
宇宙や星、天体、そのなかでも人類が観測しうる宇宙を表現した「Xeno-Catasterismi-」、超新星残骸(Supernova remnant)~「星の一生と死」をテーマとした「Xeno-Remnant-」。この2部作で1つの作品として壮大な宇宙を紡ぐセカンド・アルバムを、Virgin Babylon RecordsからリリースしたGo-qualia。Bunkai-kei Recordsの主催者であり、日本のエレクトロニック・ミュージック・シーンの可能性を広げる彼の新作を、たのしみにしていた人も多いだろう。
OTOTOYでは、この壮大な世界観を漏らさず感じてもらうべく、高音質音源で配信開始!! さらに、M7「Halo」の別ヴァージョンである「Halo (13.772+_-0.059 Gyr)」がまとめ購入特典として収録されている。ぜひともこの宇宙に身を委ね、心ゆくまで体感してほしい。
高音質音源でお届け&特典音源付き!!
Go-qualia / Xeno
【配信価格】
HQD(24bit/48kHz) 単曲 150円 / まとめ購入 2,200円
まとめ購入のお客様には特典として「Halo (13.772+_-0.059 Gyr)」の音源が付いてきます。
【Track List】
「Xeno -Catasterismi-」disc1
01. Xeno / 02. Heliosheath / 03. Sirius / 04. Oort Cloud / 05. Nemesis / 06. Pleiades / 07. Milkomeda / 08. Halo / 09. Betelgeuse / 10. Al tair / 11. Vega / 12. Meta / 13. Sic Itur Ad Astra
「Xeno -Remnant-」disc2
01. Ginnungagap / 02. Barnard's Loop / 03. Tycho's Nova / 04. Kepler's Nova / 05. Andromeda / 06. Cygnus Loop / 07. Vela / 08. Nubecula / 09. Coalsack
※OTOTOYでは「Xeno-Catasterismi-」、「Xeno-Remnant-」と分かれていないのでご注意ください。「Xeno-Catasterismi-」はM1~M13、「Xeno-Remnant-」はM14~M22となります。
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INTERVIEW : Go-qualia

Bunkai-kei Recordsの主催者であり、ポップさと独特の音響を両立させるエレクトロニカのアーティストGo-qualia。「魔法少女」をコンセプトにしたファースト・アルバム『Puella Magi』を経て、今回は宇宙をコンセプトにしたセカンド・アルバム『Xeno』をリリースする。前作でも音楽の中にアニメや神話の要素を混ぜ込んだ複雑な世界をアルバムとして作り上げていたが、今作では声優の門脇舞以や歌手のやなぎなぎをゲストに迎え、その手法をさらに発展させている。『Xeno』にはより広い世界があり、強い物語性がある。そんな今作の世界観をGo-qualiaへのインタヴューからも感じ取ってほしい。
インタヴュー&文 : 滝沢時朗
僕ら自体が外側にいる異質なエイリアンなんだっていう捉え方
――『Xeno』は宇宙をコンセプトにしたアルバムですが、どのように構想していったんですか?
自分のなかで宇宙しか考えられない時期があって、延々と宇宙関係の本を読んだり、ホームページや画像を見ていました。それがそのまま曲になったっていう感じです。コンセプト・アルバムにしたのは完全に後から決めたことです。
――前作の『Puella Magi』はファースト・アルバムとしてCDで出す意味のあるものをというところからコンセプト・アルバムを作られていましたけど、今回はまず直感的に作っているんですね。
宇宙って夢があるみたいなイメージがあるんだけど、僕のなかでは考えてみるとすごく怖いものでもあるんですよ。本を読んでいても何億年単位の人間の尺度で考えられないような話を平然としていて、宇宙が膨張していることとかについて考えると怖い。あと、スプートニクやボイジャーみたいな地球から飛ばされたロケットはもう2度と戻らない船なんですよ。それも切ない話だし。そういう宇宙に放り出される孤独みたいな感覚が内面のなかで重なってインスパイアされたのかもしれないです。でも、実際にある宇宙のプロジェクトとか物理学的な発見、天体についての色々な文献とかをいっぱい読んでいく内に、精神的なことよりも宇宙の仕組みの方に興味が移ったので、アルバムのなかで振れ幅はあります。
――タイトルの『Xeno』はどういう意味なんですか?
地球から宇宙を見ると色んな星に囲まれているように感じますけど、地球自体は宇宙のなかでは本当はもっと外側にある星で、銀河系のなかでも本当に端にあるんですよ。銀河系のなかの田舎にあるのが地球。だから、『Xeno』ってタイトルも、人間本位じゃなくて宇宙単位で考えると、僕ら自体が外側にいる異質なエイリアンなんだっていう捉え方です。人間自体がすごくイレギュラーなものなんじゃないかっていう感覚は自分のなかでずっとあって。特別な存在というプラスの意味ではなくて、人間だけなんかおかしいんですよ。宇宙について考えたり、探求していくのもおかしいし。
――ディスク1が「Catasterismi」、ディスク2が「Remnant」というタイトルがついていますが、これはそれぞれどういう意味なんですか?
「Catasterismi」はギリシャ語で星の配置っていう意味です。実際にあった占星術や天文学についてヘレニズム期に書かれた散文を元にしています。「Catasterismi」では星座や星の名前から曲名を付けていて、実際に僕らが観測できる、望遠鏡を覗いたらある宇宙ですね。「Catasterismi」はベースとリズムがあって、はっきり展開する曲で固めています。「Remnant」はSupernova Remnant=超新星残骸から名前を付けています。超新星爆発は星が死ぬときに起こる現象で、超新星残骸はその残像みたいなイメージです。曲名も実際にある超新星残骸が元ですね。実際に僕がいま、目にしている星もいつか一生を終えて、消えてなくなる。それが別の物質になり、また新しい星の誕生の元になる。そういうサイクルみたいなことを意識してディスク2は「Remnant」と付けました。曲は「Catasterismi」と逆でノイズが入っていたりまとまっていない抽象的な音が多いです。ディスク1とディスク2で違うアプローチで作ることは意識しました。
――『Puella Magi』と比べて『Xeno』は音響がサウンドの中心になっていて、ビートのある曲でも『Puella Magi』のものよりはくっきりせずに、他の音と一体になっているように聞こえました。これは宇宙のイメージで曲を作った結果なんですか?
曲のなかに空間がある感じに作ろうと意識してました。あと、宇宙ってよくわからないじゃないですか。写真で散光星雲とかを見ると、星ではあるんだろうけど、よく考えてみるとこれは何なんだろうと思うし、意味がわからなくなってくる。そういうわけがわからない感じも意識していて、これは一体何なんだろうみたいな音をあえて入れました。
宇宙とか物理学の世界って、残された現実にある最後のファンタジーなんですよね
――Catasterismiの1曲目「Xeno」は宇宙船が管制塔と交信しているような音声が入っていて、アルバムが進むと出てくる朗読は誰かに語りかけていたりと、アルバムに主人公がいて物語があることを匂わせる部分がありますが、いかがでしょうか?
1曲目は実際にアポロのカウントダウンとかスプートニクの音とかを使って人類が宇宙に飛び出すところとかをイメージしていて、2曲目「Heliosheath」では太陽圏の外に飛び出すイメージ。「Heliosheath」は太陽圏とその外側の間の領域のことなんですけど、ボイジャー1号がいまいるのはその辺ですね。4曲目の「Oort Cloud」は太陽系を覆っているとされている仮想の天体群のことなんですけど、このボイジャーが完全に太陽系を抜けて一番近い恒星にたどり着くにはまだ何万光年もかかると言われてます。(※1)こういう途方もない距離が星と星の間にはあるっていうイメージが自分の中には強くあるんですよね。「プラネテス」っていうマンガでも、星と星は近くにあるように見えて実はすごく遠くてそれは人間と同じだっていう内容のセリフがあって、すごいやばいなと思いました。
※1 参考 : ファン! ファン! JAXA「ボイジャー1号が太陽圏を脱出」 : http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/679.html
――確かに気が遠くなる話ですね。
「宇宙「96%の謎」 宇宙の誕生と驚異の未来像」という本があるんですけど、人間は宇宙について4%しかわかっていなんですよね。残りの96%はダークマターとかダークエナジーっていう物質が仮説上ではあるとされていて、これが何なのか解明されたら世紀の大発見です。あと、前にSoundcloudにあげていた「96%」っていう曲はこの本が元です。
――ダークマターと聞くと世代的にファイナルファンタジーを思い浮かべてしまいますね。
そうなんですよ(笑)。だから、宇宙とか物理学の世界って、残された現実にある最後のファンタジーなんですよね。FFだとエーテルっていうアイテムがありますけど、あれも元々は神学の中であるとされていた物質で、それを元にして物理学でエーテルって名付けられてる物質があって。そもそも創世神話とかも宇宙の起源と微妙にリンクしてたりする。だから、物理学者ってすごいロマンチストだと思いますよ。実際にあるものに対して夢だけで終わらせずに、解明したいって思ってものすごい研究してますから。
――「Catasterismi」の最後の曲の「Sic Itur Ad Astra」も古代ローマの叙事詩「アエネーイス」の一節で、「Remnant」の最初の曲「Ginnungagap」は北欧神話からで、物理学的な意味の宇宙だけではなくて神話的な宇宙に関係するタイトルもありますよね。
物理学とか化学だけじゃなくて振れ幅を持たせたかったんですよね。「Ginnungagap」=ギンヌンガガプは、北欧神話に出てくる宇宙の始まりにあった巨大で空虚な裂け目のことで、エッダとか他の宇宙の創世神話にも裂け目が出てきていて。だから、昔から人間が共通して思う宇宙のはじまりのイメージがあるみたいで。そのなかでもギンヌンガガップっていうのはちょっと異質なイメージがあって前から気になっていたんですよ。「Remnant」のなかでも「Ginnungagap」だけ浮いてる感じの曲なんですけど、これだけ歌に対して全く違うトラックを作っていて。それから、声を編集して無理矢理ギンヌンガガプって聞こえるようにしてるんですけど。
――前作の『Puella Magi』が善悪の二項対立があるように見えるけどもそれらは実はつながっていてひとつのものであるというテーマを神話の要素を入れて描いていましたよね。『Xeno』でも生と死はつながっていてひとつであるというテーマなので、前作の世界をさらにスケールアップして描いているようにも思えますね。
いま、ちょうど映画を見てきた「魔法少女まどか☆マギカ」もそうですけど、あれも最終的に話が宇宙にまで広がるじゃないですか。あのテレビ版の最終回のまどかのイメージに似た「NGC6357」っていう散光星雲があって、海外のオタクで「まど神星雲」(※2)に改名してほしいって署名運動してるんですよ。
※2 ねとらぼ「8000光年先のアレを「Madokami nebula(まど神星雲)」に改名しよう 国境を越えた運動が展開中」 : http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1301/14/news013.html
――海外のオタクすごいですね(笑)。
そういう意味では根は同じ感覚なのかもしれない。「まどマギ」も世界を改変する話で「新世紀エヴァンゲリオン」もそうじゃないですか。あと、『Xeno』っていうタイトルにしたのも「アイドルマスター XENOGLOSSIA」っていうアニメがすごく好きだからっていうのもあって、そこから色々イメージしたりとか。その話のなかに出てくる象徴的なワードに自分が好きなミヒャエル・エンデの作品から引用していたり、アイドルっていうものに対する捉え方も普通の意味じゃなくて。芸能人としてのアイドルというのも一部ではあるんですけど、同時に隕石を除去するために主人公たちが乗るロボットがiDOLって呼ばれてそれがダブル・ミーニングになっていて。まあそれはアルバムの内容と直接的につながりがあるわけではないですけど。
――アニメの話でいくと、Soundcloudにアップしていたライブ・ミックス(※3)では曲中に『Xeno』のテーマと通じるプリキュア・シリーズのセリフをサンプリングして、「Remnant」の「Barnard's Loop」をつなげたりしてますよね。
ちょうど同じ時期にプリキュア・シリーズを最初の「ふたりはプリキュア」からずっと見てたから、ちょうど作ってる音と混ぜながら聴いてたりしてて。プリキュアのセリフは印象的で強いセリフが多くて。子供に向けて作ってるメッセージだったりするから、シンプルで心に届きやすい。
※3 Cureambient(Live-Mix at Bullet's 2013 5 28) : https://soundcloud.com/go-qualia/cureambient-live-mix-at
――「わたし達の心の中の宇宙は誰からも自由だわ」とかすごいセリフですよね。The Beatlesの「Across The Universe」とほぼ同じですよ。
「ふたりはプリキュア」「スプラッシュスター」も「ハートキャッチプリキュア」も最後は宇宙規模の戦いになったりとかするから、そういうのもわりとシンクロしてたのかも。
ここじゃないどこかを目指していて最終的には宇宙になっちゃう
――詩の朗読で声優の門脇舞以さんが参加されていますが、門脇さんを起用したのはなぜですか?
リーディングは入れたいなとずっと思っていたんですけど、やっぱり、プロにやってもらいたいなと思っていて。素人の方のリーディングだと、普段から声を使って演技をしてる人と違って声に抑揚がなかったりとか、そのへんは難しいから。でも、声優さんのやっているリーディングを聞いてるとやっぱり違って。例えば声優の桑島法子さんが「銀河鉄道の夜」とか宮沢賢治作品を朗読する「朗読夜」というイベントをやっていて、それを聞くとやっぱりプロの方はすごいなって思うし。それで、色んな人がいる中で門脇さんはたまたま自分はちょっと縁があって、やってもらえたらいいなぐらいの気持ちでお願いしたんですけど、受けてくださって。
――朗読されてる詩もGo-qualiaさんが書いたものなんですよね。門脇さんにはこう読んほしいとか伝えたんですか?
収録のときに立ち会って、イメージを伝えたんですけど、ちゃんとこういう風なイメージでと伝えたら、いい形で返ってきてすごいなと。逆に言えば、そういうイメージがちゃんとないと引き出せないのもあるのかなとも思ったりして、すごい勉強になったし、すごい体験でした。
――前回のインタヴューのなかでアニメソングのリミックスをするときに声優さんの声の可能性をどう抽出できるかということを考えていると伺いましたが、今回は声優さんのどういう特徴を引き出そうとしたんですか?
儚さというか、壊れやすい感じみたいなイメージを門脇さんは持っていると思っていました。それで、そういうイメージは今回の曲にも近いものがあったので、それをうまいこと引き出したいなと。詩も門脇さんが読んだらどうなるかなって想定しながら作りました。
門脇舞以
日本の女性声優。アニメにもなっている大人気ゲーム「Fate」シリーズのイリヤスフィール・フォン・アインツベルン役や、「ニーア・レプリカント」のエミール役などで知られる。
――今回のアルバム用に録った朗読や歌はサンプリングの声を使うのと感覚的に違いましたか?
リミックスでもオリジナルでもあんまり気持ちは変わらなくて、同じ感覚でやっています。どっちも自分のなかでは並列であって、どっちが大事とかいうことはなくて。結局、あるのは音楽だけで、最終的に音楽があれば僕はいなくていいですから。
――歌で参加しているやなぎなぎさんに関してはどうですか?
やなぎなぎ
2006年からライヴハウスやインターネット上で音楽活動をするアーティスト / ヴォーカリスト。2009年、supercellからオファーを受け、「nagi」名義でゲスト・ヴォーカルを担当。一度聴いたら忘れられない繊細な声質と、印象的な楽曲の世界観が支持され、メジャー・インディーズ問わず活躍の場を広げている。
やなぎなぎさんもすごかったですね。歌に関しては僕だけじゃなくて、黒傘のameっていう名前でギターの弾き語りをやっている兄と共同で作りました。兄に歌メロと歌詞を考えてもらって、僕はそれを実際に歌ってもらうために構成を考えたました。なぎさんも儚いイメージだけど、ちょっと影のある感じだと思っていて。そういう部分はあんまりなぎさんのソロでは聞けないから、影のある雰囲気があればいいなと。有名な方なので、普段なぎさんを聞いてる人が聞いたときに、いつもと違うなと感じてくれればいいですね。
――やなぎなぎさんは新居昭乃さんに影響を受けてるそうですから、影のある曲やエレクトロニカのサウンドには合っていると思います。宇宙っていうことでいくと新居昭乃さんには「懐かしい宇宙」っていう曲とか宇宙をテーマにした曲もありますよね。
僕も新居昭乃さんは大好きで、そのへんで結構リンクする部分があって。さっき話に出た「スプートニク」っていう曲もあります。あれもすごい良い曲ですね。
――歌や朗読はトラックにのせるだけではなく、音を色々と加工して配置していますが、これはどうしてですか?
最初は色んなパートとか色んなトーンで録らせてもらった音のどこを使おうかなって流し聞きしたんですけど、同時に並べて聞いたときにちょっとずつずれたりっていうのがすごく面白くて。1本だけで使うんじゃなくて、違う声のトーンでステレオで左右で振ったりとか、ピッチをちょっといじったりとか。片方だけぐしゃぐしゃになってどこかでそろったりみたいなことを。それから、リーディングを綺麗に録ったものを並べて、それがはっきりに聞こえるように作るのがセオリーだと思うんですけど、そういうものとは違う方向で、リーディングを加工して曲になじませていく方が僕がやる必然性があるかなと思ったので。
――歌に関してもある曲のフレーズが別の曲にもでてきたり、歌と朗読の詩が部分的に同じだったりして、アルバムを通してイメージが広がるような仕掛けがされてますよね。
断片的に記憶がある感じというか、アルバムを聞いていくなかで色んな部分でデジャヴが起こるように作りたいというのはずっとあって。1曲作ったらそれで終わりじゃなくて、先に作った曲にこの曲をどう混ぜたらおもしろいかなとかって考えながらアルバムを作ってました。それから、歌詞で直接的に伝えたりするわけじゃなくて、世界観を提示するところでとどめて、後は色んな解釈ができるような形でキーワードを散りばめるっていう形の方がアルバムでしかできないことだとも思うので。
――確かに多層的な構造のアルバムですよね。詩の朗読でも「星は死んでも星になる」という言葉があったり、「Catasterismi」の最後の曲の「Sic Itur Ad Astra」もラテン語で「こうして人々は星へ向かう」という意味だったり。
悩んでる時に空を見上げたり、星を見てなにかものを考えたりって、ずっと昔から人がやってきて、いまの僕らもやっていることですよね。これは気持ちがどこかいまここじゃないところに向かいたいっていうことで、その象徴として宇宙とか星があるんじゃないかなと思っていて。P-FUNKとかサン・ラとか。今ここにいる自分はエイリアンなんだって感覚。今いる現実があまりにも酷いから、ここじゃないどこかを目指していて最終的には宇宙になっちゃう。そういう感じは僕自身ずっとありますね。だから、『Xeno』は普遍的なテーマになっているとも思ってます。
――エレクトロニカやアニメのエッセンスで作られていますけど、宇宙というテーマ自体は万国共通の古くて新しいものですよね。
『Xeno』をきっかけに宇宙に興味を持って掘り下げてもらえたらいいなと思ってます。最終的にその人が勉強して物理学をやったりとか、もしくは宇宙開発に興味を持ってもらうとか。ただ作品を出すだけじゃなくて、音楽でそういうことをやっていきたいですね。
Go-qualiaの過去作はこちら
Go-qualia初のCDアルバム作品。「魔法少女」をコンセプトの中心におき、複層的世界と物語を描いた傑作が誕生! セフィロトの樹(生命の樹)とクリフォトの樹(悪の樹)という相対した2つの樹を中心とした2つの世界。その狭間に在る現実世界で魔法少女の「喪失」と「希望」の物語が全15曲79分のなかで繰り広げられていく。
Virgin Babylon Recordsの作品はこちら
N-qia / Fringe Popcical
Serph、Reliqと、ソロとしても圧倒的な才覚を発揮するTakmaが、ヴォーカル、Nozomiと結成したユニット、N-qia。自由奔放で複雑なビート、繊細で透明なヴォーカルはジャンルの枠組みを超え、ファンタジックな世界を創りあげる。
matryoshka / Laideronnette
2007年にリリースされた1stアルバム『zatracenie』は、まだ無名ながら口コミで広がり驚異的な売上を記録。5年ぶりとなる待望の2ndアルバム『Laideronnette』は荘厳なストリングスと柔らかなピアノ、無機質ながらも有機的なリズムが鳴り、憂いを帯びた唄、綿密に配置されたノイズが響く。
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world's end girlfriendが音楽を担当し2011年に台湾、中国、香港、シンガポールで公開された台湾映画、林書宇監督作品「星空 Starry Starry Night」のサウンドトラックが、WEG主宰レーベルVirgin Babylon Recordsよりリリース! 湯川潮音がゲスト・ヴォーカルとして参加したリード・トラック「Storytelling」ほか、ストリングス、ピアノ、チェレスタやシンセサイザーなどを用い、儚く美しいメロディーと共に少女と少年の憧れと冒険、喪失と希望をやさしく描き出した全12曲。
>>Virgin Babylon Records Official HP
PROFILE
Go-qualia

新鋭ネットレーベル「分解系レコーズ」を主催し、その他多くのネットレーベルから楽曲 / リミックスを発表。ニコニコ動画などではアニメの音声だけを抽出し音楽として再構築した「◯◯の声だけで」シリーズなどがある。楽曲の持つ美しさとある種のPOPさには定評があり、オンライン上にはすでに多くのファンがついている。アニメ・ゲーム等の現代を色度得ウ文化を素材に分解、再構築し新たなエレクトロニック・ミュージックの可能性に迫る。
PROGRESSIVE FOrMよりリリースされた、Pleq『Good Night Two』や、スクウェア・エニックスの人気ゲーム"ニーア"トリビュート・アルバムCD『NieR Tribute Album-echo』などにリミキサーとしての参加を経て、2011年12月にはVirgin Babylon Recordsより"魔法少女"をテーマとした初のCDアルバム作品『Puella Magi』を発売。2012年にはSonerSoundTokyo2012への出演を果たす。
>>Bunkai-Kei records Official HP