DS i Love Youリリース最新作『CHRISTMAS DINNER』
2010年11月24日発売
Label : Blue Marble

CM音楽界の鬼才、「日本のトレヴァー・ホーン」本間柑治が主催する実験プロジェクト。全ての楽曲をKORG DS-10 PLUS一台のみで制作。サウンド・楽曲・アレンジ、全て他の追随を許さないクオリティ。DS1台で鳴っているとは信じがたい驚異のサウンド・メイキングが早くも注目を集めている。

今やDTM(デスクトップ・ミュージック)は手の平の上で作るもの。そんな夢にも思わなかったような時代が本当にやってきました。華やかなスタンダード・ナンバーで飾られたクリスマス・アルバム『CHRISTMAS DINNER』。この作品の制作に用いられたのは、一台のニンテンドーDS用音楽ツール・ソフト「KORG DS-10 PLUS」のみ。そう、あの携帯型ゲーム機一台だけなのです。この緻密で色彩豊かなサウンドが、すべてDSから鳴らされているというのだから、これは驚き。

ピンとこない方のために簡単に説明しておきましょう。「KORG DS-10 PLUS」とは、シンセサイザーを始めとした様々な電子楽器でおなじみのコルグと、ゲーム・ソフトの開発/販売を行うAQインタラクティブが共同開発し、2008年に発売した世界初のニンテンドーDS専用音楽ツール・ソフト「KORG DS-10」の進化モデルのこと。手に収まる小さなサイズながら、その機能性はまさに驚異的で、2台のアナログ・シンセ・シミュレーターの他、ドラム・マシン、シーケンサー、ミキサーやエフェクター等といった完備された性能のすべてを、2画面/タッチ・スクリーンのニンテンドーDSで操作するという、あまりに現代的なDTMインストゥルメントです。

このソフトの可能性にいち早く目を付けたのが、音楽家集団TPOのプロデューサーであり、様々な有名CM音楽を手がけたことでも知られる本間柑治。かつてTPOでの活動において、サンプリング機能を備えた世界初の電子楽器「フェアライトCMI」を日本で初めて導入したことを始めとして、常に音楽機材の技術革新に敏感だった本間。様々な制作環境を通過してきた彼は、「KORG DS-10 PLUS」に触れることで「機材を積む時代の終焉」を感じ取り、このDS i Love Youというプロジェクトを立ち上げました。そして早速作り上げた1stアルバム『obento』に続き、前作リリースからわずか2週間で届いたのが、今回のアルバム『CHRISTMAS DINNER』なのです。

ラインの一発録りで未加工、ミックスもマスタリングも行っていないという本作のサウンドは、何度聴いてもDS一台で作られたとは信じられないものです。しかし同時に人肌のような柔らかさもあり、どこかノスタルジックにも響くのがまた面白い。先頃再発になったばかりのTPOのアルバム『TPO1』、ならびにその前身である環境音楽プランPROJECT GREENのアルバム『GREEN』と聴き比べてみると、DS i Love Youの提示しているサウンドが如何にすごいものかをより強く実感してもらえるでしょう。しかし、あくまでもこれはクリスマス・アルバム。非常にカジュアルに楽しめる作りになっているのも心憎いです。今年のクリスマスは、DS i Love Youから届けられたこのあまりに2010年らしいクリスマス・アルバムを聴きながら迎えてみてはいかがでしょうか? (text by 渡辺裕也)

DS i Love Youリリース第1弾『Obento』

『CHRISTMAS DINNER』に先駆けてリリースされた、DS i Love Youプロジェクト第1弾。 本作も全ての楽曲をKORG DS-10 PLUSのみで制作。未加工、多重録音なしの、ライン一発録りは、素晴らしいクオリティの大問題作を生み出しました。テクノ・マニア、打ち込みラヴァーに捧げる、テン年代のあたらしいテクノ・ポップがここに完成!

DS i Love You PROFILE

CM音楽界の鬼才、「日本のトレヴァー・ホーン」本間柑治が主催する実験プロジェクト。全ての楽曲をKORG DS-10 PLUS一台のみで制作。サウンド、楽曲、アレンジ、全て他の追随を許さないクオリティ。DS1台で鳴っているとは信じがたい驚異のサウンド・メイキングが早くも注目を集めている。

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機材

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[POWERPUSH]・2015年09月10日・高橋健太郎のOTO-TOY-LAB――ハイレゾ/PCオーディオ研究室――【第11回】iFI-Audio「Retro Stereo 50」 iFI-Audioから面白いパッケージが発売された。nano iDSDやmicro iDSDのヒットで急速に名前を知られるようになったiFI-Audioは、デジタル・オーディオを得意とするメーカーという印象が強い。ところが、先頃、日本発売されたRetro Stereo 50は文字通り、レトロスペクティヴな雰囲気を漂わせたプリメイン・アンプ。同時発売されたRetro LS3.5はこれまたクラシカルなルックスのブックシェルフ・スピーカーなのだ。 しかも、開発意図を聞けば、Stereo 50はイギリスのLEAK社が1950年代に作っていたStereo 20という真空管アンプを、Retro LS3.5は1970年代に英BBCのモニター・スピーカーとして開発されたLS3/5Aを意識して、開発されたものだという。こうしたヴィンテージ・オーディオ機器の良さを引き継ぎつつ、当然ながら、デジタル・オーディオへの備えも万全。Stereo 50の搭載DACはiFI-Audioの単体DAC製品と
by Reviewed by Kentaro Takahashi