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ツチヤニボンド『2』配信開始!
2011年11月4日より全曲フル試聴企画『EVERYBODY LISTEN!』にて公開していたツチヤニボンドのセカンド・アルバム『2』を、11月11日より配信開始いたします! 試聴した方々からは「はっぴいえんど×Little Creatures」「ムーンライダースの匂いがする」「音に血が通っている」「こんなに素晴らしいのになぜ今まで知らなかったのか」など、数多くの感想ツイートが寄せられました(つぶやきの内容は本ページ下部に反映されています)。07年に前作『ツチヤニボンド』をリリースし、08年にほぼ完成させたところで3年寝かされた本作。思う存分にご堪能ください!
SPECIAL DISC REVIEW
※本頁では、岡村詩野音楽ライター講座の受講生のお二人に寄稿いただきました。
記号を剥がし残るもの
明確な怒りも切迫感も敵も存在しない。けれどパンクの本当の姿を捉えた作品だ。所謂パンクという音楽はその出生の時から明確に“敵”を想定した音楽である。それは時に政治家、前世代のバンド、労働環境、はたまた老いなどの抽象的な概念を標的にしてきた。そのため歌詞はもちろん音楽性もソリッドで、気の緩みを許すような柔らかさは一切排除されているのが一種のデフォルトになっていると言える。そうしたパンクの精神と音楽性がパンクをスタイルとして非常に分かりやすい音楽としている要因とも言え、セックス・ピストルズや、破れたジーンズ、革ジャン… そういった記号が浮かぶのが何よりの証拠であろう。
しかしその付与された記号の先にあるのもそのような分かりやすさだけなのだろうか。ツチヤニボンドのセカンド・アルバム『2』はそのような問いにノーを突きつけ、記号の先のパンクの姿を浮き彫りにするアルバムである。その姿は怒りが醸成される手前の段階、心に生じた揺らぎや、先人たちがパンクという武器をつくりあげる過程のエネルギーだ。そこにこそ記号の先のパンクの姿がある。このアルバムではツチヤニボンドというフィルターを通し様々な音楽性が渦巻いているのは前作と同じだが、フィルターを通った様々な要素は多くが浮遊感やサイケデリアといったフィーリングを醸成するために用いられている。深い井戸の底から聞こえるような歌声で歌われる、前作以上に意味をなさず、何かの比喩かとも想像つかない歌詞においてもそこに敵は存在しない。そうした11の楽曲から様々な音楽要素を抽出しツチヤニボンドというバンドをカテゴライズすることも可能かもしれない。けれどこのアルバム全体を通して感じる取っつきにくさや分かりづらさこそがツチヤニボンドなのだ。
この作品全体を覆うサイケデリアや浮遊感は怒りも切迫感も敵も必要としない、言うなればパンクとはかけ離れた音楽とも言える。パンクを分かりやすいと捉えるのなら、ツチヤニボンドの音楽は曖昧な分かりにくい音楽とも言える。しかしだからこそ彼らの音楽は記号の先にあるモノ、怒りが醸成される前の訳の分からないカオスを切り取ることができたのだ。パンクという音楽を出発点にしながら、多くのアーティストがポスト・パンクという圧倒的な自由を手にしたように、記号の先にあるパンクの姿とは訳の分からないものなのだから。
(Text by 大平 幸一)
聖母マリアのような温かさと万華鏡のような美しさと
一曲目「KUROFUNE」の打音は、足音であり、ドアをノックする音である。その先には、“今”という風景が広がっている。
ツチヤニボンドによる『2』は安易な定義をすり抜けるアルバムだ。リリースによれば「アルバムのテーマをパンク」として制作されたようだが、レーベルの代表が「それは決してフォームとしてのパンクではなく(中略)象徴としてのパンクです」と述べているとおり、そして一聴してわかるとおり、ここに思想としてのアナーキー性はない。直接的なメッセージは皆無で、むしろ、無秩序、混沌としているのは、その音楽性である。「返済」や「ふわふわ」が疾走感と焦燥感に溢れる一方、童謡の歌詞を拝借した「メタルポジション」はどこか懐かしさを漂わせ、「通りすがり」や「夜になるまでまって」にはエレガントであまりにも優しいメロディが 流れている。「ふわふわ」の歌詞を借りれば、「わたげのような」軽やかさで、このアルバムは聴く人の手から逃げていく。
ツチヤニボンド、すなわち「万年過度期、分裂症気味な音楽資質を持つ土屋貴雅という人物の音楽性変化の歴史を記録、提示する為のユニット」がデビュー作から4年、このとらえどころのないアルバムを発表したのは言わば必然である。マジョリティに共通する大きな価値観が消失した現代において、私たちが信頼すべきなのは、だからこそ生み出される曖昧さしかない。各々の世界観が極限までに多様化した今、絶対的たり得ないものに拘泥する行為の無力さと無意味さを、ツチヤニボンドは知っている。
さらに言えば、このアルバムは、曖昧模糊とした現代と、絶対的な存在や価値観が消失したがゆえに不確かとならざるを得ない人生をしなやかに肯定している。「WHISKY WOMAN & HEROIN BOY」までの11曲を貫くのは、繊細なメロディーと慈愛に満ちた歌声、歯切れよく言えば母性である。漠然とした時代的コンテキストゆえ時に行き先を見失ってしまう生き方を、聖母マリアのような温かさと万華鏡のような美しさとでツチヤニボンドの『2』は認めてくれる。
柔らかなメロディーとともに不用意な意義付けを縦横に往来するこのアルバムは、つまり、不確かで漠然な世界に生きる私たちの歌である。幕開けを告げる「KUROFUNE」の打音は、だから、“今”と、来るべき“今”を生きていく私たちの鼓動でもある。
(Text by 二本松 薫太郎)
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ツチヤニボンド LIVE SCHEDULE
2011年12月4日(日) @吉祥寺ディスクユニオン
START 21:30 入場無料
ツチヤニボンド PROFILE
『土屋貴雅による音楽プロジェクト』
2004年、Cook Friday、Penher のバンド活動停止後、土屋自身の想い描く音楽を具現化するための音楽プロジェクト、ツチヤニボンドを構想。2005年、活動に先駆けて「ツチヤニボンドvol.1」制作。2006年、ライヴ活動を通し、土方、亀坂を加えた3人でのベストな音楽的方向性を模索。ツチヤニボンド七色楽団として活動。『ツチヤニボンド七色楽団』制作。2007年、 ツチヤニボンド名義で「ツチヤニボンド」をリリース。2008年、ライヴ活動を経て、2ndアルバムの制作に着手。2009年、リリース予定のツチヤニボンド2ndアルバムをおおむね完成させたところで和歌山県高野山に移住。
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middle 9『Cettia Diphone』配信開始&インタビュー
[TRIAL]・2012年05月09日・
1999年か2000年だったか、大阪。時代的には「関西ゼロ世代」または「ボアダムスの子どもたち」と呼ばれる世代のバンドが京阪神のライヴ・ハウスを賑やかすほんの少し前、middle9(ミドルキュー)は結成された。前衛的な音楽とパフォーマンスが注目を集める「ゼロ世代」ムーヴメントに巻き込まれるでもなく突き放すでもなく、ひたすら自分たちの音楽を演奏し続けていた彼らに私は武士のようなストイックさを感じていた。しかし音楽はドラマチック! Tortoiseを想起させる彼らのシカゴ音響勢直系のサウンドはジャズとファンクを飲みこみながらスリリングに展開していく。ドラマチックでスタイリッシュでノスタルジック、middle9の音楽を3つの言葉だけで表すとこうなる。シチュエーションに限って表すなら、「都会上空の夜間飛行」といった感じ。とにかく素敵なのだ。
そんなmiddle9が3年8カ月ぶりに新作『Cettia diphone』をリリースするとのことで、インタビューを敢行。どのようにして今の音楽性に行き着いたのか。結成時から今に至るまでの話、そしてこの3年8カ月間の動きについて。彼らが活動の拠点をおく大阪で、じっくり話を伺った
Turntable Films 『Yellow Yesterday』配信開始&井上陽介インタビュー
[TRIAL]・2012年04月11日・
Second Royalが放つポップ・オルタナ・バンド日本のミュージシャンが本気でアメリカ音楽を追求すると、こんなに強烈な作品ができてしまうのだ。地元である京都を中心に活動を続けるバンド、ターンテーブル・フィルムズのファースト・フル・アルバム『Yellow Yesterday』に、思わずそんなことを実感させられてしまった。ここには海外のルーツ・ミュージックに向けた最大限の敬意があり、それを今の時代にフィットさせる柔軟な感性がある。そして、あわよくばそれさえも解体してしまおうという並々ならぬ気迫にも満ちているのだ。これには圧倒された。
実際、この作品の土台となっている音楽性は、フォークやカントリーといった、とてもアーシーな質感を持ったもの。つまり、下手するとかなり地味な印象を抱かれがちなものなのだが、そこにブライトなメロディと豊富なリズム・ワークが加わり、どの曲も瑞々しいポップ・ソングになっている。聞けばこのアルバムの制作はメイン・ソングライターの井上陽介がこれまでになくイニシアチヴを握って臨んだそうだが、その作曲能力、及びそれを具現化させる演奏力たるや、並大抵の経験値では身につかないはずだ。はっきり言って
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neue nahel『acidfilm ep.』全曲フル視聴開始
[TRIAL]・2012年03月29日・
吉賀大介(neue nahel)INTERVIEW
2010年7月、突然の解散を発表した京都のエレクトロ・バンド、audio safari。2007年にリリースしたファースト・アルバム『ウルノソラ』で注目を集め、次にリリースされるセカンド・アルバムでは確実に京都の街を飛び出し、より多くの音楽ファンにその名を知られるであろうことを確信していたので、期待しながらその発表を待つ中、突然の発表に驚いた。そしてその半年後、neue nahel(ノイエネール)の結成によりaudio safariのメンバーであった吉賀大介(Programming,Gt)、嶋村和也(Ba)、伊藤拓史(Dr)がある約束をしてaudio safariを解散させていたことを知る。「いつかまた3人でバンドを始めよう」。
その3人に上田侑加(Vo,Gt)、近内萌子(Vo, Key)を迎え結成されたバンドが、今回初音源『acid film ep.』を配信限定でリリースするneue nahelだ。音的にはaudio safariに引き続き女性ボーカルものの微かなノイズが入り混じるエレクトロ・サウンド。しかし当然のことながら、人が違えばバンドも何かが前
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John John Festival 『歌とチューン』配信開始!!
[TRIAL]・2012年03月16日・
日本でしか生まれ得ないアイリッシュ・トラッド・ミュージック
「アイルランドの音楽が好きだ! 」。そんなことを言うと、少し変わった趣味だと思われるだろうか。もしそうなら、試しにあなたも自分のレコード棚をざっと眺めてみてほしい(もちろんiTunesのプレイリストでもOKです)。もしかするとあなたが好んで聴いている音楽のなかにアイルランド出身のバンドが見当たるかもしれないし、少なくともアイリッシュ・ミュージックと何かしらの接点を持った作品がきっとひとつくらいはあると思う。いつもよりちょっとだけ注意深く耳をそばだててみると、実はこのヨーロッパにある島国の音楽が我々の日常からとても近い距離にあることに気がつくはずだ。
さて、そこで紹介したいのが都内を拠点とする3人組、ジョン・ジョン・フェスティバルだ。彼らが取り組んでいるのが、そのアイルランドの伝統音楽。しかしこれが実際に聴いてみると、思わず小躍りしたくなるだけじゃなく、どこかずっと前から親しんできたような耳馴染みの良さを感じるのだから不思議だ。この度リリースされる2作目のアルバム『歌とチューン』から聴こえてくるのは、アイルランドのパブで日々繰り広げられているセッシ
egoistic 4 leaves『aluva』配信開始!!
[TRIAL]・2012年03月07日・
次世代ニュー・ジャズ・セクステット、10年目のファースト・アルバム
これは洒落ている! むかし西麻布のバー・ラウンジ「VERANDA」で、ひとりカウンターに座り、豆腐料理に舌鼓を打ったことを思い出させるような音。egoistic 4 leavesの結成10年目にして初のアルバム、『aluva』を聞いたときのことだ。彼らは変拍子やポリリズムを大胆に取り入れた、名古屋の次世代ニュー・ジャズ・セクステット。ジャズはもちろんラテン、ポスト・ロック、エレクトロニカなどさまざまなフレイバーを効かせ、スタイリッシュでクールな演奏で魅せてくれる。sgt.やL.E.D.、MASなどの作品をリリースしているPENGUINMARKET RECORDSからの発売という点にも注目だ。今回、メンバーから理系のビート・ジャンキー・林礼一(ドラム)と、文系の盛り立て屋・河瀬浩二(ギター)が登場。各々の意外な音楽遍歴、10年間名古屋でやり続けてきたこと、まさにベスト盤といってもいい新譜について語ってもらった。「クラブ・ミュージックをパンクでやる」「thinkからfeelへ」「どこか崩したい」と、エモーショナルな発言も。ライヴが見たい!
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全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! ヤーチャイカ『ただしくはばたけ、鳥たちよ』
[TRIAL]・2012年02月16日・
郷愁を誘うプログレ・ポップ・バンド、ヤーチャイカとは?
「ヤーチャイカ」、まず響きが美しい。意味はロシア語で「私はかもめ」。そんな郷愁を誘う名前を冠したバンドが、初の全国流通盤『ただしくはばたけ、鳥たちよ』をリリースする。2008年、東京で結成の男女4人組。フォーク、プログレ、サイケ、J-POPを「和」の情緒でもって聴かせる。癖になるリフとメロ、緻密な構成、懐かしくも怪奇的な歌詞。ハイ・トーンな歌声と鍵盤でやわらかさを持たせつつ、リズム隊は意外にゴリッと骨太だ。FUJI ROCK FESTIVAL'11のROOKIE A GO-GOに出演、2012年2月にはライヴ・イベント「みんなの戦艦」でZAZEN BOYSやおとぎ話などと共演と、着々と活動の幅を広げている彼ら。満を持しての本作リリースにあわせ、各メンバーに楽曲紹介、制作秘話、驚くほどばらばらな音楽的バックグラウンドなど、たっぷり話を聞いた。かもめたちの飛翔を見逃すな。
インタビュー&文 : 福 アニー
ヤーチャイカ / ただしくはばたけ、鳥たちよ2011年にFUJI ROCK FESTIVAL'11の“ROOKIE A GO-GO”に出演、また、自主
全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! The Bootles『RED』
[TRIAL]・2012年02月08日・
中期THE BEATLESを再現するユニットが誕生!世界を変えた伝説のロック・バンドと1文字違い(英字では2文字違い)の名を持つ彼らは、中期THE BEATLESを再現すべく結成されたユニット。結成の発端となる出来事が起こったのは2011年11月。巨大掲示板ウェブ・サイト「2ちゃんねる」で流れた「THE BEATLESの未発表アルバム『RED』がリリースされるらしい」というデマに踊らされ、末に落胆したミュージシャン3人が「ないのであれば作ってしまえ」と集まり完成させたのが本作『RED』。今作を聴いてTHE BEATLESを懐古するもよし、THE BEATLESの現代的な解釈として受け取るもよし。オリジナルへの深い愛に裏打ちされた完成度の高いオマージュ作をお楽しみください。
the Bootles / RED'【価格】MP3 : 150円 / 1000円WAV : 200円 / 1200円【Track List】''1. Heroin Baby / 2. Bloody Mary / 3. Kick in,Court / 4. Surfin United Kingdom / 5. Queen Of Night
GOOD BYE APRIL『age.e.p.』配信開始!
[TRIAL]・2012年01月25日・
GOOD BYE APRIL『age.e.p.』配信開始!
2007年、茨城県ひたちなか市で行われた全国高校生アマチュア・バンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」で優勝し、同年夏、ロック・イン・ジャパン・フェスティバルへの出演も果たした倉品翔(Vo&G)。そんな彼を中心に結成された4人組のロック・ポップ・バンドが、今回紹介するGOOD BYE APRIL。2010年に結成し、2011年5月にファースト・ミニ・アルバム『Chapter2』を発表。それに続きリリースされた彼らのファースト・シングル『age.e.p.』を配信開始いたします! 洋楽系音楽ライターの内本順一に珍しくブログで絶賛され、これまでウルフルズ、NUMBER GIRL、氣志團、湯川潮音などを手掛けてきたEMIの新人開発セクション「Great Hunting」チーフ・プロデューサーの加茂啓太郎にも「名曲」と呼ばせた彼らの音楽。衝動と疾走感をもちながらもしっかりとした土台も感じさせてくれる3曲。21~22歳とまだ若い彼らの可能性を、ジャケットの絵に描かれている星空のように無限に感じられる作品です。
子供の頃の純粋性を回
全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! フラットライナーズ『不運な人』
[TRIAL]・2012年01月10日・
少し遅れてやってきた衝動! フラットライナーズ
フラットライナーズ / 不運な人'【トラック・リスト】01. トゥルーラブストーリー / 02. 不運な人 / 03. ヘルシーガール / 04. パインボックス / 05. セダン / 06. 犬の一生 / 07. 狭き門 / 08. 遠くへ行きたい / 09. ビューティフルガール / 10. ボーイズ&ガールズ世界大会 (M10はアルバム購入者のみのボーナス・トラック)「憎らしいほどカワイイ奴ら」 ―浦沢直樹「不思議な脱力感。かろやかな失望。だるくてゆるい希望。この人たちの音楽は癖になる」 ―角田光代''
新しいものが求められる社会で意地を見せる不屈のバンド
ここ数年、特に時代の変わり目にいると実感することが多い。僕たちは今までにないくらい変化の早い社会に生きている。今はTwitterやYouTubeを活用しているけれど、数年後にはまったく別のツールを使っているかもしれない。便利になっていくのはいいけれど、そのスピードに置いていかれてしまうのではないかと心配になることもある。そんな高速道路並みの社会に生きていると、逆に変わらないなものに惹かれることも少
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全曲フル試聴 EVERYBODY LISTEN! くふき『くふき』
[TRIAL]・2011年12月27日・
亜熱帯経由、宇宙行き? くふきの1stアルバムが到着
くふき / くふきどれにも似て非なる宇宙規模の無国籍ポップ・サウンドが新春一番にやってきた! タイの屋台と乾いたジャングル、ガンジス川とチャイナタウンとの交差地点を、ミラーボールと赤提灯が照らし出す、騒げや踊れの万国大博覧会! 2011年夏に活動休止を発表したtobaccojuiceのボーカル・松本としまさ参加の新ユニット・くふき、満を持してデビュー!
「ウリチパン郡に大瀧詠一が加入したら」という謳い文句でくふきのことを知った。アジアン・サイケの要素とポップの要素を絶妙に絡めているところはなるほど言い得て妙だが、聴けば聴くほどそんなに穏やかなものではないことがわかってくる。足は地に着いているのに、脳は直接宇宙とコンタクトしている。コーヒー2杯で少しハイになった状態で「大迫力」のPVを見た時には、めくるめく色彩のパレードと静かに重なる信号的な音にトリップしそうになった。
と、少し危険な香りを漂わせながら紹介しつつも、そこまで神霊・宗教じみている訳でもない。雅楽やお囃子のような日本固有の音を混ぜながら、YMOばりのにくいシンセ・サウンドでレトロ・フュ