清々しいほどド直球なポップ・ミュージックが、いま、おもしろい。2014年、Shiggy Jr.に注目!!

森は生きているあっぷるぱいと、OTOTOYにいつも良質な音楽を運んでくれた女の子がいる。次いで、その娘が「これがいますごくいいんです!!」と教えてくれたのは、もうびっくりするほど、まったく異なるタイプのアーティスト。これまではいわゆる、音楽的ルーツを感じさせるアーティストだったのに対して、今回はルーツ・ミュージックなんてなんのその、ただただど直球のギター・ポップ。だが確かに素直に「良い!」と言わせてしまう力がそこにあった。

2012年に結成、女の子のヴォーカルに、ギター、ベース、キーボード、ドラムからなる5人組。mona recordsレーベルオーディション2013のグランプリ受賞。元『snoozer』編集長で現『the sign magazine』の田中宗一郎をはじめ、tofubeats、フレネシをトリコにした、その名はShiggy Jr.!! 彼女たちはもしかしたら、全く違う角度でこの東京インディ・シーンを切り開く存在になるのかもしれない。どこまでもポップでポップな彼女たちにいまから注目していてほしい。

Shiggy Jr. / Shiggy Jr. is not a child.

【配信価格】
wav 単曲 250円 / まとめ購入 1,500円
mp3 単曲 200円 / まとめ購入 1,050円

【Track List】
01. Saturday night to Sunday morning / 02. サンキュー/ 03. oh yeah!! / 04. (awa) / 05. 今夜はパジャマ☆パーティー / 06. ばいばい

INTERVIEW : Shiggy Jr.

左からいけだ(Vo)、しげゆきはらだ(Gt、Cho)

「Shiggy Jr.」というポップ・バンドがいる。彼らは都内で活動する、全国流通盤を1枚出したばかりのとても若いバンドだ。このバンドが、いま最高におもしろい。「みんなに聴いてほしい」と語り、可愛らしい声と耳なじみのいいメロディでド直球なポップを鳴らす彼らは「音楽は音楽ファンだけのものじゃない、みんなのものだ」と言い切ってしまったように思えて、その真っ直ぐな姿勢に、どうしようもなく惹かれてしまった。

今回、ヴォーカルのいけだともこと作詞作曲、ギターのはらだしげゆきの2人にインタヴューをした。ただひたすらに「楽しさ」と「ポップ・ミュージック」を追求する彼らと話すと、情報過多のインターネットの渦に飲まれ、いつのまにかたくさんの音楽を漁ることに必死になっていた自分に気づく。

高級なスピーカーも豊富な音楽知識も、ノリ方や聴き方も、そんなの全部要らない。誰のものでもない、みんなのポップ・ミュージックを鳴らすShiggy Jr.。純粋に「楽しい」と思える気持ちを刺激する青く瑞々しいポップ・ミュージックが、いま、鳴りはじめる。

インタビュー&文 : 竹島絵奈

最終審査のライヴがShiggy Jr.にとって3回目のライヴだった

――まず最初にShiggy Jr.のバンドの経緯をお伺いしたいと思います。バンドはどうやってはじまったんですか?

いけだ : 私には大学を卒業してからしばらく路頭に迷っていた時期があって(笑)。将来どうしようってなって、悩んで悩んで。でも、やっぱりどう考えても歌が好きだし、そのときはなんのあてもなかったけど、音楽やろうって決めたんです。1人こっそりと。 (はらだ)しげゆきくんは卒業してからずっと1人で曲を作っていて、コンペに曲を出したりいろんなことをしてたんですよ。で、しげゆきくんが女の子ヴォーカルの曲を作ってたときに、仮歌を入れるために「誰か知り合いで歌やってる子いませんかー」ってTwitterかなにかに書いてたみたいで。そこで、唯一の共通の友人だったすねあ(key.)が「うちのサークルにいるよー」みたいな感じで私のことを紹介してくれてて。私からしたら、もうすごく運命的なタイミングだったんです。それで、歌入れてみたら声も合うし、せっかくやしバンド組もう! ってなって。しげゆき君にはじめて会ったのが2012年の10月で、12月にはバンドを組んでましたね。

――もともとメンバーは同じ大学で別のサークルだったんですか?

いけだ : しげゆきくんだけ違う軽音サークルに入ってました。

しげゆきはらだ(以下、しげゆき) : 俺は自分で歌ってたバンドとかあって、そのときもすねあと一緒にバンドやってて。

いけだ : 私、しげゆきくん、すねあの3人は決まって。あとベースとドラム探そうってなって、サークルの先輩(フィジー、玄)を誘って、無事5人になりました。

――それで「Shiggy Jr.」というバンドが結成されたのが2012年12月。モナレコードのレーベルオーディションに受賞されたのが4月でしたよね。そもそもなんで応募しようと思ったんですか?

いけだ : 前に1回友達のライヴを観にモナレコードに行ったことがあって、素敵なとこやし自分がバンド組んだら絶対出たいなーと思ってて。2012年の年末に、なんかやり残したことないかなぁって考えてたとき、「あ、モナレコードにデモ送ってみよう!」と思って。音源とプロフィール送ったら「ぜひライヴしてください! 今オーディションも応募してるから、ついでに送りませんか?」みたいに言ってもらえて、それじゃあ応募しようってなって。

――それでグランプリになってからがShiggy Jr.の転換期になったわけですね。グランプリになって、心境的にどうでした?

しげゆき : 俺はそのとき、どういうオーディションだとか、どれだけの応募数があるだとか全然分かってなくて…。

いけだ : 確か214通だったよね。

しげゆき : だからあとでそれ聞いてびっくりしました。

いけだ : わたしは自分で応募したのもあったしTwitter投票を友達にお願いしたりてたから、しげゆきくんよりはいろいろ把握してたかも(笑)? でも、最終審査のライヴがShiggy Jr.にとって3回目のライヴだったから、賞を取りにいくというよりは楽しくライヴしようねって感じでした。だから、グランプリになってただただびっくりで。

しげゆき : しかもその日はエイプリルフールだったんだよね(笑)。

いけだ : そう、だからあんまり信じられんなくて… 騙されとる? って(笑)。

――本当でよかった(笑)。そこからアルバムの制作が始まったんですよね。曲のストックはあったんですか?

しげゆき : アルバム(『Shiggy Jr. is not a child.』)のなかに入ってて元々あったのは「Saturday night to Sunday morning」と「サンキュー」だけだよね。


最新のMV、「サンキュー」

――その2曲以外はグランプリ決まってから作ったと。ってことは短期間でたくさん曲作りをされたんですね。

いけだ : 1ヶ月で12曲くらいかなぁ。毎日しげゆきくんの家通って。出来上がったデモを全部選曲会議に持っていって、どれがいいかなーみたいな感じでした。

判断基準が「ポップだね」か「ポップじゃないね」のどっちかなんです

――怒涛の製作期間ですね。そして6月のレコーディング期間は無事終わって。Shiggy Jr.のブログにはレコーディング終わってからしげゆきさんが自転車の旅に出たと書いてあって…。

しげゆき : あれねー!

いけだ : あれだー!

――アルバムは関東に出回るってことだったんですよね。最初は。

しげゆき : 営業が首都圏中心ってことで。

いけだ : 無名のバンドの1枚目だから、それだけでもすごくありがたいんですけど、「その他の店舗がどうなるかはちょっと読めないなあ」ってレーベルには言われていて。「私、実家が地方なので実家とかに営業していいんだったら行ってきます!」って言ったら「いいよいいよー」って言われて。じゃあ大阪とか向こうの方も行きたいよねってなって。そんなときに誰かが冗談で「自転車で行ったら面白いよね〜」って言って、あははははって盛り上がってたら、「じゃあ俺行きます」って隣でしげゆきくんが宣言してて3日後くらいにはもう自転車買ってたよね (笑)。

いけだ(Vo)
――会議で笑いながら話していたようなことを、実行しちゃったんですね…。

しげゆき : そんな深く考えてなかったんですよね。自転車乗って行ったらわりとインパクトあるかなと思って。あと単純にたくさんの人に聴いて欲しいって思ったんです。せっかくいいものができたから、できるだけたくさんの人に聴いてもらいたいって思って。

いけだ : 全国盤リリースするのって、ホントはいっぱいライヴして、ファンが増えて… っていう段階を踏んでからすることなのかもしれないけど、私たちの状況はちょっと特殊だったから。せっかく大きなチャンスを貰えたから最大限活かしたくて。

――私、最初にShiggy Jr.聴いたときすごい真っ直ぐなJ-POPだなって思ったんです。13年ってルーツ音楽の話題が盛んだったと思うんですけど、そこにShiggy Jr.が急に出てきて、はっとしたんです。自分たちのそういう真正面のJ-POPという音楽性を、立ち位置としてどう捉えてるんですか?

しげゆき : ポップなものが単純に好きで、だからポップやってるってだけなんです。ただホントそれだけっていうか。ああいうルーツのある音楽っていうのをやろうと思わなかったんです。ぼくは元々YUIがすごく好きで、ただただポップなものを作りたかっただけなんです。

――しげゆきさんは、YUIを聴いてアコギ始められたんですよね。そういうポップなものを最初から好んで聞いてたんですか?

しげゆき : YUIを聴いたのが、音楽やろっかなーって思ったきっかけだったんです。それより前はちゃんと音楽を聴いてなくて。そういう意味ではYUIがルーツになるんじゃないかな。

――そういえば、お2人は岡村ちゃんが好きなんですよね?

いけだ : 好きです! 大好きです!

――どういったところが?

しげゆき : あのファンクの感じ。リズムがカッコいいやつが好きなんです。あと気持ち悪いところ。

――ちょっとエロかったりもしますもんね。

いけだ : 岡村ちゃんのカッコよさって、岡村ちゃんにしかないものな気がして。動きにしろ歌い方にしろ、発音とか歌詞とかも普通の人がやったら、もしかしたら「ハマってないじゃん」ってなるのかもしれないけど、岡村ちゃんがやるとはぎゅってハマる。自分の思うかっこよさをずっと貫き通して、結果大勢の人が岡村ちゃんのかっこよさをわかって。だから、ライヴとか見るとすごい感動するんです。岡村ちゃんが自分を貫き通した結果こんなにたくさんの人が岡村ちゃんを必要としている! って。この前しげゆきくんとライヴ観に行ったんですけど、涙が出ました…。

しげゆき : 泣いてたの?(笑)

いけだ : うん、泣いてた…(笑)。すごいカッコいいなって。

――音楽性は違えど、例えばShiggy Jr.にしても振り切ってポップを貫き続けることで、もしかしたら岡村ちゃんのようにみんながついてくるかもっていう。

いけだ : はい! それは思います。しげゆきくんの作る曲はメロディーも歌詞もアレンジも全部潔くどポップだから、そこを貫こうって。

しげゆき : なんかねぇ、カッコつけたくないんです。

――「カッコつけてる感」っていうのはちょっとわかりにくい歌詞だったり、ちょっとオシャレなメロディだったりするんですか?

しげゆき : あぁ~そうですね。なんか… そんな感じありません? カッコつけてる曲聴くと「おいおい、カッコつけるなよぉ」って思っちゃう(笑)。

――あはははは(笑)。

しげゆき : 「俺、ちょっと音楽分かってるよ」みたいなのが滲み出てるものにはしたくなかったんですよ。

いけだ : しげゆきくんはすごいシンプルな人なんですよ。私は色んな人のインタヴューとか読むのが好きで「こういう音楽聴いてたからこういう音なんだ」とか知るのが好きなんですけど、しげゆきくんにそういう話しても「ふ~ん?」みたいな感じで。難しいことはこの人には一切要らないんだなって思いましたね。…… ちゃんと褒めてるよ?(笑)

しげゆき : えー、ほんとに褒めてる(笑)?

いけだ : シンプルだなぁ、こういう人もいるんだなぁって思って。そういう私もあんまり難しいことはわからないんですけど。

――すごいそういう性格・スタンスがこのアルバムでピュアに表れたんですね。それじゃあ周りの同世代のバンドの音楽とかは?

しげゆき : あんま関係ないような気がしますね。

いけだ : しげゆきくんは、どんな曲を聴いても、判断基準が「ポップだね」か「ポップじゃないね」のどっちかなんです。周りに流されず、ちゃんと自分でいいものを決められる。そこがすごいなって思います。

どうやったらなるべくたくさんの人が楽しくなれるか、それが私たちの使命だし

――アルバムのタイトル『Shiggy Jr. is not a child.』のことお訊きしたいんですけど。このタイトルの訳は「Shiggy Jr.は子どもじゃない」で合ってますか?

しげゆき : これはともち(いけだ)がすごい考えてたやつだよね。

いけだ : 曲持ってったとき、若いのに渋いねって言われることが多くて。最初わたし何が渋いのか分かんなかったんですけど、でも確かにしげゆきくんが山下達郎好きだったり、変に奇をてらってないところは渋いのかもって思って。あとは、よく、「楽しそうだね」って言われるんですけど、楽しくやることはもちろん大前提としてあって。だけど、楽しいだけじゃなくて、その楽しさを伝えていくための、どうやったらたくさんの人に届くのかなとか、聴いてほしいなっていう気持ちもあって。

――一見子どもみたいにただ楽しくやってるだけに見えるかもしれないけど、それだけじゃないんだよってことですよね

いけだ : あ、だから偉いでしょって意味では全然なくて(笑)! どうやったらなるべくたくさんの人に、なるべくたくさん楽しくなってもらえるかなって。それが私たちの使命だし、やりたいことだから。楽しそうにやってる人たちってどこかで信念がちゃんとあったり、実現したいことがあると思うんですね。それを忘れずにいたいなと思います。だから、そういう気持ちを込めました。… 伝わりますか?

――うん、伝わりました。音とスタンス両方の面で気持ちをこめたと。最近ルーツの話が盛んじゃないですか。でも、Shiggy Jr.はそういうのからは断絶されてるよ! って意味だと私は思ってたんです。「ルーツを汲んだ先人の子どもでもなんでもなくて、Shiggy Jr.はShiggy Jr.なんだ」っていう解釈だと思っていて。

いけだ : わぁ、すごいいい解釈!

しげゆき : それ、いいですね!

――いろいろポップなものを聴いてきたのに音にでないのが不思議なんですよ。どこから影響を受けてるか全く分からなくて。そういう意味ですごく素敵なアルバム・タイトルだなと思いました。

いけだ : ありがとうございます! それがっつり太字で書いておいてくださいっ。

しげゆきはらだ(Gt、Cho)
――しげゆきさんは作詞作曲されてますが、歌詞はどうやって書いてますか? 全体的に自分の身の回りの、半径5メートル以内を書かれている感じがしました。

しげゆき : 大体サビから書くんですけど、結構単純に気持ちいい言葉をはめこみたいっていう気持ちがあって、そこから広げていきますね。だから、本当に何も考えていないというか。

――ひとつの単語からどんどん広がっていく感じですか?

しげゆき : そうですね。

いけだ : 声張りたいのに歌詞的に張れないっていうのが一切ないんですよね。すごい歌いやすくなった状態でくるんです。

しげゆき : 途中でメロディとかも変えたりするんです。歌詞はまんねぇなって時があって、そん時はもうメロディを変えちゃって、歌いたい歌詞でとりあえず歌ってみるとか、いろんなことをやって最終的に形になりますね。

いけだ : … 半径5メートルの話は?(笑)

しげゆき : あ(笑)! そういうのが書きやすいんです。すごく。身近だからっていうのもあるし、リアルな言葉で伝えたい。あのね、壮大なことって世の中にそうないです(笑)! それこそ山下達郎さんの「ポケット・ミュージック」もそうだけど、普段普通に聴ける音楽がいい。生活に馴染むものというか。

――なるほど。Shiggy Jr.では今後いけださんが歌詞を書く可能性とかはありますか?

しげゆき : 全然ある気がしますね。

いけだ : 私は普段曲聴くときも歌詞を大事にして聴くので、歌詞書きたいんですけど、歌詞への思い入れが強すぎて全然書けず、なかなかしげゆきくんに渡せなくて。でも歌詞書きたいなって気持ちはすごいあるし、しげゆきくんも「書けば?」って言ってくれるので、今後は全然あると思います。

――タイプの違う2人だから、歌詞も変わってくるかもですね。

いけだ : 壮大なの書くかもしれん、宇宙の法則とか(笑)。でもタイプは変わる気がしますね。

――息合ってるけど、性格が反対ですよね。

しげゆき : そうなんですよ、正反対!

――だからこそハマってる部分があるんでしょうね。

いけだ : それはほんとあると思います。しげゆきくんは余計なこと考えないタイプなんです。さっぱりしてる。私は色んなこと考えながら進むタイプで。でも夢見がちで、“夢は大きく!"みたいなところは共通してる。だから上手くいっているんだと思います。

「いいものはいい」の「いいもの」を作りたいんです

――先ほどいけださんがしげゆきさんのこと紹介してくださったので、しげゆきさんからみたいけださんってどういう人なのか教えてくれませんか?

いけだ : わ! いつもこういうこと言ってくれないんです。期待…(笑)!

しげゆき : … こういう人です(笑)。うーん、なんだろう…。

――やっぱり夢見がちだと思いますか?

しげゆき : 夢見がち… でも夢だと思ってないでしょ。ホントに叶うと思ってる。ともちは、優しい人です。みんなと仲良くなれちゃう。

――音楽に対してはどういう姿勢ですか? 例えば録音の時すごいストイックだったりとか。

しげゆき : そうですね。気になるところがあったら自分から「もう1回歌う!」って言うタイプ。

いけだ : 録音は自分ができる唯一のことだから、必死にやります。やっぱりすごく楽しいんです、歌ってるとき。「(awa)」って曲を録る日、私寝違えて腰を痛めてしまって。鎮痛剤とか飲んで泣きながら録ったっていうぐらい歌に関しては頑張ってます。… あれ、これは例えがよくないかも!(笑)

しげゆき : 曲に対しては「どういう人の歌?」って訊くよね。

いけだ : 「これは女の子男の子?」「服とかどんなんが好きなの?」「電車は何線つかってる?」とか。「普段どこ行くひと? 」「アイドル好き?」とかめっちゃ訊く。「どんくらいの規模の曲?」とか。「ばいばい」は隣にいて喋りかけるぐらいの近さで、「Saturday night to Sunday morning」はパーティ会場ぐらいの大きさかなーとか。

――それをいけださんが聞いて、想像しながら歌うんですね。

いけだ : もっと明るめがいいんじゃない? とか声張りすぎない方がいいよとか、アドバイスもらったりもします。録ってるうちにそういうのが共有しやすくなった気がしますね。イメージが伝わりやすくなった。

――HPのプロフィールに「2015年にホールライヴツアー(予定)」って書いてあるんですけど、やっぱり広いところでたくさんの人に届けたいという思いが強いんですね。

いけだ : ポップ・ミュージックって、普段どういう音楽聴いてる人でもきっと好きだし、年齢、性別、もしかしたら国境も超えるかもしれないものだと思っていて。例えばAさんとBさんがいて、2人は年齢も性別も好きな音楽も全然違う。でもポップ・ミュージックなら、もしかしたらその2人の共通項になるかもしれないなって思うんです。そういうものを作りたいなって。それで、その2人が共通していいねって思う確率っていうか、可能性を広げたいなって思っていて。それはつまり、たくさんの人がいいって思うものってことになるじゃないですか。ということは、大きい会場でライブできるはずだし、大きい会場でライブしたらそれだけたくさんの人のこと楽しく、幸せに出来るかもしれんって思うんですよね。

――だから、ホールライヴツアーが目標なんですね。

いけだ : 音楽詳しい人も音楽詳しくない人も、両方ともいいものはいい! って思うはずなんです。だから「いいものはいい」の「いいもの」を作りたいんです。

しげゆき : ジャンルなんて関係なくいいものはいいからね。でも、いつまでやってもきっと満足しないんだと思います。

――これからもライヴは精力的にやっていくんですね。

いけだ : はい、やっぱりまだまだだなぁって思うところがたくさんあるから、もっともっといいライヴができるバンドになりたいなぁって。

――いいライヴってどんなライヴだと思いますか?

いけだ : やっぱり、普段生活してたらいろんなことがあるじゃないですか。上手くいかんこととかも。もちろん私にもあるし、みんなにもあるけど、いいライヴ観てる間ってそういうの全部忘れられたりするから。非日常にいけるっていうか、それくらいのことをできたらいいなぁって思います。それぞれが日常のなかで、自分ができることや得意なことを精一杯やっていて。私たちにとってはそれが音楽であり、バンドのはずだから。その力をみんなにあげられるのがライヴだと思うので、それが100パーセント… 私たちのできることを全部したいというか、出来る限りたのしくなってほしいっていうか。そういうライヴができたらいいなぁって思っています。

――しげゆきさんはどうですか?

しげゆき : 楽しくみえるのが1番いいですよね。僕が個人的に思うのが、山下達郎さんとか角松敏生とか、あそこらへんのミュージシャン・ライヴがやばいんですよ。上手いのが当たり前。だから、そこも大事だと思いますね。

――演奏がちゃんとしていて、その先に楽しさがあるっていうイメージですね。

いけだ : だから、もっと進化していかないとだね。

しげゆき : そう、まだまだ全然!

いけだ : でも何をするにしろ、楽しいのが1番だと思います。楽しくないと、楽しくないから!

――Shiggy Jr.なりに、「楽しさ」という部分を貫き通していくということですね。

しげゆき : 楽しくやってないと聴いてる人も楽しくないですからね。

いけだ : その、シンプルなことをずっと大切にしたいと思います。

Shiggy Jr.の参加作品はこちら

V.A. / モナレコードのおいしいおんがく ~夜よゆるやかに歩め~

“インディーポップの駆け込み寺”下北沢モナレコードがお送りする好評コンピレーション・アルバム・シリーズ「モナレコードのおいしいおんがく」。第7弾となる本作は、2012年12月から2013年3月にかけて開催されたモナレコード・レーベルオーディション2013で、最終選考まで残ったアーティストを中心に、現在モナレコードのヒットチャートを賑わせている自主制作盤からのベスト・トラックを収録。グランプリのShiggy Jr. をはじめ、ふるえるゆびさき、入江陽など、注目のアーティストが揃ってます。

RECOMMEND

ナンバタタン / ガールズ・レテル・トーク

「マジックヴォイス」と評され、浮遊感かつ透明感あふれる歌声で数多くのファンを魅了している南波志帆。Twitter / Facebook時代のシンデレラガールとして鮮烈なデビューを果たし独特の立ち位置での活動が注目されているタルトタタン。この2組による大注目ユニット、ナンバタタンが誕生!! サウンド・プロデュースは超新星バンド、ふぇのたすのヤマモトショウ。作詞家として松永天馬(アーバンギャルド)(M1)、大森靖子(M2)も参加!

アナ / イメージと出来事

2011年末にドラマーNOMAが脱退し2人体制になった事で、アナのアイデンティティは「”メロディ”と”詞”のバンド」だと再確認。「とにかく良い楽曲を作っていきたい」という一心で臨んだ今作は、アレンジの端正なまとまり、耳に残るソングライティング、聴き手を選ばない間口の広さという意味で、バンド史上もっともポップスへと傾倒したアルバムに。YeYe、アニス&ラカンカなど多彩なゲスト・ミュージシャンも参加。

>>特集ページはこちら

岡村靖幸 / ビバナミダ(スペース☆ダンディ盤)

岡村ちゃんがアニソン!! 国内外で放映されるTVアニメ「スペース☆ダンディ」の主題歌となった「ビバナミダ」をはじめ、新曲「ヘルシーメルシー」、そして本人が他のアーティストに提供、プロデュースした楽曲を新たに2曲レコーディングというファンには待望ともいえる作品も。計4曲を収録したスペシャル・シングル!!

LIVE INFORMATION

Shiggy Jr.自主企画ライヴ
2014年3月29日(土) @下北沢mona records
詳細未定

PROFILE

Shiggy Jr.

都内で活動中のポップでポップなバンドです。

手前から、
いけだ / tomoko ikeda(Vo)
しげゆきはらだ / shigeyuki harada(Gt、Cho)
フィジー / ryota fujii(Dr)
すねありか / rika suneya(Key、Cho)
玄 / gen negishi(Ba、Cho)

1987〜90 相次いで生まれる
1991.01 歩いたり走ったりしはじめる
2012.12 結成
2013.01 はじめてのライヴ
2015.03 全国ホール・ライヴ・ツアー(予定)

>>Shiggy Jr. Official HP

o

 
 

"Close Up"の最新アーカイヴ

【REVIEW】JJJ、驚くべき進化の先へ、ノイジーでありポップ、2ndアルバムをリリース
[CLOSEUP]・2017年02月23日・【REVIEW】ノイジーでありポップ、驚くべきスピードで進化を遂げたヒップホップ・サウンド——JJJ、2ndアルバム その存在は、Fla$hBackS、ソロとして作品の評価はもとより、その客演やトラックメイクのクレジットのリストを見るだけでもシーンのなかでもはや欠かせない才能であることがわかる。ここに、JJJの2ndソロ『HIKARI』が届いた。自身のトラックメイク、ラップを中心に、自身のトラックメイク、ラップを中心に、5lack、同郷川崎のSTICKY、MONJU/DOWN NORTH CAMPの仙人掌、KANDYTOWN / BCDMGのラッパーYOUNG JUJUなどのラッパーをフィーチャー。またENDRUN、Aru-2、STUTSといったトラックメイカーも参加。まさに2017年の国産ヒップホップの重要作の1枚と言えるだろう。OTOTOYでは本作を配信、二木信のレヴューで紹介しよう。 JJJ / HIKARI'【Track List】01. BABE feat. 鋼田テフロン02. ELA03. EXP feat. KID FRESINO04. COWHOUSE feat. YOUNG JUJU05.
BELLRING少女ハート、赤坂BLITZ単独公演〈BABEL〉ライヴ音源を独占ハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2017年02月24日・東京最狂ーーBELLRING少女ハート最後の赤坂BLITZ単独公演をハイレゾ配信 BELLRING少女ハートが2016年いっぱいで活動休止した。そこから朝倉みずほ、柳沢あやの、甘楽の3名が卒業、有坂玲菜に改名した仮眠玲菜とカイに新メンバーを3名加え、There There Theresにグループ名を変更し2017年2月にスタートを切った。幅広い音楽性と黒い羽をつけたセーラー服でステージを駆け回るパフォーマンスで東京最狂の名を欲しいままにした、そんなベルハーが2016年12月22、東京・赤坂BLITZで開催したワンマン・ライヴ〈BABEL〉のライヴ音源をOTOTOYにて独占ハイレゾ配信する。3月1日にはThere There Theresの初音源の配信、ディレクターの田中紘治、コレオグラファーのYUKOとの対談記事も掲載予定。2017年以降も彼女たちから目を離すことはできなそうだ!! ベルハー、赤坂BLITZでのワンマンライヴをハイレゾ配信BELLRING少女ハート / 「BABEL」at AKASAKA BLITZ'【配信形態】 FLAC、ALAC、WAV(24bit/48kHz)【配信価格】まとめ価格
by 西澤 裕郎
どついたるねん、9作目のアルバム『COLOR LIFE』をリリース&インタヴュー掲載
[CLOSEUP]・2017年02月15日・どついたるねん、一本糞あり!!ーー僕たちはロックンローラーとしてのスタート地点に立つことを許された 6008曲入りのアルバムをリリースしたり、AVメーカーHMJMとタッグを組んだ映画を公開するなど、常に話題を振りまき続けるバンド“どついたるねん”。昨年は47都道府県をまわる全国ツアーを約2ヶ月間で達成、ファイナルのリキッドルームは満員の中ライヴを行いました。そんな彼らが通算9作目のアルバム『COLOR LIFE』をリリース。タワーレコード限定発売のシングル曲「緊張の糸」、新たな彼らの代表曲「わたちゃん2」などを含む全11曲を収録。同作発売とともに全国ツアー〈彦龍〉を開催、ファイナルにバンド最大規模の赤坂BLITZワンマンも発表した、どついたるねんの現在を見逃さないよう!! 通算9作目のフル・アルバムを配信スタートどついたるねん / COLOR LIFE'【配信価格】WAV / ALAC / FLAC / AAC : 単曲 216円(税込) まとめ価格 1,944円(税込)【Track List】1. Hello never mind2. Human 3. ミッドナイト デジャヴ4. freedom5. 緊
by 西澤 裕郎
24組のアイドルが名古屋に集結! 年に一度開催の「東海アイドル万博2017」 PHOTO REPORT
[CLOSEUP]・2017年02月17日・【PHOTO REPORT】24組のアイドルが名古屋に集結! 「東海アイドル万博2017」 関東・東海地方のアイドル・イベント制作会社、アイドル侍が主催する、年に一度行われているアイドル・イベント「東海アイドル万博2017」が2017年2月11日に愛知県名古屋市のダイアモンドホールにて開催された。 メジャーからインディーズまで、全24組のアイドルが名古屋に集合。その中からピックアップしたアイドル達のライヴの模様を写真で紹介する。 イベント名 : 東海アイドル万博2017日程 : 2017年2月11日(土)会場 : DIAMOND HALL出演 : 虹のコンキスタドール(東京)、マジカルパンチライン(東京)、天晴れ!原宿(東京)、Pimm's(東京)、強がりセンセーション(東京)、POP UP(大阪)、ICE CREAM SUICIDE(東京)、PREDIANNA(愛知)、*ココロモヨヲ*(愛知)、オレンジみるふぃ~ゆ(山口)、全力少女R(東京)、MilkShake(長崎) 、煌めき☆アンフォレント(三重)、ゆるめるモ!(東京)、P.IDL(東京)、Star☆T(愛知)、てのひらえる(兵庫)、ナト☆カン
2月13日(月)にツアー・ファイナルを開催のPAELLAS、リミックス・コンテストの結果を発表
[CLOSEUP]・2017年02月10日・【ツアー・ファイナル開催間近!】PAELLASがリミックス・コンテストの結果を発表 昨年末にリリースされたPAELLASの『Pressure』。現在の空気にドンピシャなインディR&Bのサウンドを携えたモダンなバンド・サウンドで話題を集めている。このアルバムのリリースに際して、OTOTOYではリミックス・コンテストを開催しました。制作期間は、ほぼ1ヶ月程度とかなりタイトな日程のなかでたくさんのご応募ありがとうございました! ということで本ページにて優秀作品を発表させていただきます。またこの優秀作品は後ほどOTOTOYでも配信予定です。そして『Pressure』のリリース・ツアーのファイナルも2月13日(月)に渋谷Club Asiaで開催。アルバム制作を終えてさまざまな面で変化を迎えた彼らのライヴもぜひとも! 2月13日(月)、アルバム『Pressure』リリース・ツアー・フィナル開催PAELLAS "Pressure" Release Tour Final2月13日(月)@渋谷 Club AsiaOPEN 19:00 / START 19:30LIVE : PAELLAS、ヤシの木フラミンゴVJ : chao
by 河村 祐介
7人組ロックンロール・バンド、THE 夏の魔物のスタジオ潜入レポート&インタヴュー掲載
[CLOSEUP]・2017年02月10日・【2ヶ月連続特集】7人組ロックンロール・バンドーーTHE 夏の魔物、スタジオ潜入レポート&インタヴュー 2017年1月6日、ロック・フェス〈夏の魔物〉の主催者・成田大致によって結成された7人組ロックンロール・バンド、THE 夏の魔物。3月15日リリース予定の1stシングルより浅野尚志作曲、只野菜摘作詞による「僕と君のロックンロール」を現在無料先行配信中だ。同楽曲は2月16日に新代田FEVERで開催されるワンマン・ライヴ〈THE 夏の魔物登場!!! TOUR特別編~麻宮みずほ20才おめでとう歓迎会スペシャル~〉にて初披露される。ギターに越川和磨と林宏敏(ex.踊ってばかりの国)、キーボードにハジメタル、ベースにえらめぐみ(theMADRAS、股下89)、ドラムにBOBOが参加し行われる同ワンマンのリハーサルに潜入、レポートとインタヴューを掲載。2ヶ月連続でTHE 夏の魔物をフィーチャーする。 1stシングルより期間限定フリー・ダウンロード中THE 夏の魔物 / 僕と君のロックンロール'【配信形態】''mp3 【配信価格】0円新世代ロックンロール・アンセム!! 21世紀の『リンダリンダ』がここにある! 3月1
by 岡本 貴之
水曜日のカンパネラ、メジャー1stアルバム『SUPERMAN』をハイレゾ配信開始
[CLOSEUP]・2017年02月08日・【REVIEW】水曜日のカンパネラ、待望のメジャー1stアルバム『SUPERMAN』をハイレゾ配信中 水曜日のカンパネラのメジャー1stアルバム『SUPERMAN』をハイレゾ配信スタート。全曲ケンモチヒデフミによる作詞・作曲による本作は、2016年11月にリリースされたシングル『SUPERKID』より「アラジン」、「カメハメハ大王」を含む全10曲入り。2017年3月8日(水)には日本武道館でワンマン・ライヴを行うことも発表し、さらなる水曜日のカンパネラ旋風が吹き荒れること間違いなし。OTOTOYでは過去作もすべてハイレゾ配信中。この機会にあわせて揃えてみてはいかがでしょう? メジャー1stフル・アルバムをハイレゾ配信水曜日のカンパネラ / SUPERMAN'【配信形態 / 価格】24bit/96kHz(WAV / ALAC / FLAC)まとめ購入のみ 3,859円(税込)>>ハイレゾとは?【Track List】''1. アラジン2. 坂本龍馬3. 一休さん4. オニャンコポン5. チンギス・ハン6. チャップリン7. オードリー8. カメハメハ大王9. 世阿弥10. アマノウズメ REVIEW : 水
by 西澤 裕郎
特集 : 選ばれたグルーヴ――この国のインディ・ロックの新たなグルーヴ・メソッド
[CLOSEUP]・2017年02月03日・特集 : 選ばれたグルーヴ──この国のインディ・ロックの新たなグルーヴ・メソッド ここ数年の、この国のインディ・ロックのシーンにインディR&Bやネオ・ソウル、現代ジャズといった音楽のグルーヴを援用したバンドたちが人気を集めている。本特集では、「選ばれたグルーヴ」と題して、現在OTOTOYでは配信中で、こうしたサウンドへと接続する音源を紹介するとともに、『Jazz The New Chapter』監修者 / ライターの柳樂光隆と、OTOTOYプロデューサー、高橋健太郎のふたりの識者の対談なども交えてお届けしよう。また、ここで、こうした流れの注目のバンドで昨年リリースされ話題を呼んだ、WONKの『Sphere』も配信開始する。文・選盤・構成 : 河村祐介 イントロ──選ばれたグルーヴ 2015年から、そして2016年にかけて、この国のインディ・ロック・シーンのサウンド面で新たにキーワードとして出てきたのは、インディR&B、ロバート・グラスパー以降の現代ジャズやアシッド・ジャズ……ざっくりと言ってこういったものだろう。こうした見方で言えば、さきほどリリースされたSuchmosのアルバム『THE KIDS』は、そう
by 河村 祐介
筆者について
同じ筆者による他の記事