「唄は声、ベースはガード・レール、ドラムは街灯り、ギターはストーリー、4人編成で描くジャンルは夜空」という形容が印象的なRECO.。2005年に結成。男女混声で都内を中心に活動する。シンプルな楽曲からは、純粋、ドラマチック、青春という言葉を思い浮かべることができる。知らない風景を切り取ったような音は、彼らが言葉ではなく景色を奏でるこだわりがあるから。

彼らはたくさんの自主イベントを企画している。そのスタンスは、1番にお客さんの事を考え、東京で無数に行われているイベントとは趣が違うようだ。4月28日には渋谷O-nestでPaperBagLunchbox、school food punishmenを呼び、3マン・ライブを行う。その前にイベントのスタンスについて、更には彼らの音楽性について話を伺った。

インタビュー&文 : 小林美香子

INTERVIEW

青猫が持って来る歌詞はメロディにとてもマッチしているし、決して私たちの世界を壊さないんです

—自分達のジャンルを『夜空』と形容していますが、それはなぜですか?

青猫 : オルタナティヴやロック等のジャンル分けに詳しくないので、思い浮かんだままを付けただけです (笑)

愛 : イメージじゃないかなぁ。きっと青猫の世界はイメージから色々と出来ている。だから青猫がRECO.の音楽を考えたら、その言葉が浮かんできたんだと思います。

—帰り道に聴きたくなるような楽曲ですね。

愛:それはすごい嬉しいです。RECO..の世界は夜をイメージしているので、帰り道にすごく合う曲だと思います。

—男女混声のボーカル・スタイルを選んだのは何故ですか?

愛:私も青猫もずっとボーカルをやっていたので、RECO.を始めた時点で既に2人ボーカリストがいたんです。だから、意図的に男女混声にしたわけではありません。2人いるってことは、2人いるなりの見せ方をしないといけなくて、とても難しい。けれどそれをどうクリアしていくかが、今後の課題でもあります。

—ミニ・アルバム『飛行機雲の見えた夜』と『青いブルー』は、それぞれどんなコンセプトで作られたのですか?

愛:どちらのCDもそのときに聴かせたかった曲をいれました。1枚目の『飛行機雲の見えた夜』は雅人が入って間もない時のもの。2枚目の『青いブルー』は、タイトル曲である「青いブルー」が出来た時に、この曲をメインにしてCDを作ろうと思ったので、それに合わせて「月とハイウェイ」「水銀灯のワルツ」が選ばれたんです。

RECO.のサウンドは、詞と曲のイメージがぴったりと重なります。歌詞を書く際に大事にしていることはありますか?

青猫:言葉の言い回しです。頭で思い浮かんだものを詞にしているので、散文っぽくなってしまいますが、その無意識を大切にしています。

愛:べたべたな歌詞をつける人っているじゃないですか? それはメロディの邪魔をしていると思うんです。青猫が持って来る歌詞はメロディにとてもマッチしているし、決して私たちの世界を壊さないんです。

今はビジョンを明確にして、そのためには何をするべきかっていうことを強く意識しています

—自主企画を積極的にやっていますね。

愛:去年は5本もやりました! レコ発の「明日のブルー」、ツアーファイナルの「Lamp.3」、「under the rain.」、その年を締めくくる「13月のカーニバル」。やりすぎだなぁっていうぐらいやっていますね(笑) 人から与えられるのを待っていられないんです。自分たちで良いイベントをすればいいし、そのように動いていきたい。イベントをやって集客の厳しい環境に身を置いた方が向上していこうって思えるし、イベントをやることで色んなバンドとも出会えた。また、聴く側のこともすごく考えれるようになりました。自主企画は、どんどん繋がっていけるから、素晴らしいことだと思います。

RECO.のイベントの中で、去年の3月と9月に行われたunder the rain.は特にお客さんのことを考えているように感じました。

愛:すっごく考えています。青猫はあまりライブ・ハウスに行かないから、そういう人の意見を参考に。例えば、受付がわからないとか、システムがわからないとか。そう言われてみればそうだなってことがたくさんある。だから、2000円プラス・ワン・ドリンク500円の値段をもっと安くしてみよう。1人じゃ行きにくいっていう子が友達も連れてこれるように、2人で来たら安くなりますよとかを打ち出しています。

—そうすることによって、RECO.を知らない人がライブを観に来るようになりましたか?

2104:窓口が広くなったので、増えていますね。

雅人:初めて来ました! っていう人が増えました。

愛:under the rain.をきっかけに、RECO.のライブに毎回来るようになった子がいて「このイベントで、初めてライブ・ハウスに来たんです」ってこの前話しかけてくれた。under the rain.は、繋がりを意識したイベントなので、すごく嬉しかったです。

—毎回お菓子があるのも、お客さんからしたらとても嬉しいです。

愛:ありがとうございます。ライブって大体18時半から22時まで。その時間帯は、夕飯時だからみんなお腹が空いちゃう。お腹空いたからご飯食べようとか言って出ちゃった次のバンドが好きになるかもしれないから、食べ物を用意しておけば、もうちょっと観ていこうかなって気持ちになれるかなと思って。用意するからには、自分たちで作ってラッピングして手にとって食べてもらいたい。次の4月28日のイベントでも、お菓子を作ります。

—ライブ・ハウスの手引きも作られていますよね。

青猫:俺があんまり行かないからね。ライブ・ハウスの仕組みがわかってないから。自分が行く気持ちになって作ってみたんですよ(笑)

愛:ライブに来て欲しい、来て欲しい! っていうのは簡単だけど、じゃあどういう風に行ったら良いの? ってことを説明してる人はいないから青猫が作りました。青猫が作ったライブ・ハウスの手引きを読んで「僕たちも真似して書いて良いですか? 」ってバンドさんもたくさんいたりする。小さなことだけど、そっからライブの動員に繋がっていけば良いなと思っています。

—今年に入ってから、バンドとして更にまとまってきたように感じられます。何かきっかけがあったのですか?

愛:今年に入ってからの話をすれば、みんな思っているけど口にしなかった曖昧にしていたことを話し合うようになったんです。つまり、自分たちはどこを目指して行きたいのか? どう活動していきたいのか? をみんなで話し合うようになった。今はビジョンを明確にして、そのためには何をするべきかっていうことを強く意識しています。

RECO.としてのこれからの目標はありますか?

愛:より多くの人に聴いてもらうためには、どうしたら良いのかを常に考えています。すごく世界感があるバンドだし、独特だねって言われる事も多い。でもその独特感の良さをより多くの人にわかってもらうには、もっとわかりやすい曲も必要だと思っていて、そんな曲を作っていきたいですね。

LIVE SCHEDULE

RECO. presents "Lamp.4"

  • 4月28日(火) @渋谷O-nest
OPEN/18:30 START/19:00
前売:2000yen / 当日券:2300yen(+1Drink)
☆お菓子のおもてなし付き!
w / school food punishment / PaperBagLunchbox
※各BAND50分ステージ!

LINK

RECO. website http://reco.web.infoseek.co.jp/

RECO. MySpace http://reco.web.infoseek.co.jp/

青猫 blog http://snowsleepy.jugem.jp/

愛 blog http://aiwl.jugem.jp/

雅人 blog http://ameblo.jp/prantron/

2104 blog http://www.alfoo.org/diary1/580580/

RECO.

唄は声、
ベースはガードレール
ドラムは街灯り
ギターはストーリー
4人編成で描くジャンルは、夜空です

街や人やきっとひとりになる場所はたくさんあって、
それでもないものねだりしながら夜空を見上げて
夕立ちを待っていながら雨宿り、
そんな忘れかけた景色や匂いをみせる
男女混声音楽バンド『RECO.』
言葉を音に、唄を声にしながら
決して混ざらない音を混ぜようとする
そのとおりの心象スケッチです。

o

 
 

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by 渡辺 裕也
筆者について
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