“本日休演”が奏でる「隣の騒音」 〜2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド 第2回

いちライターとして、いちリスナーとして、関西シーンの渦中にいる田中亮太が、すぐ隣で鳴っている騒音――今この瞬間、どうしても耳に入ってきて、耳を奪われてしまうサウンドを月1で紹介する「隣の騒音 ~2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド」。第2回目は本日休演。8月23日(土)に代官山ユニットにて開催するクラブ・スヌーザーのゲスト・バンドとして出演することが発表されたばかりの彼ら。いったいどんな音なのか、バンドなのか、ぜひここから見届けてください。

第2回 : 本日休演

とにかく朝も昼も夜も音楽を聴いて音楽について考えている若者たちという印象でした。好きなレコードのことを話しだすと止まらない4人から出てきた名前は、レスポール&メアリーフォードから灰野敬二、ビートルズにワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、カンに"たま"まで時代も地域もジャンルもばらばらな数十組。さらには童謡のレコードからマルチネなどのネット・シーンまで、彼らが夢中となっている音楽、その全てサウンドから嗅ぎ取れてしまうのが本日休演のファースト・アルバム『本日休演』です。

現役京大生の4人が鳴らすのは、猥雑なパワーと前衛的な音作り、歴史をふまえての豊穣さをもったポップ・ソング。そこにボ・ガンボスからくるりにいたるまでの、京都ならではの濃ゆいブルースが息づいていることも見逃せません。その一方でふるえるゆびさきの城真也がプロデュースを手がけたサウンド・ワークは10年代の国内インディの1作と位置づけられるモダンさも堪えています。演奏や歌唱という面では決して器用なバンドではないですが、ヘヴィ・リスナーならではの含蓄とフレッシュネスをあわせもつアイデア、声と自らの心に一ミリの隙間も生じさせないメロディ・センスには凡百のバンドとはまったく異なる煌めきがあります。さらに背丈も顔立ちもバラバラながら、見事に空気感はぴったりのメンバーが並んだ時に生じるチャームの爆発に虜にならずにはおれないでしょう。OTOTOYでの配信スタートを機に、彼らにとっては初のインタビューをすることができました。その魅力の一端にぜひ触れてみてください。

インタヴュー&文 : 田中亮太

本日休演 / 本日休演

【配信価格】
WAV / ALAC / FLAC(16bit/44.1kHz) :
単曲162円(M1, M5, M10のみ54円) まとめ購入 972円
mp3 : 単曲194円(M1, M5, M10のみ65円) まとめ購入 1,080円

【Track List】
01. 本日休演 / 02. すきま風の踊り子 / 03. ひとりランデブー / 04. ごめんよのうた / 05. 本日休演 Live at 武道館 / 06. とびはねるだけのばった / 07. 映画 / 08. たましいの置き場所 / 09. とどまる人、時間は過ぎてく / 10. 本日休演

演奏している誰もが、わかってない音楽が生まれるのがおもしろい

――6月頭のnanoのライヴをもってドラマーの坂上さんが脱退されたそうですね。さしつかえなければ彼が抜けた理由を教えてください。

棚から拓朗(以下、棚から) : 一言で言えば音楽的な価値観の違い。具体的に言うと今残ってるメンバーはみんなセッションが好きなんですけど、坂上はそこまでじゃなかった。でも、セッションこそ僕らにとってはバンドをやってる意味の核心であって、一番の理由。

岩出拓十郎(以下、岩出) : セッションをすると、その場で音楽が生まれる。演奏している誰もが、その生まれる音楽のことをあんまりわかってない。けど、現れるみたいな。

――岩出さんがウェブマガジンSTROBOLIGHTSに寄稿した音楽論にも"自分の意識下にない制御できてない「もの」が、無意識の外へ、音楽によって引っ張り出されるような感覚"と表現がありましたね。

岩出 : 無意識の中から引き出す作業を、自分だけじゃなくみんなでできるのがおもしろい。

――以降はライヴ活動を休止しています。

棚から : それは坂上が抜けたのとはそんなに関係なくて。もともとライヴを休んで、その間に曲を作ったりセッションしようって言ってたんですよ。

在泉鮭(以下、在泉) : 今はアルバムに入ってる曲でセットリストを作ってるんですけど、発売される前はもっと柔軟にやってたんですよ。曲の入れ替わりも激しくて。それも結構このバンドをやってる意味になってて。今はそうできてないねって話をして、曲のストックも貯めて立て直そうかって。そのタイミングと坂上の脱退がかぶったんです。

棚から : いろいろ曲のアレンジを変えてやろうって言ってたんですけど、変えてるのにももう飽きてきちゃって。

――メンバーはみなさん京大軽音に所属されてるようですね。サークルに好きなバンドはいますか?

棚から : 去年卒業したんですけどラグチューシャックが好きです。

在泉 : 僕はThe World Will Tear Us Apartってバンドが好きで。バンドはもちろん有村さん(Ryo Arimura/In the blue shirt)のリミックスも良かったです。自分はああいう電子音楽を好きなので。

左から埜口敏博(Key)、棚から拓朗(Vo&Gt)、在泉鮭(Ba)

――じゃあ京大軽音出身の代表的バンドと言えば?

棚から : それはもうボ・ガンボス。

――本日休演にもボ・ガンボス的な要素はあると思うんですが、サークル全体もそんなムードなんですか?

岩出 : それはないですね。ないからやってる。

埜口敏博(以下、埜口) : サークルでは浮いてると思います。

――じゃあ、自分たちと匂いの近いバンドやミュージシャンっていますか?

岩出 : 同じレーベルのナカザワドアノブはそうでしたね。あとは、うーん最近のインディ・バンドには詳しくないんだけど、森は生きているはちょっと近いような気がした。

在泉 : あとceroに似てるってすごい言われるよね。

岩出 : それはわからないんですけどね。似てないと思う。

メンバーは好きな音楽があきらかに浮いてた

――バンドはいつからスタートしたんですか?

棚から : 2012年の4月の終わり。在泉はもう少しあと。

在泉 : 僕はみんなより遅めに京大軽音に入ったんですけど、そしたらこいつらがいたんですよ。で、サークルのメンバーは自己PR用紙に好きな音楽を書いてるんですけど、この3人はあきらかに浮いてたんですよね。こういう音楽を好きな人がいるんだたな~と思った。

――みなさん、どんなバンドをPRに書かれてたんですか?

岩出 : 在泉はカンとローランド・カーク。

在泉 : 岩出はたまと、

岩出 : たまとビートルズと不失者。あとはマイルズ・デイビス、じゃがたら。で、棚からはアート・リンゼイ、RC(サクセション)、でグリーン・デイ、

棚から : それはいいよ! あと僕はフィッシュマンズ、ニルヴァーナ。お前が注目したのはアート・リンゼイとRCやった。

岩出 : 在泉はサックス入れてフリージャズやりたいみたいなこと言ってた。

棚から : 言ってたね。最初はカンとかヴェルヴェッツみたいなバンドを目指してたけど、途中一瞬フリージャズを目指してた。

埜口 : 僕は頭脳警察、チープトリック、クラフトワーク、ビートルズ、ストーンズとか。

岩出 : 埜口と僕は高校から一緒でその頃からバンドやってたんですよ。

棚から : 名前も言いなよ。

岩出 : サタニック・マジェスティーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンドっていう。

一同 : (爆笑)。

岩出拓十郎(Vo&Gt)(右)

岩出 : でもオリジナル曲をやってたよ。

――じゃあ4人それぞれが今はまってる音楽は?

岩出 : 最近、ポップ・グループを在泉からもらったんですよ。好きでしたね。

在泉 : 貸しただけで、やってはないけどな。

岩出 : (無視して)あとはレゲエ。

棚から : レゲエには4人全員がはまってます。

岩出 : 今はひたすらレゲエ・セッションをやってる。

棚から : 最近、『日本の動物全集』ってレコード買ったんですよ。いろんな動物の童謡が入ってるアルバムで、あれにはまりましたね。めっちゃ良い。

埜口 : 最近は大瀧詠一にはまってナイアガラ・トライアングルを聴きまくってますね。あとよくわからずに手をつないでるジャケットのレコード買ったら、メキシコの民族音楽みたいなのですごく良かったです。

在泉 : 最近はThe xxとワンオートリックス・ポイント・ネヴァー。ワープのアーティストが結構好きで。あとは日本のネットレーベル。分解系から僕は入ったんですけど、マルチネとかアルテマも好きで。僕だけ電子音楽よりなんですよね。こないだは岩出にダフト・パンクを貸したり。

岩出 : でも、ドラムがいない今こそ、このバンドでそういうのもやってみてもいいのかも。

一同 : おおー。

――じゃあ、アルバムについて教えてください。ミロクレコーズからのリリースですが、きっかけは?

岩出 : 主催の大澤(海斗)くんに共通の知人がいたんですよ。彼がどこかでナカザワドアノブと知り合って、レーベルやろうみたいな話になってるってのを聞いておもしろそうだなって。ナカザワドアノブのレコ発に俺らが呼ばれたときに「仲間に入れてよ」って言って。向こうも適当な感じで「ああいいよいいよ、やろう」みたいな流れ。

在泉 : 最初は冗談かと思ってたよね。

岩出 : けっこう趣味のいい連中だからやりたい気持ちはあった。ナカザワドアノブのアルバムを聴いたらちゃんと作られてるし、良いなって。どうせやったらそういう知らないプロに頼むより、新鮮な人たちとやったほうが、失敗してもそれはそれでおもしろいんじゃないかって感じで。こういう人らとやるほうがいいかなって。

――大澤さんも同年代なんですか?

岩出 : 僕とおない年。で、アルバムをプロデュースしてくれたふるえるゆびさきの城くんと大沢くんは同じ大学で。

――失敗しない生き方の天野さんもアルバム感想を寄せていますね。

岩出 : 失敗しない生き方はふるえるゆびさきと対バンして仲良いみたい。

――アルバム制作時のコンセプトは?

岩出 : ライヴ感のあるものにしたいって意向はありましたね。吉田寮に廃屋みたいな空間があって、そこを使って録ったりした。吉田寮と軽音の部室と家。スタジオとかは使ってないですね。

吉田寮の雰囲気、自由で雑多で汚くて、勝手にやって勝手に帰るってのは自分たちらしさ

――なるほど。では1曲毎に教えてください。まず、1曲目の「本日休演」はお経やシタールが入ったサイケデリックなオープニング・トラックです。

岩出 : アルバム通してA面B面のある構成はもとから考えてて。で、1曲目と間と最後には小作品をいれたほうがいいなって。この曲はシタールを使ってるんですけど、あれは学校に落ちてたシタール。ふつうに捨ててあって。で、拾いますけどなんかあれば連絡くださいって張り紙して。まあそれで連絡こなかったんで、コイズミ楽器で治してもらって。どうせならこれ使いたいなって。

――2曲目の「すきま風の踊り子」はラグタイムやワルツの要素も入った軽やかなポップ・ソングです。事実上の1曲めですが、この曲をこの位置に据えた理由は?

棚から : 単純にみんな気に入ってたし、早く聴かせたいなって。

岩出 : 他の曲に比べてイントロがちゃんとある。あのイントロがアルバム全体の要約をしてる気がして。これからこういうのが始まります的な。アニメのオープニングで総集編が最初に流されるみたいなね。

在泉 : 歌詞も本日休演らしさが出てると思う。すきま風が窓から入ってきましたよっていう、日常のなかのちょっと非日常と地続きの瞬間。

――フルートの音色も印象的ですね。

岩出 : ゆーみんのセカンド(『MISSLIM』)の"生まれた街で"って曲にフルート・ソロがあるんですよ。曲ができたときから、こういう間奏を入れたいなって思った。フルートを弾いてくれたゲストにはユーミンの曲とエリック・ドルフィーを参考に聴いてもらいました。

――次の「ひとりランデブー」は埜口さんの曲です。朴訥な雰囲気で進みつつダブっぽい展開も出てきます。他のメンバーから見てこの曲には埜口さんらしさが出ていますか?

在泉 : 埜口の曲は自分ってのが出てるから、そこが岩出の曲と違う気がする。岩出の曲ってあんま自分ないでしょ?

岩出 : ああ。

在泉 : 埜口の曲の"僕"は埜口って気がする。

埜口 : PVを監督してくれた小池(茅)は、この曲の僕と君は同じ自分で、僕は今のダメな僕で君ってのは理想とする僕なんじゃないかってのを言ってました。

――「ひとりランデブー」でも〈懺悔がはじまる〉って歌われてて、次の「ごめんよのうた」でも〈ごめんなさい〉って歌ってるのがおもしろいと思いました。

''埜口 : 「ひとりランデブー」に関してはちょっと鬱な、ああもうダメだし死にて〜みたいなときに、でもがんばろうって思って書いた曲なんですよ。

岩出 : そういうダメな僕感はバンドみんなにあるよね。「ごめんよのうた」は、吉田寮で練習してたときに苦情がきたのがきっかけなんですよ。で、静かにセッションやるかみたいなので適当にはじめたときに"ごめん~"って歌いはじめたのが元。最初のほうの歌詞とかは、ついでだし親にも謝っとこうみたいな(笑)。

在泉 : 「ごめんよのうた」のごめんには正直謝る気持ちはないよね。

――"君のせいだけど"って言ってますしね。この曲は洒脱なソウル・ナンバーですが、念頭に置いていたような曲はありますか?

岩出 : それは完全に"ワッツ・ゴーイン・オン"。最初の歌詞からして"母さん母さん"だし。

在泉 : あとは(バート)・バカラックも。ベースラインで引用したりもしてます。

――では、A面とB面の間にあたる「本日休演 Live at 武道館」。

在泉 : タイトルがまず先にありましたね。それをみんながおもしろがって、しまいにはほんとうに武道館で録音してしまった。

岩出 : 吉田寮で演奏してたら外国人がいきなり20人くらいきたことがあって。なんかやってるぞって。どうせだったらこいつらにも参加してもらおうって歌を録った。

埜口 : 一時期吉田寮ですごい練習してたんですよね。あそこってすごく自由に練習出来る感じなんですよ。隣で料理作ってたり、向こうでは演劇の練習してたり。たまに寮生が見て良いですねって言ってきててくれて。自由で雑多で汚くて、勝手にやって勝手に帰るみたいなのは自分たちらしさにつながってるかも。

自分のなかで一番遠くに行けそうな手段が本日休演なんです

――B面の最初は「とびはねるだけのばった」。この曲はちんどんや祭り囃子がベースとなっているように思いました。

岩出 : 作ったときは童謡みたいなのをやりたいと思ってた。この曲はアレンジが固まらなくて、初期はリズム・マシーンを使ったり。最後に輪唱をしつこく繰り返したりと迷走してました。最終的にはシンプルなところに落ち着いたけど。大澤くんがちんどんサークルに入ってるらしく、ちんどんの感じは彼に助けられて。歌詞は、ばったの目線ですね。もとから動物とか虫とかに人間を見てしまう。

――それはバンドをやる以前から?

岩出 : けっこう昔から。喘息とアレルギーがあって犬とかは無理だったんで、虫とかトカゲとかを飼ってたんです。そういう胴部って目に感情ないじゃないですか。自分自身も目が死んでる方なので共感を覚えています。

――"映画"は棚からさんの曲です。この曲はロックンロール以前の音楽、オールディーズやミュージックホールぽさがあります。

棚から : その頃にレスポール&メアリーフォードにはまってたんですよ。で、こんな感じかっこいいなって。50年代ぽい感じで歌おうと思って、延々と20、30分くらい弾き語りで歌ってたらできました。

岩出 : 最初のピアノは、わざと音程を変にしてホンキートンクにして。でもこの曲で肝心なのは歌詞じゃない?

棚から : そん時付き合ってた彼女について、もうあかんなって思いながら作ったんですよ。実際映画の趣味も全然あわなくて。彼女は名探偵コナンの映画とか行きたいって言うけど、僕はそういう気分じゃなかったり(笑)。

――歌われてるサスペンス映画ってコナンだったんですね!

棚から : 友達でもなんでも趣味の合わない人とうまく付き合うにはどうしたらいいのかなって考えながら作りましたね。

在泉 : はたから見て3人の歌詞がそれぞれ違うのがおもしろい。埜口の曲は1人称で、棚からの曲は2人称、岩出の曲は3人称って気がする。たとえば埜口の曲は僕が多い。棚からの曲は君って人が出てくる。で、岩出の曲はまあ人間がでてくること自体が珍しい(笑)。それが、このバンドのおもしろいところ。

――8曲目は「たましいの置き場所 」。アルバム中一番激しいガレージ・ロックです。

岩出 : これは吉田寮で全部一発録りでやったんですよ。

在泉 : 最初は別々の場所から一発で録ろうってやったんですけど、思うように音があわなくて。

棚から : 20メートルくらい離れたところにドラムを置いてたり。

埜口 : しまいには音速を計算して、0.1秒ずれて音が届くから、0.1秒のずれを意識して演奏してとか言い出して。

岩出 : みんな徹夜でおかしくなってたよね。結局もう少し近づいて演奏することにした。

在泉 : この曲だけ全部一発撮りだから勢いがある。

岩出 : ノー・ニューヨークでやろうみたいなことは言ってた気がする。こういう曲をやってる時は、灰野敬二とアート・リンゼイが頭のなかにあるかも。

――間奏では現代音楽的なコラージュも出てきますね。

岩出 : あの途中部分は吉田寮でいろんな音をとってサンプリングして、ディジリドュだったり。電動ノコギリで木を切る音だったり。

埜口 : その木を切ってるときに木片が飛んで坂上の腹にボフって。「オウ」って声も入ってる。それも脱退の原因かもしれない(笑)。

岩出 : 廃材を転がしたり、その上に乗ったり。いろいろリズムにあわせて叩いたり。

――フィナーレを飾るのは3拍子のバラッド「とどまる人、時間は過ぎてく」です。

在泉 : もともとは岩出が高校時代に作った曲なんですよ。

岩出 : 高校のときに自分一人でMTRで録って。でも今歌ってる内容がようやくわかってきた気がしてる。大学生の怠惰な感と、でもちょっと将来不安って現状とつながってる気がする。だんだんちょっと生きてることについて切迫してきてるというか。在泉 : それこそ岩出が唯一自分のことを言ってる曲のような気がする。

――"生きながら死んでる"って歌詞が印象的ですが、そうした感覚は日常的にもあるんですか?

岩出 : 曲ではそれを肯定も否定もしてないと思う。それが自分にとっても救いになるって感じです。作った当初はなんにも考えてなかったんですけど、あとあとそれが無意識のうちにあったのかなって見えてきた。

――それこそSTOROBOLIGHTSに書いてたことですよね。

岩出 : あそこに書いたほとんどがこの曲のことだったりします。

――締めは1曲目同様「本日休演」です。

在泉 : これは完全に『ハー・マジェスティー』の感じ。

岩出 : 静かな曲であとあじすっきり。でもフェイドアウトで終わるし、終わりきってない感じでまた聴きたくなるかなぁって。

――最後に本日休演の夢を教えてください。

埜口 : すごくなりたい、どこまでも遠くに行きたいってのがあるんですよ。それが物理的な意味でも精神的な意味でも。ここにいながらここにいないみたいな。僕のなかで一番遠くに行けそうな手段が本日休演かなって。まだまだですけど。

岩出 : 演奏してるなかで演奏で飛ぶみたいなことを体験したい。セッションやっても、まだできてない。全員音楽のなかにいてどっかおかしくなっちゃうみたいな。そこまでいけたらいいな。

棚から : 知らない音楽を聴いた時の、世の中にこんな音楽あるんだって感覚がすごい好きで、本日休演で演奏しているときにもそういう感じを持つことがあるんんですよ。それがむちゃくちゃ気持ちいいから、このバンドでそこを追求したいんです。

「隣の騒音 ~2014年の関西インディ・ミュージック・ガイド」Archives

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第1弾は京都で暮らす若干20歳過ぎの男の子たち3人が始めたインディ・レーベル"生き埋めレコーズ"。彼らにとって初のリリースとなるコンピレーション『生き埋めVA』(左)と、主宰の1人が率いるTHE FULL TEENZのファースト・アルバム『魔法はとけた』(右)を配信中。

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