
ROMZ Recordのアーティストによる未発表曲を含む全7曲のコンピレーションEPをプレゼント!!
本作は、OTOTOYにての音源の販売スタートを記念した無料コンピレーション・アルバム。過去にアルバム特典などに収録された曲で現在入手困難な音源や、今回のために特別に録りおろされた未発表の新曲(!)までを含む全7曲。WAV、MP3どちらでもご自由にダウンロードしてください。(ダウンロードの期限は4月3日24:00までとなります。)
01. Sleeping Home Town / milch of sourcemilch of sourceのアルバム『in beach,side-ill spot』の初回特典アウト・テイク集CDに収録されたアンビエント作品。
02. Untitled#1 / Joseph Nothing
ROMZ4周年イベント来場者プレゼントの限定コンピレーションCDに収録されたJoseph Nothing録りおろしの未発表曲。
03. We Will Funk You / milch of source
milch of sourceによるOTOTOY FREE EPエクスクルーシヴの録りおろし新曲。
04. Daisy, Lazy / COM.A
COM.Aのアルバム『COMING OF AGE』の初回特典CDに収録された未発表曲。
05. Muscle / Cycheouts Ghost
Cycheouts Ghostのアルバム『Prapanca【戯論】』初回特典CDに収録されたシャッフル・アーメン・ビートのダンス・トラック。
06. When I Tasted Your Sorrow / milch of source
milch of sourceのアルバム『in beach,side-ill spot』の初回特典アウト・テイク集CDに収録された未発表曲。
07. Skum In The Pool Bar (Keep It Dirty 2007 Mix) / COM.A
COM.Aのファースト・アルバム『Dream And Hope』収録曲のセルフ・リミックス作品。最新アルバム『COMING OF AGE』の初回特典CDに収録された。
インタビュー
あくなき音楽的好奇心と知識欲の追求。誰もが未知の音楽にワクワクし、次なる音の洪水に溺れていく。そんなミュージック・ジャンキーは常に新しい刺激を渇望し、それを満たしてくれるレーベルを求めているものだ。ドイツのTigerbeat6と日本の。どちらもそんなリスナーを唸らせるエネルギッシュでバイオレンスなリリースを続け、2000年代のアンダーグラウンドな音楽ファンを熱狂させてきた。
ゼロ年代最後の09年はKID606やFilastineの来日で盛り上がりも最高潮に。DE DE MOUSEや、、KA4Uなど関西のトップを突き進むミュージシャンに多数のフリークを持つピュア・インデペンデント・レーベルに突撃!
インタビュー&文 : 南日久志

怒りというのは共通項としてあった
——もともとROMZをはじめようと思ったいきさつはなんでしょうか? 最初はCOM.AさんとSHIROさんで始められたんですよね?
SHIRO THE GOODMAN(以下、S) : たざわがいた。
——あ、そうなんですね。それはミュージシャンで?
COM.A(以下、C) : あ、うそです。いないっすね(笑)。
——始めた時は何か目標としているレーベルなどがあったんですか? それとも、最初は友達同士ではじめたものがいつの間にか大きくなったという感じなんですか?
S : 難しい質問。
C : そうでもないよ(笑)。世の中を少しでもよくしたいと思って、世直し的なことではじめたね。日本国を憂いて。
——愛国心ですか(笑)。
S : 違うよ。

——COM.Aさんは英国出身なんですよね?
C : そう、イギリスで生まれ。親の仕事でね。
S : そうそう、親が漁師でね。マグロ業で。思い出すね、ドーバー海峡。
C : ミネルバ海峡とかね。
S : というか英国の次男坊がなんで「えいじ」って名前つけられて、愛国心ゆえになんでエレクトロ・ミュージックなのかって理由のほうが俺は聞きたいよ。
C : 俺が聞きたいよ。それは俺のばあちゃんに聞いてくれよ。
S : はじめたことは、意味があったから。いい出会いだった。
——最初にお二人が出会ったのはどこかのイベントですか?
S : 覚えてない。
C : おそらく日本だよ。お互い個人的なレーベルをやっていて、なんか方向性が一緒でやりたいことがいっしょだったので、やろうよってはじめたのがはじまりなんです。
——それはコンセプト的なところで共感できたということでしょうか?
S : うーん、特別な感じがした。
C : 怒りの塊だったからね。なんかしんないけど。
——怒りというのは、当時の音楽シーンに対して? 「面白くない!」みたいな感じでしょうか?
C : 全てに対してですね。うーん、面白くない訳じゃないんだけど、怒ってたよね。
S : 英次は怒りんぼう。いつもししゃもを食えだの、カルシウムだビタミンだって、ぷりぷりぷりぷりしてた。
C : でも怒りというのは共通項としてあったと思いますね。2000年とか2001年ですね。まわりをみてもあんまり面白い感じではなかった気がして。
——面白い音楽が全然なかった?
C : いや、あったんだけど、なんだろう…。
S : すっきりしたかったんだよ、お互いにね。ひとりじゃさびしいし、いろんな人をびっくりさせてみたいのが男の子だから。
C : クラブとか行ったら、面白い音楽流れてんじゃないかなと思ったんだけど、いろいろ行ってみたけど面白くなくてね。気がついたらSMクラブに行ってたっていう(笑)。10代終わりはそんな生活でしたね。
——怒りながら(笑)? クラブに行ったら面白くなくて、怒り心頭でSMクラブという(笑)。
タカラダミチノブ(以下、T) : ひどすぎる(笑)。
S : それで特別な感じがすると思ったんだ(笑)もともと俺はずっと大阪でやってて、ROM=PARIっていう面白い音楽やってる人がいるってきいて、連絡とったらJoseph NothingとCOM.Aで。さっき言ってた「特別な感じがする」っていうのが、そこに反応したんだとすると、ROMZのはじまりは間違ってはじまったんだな。
(一同爆笑)

楽しんで生きてるだけ
——誰かに影響受けて始めたとか、憧れている人がいて目指したとかって感じではないんですね。タカラダさんも、お二人に共感するところがあってという感じですか?
T : たぶん先に答えをいうと、間違えて入ったんです(笑)。運転手みたいなのを最初してて。
S : 全員間違えてる(笑)。毎週、日本のどこかへ行ってて。当時、横浜のBodegaってクラブでレギュラーやってるときに紹介してもらって。どこかのイベントに出る時に「今から迎えに来れる?」って聞いたら迎えにきてくれて。あ、そういえばその日クラブ入ったら出演者も客も全員ブラジル人でさ。
C : あったねー(笑)。
S : オーガナイザーが何故かSM嬢で、胴上げされながら扉の向こうからでてきたりとかしてさ。でも「次は大阪・京都・姫路の連ちゃんだからどうする?」って聞いたら「いきます」って言ってくれて。最後の日は海の家の野外イベントだったかな。入りが姫路から7時間後だったのにやってくれて。それで俺は隣で寝てただけなのに疲れちゃって。代わりにDJやってくれたりしてさ。「この男は特別な感じがする」と思って。だから、ROMZは特別なレーベルなんだよ(笑)。
——じゃあ始まりとして最初はお2人で立ち上げられて、SHIROさんが各地に呼ばれている中でタカラダさんが参加されて一緒にやっていくようになったんですね。SHIROさん自身は大阪で活動していて東京に出てきたのはきっかけがあったんですか?
S : 東京の方がお金を稼げると思って。だから動機はお金かな。あとはえいじとか… いや金ですね(笑)。
C : 女じゃなくて?
S : うーん女も好き。だけど基本的には関西の女の方が好きかも… いや、なんでもいいよ。いやでも俺が愛してるのは一人しかいないから。
——東京に出てきてギャップがあったとかそんなこともなかったですか?
S : そんなに夢見がちな人でもないから。働いて金稼ぐだけだからね。だけど住んでみるとね、好きな人も増えたし。東京じゃなくてもどこでもそうだよね。いい友達さえいればいい町だから。
——じゃあ大阪だけにこだわりたいとか東京だけにこだわりたいとか、そういうものにも興味はない? 高円寺のGRASSROOTSとか、club asiaとか、素人の乱と一緒にやったりもしてますよね。地域ごとのコミュニティにこだわるってこともない?
S : わかんない。でも友達がいる街はすきだね。だから自分の半分地元みたいな街もあるし、旅芸人みたいなもんかな? それがライフスタイルかもな。東京だって月の半分くらいしかいないし。いろんな街まわって、次の仕事まであれこれやって… みたいな感じだよ。

ROMZ自体がバンドとかアンダーグラウンドとか垣根はない
——最近演歌にはまっておられるとお聞きしたんですが、レゲエに対してなにか思うところがあったんですか?
C : たぶん酒がうまくのめるとかそういうことだと思う(笑)。
S : 憂歌団が好きなんだよね。
——なんで最近歌いだしたんですか?
S : 大きい声出すと気持ちいいんですよ。レゲエ・ミュージックっていうのは、ブルースとか演歌とかもそうなんだけど、一番人間のかっこいいとか悪いとかその日その日の気持ちとかを表現しやすい気がする。即興でその日その日の気持ちを表すというのがいい。俺は自分の考えとかなんにも覚えられないし、合ってるんだよね。リズムっていうのはクールで、メロディはウェットでちょっと頭悪そうなんだよ。でもその頭悪そうなほうに力いれたほうがより引き出すのにいいんだよ。歌ったらそれが早いから… 今週アコギもらえるんだよ! 今度歌もだすしね。
——それはROMZから?
S : それは言えないね。「雨の網タイツ」って曲で。

——(笑) 最近はタカラダさんがトラックまわして、SHIROさんが歌うんですか?
S : タカラダが俺のために作ったトラックとかもあるんだよ。これがまた早いんだよ!
——それはメンバー同士でやってもらっていいですか?(笑)
T : 「BPMが70で早い、65にしてくれ」っていうんで。
S : おれ65がいいんだよ、皆でプロデュースしてみないか俺を!
——UNITなどで定期的にやられてるイベントは、なぜやろうと思ったんですか? KID606に赤犬やDE DE MOUSE、FilastineとかMARUOSAとか、すごい振れ幅ですよね。アンダーグラウンドとメジャー、DJとバンドみたいなイベントを毎年続けていっている理由はなんですか?
T : そもそもROMZ自体がバンドとかアンダーグラウンドとかそんな垣根もない形で出してるんで、それをただイベントにしたらああなったと。UNITは設備とか大きさがちょうどよくてそうなったという感じです。
S : 生きていると傷つけられたり傷つけたりいろんなことがあるじゃない。音楽っていうのは本来、そういうのを少しずつ修復していくのに必要なものって気がする。女口説けなくて日本酒のみながら演歌聴いてっていう完全にわかりやすい例だしね。生きていくのを修復していくために音楽は非常に必要なんですけど… 音楽の仕事で精神壊しちゃったら本末転倒だよね〜。

——なんでそんなにうれしそうなんですか(笑)?
S : 逆になんのためにやってるの??
——リスナーとして聞くってことですか? そういわれるとすごく難しい… 楽しいからですかね?
S : 8000点!
——それ高いんですか低いんですか(笑)?
S : 50どんぐり。金券ショップで1図書券。800エージだね。
C : 数字のマジックってやつですよ。なに言われてるのかわからない(笑)。
S : 金いっぱいもらって責任取らなくていいっていうのできないかねぇ…
——タカラダさんはどうですか?
T : この年になってくると出来ないことがはっきりしてくるから、できないこと削ったらこれしかなかったっていう感じかな。
S : 惚れた数から振られた数を引けば女房が残るだけ、女房みたいなものだね。6万点!
ジャンルより根源的に大事な「垣根もなく」っていうのがあるんじゃないかな
——レーベルに所属する人たちをどう決めているのかもお聞きしたいんですけど、tigerbeat6とかFilastineとかには共感するところがあったんですか?
S : KID606は昔俺が大阪にいるときに面白いなと思って英語喋れる友人に連絡とってもらって、こっち来てみないかって呼んで、COM.Aともその時知り合いだったから一緒にツアーまわんねぇかってツアーまわったんだよ。そしたらCOM.Aの音楽をKID606が好きになって、姉妹都市みたい。そしたらDJ RAPTUREとKID606が知り合いで。それでDJ RAPTUREがFilastineってのいるよって教えてくれて。飯田君【Limited Express (has gone?)】もNUMBERSとか仲が良いじゃない?そういうのやってると、みんな似たような気持ちなんだなって自然にわかっちゃうもんなんだよね。飯田くんがいいなって付き合ってるうえでは俺もNUMBERSも同じでさ。俺がタカラダだCOM.AだRUPTUREだって言ってるのと同じで、一人の人間がいいなって思えばそれだけでジャンルより根源的に大事のがあるんじゃないかな。音楽かってことよりはそういうことだよ。阿久悠の演歌を聴きながら上村一夫のマンガを読んだりするわけだけど、別に音楽でもなんでも、一人の人間が受け入れてしまえるものは、人にも受け入れてしまえる可能性があるってことでやるのは、別に珍しいことでもないし。ただ、ジャンルは関係ないって言っても本当は関係あって、どんなやつだって気が合えば好きだし、音楽の構造はパズルできるけど、イスラム教徒とキリスト教って意味ではまざらないよね。ただそういうのじゃないところで交わえているから混ざってるわけで。そういう壁にぶつかることはあるよ。ROMZはそういうジャンルの1個手前の根っこに近い部分でやってるということ。ただ、ジャンルを超えるためにやってるわけではないよ。ジャンルを混ぜようとしているわけでは全然ない。
——DJ RUPTUREと音楽的な部分で共感するところがあったというのは、どういう部分が自分と似てると思ったんですか?
S : その時はそう思っただけで、いまは全然違うかもしれない。レゲエの拡大解釈でやってたっていうのはあるけど… あいつのほうが頭がいいね。俺より全然音楽を知ってると思うし。
——今は共感するところはない?
S : 聴いてない。でもレゲエ・バンドを彼がはじめたってきいたし、でも俺より全然いいやりかた知ってるな。かっこいいよ。ただ最近よくわからないね。言葉を発している時の方が自分らしいという気がしていて。
——SHIROさん自身の興味が言葉の方に向いていっている?
S : 言葉っていうかそうだなぁ… 自分をケアしやすいやり方探してるから。でもかっこいいトラックという意味ではCOM.Aとかサイケアウツのほうが誇りをもっているし、俺は役割が違うからね。かっこいいよ。ROMZから出てるCD。
——では、ROMZの今後を展望を聞かせてください。
S : なにこれビジョンを述べろみたいなかんじ? 初詣いったときに手をあわせて今年は! って? ないよビジョンなんて。わかるでしょ今までのリリースで。ぼくだってバカじゃないんだから、自分にビジョンがないことくらいわかってますよ!(笑)。

ROMZ record Profile
日本を代表するピュア・インディペンデント・レーベルとして、玄人素人関係無しに幅広く認知され、その実、何を代表するわけでもないフリー・フォームなレーベル「ROMZ」。SHIRO THE GOODMANがレーベル・プロデューサーを務め、Joseph Nothing、COM.A、Kid606(GE)、SHY CHILD(US)、Cycheouts Ghost、milch os source(ex.milky-chu)、Soloal One aka Olive Oil 、world's end boyfriend aka world's end girlfriend、INNER SCIENCE、DISC SYSTEM、DJ/Rupture(US)、Filastine(US)、KAADA(Norway)等が国籍を超えて所属。エレクトロ(?)、ブレイク・ビーツ(?)、ハードコア(?)、ニュー・ウェイヴ(?)、ポスト・ロック(?)、ダブ(?)、レゲエ(?)、ジャングル(?)、ヒップホップ(?)、 ワールド(?)、モンド(?)、シネマ・スコア(?)、オールディーズ(?)…… 等々の多様な引き出しが生物のように交差し、馬鹿馬鹿しく、嘘臭く、そして 時折美しく、新鮮な音楽をリリースし続けている。
www.romzrecord.com
ROMZ Record Catalogue
We Are The Pervert? / V.A. [ntkrc-02]
一年半の歳月をかけて選びに選び抜かれた悪人ども10人によるコーマ・レイプ企画。外でも中でも思いっきり暴れたい貴方にお奨めです。
Dream And Hope / COM.A [rmz-002]
2001年1月1日にCOM.A自身主宰のNotekrec.よりリリースし、発売以降、瞬く間にkid606〜μ- ziq等のエレクトロニカ・シーンを代表するキー・パーソン達に惜しみ無いラブ・コールを送られる事となった、陽気でキテレツな世界観に貫かれる遠未来のHIPHOP、COM.Aの1stアルバム『Dream And Hope』がROMZより再発です 。
Let's i Love You / V.A. [rmz-003]
愉快であり続ける事を最優先する良いオトコ達=ROMZの国内/国外を飛び越えたインディーズ・コネクションがココに集結!! 正に愛と友情の悪戯な結晶。ここから全てが始まります。
SHOT OF LOVE / COM.A [rmz-006]
1stアルバムから約2年。メタルでファンクな、愛と悪戯のエンターティナー COM.Aの2ndアルバム登場!!! 間違った愛、歪んだ愛を背景に宇宙からビッチが 来訪、コーマ・ロボットとのしょうもない対決など を繰り広げる。孤独な旅、反省、開き直り、Mr.コーマの犯す犯罪とは? 果たしてコーマ・ロボの恋は成就するのでしょうか。ROMZ盤は1曲追加で発売。
Deadland after / Joseph Nothing [rmz-008]
Planet-Muからの2ndアルバムの続編的な内容で、 前作に収録された楽曲のリミックスやロング・バージョン等も収録されているが、新曲はもちろん各リミックス、リワークに対しての過敏なまでの思い、意図、趣向が、今作を違和感なく終幕へと流れていくというまさに最終章にふさわしい仕上がりへ昇華させている傑作アルバムです。
carnival for / Milky-Chu [rmz-009]
パンキーなエレクトリック・フェイク・ジャズからコミカルなオモチャ? ブレイクコア・サウンド迄… カラフルでポップなメロディーを多彩に織りまぜつつ、時には切なくなる程に甘く深く……… ジョセフ・ナッシングやコーマ、ワールズ・エンド・ガールフレンドに続く奇才ミュージシャン、ミルキー・チュウがROMZより遂に登場です!!
My Way〜singles and remixes collection / COM.A [rmz-012]
ROMZの核弾頭、COM.Aの記憶にも記録にも残る素晴らしきシングル&リミックスの世界にようこそ!! 世界各国津々浦々、独自のネット・ワークとフット・ワークでインターナショナルな同時代性をこれでもか! と体現する男のとりあえずの集大成がここにギッシリ大集結。出来れば正座して聴け!! 初回1000枚にボーナスCD封入、オーストラリア・ライブ映像も収録!!
CYCHEOUTS GHOST/ Vikalpa【分別】 [rmz-013]
20世紀末。そこにはMIDI JUNKIE達の実験が日夜、ダンス・ミュージックと交配を重ね、現場やスタジオで約束のないレフト・フィールド・サウンドを産み落としていった轟音の記憶があった。時は2004年。酸いも甘いも、馬鹿も悪さもシャブリつくした彼等はサイケアウツ・ゴーストとなって不完全性ハードコアへの扉を開く。長期の沈黙を破り、あのサイケアウツがROMZからサイケアウツ・ゴーストとして復活!!
Summer Tracks / V.A. [rmz-015/6]
東京、横浜、大阪、奈良、福岡、USA、ドイツ、スペイン、ノルウェー、フランス。と、夏があまり似合わないであろう男達に夏を目処に集合を呼びかけた結果、夏とはあまり関係のない、素晴らしく渋いコンピレーション・アルバムが完成です! 企画・監修はSHIRO THE GOODMAN。いつもの面子に加えて今年の芥川賞受賞作家モブ・ノリオや中原昌也もっ! 総勢26アーティスト参加の2枚組。全36曲中のほとんどが未発表最新曲!!
in beach,side ill-spot / milch of source [rmz-019]
スカ、レゲエ、ダブ、アイリッシュ・トラッドがパンキーに掛け合わせられ、秀逸で大胆なベース・アレンジ&カットアップ・エディットによってまとめあげられた、硬軟緩急自由自在な4色フル・カラーのダンス&リスニング・ミュージック。ミルチ・オブ・ソース(ex.ミルキー・チュウ)、丸々2年振りのフル・アルバムが完成いたしました。
SIMSTIM【擬験】 / CYCHEOUTS GHOST [rmz-020]
密教的インダストリアルなダブ・ステップ、グライム、エレクトロから、十八番の畸形アーメン・ビーツはもちろん、ヴァーチャ・コア時代を彷彿させるカラフルなジャンプ・アップなどなど…… MR.ディラックによる職人技なトラック・メイキングで、今作も最高の強度を持ったワル音楽に昇華! 重量級のマジカル・ワールドが炸裂です!
who I am? / soloal-one [rmz-021]
かのNujabes氏も認めるほどのジャジーなHIP HOP/ブレイク・ビーツからアバンギャルドなアブストラクト・ビートまで、縦横にシーンを横断し心赴くままに表現しつづける若き鬼才Olive Oil。フロアー向けのOlive名義に対し、よりメロディアスなリスニング指向という別名義soloal-oneによるデビュー・アルバム。荒削りながら天才としかいいようの無いひらめきと、沸き出てとめどない無尽のアイディアが光るあまりにもドープな野心作です!!
Coming Of Age / COM.A [rmz-027]
まるで一心に掘り下げた現在の自分を全ての過去にぶつけきるような… 会心の一撃! パンキーでファンキーでロマンティックな彼の個性がさらなる強度を得て新たな立体感を獲得し、COM.Aのオリジナリティを存分に発揮したパワフルでトリッキーなビート・プログラミングと、アナログ・シンセの潜在能力を最大に引き出したエモーショナルなメロディーとベースのコンビネーションによる、COM.A自身最も過激な中指が登場です!
Shambhala Number One / Joseph Nothing [rmz-028]
チベット密教に伝わる異形の楽園[シャンバラ]をテーマにした新生ジョセフ・ナッシング三部作の第一弾! 美しくてポップでありながらどこかしら奇妙ですらある天才的なメロディー・センスに加え、数々の音実験を経て獲得した新たな手法がアルバムの幻想的な世界観を隅から隅まで、より立体的で完成度の高いものなっていて… 、とにかく、取っ付きやすさとは裏腹に聴けば聴くほどに味わい深い、ジョセフ・ナッシング全作品中最も成熟した傑作アルバムです!
ANTENA / Soloal-One [rmz-029]
ソーラー・ワン名義での前作『who I am?』よりさらに広がった可能性を随所に確認することができる新たな表現手法を獲得。地元福岡のアンダーグラウンド・シーン最重要ポッセと言えるoil worksの主宰者にして、Ramb CampのMC FREEZとのユニット“EL NINO”での活動や、2006年にはsonarsound tokyo@恵比寿ガーデン・ホール、Kaikoo@AX、RAW LIFE@新木場空き地など、大規模イベントにも名を列ね、東京やその他都市でも着実にその名を知らしめてきたオリーヴ・オイルによる最新作ここに完成。アートワークはもちろんOilworksのpopy oil率いるMollweidegraphicsが担当。
S/T / DISC SYSTEM meets INNER SCIENCE [rmz-030]
インナー・サイエンスとディスク・システム、共にヒップホップを出自に持ちながらもその枠に捕らわれることなく自在に音楽性を拡張させるユニットが手を組み、アルバムを完成! エレクトロニクスによって切り開かれるきめ細かなインストゥルメンタルの可能性と、ターンテーブルによる雄弁なダイナミズムをスリリングに綴じ合わせ、麗しい色彩感を持ちながらも切り詰められた深い味わいのループと多様性に満ちたビート・フォーマットを自在に行き交いながら躍動するビートが鮮やかなコントラストを描くビーツ&アンビエンス。DJ的な、揺れやズレの感覚を活かしたミックスからガッチリとプロダクションを組み上げた構築美まで、両者の持ち味を最大限に引き出したコラボレートが遂に豊かな実りの実を結ぶ!