2012/06/28 00:00

優良レーベル・Grand Galleryを主催する日本音楽シーン最重要人物、井出靖の、実に14年振りとなるソロ・アルバム『LATE NIGHT BLUES』がOTOTOYで配信開始。彼の待望の新作には、ジェームス・チャンス、トム・ヴァーレイン、Style Scott(Roots Radics)、DJ KRUSH、元晴(SOIL&"PIMP"SESSIONS)、堀江博久、中島ノブユキ、屋敷豪太、石井マサユキらジャンル・レスな超豪華メンバーが参加。ダブとロックをベースに、ブルースやジャズが混じり合った大人の男にしか作ることのできない極上の色気に酔いまくれ!

国内外のジャンルレスなアーティスト達が集結した記念すべき作品

YASUSHI IDE / LATE NIGHT BLUES

【販売形式】
mp3、WAV : 150円 / 1500円

【参加アーティスト】
ジェームズ・チャント、トム・ヴァーレイン、Ernest Ranglin、Style Scott(Roots Radics)、DJ KRUSH、元晴(SOIL & "PIMP" SESSIONS)、堀江博久、中島ノブユキ、Kenji Jammer、屋敷豪太、石井マサユキ

すべてのROCK'N ROLL ADULTに捧げる

クリック・ハウス、ミニマル・テクノ、ディスコ・ダブ、ダブ・ステップ…。ダンス・ミュージック・シーンでは様々な音楽が生まれては消えていっている。このシーンのトレンドの移り変わりは早い。クリエイターたちは、常に新しいスタイルの音楽を追い求めているように見える。

FANTASTIC PLASTIC MACHINEやKYOTO JAZZ MASSIVE、MONDO GROSSOらと共に、日本のダンス・ミュージック・シーンを支えてきた井出靖は、14年ぶりとなるこのソロ作品において、前述した音楽のジャンルを視界に入れてはいない。ロックとブルース、それからダブをベースに、少しだけジャズを織り込んだ、インストゥルメンタル集に仕上げている。大人の余裕みたいなものやレイドバックした雰囲気を感じさせながら、ギラリと光るナイフのごときワイルドさと、ちょっとハード・ボイルドな魅力を放つ。「すべてのROCK'N ROLL ADULTに捧げる」という井出の言葉通りの音楽がある。ギタリストのKenji Jammerやドラマーの屋敷豪太、キーボーディストの堀江博久やDJ/クリエイターのDJ KRUSHなどのゲスト・プレイヤーたちは、いぶし銀とも言える味わい深いプレイを聴かせる。これは大人の男にしか作ることのできない作品だ。

YASUSHI IDE

井出は制作に入る前に、録り貯めておいた膨大な数の音源を聴き直し、自分が新鮮な気持ちになれる音源を基にして楽曲の制作を始めたという。ここに収められた楽曲は、今のダンス・ミュージック・シーンの中でも新鮮なものとして存在している。色濃く漂っている古めかしいロックやブルースの香りは、井出が主宰するレーベルであるGrand Galleryの作品が持つスタイリッシュな空気に包み込まれたかのように、新鮮な風となって耳をなでる。それは夏の夜の海辺に吹く風のように心地よい。

この作品のテーマのひとつは“I STAND ALONE AGAIN”。もう一度一人で立ってみようという思いが募り、リリースに至ったそうだ。自分のために作った、自分のための作品というところもあるのかもしれない。そこからは、大人の男にしか作ることのできない色気を感じることができる。『LATE NIGHT BLUES』という作品は、今のダンス・ミュージック・シーン、そして音楽シーンの流れとは別のところにある、ぽっかりと浮いた島の上で、まったく別の輝きをもって、強く静かに光っている。(text by 小澤剛)

>>>Grand Galleryのレーベル特集はこちら

井出靖が主宰のレーベル Grand Galleryのタイトルをチェック

]

VELVET SONGS

V.A.

¥ 1,528

PROFILE

井出靖
80年代、ヤン富田、高木完、MUTE BEAT、いとうせいこうなどとともに、現在のシーンを形成する音楽的動勢につねに深く関わってきたプロデューサー/アーティスト。90年代には、ORIGINAL LOVE、小沢健二らのデビューを助力。BONNIE PINK、クレモンティーヌの他、最近では、金原千恵子などのプロデュースを手掛けている。現在のクラブ・シーンにおいても、FANTASTIC PLASTIC MACHINE、KYOTO JAZZ MASSIVE、MONDO GROSSO等と並んで、シーンを支え盛り上げてきたひとりといえる。

TOP