Hostess Entertainmentが贈る! 旬なベスト盤!
V.A / Hostess presents NO SHIT! 3
【配信価格】
mp3、wav 単曲 200円 / アルバム 1,200円
ゴティエ、アラバマ・シェイクス、ザ・エックス・エックス、アトムス・フォー・ピース、ダイナソー Jr他、全36曲収録で1200円! 今、最もHOTな最新洋楽コンピレーション第三弾。第三弾となる本作は、2012年年間ベスト・アルバム&2013年リリース新譜、新人アーティストを中心に収録。
【収録アーティスト】
Dirty Projectors / Biffy Clyro / Ra Ra Riot / The xx / Toro Y Moi / Hot Chip / Theme Park / Howler / Gotye / Cloud Nothings / Sharon Van Etten / Spiritualized / Alabama Shakes / Dinosaur Jr. / Grimes / Bobby Womack / Purity Ring / Bloc Party /Animal Collective / Cat Power / Atoms For Peace / Melody's Echo Chamber / People Get Ready / Ultraísta / Villagers / Local Natives / FIDLAR / Unknown Mortal Orchestra / alt-J (∆) / San Cisco / The Child Of Lov / The Men / Buke and Gase / Night Beds / Indians / Ducktails
インディー・レーベル、かくあるべし
音楽業界を震撼させたレディオヘッドの『In Rainbows』 ('07)の自由価格制度の配信が開始されたとき、日本版のダウンロード・サイトや配信を手がけたのが、他ならぬホステス・エンタテインメントであった。ここで重要なのは、これはレディオヘッド側からの指名だったということだ。レコード契約から解放されたレディオヘッドが、三年越しに完成させた難産の作品に対して自由価格制度という前代未聞の試みをレーベル側に要求したわけだが、ホステス代表のアンドリュー・レイゾンビー氏曰く、「それを巧く処理することが自分たちに任された理由だと思った」と。アーティストの意向にどれだけ応えることができるか。ホステスのそうした姿勢は、アーティストとレーベルの関係性が新たな局面を迎えつつあるという印象を刻みつけた。
そのホステスが編纂するレーベル・コンピ第三弾『NO SHIT! 3』に並んだ顔ぶれを見ても、このインディー・レーベル(正確には「レーベル代行会社」)が、先鋭的なアーティストたちから絶大な信頼を勝ち得ていることがわかる。アニマル・コレクティヴ、ダーティー・プロジェクターズ、ザ・エックス・エックス、ホット・チップ…。そうした信頼の理由は、収録曲のチョイスや曲順の余念のなさにも表れている。それはたとえば、ダーティー・プロジェクターズの収録曲が、デイヴ・ロングストレスとアンバー・コフマンという二頭ヴォーカリストを同時に味わえる「Just From Chevron」であったり、ラストを飾るのがスピリチュアライズドの壮大な大団円曲「So Long You Pretty Thing」であったりするところに、「いかにしてそのアーティストの魅力を一曲で最大限に伝え切るか」という信念が感じられる。
また、学生時代に「The Poet」を愛聴していた私としては、デーモン・アルバーンのプロデュースでカムバックを果たしたソウル・レジェンド=ボビー・ウーマック(ラナ・デル・ロイとのデュエット曲を収録)には思わず反応してしまうし、古き良きあの時代を体現するアラバマ・シェイクスや、ルーファス・ウェインライトのような気怠い色気とエレガンスを漂わせたシャロン・ヴァン・エッテンにはすっかり聴き惚れてしまった。こうした振れ幅の大きなアーティスト群を一言で表現するなら、それはつまり「カッコいい洋楽」なのである。
昨年の暮れ頃から話題になっていた、ライターの柴那典氏のブログ記事「いつの間にロック少年は「洋楽」を聴かなくなったのか? 」では、最新の洋楽を紹介するメディアの不在が指摘されていた。そうした状況の真っ只中にあって、今や日本国内で滅亡の危機に瀕する洋楽ロックの最先端を、抜群の嗅覚と真摯な姿勢で紹介するホステスは、この業界最後の良心であるように思う。
私が先ほど紹介したアーティストたちが収録されたDISC 1は、2012年の洋楽シーンの「おいしいとこ取り」であり、DISC2はこれからホステスが激推ししていく新人アーティストたち。現在の、そして次なる洋楽シーンを牽引する音楽たちが詰まったこのコンピ盤への入場料は、36曲でたった1,200円という衝撃的ですらある金額に過ぎない。ひとたびそこに飛び込んだあなたは、多様かつ豊潤な音楽が展開される洋楽の世界にハマり込み、同じくホステスが主催する都市型週末フェス「Hostess Club Weekender」にも、きっと足を踏み入れることとなるだろう。「みんなホステスで大きくなった」と言われるそんな時代が、今まさに到来しつつあるのだ。(text by 青野慧志郎)
過去の2作品も要チェック!!
Hostess presents No Shit! 2
【参加ミュージシャン】 Radiohead / Arctic Monkeys / St. Vincent / Atlas Sound / Panda Bear / Mogwai / M83 / SBTRKT / Friendly Fires / Toro Y Moi / WU LYF / Los Campesinos! / The Horrors / Anna Calvi / Thurston Moore / Bon Iver / Howler / Theme Park / Jai Paul / Gotye / Rose Hill Drive / Airship / Hanni El Khatib / Zulu Winter / Inc. / Exlovers / First Aid Kit / Perfume Genius / Youth Lagoon / Trailer Trash Tracys / Young Magic / Iceage / Enter Shikari
【配信形態/価格】 MP3、WAV共に単曲150円、アルバム購入1,200円
Hostess presents No Shit!
【参加ミュージシャン】 The Morning Benders / The Chemical Brothers / mum / FRIENDLY FIRES / Arctic Monkeys / The Kills / Vitalic / WU LYF / Kaiser Chiefs / Smith Westerns / Juana Molina / The Horrors / SBTRKT / Mogwai / Queens Of The Stone Age / Best Coast / Ra Ra Riot / Gruff Rhys / Beach House / Warpaint / The xx / Four Tet / Toro Y Moi / These New Puritans / Esben and the Witch / Deerhunter / Black Mountain / Little Barrie / Simian Mobile Disco / British Sea Power
【配信形態/価格】 MP3、WAV共に単曲150円、アルバム購入1,200円