レーベル・コンピ最新作『trunk』とデジタルEP全15作品を一斉配信スタート

2005年に誕生して以来、東京を拠点としてエレクトロニック・ミュージックを中心としつつも、特定のシーンやジャンルに縛られることなく、良質な作品を発表しているmoph records。来る4月4日に最新のレーベル・コンピ『trunk』のリリースが決定し、2月25日には六本木スーパーデラックスでレーベル・ショウケースを開催。レーベルの主宰者でもあるmergrimは、4月21日〜22日に開催されるSónarSound Tokyo 2012への出演も決定。というわけで、OTOTOYではいまもっとも注目すべきレーベル、moph recordsをレーベルごと大特集。コンピの先行配信に加え、これまでのリリース作品全タイトルを配信開始します! ショウケースのレポートとともにお楽しみください。

moph recordsの最新コンピレーション・アルバムを『trunk』先行配信

V.A. / trunk – selected from digital EPs 2008 to 2011

【配信形態 / 価格】
WAV アルバム : 1200円 / 単曲 150円
mp3 アルバム : 1200円 / 単曲 150円

【収録アーティスト】
ELVS / SASAKI Hiroaki / Kotaro Itou / mergrim / Ryu Nakagawa / Tetsuji / Shotaro Hirata

2008年から2011年までに、moph recordsからデジタル・配信のみでリリースされてきたEPからピック・アップした全10曲を収録したコンピレーション・アルバム。

2012/02/25(Sat) moph records showcase at 六本木Super Deluxe

ジェイムス・ブレイクに出会ってダブステップに目覚めたこともあり、「今度エレクトロニカ・レーベルのイベントあるけど取材行く?」との編集長の声かけに「行きたいです! 」と即答していた。そのレーベルはmoph records。東京を拠点とし、エレクトロニカに軸を置きつつも、シーンやジャンルにとらわれない活動をしている。今回、同レーベルからリリースしたlycoriscorisのアルバム『from beyond the horizon』のリリース・パーティーということで、所属アーティストが大集合。レーベルとしては3年ぶりのイベントとなる。2月25日(土)、六本木スーパーデラックスへ向かった。

写真左 : QUREA / 写真右 : 蟻 [SoniCouture Live DJ Set] x Fushimi Naoto

会場に入ると、おしゃれな男性客の多いこと! 普段は男気あふるるライヴ・ハウスにいることが多いので新鮮。スタートはQUREA x 藤本直明のDJ。ディープ・テクノ、チック、ミニマルを得意とするQUREA、VJもあいまっていい雰囲気だ。続いて蟻 [SoniCouture Live DJ Set] x Fushimi Naotoのライヴ。アンビエントやテクノなどのうえに、チップ、ピアノ、うたがめくるめく手さばきでのっかっていく。不思議な音像だ。あとから聞いたら、CDJ5台を使い、常時3曲以上を混ぜ合わせて即興で曲を作っていたとのこと。なんと! マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやジム・オルーク、レイ・ハラカミ、オヴァルの楽曲を使っていたようだが、絶妙に混ざっていて気づきませんでした…。

そしてmergrim x Kazuya Matsumoto x Masato Tsutsuiのライヴへ。mergrimはサウンド・デザイナー光森貴久のソロ・プロジェクトで、4月に開催される「SónarSound Tokyo 2012」への出演も決まっている。ライヴはドラマーがトライアングルやベルを鳴らして始まったので、環境音楽のようなムードになるのかなと思いきや、いきなり力強いビートを刻んできたのでびっくり。「Beautiful Corruption」だ。ボイス・カッティングが印象的な「Soft’n Poetry」、かわいらしいメロディの「Step Of The Flakes」と続く。ダンサブルでキャッチーでありながら、ビート、音色、構成と緻密に作られている印象を受ける。「ten」からラストの「Noir Noir」で一気にダンス・フロア状態に。「SónarSound Tokyo 2012」でも盛り上がること間違いなしだろう。アグレッシヴなセット・リストでよかった。

写真左 : mergrim x Kazuya Matsumoto x Masato Tsutsui / 写真右 : tetsuji

tetsujiのDJと、mergrimと共同でオーナーを勤め、4月発売のEP集の中核を担うshotaro hirata x Fushimi Naotoのテクノを軸とした圧巻のLIVEを経て、いよいよ主役のlycoriscoris band set x Yuma Saitoのライヴが始まる。鍵盤、ギター、ドラムの編成で、のっけの「undulations」「oar」からオーガニックでジャジーなプレイで聴かせる。「amenooto」「kisaragi」「night train」とタイトル通り抒情的でメロディアスな楽曲が続き、ラストの「from beyond the horizon」へ。バンド・セットだったので音源よりもライヴ感があり、色っぽかった。Four Tetあたりが好きな人にはおすすめ。再びQUREAのDJで、イベントは幕を閉じた。

エレクトロニカを軸としながらも、それぞれのアーティストが多彩なアプローチで魅せてくれる夜で、軽い足どりで六本木の街を歩いて帰った。(text by アニー福)

写真左 : shotaro hirata x Fushimi Naoto / 写真右 : lycoriscoris band set x Yuma Saito

Digital EPとして発表されていた全33曲のWAV配信

Sprayシリーズ

個性的な方向性をもったアーティスト達による「spray」シリーズ。「spray」という単語には「ふきかける、しぶき、花や葉のついた小枝」という意味があり、新しい音色が世界中に広がっていくことをイメージして付けられた。fredricson x shotaro hirata、mergrim x lucaluca don chicなど、コラボレーションも積極的に取り入れた作品も多数。これまでに全6作品をリリース。

MDLシリーズ

spray シリーズの発展形として、よりアーティストの"個"を発揮する場としてリリースを重ねているのがこのMDLシリーズ。現在リリースが続いており、現在までに9作品が発表されている。

INFORMATION

渋響 pH:4.0
日程 : 2012年3月24日(土)〜25日(日)
会場 : 長野県 渋温泉
【出演】
agraph / 安田寿之 / mergrim × kazuya matsumoto / DJ蟻 / lycoriscoris / QUREA / 34423 …etc.

BALMENIA TOKYO vol.3
日時 : 2012年4月11日(水)
会場 : 代官山 saloon
【出演】
TETSUJI ODAKA / GUNNE&ZUCKERMANN / FUMIHIRO HOSHI / RYOSUKE KIUCHI / masu**

Atrip Vol.13
日時 : 2012年4月15日(日)
会場 : 青山 蜂
【出演】
Shotaro Hirata / Gunne&Zuchermann / Takayuki Shiraishi / やけのはら / DJ KENSEI / ClassicalWicket / …etc.

SónarSound Tokyo 2012
日時 : 2012年4月21日(土)〜22日(日)
会場 : 新木場 ageha / STUDIO COAST
【出演】
21日(土) Squarepusher / Clark / Ryoichi Kurokawa / Dorian Concept / Mergrim …etc.
22日(日) The Cinematic Orchestra / Vincent Gallo / Mount Kimbie / Rustie / Anchorsong / Oorutaichi / Typingmonkeys …etc.

ABOUT moph records

2005年に設立。以来、東京を拠点としてエレクトロニック・ミュージックを中心としつつも、特定のシーンやジャンルに縛られることなく、良質な作品を発表している。4月4日に初のレーベル・コンピレーション・アルバムをリリース、主宰者の一人でもあるmergrimは、4月21日〜22日に開催されるSónarSound Tokyo 2012への出演も決まっている。

moph records official web


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"label"の最新アーカイヴ

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PENGUINMARKET RECORDS5周年記念特集
[LABEL]・2010年10月06日・ PENGUINMARKET RECORDS 5th Anniversary 90年代後半のCDバブル期から下降を続けるレコード業界。反対に、ライヴ・ハウスには少しずつだが人が集まり、mixi(ミクシィ)やMySpace等の繋がるサービスが人気となり、アーティストとリスナーの距離は縮まりつづけている。そんな時代に、その間で奮闘するレーベルって、果たしているの? ってか、食えるの? そんな率直な質問を、インストゥルメンタル・バンドを中心に運営するインディーズ・レーベルPENGUINMARKET RECORDSに成り立ちも含めて聞いてみた。まだ5周年のこのレーベル。CDが売れないと言われているこの時代に、最も厳しいだろうコンピレーション・アルバムまで出してしまう挑戦的なレーベルだ。ただただ、真っすぐ自分達の思いにしたがって。このインタビューを読んだ後、こんな時代にこそこんなレーベルが必要だ! って思うだろう。 インタビュー&文 : JJ(Limited Express (has gone?)) 祝5周年!インストゥルメンタル・バンドを中心に運営する国内屈指のインディー・レーベルPENGUINMARKET REC
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[LABEL]・2012年10月12日・ NAXOSレーベルのクラシック作品を一挙配信開始! HQD / スタンダードセレクション for OTOTOY / 話題沸騰「交響戦艦」シリーズ! OTOTOYに集まるような音楽好きなら、なにかのタイミングでクラシックに興味を持つことはあったりしますよね。「ま、聴いてみるか」くらいの。そんな感じ、大歓迎です。ギタリストの視点でパガニーニの超絶技巧ヴァイオリンが気になるとか、ミニマル好きがバッハにヤバさを感じるとか。そういえば、さかいゆうさんが以前ラジオ番組で「グル―ヴミュージックとしてのクラシック」なんて企画で冴えた視点を披露してくれたこともありました。最高でした。もちろん、たくさんの人がぐいぐいハマって詳しくなってくれたら、ウチのようなクラシック系レーベルとしてはありがたいんですが、そうじゃなくても全然。「この曲だけは好き」みたいな感じでオケーなんで、良かったらお友達にも教えてあげてください。 今回は、なかなか音源化されないレア曲満載のカタログで人気のNAXOSレーベルがOTOTOYに参入!ということで、教科書に出てくる有名作品から「これ、クラシックじゃなくね?」みたいな曲まで幅広くセレクトしてみました
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[LABEL]・2012年06月11日・ オムニバス・シリーズ『黄昏讃歌』を含む全作品をOTOTOY独占で配信スタート!! 2006年に設立され、ライヴ・ハウスで活動している日本語パンクを中心としたバンドを取り上げてきたレーベル、月狼RECORDの全作品を、OTOTOY独占で配信開始!! すでに廃盤になっている『黄昏讃歌』シリーズの1、2に加え、2011年3月にリリースされた最新作『黄昏讃歌3』、レーベル・オーナー柳沢英則のバンドWHITE LOSER、HIBIKIのアルバムも配信しちゃいます。しかも、なんと全アルバムから1曲ずつフリー・ダウンロード可能(WHITE LOSERのみE.Pをフリー・ダウンロード)!! さらに柳沢英則による福島への熱い文章、ライヴ・ハウスの店長たちからのコメントもあります。ライヴ・ハウスに近い場所から、周りにいるかっこいいバンドたちを紹介する、熱い志しを持ったレーベル、月狼RECORDを大特集いたします。 月狼RECORDのオムニバス・アルバムV.A. /黄昏賛歌【配信形態 / 価格】WAV / mp3 共にアルバム販売のみ 500円【収録アーティスト】WHITE LOSER、Ruffian、epoxy、SIGH、f
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[LABEL]・2009年05月01日・ 夏フェスが始まる。どのラインナップも素晴らしいと思うんだけど、なぜか行く気がしない。音楽フェスティバルが氾濫し、独立したカルチャーとして動き出したために、毎日の現場=ライブ・ハウスやクラブで興っているリアリティとはほど遠く、退屈に感じてしまうから。 2008年4月26日、27日にKAIKOO meets REVOLUTIONというイベントが横浜のZAIMで行われた。レーベルPOPGROUPと横浜/湘南地区で活動するMEETS★REVOLUTIONの共同主催。アンダーグラウンドからオーバーグラウンド、ビートものから歌もの、EYE(from BOREDOMS)からNICE VIEWまで、TVでは決して目撃できない最新のミュージック・シーンのリアルが映し出しされた。チケットはソールド・アウト。6000人も集客したのだから、いかにリスナーがこのようなイベントを求めていたのかがわかる。またPOPGROUPを固める布陣は、DJ BAKU、BLACK GANION、RUMIやoak等の超個性派ぞろい。KAIKOO meets REVOLUTIONにどんなビッグ・アーティストが名を連ねようと、このイベントが彼ら主催である
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筆者について
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