90年代のロック・ポップスを代表する存在であったJUDY AND MARY。「OverDrive」「くじら12号」「motto」「ラッキー・プール」など、爽やかかつキャッチーな楽曲の多くを手掛けてきたのがそのギタリストであったTAKUYAだ。ソロ・ユニットであるROBO+S、楽曲提供をはじめとしたプロデュース、最近ではミドリのシングルへの参加など、幅広い活動を続けている。ROBO+Sのニュー・アルバム『転がれサンディもサムも』は、積んできた経験値はそのままに、非常にフレッシュな仕上がり。彼の原点ともいえるストレートなサウンドからは、改めて彼のポピュラリティのあるポップ・センスを感じさせられる。リリース・ツアー直後に、話を伺った。

インタビュー&文 : 井上沙織

LIVE Photo : by Mariko Miura at Shibuya Club Quattro 8th March 2009

INTERVIEW

—前作『DYING MUSIC』と比べて『転がれサンディもサムも』は、ものすごくポップに感じました。 コンセプトはあったのでしょうか?

TAKUYA(以下T):前作は、今の4人で再始動って感じだったので、J-POPみたいな曲を書いても、メンバーからしたら「何がソロと違うの?」ってなっちゃうと思ったんですよ。なので、バンド・サウンドでやろうと。それからツアーをやったことで、バンド内外のインフラとかが整備されて大分固まってきた。そこで、じゃあ日本語で作ろうかなって。

—英語と日本語、意図的に分けているのですか?

T:うん、まあ時期にもよるんですけど。前は言葉を聞いてほしくなかった。どうしても歌詞の印象でとらえられるのが嫌で英語にしていたんです。もし前作のときに日本詞を混ぜていたら、あんまり説得力がなかったと思うんだよね。

—段階を踏んだことで、変化した点はありますか?

T:自分では英語から日本語に変わった位にしか思っていないです。ただ、前はギターのリフから作りはじめることが多くて、フレーズとかも構築していたけど、今回は言葉からでてきた曲が多いかもしれないな。あとはストレートにやろうと。シンプル・イズ・ベストと思って。

—日本語詞の曲は伝わりやすいと思うのですが、『伝える』ということに関して強く意識されたのでしょうか?

T:楽器を持って音を出すことは、誰のためにやっているんだろうっていう哲学的な側面、好き勝手にやっている側面、プロデュースを含めて仕事としてやっている側面がある。だから一概には言えないかな。でも、今回はちゃんと聴いてもらおうと思って、狙いを定めて曲作りにうちこみましたね。

—曲はどんな風に作っているのでしょうか?

T:常にデッサンはしているような状態で、あるときギアをいれてぎゅっとまとめる。今も、次の構想は出来ているんだけど、どうやって言葉をのせようかなぁと考えているところ。どの道を通って辿りつこうかなって思ってる。

—先日の渋谷クアトロでのワンマンを観させていただきました。凄く勢いのあるライブでしたね。

T:ROBO+Sは、最初からポップなことをやれている。つまりライブの最後に暴れることができるような、必殺技みたいな曲があるからね。今までは、喉とか体の調子とか限界を計ってみたかったんだけど、3年位たくさんライブを行って、もうその修業的な期間は終わりかな。もっと他にもやりたい事ができた。最近ミドリとかと共演したので、そんな縁のある人と積極的に何かをやっていきたいですね。

—JUDY AND MARYのトリビュート盤が発売されましたね。聴いてみてどうでしたか?

T:半沢武志君(FreeTEMPO)の「RADIO」が良かったなあ。昔YUKIが北九州のラジオ番組をもってて、毎週通ってたのね。この時期は、JUDY AND MARYがだんだん忙しくなって、一般人から業界人に変わらなきゃならなくて、肉体的にも精神的にも大変だった。この曲は、そんな時に、ラジオから好きな人に気持ちが届いたらいいよね、っておもいで作った。今、北海道でラジオをやっているんですけど、半沢君の「RADIO」を聴いて凄く癒された。アルバムの曲達は、自分の出した子供が、凄くおじいちゃん想いの孫を連れて帰ってきてくれた感じですね(笑)

—音楽をやるために京都から上京して20年ですね。20年続けてきて、シーンの移り変わりを肌で感じていますか?

T:最近は若いのに貪欲な人があまりいない気がする。皆余裕があるんだよね。それは時代性なのかもしれないけど...

—余裕というと?

T:なんとなく行き先が東京の中にたくさんあるからなのかな? あんまり不安そうじゃないというか。俺らのときは、大人になってもロックをやり続けるっていう前例がなかった。駄目だったら田舎に帰る。今は、音楽をやるために上京してきても、違うところに収まりどころがあるように感じるよ。

—最後に、TAKUYAさんの未来に対するおもいを聞かせて下さい。

T:「こんなもんじゃないよ!」と。10代のときに負けないくらい自分自身に期待しているし、夢を見ている。まあ見とけっておもいが渦巻いています。

NEW RELEASE


左:JUDY AND MARYのデビュー15周年を記念して、豪華アーティストが参加したトリビュート・アルバム。未だ色褪せない名曲たちが、新たな生命を吹き込まれてここに集結!
右:ミドリ初のシングル・リリース。完全限定生産となる【ひだり盤】には、TAKUYA(ROBOTS,ex JUDY AND MARY)をギターに迎えた表題曲「swing」の別ヴァージョン「swing〜もしもTAKUYAがミドリにいたら〜」を収録。

TAKUYA好きに強力レコメンド!



ガールズ・ヴォーカル・メロディック・バンドを数多く輩出してきた愛知県から。ヴォーカルMisakiの才能溢れるピュアな魅力と、安定したサウンドは、90年代初頭のメロディック・パンク・ファンをも納得させます。4月にはKen Yokoyamaとのスプリット盤をリリース予定です。



Perfume以降の新世代ポップ・シーンを牽引するバンド。萌え文化とリンクしながらアンダーグラウンドとも直結。淡々としているけど、突き刺さってくる言葉の群。『00年代後半のうた姫?』センスが逸脱しております。ネクスト・ジェネレーションのナンバー・ガール的存在!



函館出身の4人組ロック・バンド。パンク、グランジ、ハードコア、ポスト・ロックなどあらゆるジャンルを消化したサウンドに「いい声」と「いいメロディ」という、聴き手を選ばない要素を持ちあわています。



L⇔R活動=休止後から、様々なユニット・バンドへの参加や、プロデュースなど、自由に音楽を楽しんできた黒沢が本来の自分に立ち戻り独自のポップ・センスを存分に発揮した、集大成ともいえる渾身の一枚。



神戸出身のガールズ・ロック・バンド。演奏のダイナミックさはそのままに、ソング・ライティング、楽曲のアレンジにおいても進化を見せ、このバンドが持つ可能性を大きく示しています。また本作では中尾憲太郎氏(ex.NUMBER GIRL、SLOTH LOVE CHUNKS、SPIRAL CHORD)を共同プロデューサーに迎え、サウンド面も大幅に強化。シーンの「期待」を「確信」に変える作品!

TAKUYA

元JUDY AND MARYのギタリスト。ソロ活動の際はTAKUYA。黒夢のベーシスト人時、SHIGE、JAH-RAHからなるバンドではROBO+S(ロボッツ)と、現在はソロ活動やプロデュース活動を含め、様々な活動を行っている。そのギタープレイは独創性豊か。

LIVE SCHEDULE

Electric Graffiti Tour

  • 6月1日(月)@新潟CLUB JUNK BOX mini
w / 杉本恭一 / 他
OPEN18:00/START18:30 前売\3000/当日\3500(+D)
  • 6月3日(水)@仙台LIVE HOUSE enn
【LIVE HOUSE enn 8th ANNIVERSARY LIVE】
w / 杉本恭一 / 他
OPEN18:30/STAR19:00 前売\3000/当日\3500(+D)
  • 6月5日(金)@札幌COLONY
w / 杉本恭一 / 他
OPEN18:30/START19:00 前売\3000/当日\3500(+D)
  • 6月7日(日)@青森Quarter
w / 杉本恭一 / 他
OPEN18:00/START18:30 前売\3000/当日\3500(+D)

LINK



CLOSE UP : moonriders

CLOSE UP : Mirah

CLOSE UP : ビイドロ

CLOSE UP : ドン・マツオ

o

 
 

インタヴュー

HARCO、20年の集大成 HARCO名義ラスト・アルバムをハイレゾ独占配信
[CLOSEUP]・2017年06月21日・HARCO、祝20周年! そして、HARCO名義ラスト・アルバム! 独占ハイレゾ配信&メール・インタヴュー 活動20周年を迎えたシンガー・ソングライターのHARCOが、約2年ぶりのソロ・アルバム、ならびにHARCO名義ラスト・アルバムでもある『あらたな方角へ』をリリースした。OTOTOYではハイレゾで独占配信開始。山崎ゆかり(空気公団)、山田稔明、伊藤俊吾、早瀬直久(ベベチオ)、田中潤(ゲントウキ)、平野航、安田寿之、Adi Nada、石本大介、伊藤健太、榊原大祐ほかのゲスト・ミュージシャンが参加し、色とりどりの華を添えている。来年、2018年からは本名で活動を新たに開始するHARCOに、本作のこと、未来にむけての思いなどをメールでインタヴュー。 HARCO / あらたな方角へ'【配信形態】(24bit/96kHz) ALAC / FLAC / WAV / aac : 単曲 300円(税込) まとめ購入 2,700円(税込)【Track List】1. Monday Mornings / 2. 東京テレポート / 3. 春のセオリー / 4. 北斗七星 / 5. TOKIO -平野航&HARCO REM
これぞパティロケ!な音づくり! Party Rockets GT、ニューシングル独占ハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2017年06月23日・これぞパティロケ! な音づくり── Party Rockets GT、ニューシングル独占ハイレゾ配信 仙台出身5人組ガールズ・ユニット、Party Rockets GT(通称パティロケ)。先月5月17日にリリースされた『START!!』をOTOTOY独占ハイレゾ配信開始! 南波一海によるサウンド・プロデューサー・三宅英明へのインタヴューとともにお楽しみください。 Party Rockets GT / START!!'【収録曲】1. START!!2. Beyond3. 01 -ゼロイチ-4. キミと見た空5. START!! (Instrumental)6. Beyond (Instrumental)7. 01 -ゼロイチ- (Instrumental)8. キミと見た空 (Instrumental)【配信形態】24bit/48kHz WAV / FLAC / ALAC / AAC【配信価格】''単曲 324円(税込) / まとめ価格 2,592円(税込) INTERVIEW : 三宅英明 6月25日にグループ史上最大規模の赤坂BLITZ単独公演を控えるParty Rockets GT。彼女たちの最新シン
絡み合うショローの日常──芳垣安洋、大友良英、不破大輔による超強力トリオ、ショローCLUBの音源をハイレゾ独占配信!!
[POWERPUSH]・2017年06月15日・絡み合うショローの日常──芳垣安洋、大友良英、不破大輔による超強力トリオの音源をハイレゾ独占配信!! 日本が誇る超巨大ジャズ・バンド、渋さ知らズを率いる不破大輔、ROVOやオルケスタ・リブレなどで活躍するドラマー・芳垣安洋、フリー・ジャズ / 即興音楽界の鬼才としてはもちろん、近年では朝ドラ『あまちゃん』の音楽も担当した大友良英の3人がバンド・ショローCLUBを結成!! 数え切れないほどのセッションを現在も続けている3人ですが、この3人”だけ”で音を出すのは意外にも初めてだったとのこと。今回リリースされる音源『from 1959』はそんな3人のスリリングな演奏を収めたライヴ盤となっており、盟友・山本精一氏もゲスト参加した超強力な作品に仕上がっています。今作の配信はOTOTOYのみ、しかもハイレゾ、CDよりも安い!! そ・し・て!! ショローCLUBのお三方のインタヴューも掲載!! 音源と共にぜひともチェックを!! ハイレゾ配信はOTOTOYのみ!!ショローCLUB / from 1959'【Track List】01. Lonely Woman02. ラジオのように (原題:Comme à la radio
diskunionが選ぶ、シーンの担い手3バンド第1弾〈unizzz…編〉──メロディックなスペース・ロックを奏でる新星
[CLOSEUP]・2017年06月14日・diskunionが選ぶ、シーンの担い手3バンド第1弾〈unizzz…編〉──メロディックなスペース・ロックを奏でる新星 2016年に開催されたディスクユニオン主催による初の本格的オーディション〈DIVE INTO MUSIC.オーディション2016〉。数多くの応募を勝ち抜き選ばれたのは、unizzz…、ペドラザ、東京塩麹という実力者3バンド。合格者はCD、レコードのWリリースが約束されており、6月から8月まで3ヶ月連続で音源が全国流通される。OTOTOYでも順次配信をスタート、各バンドへのインタヴューを掲載していく。 第1弾となる今回は、京都発男女ツイン・ヴォーカルのニューウェイヴ・バンド“unizzz… (ウニズ)”を特集。2016年の〈りんご音楽祭〉出演や今回のオーディション合格など、結成して1年足らずで多くの注目を集めつつある彼ら。ディスクユニオン内の新レーベル〈dim up〉からの第1弾リリースとなる今作『hello』を、OTOTOYでは1週間先行として6月14日より配信を開始。ステレオラブやテーム・インパラなど海外オルタナから、ゴダイゴやユーミンなどの70年代J-POPまで、さまざまな音楽から影
by 岡本 貴之
すべての音楽家に希望を与える新作リリース──8ottoが提示する音楽活動のかたち
[POWERPUSH]・2017年06月09日・すべての音楽家に希望を与える新作リリース──8ottoが提示する音楽活動のかたち 8otto is back!! 2004年の結成から各種フェス出演や海外アーティストとの共演、ドラム・ヴォーカル、4ピースという個性的な編成から鳴らされるグルーヴで多くのロック・ファンを魅了しているバンド・8otto(オットー)。この度2011年リリースの『Ashes To Ashes』以来、約6年ぶりとなるアルバムのリリースが控えている彼らがアルバムに先駆け、先行シングル「Ganges-Fox」を配信開始。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文がプロデュースを担当した今作は、彼らの新章を感じさせるエモーショナルなロック・ナンバー。リリースから1ヶ月間はハイレゾ版配信はOTOTOYのみ!! 記事の公開と同タイミングでPVも公開されたのでそちらもマスト・チェック!! 1ヶ月ハイレゾ独占配信!!8otto / Ganges-Fox'【Track List】01. Ganges-Fox【配信形態 / 価格】''WAV,ALAC,FLAC(24bit/48kHz) / AAC 単曲 250円(税込) 8ottoの
宮田涼介が描く、誰もが経験したことのある“空想”の世界──初のピアノ・ソロ・アルバムをリリース
[CLOSEUP]・2017年06月09日・宮田涼介が描く、誰もが経験したことのある“空想”の世界──初のピアノ・ソロ・アルバムをリリース バンド・かろうじて人間のギタリストとしても活躍する電子音楽家・宮田涼介。アンビエントやエレクトロニカを好み、バンド活動とは打って変わってノスタルジックな音を響かせている。OTOTOYではそんな彼の"空想・絵空事"を描いた5thアルバムを配信中。今回はピアノソロに焦点を当て、聴いているだけで情景が浮かぶような抒情的なトラックを集めた作品集となった。アルバムのテーマにも繋がる「幼少時代」について迫った対談と共にお楽しみください。 宮田涼介の5thアルバムを配信中!宮田涼介 / films'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/48kHz) / AAC【配信価格】単曲 220円(税込) / アルバム 2,400円(税込)【収録曲】''1. sorrow 2. condolences3. umbre 4. ank 5. waffle caramel ice cream6. oborodukiyo7. leafe 8. at eventide 9. hitohuta 10. orion 1
by 鈴木 雄希
さぁ、魅惑のショーがはじまるぞ! ──H ZETT M、3作目となるピアノ・ソロ・アルバムをリリース
[CLOSEUP]・2017年06月14日・さぁ、魅惑のショーがはじまるぞ!! ──H ZETT M、3作目となるピアノ・ソロ・アルバムをリリース テレビCMや、リオデジャネイロ・オリンピック閉会式にて楽曲が使われ、お茶の間にもその音楽が浸透してきたH ZETTRIO。そのバンドマスター、H ZETT Mが4年ぶりとなるピアノ・ソロ・アルバム『共鳴する音楽』をリリース。OTOTOYでは今作を1週間先行で配信を開始! 誰しも耳にしたであろう「あしたのワルツ」のソロ・バージョンのほか、名曲揃いの26曲を収録。今回のインタヴューでは、新アルバム『共鳴する音楽』の制作に関する話のほか、彼のインスピレーションの源についても語ってくれた。ぜひ新作『共鳴する音楽』と共にお楽しみください。 4年ぶりとなるソロ・アルバムがリリースH ZETT M / 共鳴する音楽'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(16bit/44.1kHz) / AAC【価格】単曲 257円(税込) / アルバム 3,240円(税込)【収録曲】''disk11. ショーがはじまる2. 極秘現代3. 踏み出すニュー4. すました日常5. 水の流れ6. 高貴な連帯7. 果てしないカーブ8. 争う
by 岡本 貴之
いわきのロックを体現するバンドnotice it、5年ぶりのアルバムをハイレゾ配信&インタヴュー掲載
[CLOSEUP]・2017年06月07日・このメンバーじゃなきゃやりたくないーーいわきのロックを体現するバンドnotice it、5年ぶりのアルバム完成 2007年に結成された、いわきを拠点に活動する4人組ロック・バンド、notice it。尖ったポップ感覚とロックのダイナミズムを、ポストパンク、ダンス・ロック、オルタナティヴなどの音楽を通過し昇華させている。津波から生還したヴォーカル政井大樹を中心に福島を代表するバンドとして活動を続け、約5年ぶりとなる2ndアルバムをリリースし全国に発信する。アルバム・タイトルの『lamp』は、過去戦争や震災の被害から幾度も復活し周りを照らし続ける地元の塩屋崎灯台からインスピレーションされ、自身もそういう音楽を発信したいという想いからつけられたという。OTOTOYでは本作をハイレゾ配信、1曲フリー・ダウンロードするとともにメンバー4人へのSkypeインタヴューを掲載する。 >>「Symbol」のフリー・ダウンロードはこちらから
by 渡辺 裕也