Dr)、キク値ユウタロウ(Ba)

――ナカムラさんから3曲目「ふるさと」を。一転、シンプルな曲調で。

ナカムラ : 大変でした。わりと他の3曲はぱっと聴いてはっと思い浮かぶものがあって叩いていったんですけど、この曲はいろいろ試してもどれも違うって言われて。結局最初の8ビートが採用になって、シンプルな曲なんですけどすごく苦労しました。

――ライヴで演奏する時はどうですか?

キク値 : ライヴは全体的にブレがありますけどね、酒量に左右されたり。僕とニシハラはザルなんですよね。ニシハラは… 。
イワタ : 慢性的に飲んでる。
ニシハラ : まあライヴはめっちゃよかったことは一度もないです。毎回「今日だめだったー」ってカタしてる時に言うんで。
ナカムラ : でも酒量オーバーしてる日は、ライヴやる前に「今日おれダメだわ」って言うよね。
ニシハラ : そんなことないっしょー。

――キク値さん、4曲目「屋根裏の月」をお願いします。

キク値 : 「屋根裏の月」は演奏してて楽しい曲です。ライヴではいつも一番最後にやってて。終わりよければすべてよし、みたいな感じで。

――アウトロが壮大ですよね。ギターが珍しく前に出ているというか。

キク値 : アウトロはそれこそ体調に任せて楽しくやってます。最初はちゃんと決まってなかったんで。あんまり壮大にしようっていう感じではやってなかった。
ニシハラ : そうねえ。あんまり目を見て話さないからね。決まんないよね、いろんなことが。でも視線がぶつからないまんま曲を作ってるのがいいんじゃないかと。

――それは曲のOKラインの見極めが難しそうですね。

ニシハラ : 「これでOK」と思ったから曲として出すんですけど… でもどっかで必ずすれ違ってて、それを本人たちも気づかないまんま、すれ違いのまんま出して。それがいつか修正されるかもしんないし、どんどんずれていくかもしんないし、そのまんまやり続ける。
キク値 : このバンドのこういう曲をイメージしてやろうとはまず100%言い合わない。ニシハラの曲を聴いて、各々の想像する曲なりフレーズなりがあったとしても、それは言い合わないよね。
ニシハラ : 永遠に答え合わせしない。
キク値 : そう。それをしちゃったらそれっぽくなっちゃうし。
ニシハラ : この作品を聴いて思ったんだけど、悪い言い方をすれば、みんな手くせでやってるようにしか聴こえない。でもそれでいいかな。みんなそれぞれ手くせを打破しようとしてる部分も、こんがらがってく様子とかも全部聞こえるし、おもしろいです。

欲をかかないことが一番だと思います

――それぞれの音楽的バックグラウンドは?

キク値 : パンクを聴いて、ベース・ボーカルかっこいいなって思って始めましたね。
ナカムラ : 中高生くらいでスウェディッシュ・ポップを通過しました。あとネオ渋谷系。
イワタ : 普通にJ-POPとJ-ROCKから入って。フジファブリック、くるり、奥田民生とか。
ニシハラ : ハード・ロックとフォークですね。ディープ・パープルやツェッペリン、キッス、クリムゾン、イエスと、吉田拓郎や高田渡、友部正人。

――歌詞は全部ニシハラさんが?

ニシハラ : はい。歌詞を書くのは作業のなかで一番楽しい。携帯やメモ帳に、単語や文節やことばをすごいストックしてて、メロを作り始めてある程度のところまでいった時に、そのストックとぶつける。タイトルが思いついたり、メロがもうちょっといく方向が見つかるようなことばがあればその先も作ったりするんですけど、なんも浮かばないなと思ったらその曲はばっと捨てちゃう。

――歌詞も曲もバンド名も文学的で郷愁をそそられるんですけど、音楽以外に影響を受けたものはありますか。

ニシハラ : 人並みに小説も読むし、映画も観ますけど、そんなにインプット・アウトプットに影響は受けてないかもしれないですねえ。

――なるほど。昨年はFUJIROCK FESTIVALのROOKIE A GO-GO枠、今月はライヴ・イベント「みんなの戦艦」に出演と、活動の幅を広げていますね。

ニシハラ : 野外がとにかくやりたかったので。やっぱりライヴ・ハウス以外でやりたい欲はあるよね、とんでもないところでやりたいっていう。
イワタ : 眺めがよかったですね。遠くが見えて。
一同 : かっこいいな(笑)。
ニシハラ : 「みんなの戦艦」は八十八か所巡礼とおとぎ話の間の出順で、ギャルに挟まれつつ、俺らん時はおっさんばっかりだった(笑)。

――今後、気になるバンドとイベントしようってことは考えてない?

ニシハラ : いずれやるかも。otori、トリプルファイヤー、よしむらひらくとか… よしむらひらくは一番好きな人間です。

――3月4日(日)には、下北沢CLUB QueでSuiseiNoboAzとnhhmbaseを迎えた自主企画「Яの行方」をやりますね。それも踏まえ、最後に今後の意気込みを一人ずつお願いします。

ニシハラ : 今年の目標は特にないんですけれども、怪我なく健康第一で過ごしていきたいですね。CDもちょろっと売れたらうれしいなくらい、欲をかかないことが一番だと思います。
イワタ : いっぱい曲ができるといいなと思います。
ニシハラ : 目を見て言ってよ、そういうのは。
一同 : 笑。
ナカムラ : 今までも自分たちのペースだったんですけど、今後もマイペースにやっていければと思います。
キク値 : 4人仲良すぎず、これまでのペースでこれからもやっていければ明るい未来が待ってるんじゃないかなと。
ニシハラ : 仲良すぎずね。仲いいバンドほど醜いものはないよねえ、ほんとに思いますね。
キク値 : 僕らそこまで仲良くないんですよ。それすごい大切、秘訣だと思います。

RECOMMEND

SuiseiNoboAz / THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH

そのリアルなロックは、本当にリアル? ここに、時代を超えた傑作が完成。1st Album『SuiseiNoboAz』(向井秀徳プロデュース)が話題を呼び、CDショップ大賞の関東ブロック賞にも選出されたスイセイノボアズ。BLANKY JET CITY、NUMBER GIRL、ゆらゆら帝国らが持っていた完全なまでの衝動と衝撃がここにある!

nhhmbase / nhhmbase

2004年より渋谷を中心にライヴ(ほぼ月3)や打ち上げ参加(ほぼ毎週)など精力的に活動を続ける愉快な4人組。ありえないほど高度に構築されたポップ・ソングを、ありえないほどの熱量で破壊する。その光景を目撃した者は、涅槃へと誘われるという… 。TYONDAI BRAXTON(BATTLES)やxbxrxなど海外勢も昇天済。これまでの数多の伝説的なライヴで破壊/再構築を繰り返された楽曲は、まるで未確認不定形動物のように、未だ誰も真の姿を知らない。そんな彼らの初の公式音源。

六畳人間 / 2060

自主レーベル「GURUGURU RECORD」第1弾リリース作品となるサード・アルバム。力強くストレンジでサイケデリックに奏でられる音楽は、時代も空間も飛び越えてしまったかのような、未知の世界へと誘います。

ヤーチャイカ LIVE SCHEDULE

ヤーチャイカ自主企画イベント『Яの行方』
2012年3月4日(日) @下北沢 CLUB Que
w / SuiseiNoboAz / nhhmbase
前売り : 2,500円 / 当日 : 2,800円(共に1drink別)

ヤーチャイカ PROFILE

自閉帝国の鼓笛隊
寂しい海辺で拾った金ボタンを大切に手の中で
ころがしていたらいつの間にか溶けてしまった
水中で、胎内で、夢の中で聞こえてくる音楽
あなたの ほんとう を呼び覚ます

ニシハラシュンペイ(G&Vo)、キク値ユウタロウ(Ba)、イワタハルナ(Key)、ナカムラヨシミ(Dr)から成る4人組。2008年結成。FUJI ROCK FESTIVAL'11、ROOKIE A GO-GOに出演。2012年2月22日に初の全国流通盤『ただしくはばたけ、鳥たちよ』をリリース。

o

はてブに追加
 
この記事へのツイート
 
@bobbiiiiie社内でヤーチャイカ流れてる。やっぱいいな。(ボ) http://t.co/SfdhhXex #ototoy
2012/03/09 13:40:28
@okama_buライブの写真を提供しました~ RT @ototoy_info: ヤーチャイカの新作PVかっこいい!ので、インタビューページに加えました。奇怪ながらも郷愁を誘う歌詞、ひねくれが一周して素直になったプログレ・ポップ、ヤーチャイカをお聴きあれ! http://t.co/LaxA7v5f
2012/02/25 08:53:05
@jpMusicRanking全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! ヤーチャイカ『ただしくはばたけ、鳥たちよ』: [trial] 郷愁を誘うプログレ・ポップ・バンド、ヤーチャイカとは? 「ヤーチャイカ」、まず響きが美しい。意味はロシア語で... http://t.co/VZCB6IGF
2012/02/24 17:06:45
@sunagiそういえばバンドサークルの後輩たちが今日CD出したみたい。インディーズロック好きな人はチェックしてみるといいかもしれません。  全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! ヤーチャイカ『ただしくはばたけ、鳥たちよ』 #ototoy http://t.co/rVhuLMR1
2012/02/22 22:57:36
@arith全曲フル試聴企画『EVERYBODY LISTEN!』ヤーチャイカ http://t.co/7h8EoGqS
2012/02/22 22:18:50
@_yahchaika_インタビューが公開になりました。読んでつかぁさい! RT @ototoy_info: 郷愁を誘うプログレッシヴ・ポップ・バンド、ヤーチャイカ『ただしくはばたけ、鳥たちよ』配信開始いたしました!そしてインタビューも公開! #ototoy http://t.co/Fgqj1wbe
2012/02/22 21:51:34
@corocorocororoヤーチャイカのお知らせまとめ ・ototoyのフル試聴明日まで! http://t.co/IsFM3JWv ・「めのう」PV公開中! http://t.co/RNY8IjWk ・クイップマガジンにインタビュー載ってます!@Quip_magazine ・本日、初音源入荷日です!
2012/02/21 12:55:58
"Everybody Listen!"の最新アーカイヴ
middle 9『Cettia Diphone』配信開始&インタビュー
[TRIAL]・2012年05月09日・ 1999年か2000年だったか、大阪。時代的には「関西ゼロ世代」または「ボアダムスの子どもたち」と呼ばれる世代のバンドが京阪神のライヴ・ハウスを賑やかすほんの少し前、middle9(ミドルキュー)は結成された。前衛的な音楽とパフォーマンスが注目を集める「ゼロ世代」ムーヴメントに巻き込まれるでもなく突き放すでもなく、ひたすら自分たちの音楽を演奏し続けていた彼らに私は武士のようなストイックさを感じていた。しかし音楽はドラマチック! Tortoiseを想起させる彼らのシカゴ音響勢直系のサウンドはジャズとファンクを飲みこみながらスリリングに展開していく。ドラマチックでスタイリッシュでノスタルジック、middle9の音楽を3つの言葉だけで表すとこうなる。シチュエーションに限って表すなら、「都会上空の夜間飛行」といった感じ。とにかく素敵なのだ。 そんなmiddle9が3年8カ月ぶりに新作『Cettia diphone』をリリースするとのことで、インタビューを敢行。どのようにして今の音楽性に行き着いたのか。結成時から今に至るまでの話、そしてこの3年8カ月間の動きについて。彼らが活動の拠点をおく大阪で、じっくり話を伺った
by bobbiiiiie
Turntable Films 『Yellow Yesterday』配信開始&井上陽介インタビュー
[TRIAL]・2012年04月11日・ Second Royalが放つポップ・オルタナ・バンド日本のミュージシャンが本気でアメリカ音楽を追求すると、こんなに強烈な作品ができてしまうのだ。地元である京都を中心に活動を続けるバンド、ターンテーブル・フィルムズのファースト・フル・アルバム『Yellow Yesterday』に、思わずそんなことを実感させられてしまった。ここには海外のルーツ・ミュージックに向けた最大限の敬意があり、それを今の時代にフィットさせる柔軟な感性がある。そして、あわよくばそれさえも解体してしまおうという並々ならぬ気迫にも満ちているのだ。これには圧倒された。 実際、この作品の土台となっている音楽性は、フォークやカントリーといった、とてもアーシーな質感を持ったもの。つまり、下手するとかなり地味な印象を抱かれがちなものなのだが、そこにブライトなメロディと豊富なリズム・ワークが加わり、どの曲も瑞々しいポップ・ソングになっている。聞けばこのアルバムの制作はメイン・ソングライターの井上陽介がこれまでになくイニシアチヴを握って臨んだそうだが、その作曲能力、及びそれを具現化させる演奏力たるや、並大抵の経験値では身につかないはずだ。はっきり言って
neue nahel『acidfilm ep.』全曲フル視聴開始
[TRIAL]・2012年03月29日・ 吉賀大介(neue nahel)INTERVIEW 2010年7月、突然の解散を発表した京都のエレクトロ・バンド、audio safari。2007年にリリースしたファースト・アルバム『ウルノソラ』で注目を集め、次にリリースされるセカンド・アルバムでは確実に京都の街を飛び出し、より多くの音楽ファンにその名を知られるであろうことを確信していたので、期待しながらその発表を待つ中、突然の発表に驚いた。そしてその半年後、neue nahel(ノイエネール)の結成によりaudio safariのメンバーであった吉賀大介(Programming,Gt)、嶋村和也(Ba)、伊藤拓史(Dr)がある約束をしてaudio safariを解散させていたことを知る。「いつかまた3人でバンドを始めよう」。 その3人に上田侑加(Vo,Gt)、近内萌子(Vo, Key)を迎え結成されたバンドが、今回初音源『acid film ep.』を配信限定でリリースするneue nahelだ。音的にはaudio safariに引き続き女性ボーカルものの微かなノイズが入り混じるエレクトロ・サウンド。しかし当然のことながら、人が違えばバンドも何かが前
John John Festival 『歌とチューン』配信開始!!
[TRIAL]・2012年03月16日・ 日本でしか生まれ得ないアイリッシュ・トラッド・ミュージック 「アイルランドの音楽が好きだ! 」。そんなことを言うと、少し変わった趣味だと思われるだろうか。もしそうなら、試しにあなたも自分のレコード棚をざっと眺めてみてほしい(もちろんiTunesのプレイリストでもOKです)。もしかするとあなたが好んで聴いている音楽のなかにアイルランド出身のバンドが見当たるかもしれないし、少なくともアイリッシュ・ミュージックと何かしらの接点を持った作品がきっとひとつくらいはあると思う。いつもよりちょっとだけ注意深く耳をそばだててみると、実はこのヨーロッパにある島国の音楽が我々の日常からとても近い距離にあることに気がつくはずだ。 さて、そこで紹介したいのが都内を拠点とする3人組、ジョン・ジョン・フェスティバルだ。彼らが取り組んでいるのが、そのアイルランドの伝統音楽。しかしこれが実際に聴いてみると、思わず小躍りしたくなるだけじゃなく、どこかずっと前から親しんできたような耳馴染みの良さを感じるのだから不思議だ。この度リリースされる2作目のアルバム『歌とチューン』から聴こえてくるのは、アイルランドのパブで日々繰り広げられているセッシ
by 渡辺 裕也
egoistic 4 leaves『aluva』配信開始!!
[TRIAL]・2012年03月07日・ 次世代ニュー・ジャズ・セクステット、10年目のファースト・アルバム これは洒落ている! むかし西麻布のバー・ラウンジ「VERANDA」で、ひとりカウンターに座り、豆腐料理に舌鼓を打ったことを思い出させるような音。egoistic 4 leavesの結成10年目にして初のアルバム、『aluva』を聞いたときのことだ。彼らは変拍子やポリリズムを大胆に取り入れた、名古屋の次世代ニュー・ジャズ・セクステット。ジャズはもちろんラテン、ポスト・ロック、エレクトロニカなどさまざまなフレイバーを効かせ、スタイリッシュでクールな演奏で魅せてくれる。sgt.やL.E.D.、MASなどの作品をリリースしているPENGUINMARKET RECORDSからの発売という点にも注目だ。今回、メンバーから理系のビート・ジャンキー・林礼一(ドラム)と、文系の盛り立て屋・河瀬浩二(ギター)が登場。各々の意外な音楽遍歴、10年間名古屋でやり続けてきたこと、まさにベスト盤といってもいい新譜について語ってもらった。「クラブ・ミュージックをパンクでやる」「thinkからfeelへ」「どこか崩したい」と、エモーショナルな発言も。ライヴが見たい! イ
全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! The Bootles『RED』
[TRIAL]・2012年02月08日・ 中期THE BEATLESを再現するユニットが誕生!世界を変えた伝説のロック・バンドと1文字違い(英字では2文字違い)の名を持つ彼らは、中期THE BEATLESを再現すべく結成されたユニット。結成の発端となる出来事が起こったのは2011年11月。巨大掲示板ウェブ・サイト「2ちゃんねる」で流れた「THE BEATLESの未発表アルバム『RED』がリリースされるらしい」というデマに踊らされ、末に落胆したミュージシャン3人が「ないのであれば作ってしまえ」と集まり完成させたのが本作『RED』。今作を聴いてTHE BEATLESを懐古するもよし、THE BEATLESの現代的な解釈として受け取るもよし。オリジナルへの深い愛に裏打ちされた完成度の高いオマージュ作をお楽しみください。 the Bootles / RED'【価格】MP3 : 150円 / 1000円WAV : 200円 / 1200円【Track List】''1. Heroin Baby / 2. Bloody Mary / 3. Kick in,Court / 4. Surfin United Kingdom / 5. Queen Of Night
by bobbiiiiie
GOOD BYE APRIL『age.e.p.』配信開始!
[TRIAL]・2012年01月25日・ GOOD BYE APRIL『age.e.p.』配信開始! 2007年、茨城県ひたちなか市で行われた全国高校生アマチュア・バンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」で優勝し、同年夏、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルへの出演も果たした倉品翔(Vo&G)。そんな彼を中心に結成された4人組のロック・ポップ・バンドが、今回紹介するGOOD BYE APRIL。2010年に結成し、2011年5月にファースト・ミニ・アルバム『Chapter2』を発表。それに続きリリースされた彼らのファースト・シングル『age.e.p.』を配信開始いたします! 洋楽系音楽ライターの内本順一に珍しくブログで絶賛され、これまでウルフルズ、NUMBER GIRL、氣志團、湯川潮音などを手掛けてきたEMIの新人開発セクション「Great Hunting」チーフ・プロデューサーの加茂啓太郎にも「名曲」と呼ばせた彼らの音楽。衝動と疾走感をもちながらもしっかりとした土台も感じさせてくれる3曲。21~22歳とまだ若い彼らの可能性を、ジャケットの絵に描かれている星空のように無限に感じられる作品です。 子供の頃の純粋性を回
by 碇 真李江
全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! フラットライナーズ『不運な人』
[TRIAL]・2012年01月10日・ 少し遅れてやってきた衝動! フラットライナーズ フラットライナーズ / 不運な人'【トラック・リスト】01. トゥルーラブストーリー / 02. 不運な人 / 03. ヘルシーガール / 04. パインボックス / 05. セダン / 06. 犬の一生 / 07. 狭き門 / 08. 遠くへ行きたい / 09. ビューティフルガール / 10. ボーイズ&ガールズ世界大会 (M10はアルバム購入者のみのボーナス・トラック)「憎らしいほどカワイイ奴ら」 ―浦沢直樹「不思議な脱力感。かろやかな失望。だるくてゆるい希望。この人たちの音楽は癖になる」 ―角田光代'' 新しいものが求められる社会で意地を見せる不屈のバンド ここ数年、特に時代の変わり目にいると実感することが多い。僕たちは今までにないくらい変化の早い社会に生きている。今はTwitterやYouTubeを活用しているけれど、数年後にはまったく別のツールを使っているかもしれない。便利になっていくのはいいけれど、そのスピードに置いていかれてしまうのではないかと心配になることもある。そんな高速道路並みの社会に生きていると、逆に変わらないなものに惹かれることも少
全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! くふき『くふき』
[TRIAL]・2011年12月27日・ 亜熱帯経由、宇宙行き? くふきの1stアルバムが到着 くふき / くふきどれにも似て非なる宇宙規模の無国籍ポップ・サウンドが新春一番にやってきた! タイの屋台と乾いたジャングル、ガンジス川とチャイナタウンとの交差地点を、ミラーボールと赤提灯が照らし出す、騒げや踊れの万国大博覧会! 2011年夏に活動休止を発表したtobaccojuiceのボーカル・松本としまさ参加の新ユニット・くふき、満を持してデビュー! 「ウリチパン郡に大瀧詠一が加入したら」という謳い文句でくふきのことを知った。アジアン・サイケの要素とポップの要素を絶妙に絡めているところはなるほど言い得て妙だが、聴けば聴くほどそんなに穏やかなものではないことがわかってくる。足は地に着いているのに、脳は直接宇宙とコンタクトしている。コーヒー2杯で少しハイになった状態で「大迫力」のPVを見た時には、めくるめく色彩のパレードと静かに重なる信号的な音にトリップしそうになった。 と、少し危険な香りを漂わせながら紹介しつつも、そこまで神霊・宗教じみている訳でもない。雅楽やお囃子のような日本固有の音を混ぜながら、YMOばりのにくいシンセ・サウンドでレトロ・フュ
by bobbiiiiie
BiSの発表前の音源を全曲フル試聴で!
[TRIAL]・2011年12月13日・ BiSの新作『primal.』発売! 振付もブッキングも自らこなすDIYアイドル、BiS。メンバー同士のディープ・キスやほぼ全裸のPVなどファンの度肝を抜くパフォーマンスもさることながら、クオリティーの高いロック調の楽曲を発表し続け、コアな音楽ファン層からも高い評価を集めている彼女たちが、ニュー・シングル『primal.』をリリース! 疾走感溢れるエモーショナルなリード曲のほか、クリスマスにぴったりの楽曲や90年代を代表する名曲のカヴァーまでを収録。恵比寿リキッドルームでのワンマン・ライブを大成功に収めた彼女たちの勢いは止まりません! BiS / primal.1. primal. / 2. eat it / 3. KFC / 4. ウサギプラネット / 5. YAH YAH YAH (オリジナル : Chage&Aska) 配信開始日 : 2011年12月21日※全曲フル試聴は終了しました。※Twitterのつぶやきの反映には時間がかかることがございます。その場合は少々お待ちください。 BiS『primal.』についてつぶやこう!