ハイスペック・マスター・クロックで聴くピアノの音色──中島ノブユキ、和田博巳、高橋健太郎が鼎談

(上から)「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」、「HENGST - True D/A Converter for STUTE」

2016年3月11日から3月13日にかけて行われた〈HIGH RESOLUTION FESTIVAL at SPIRAL〉。最終日の13日は、チェンバリストの大木和音、SOIL&"PIMP"SESSIONSのピアニストの丈青のライヴ・レコーディングや中島ノブユキ、渋谷慶一郎のトーク・ショウが行われ、「鍵盤楽器」がフューチャーされた1日となった。

そんな13日のピアニストの中島ノブユキのトーク・ショウをご紹介。OTOTOYプロデューサーの高橋健太郎、またオーディオ評論家で、日本語ロックの先駆けとして知られる伝説的バンド「はちみつぱい」のベーシストである和田博巳を迎えて「ピアノ」を中心に語ってもらった。

鼎談 : 中島ノブユキ、和田博巳、高橋健太郎

日本とイギリスの世界有数のマスター・クロック技術者とオーディオ・デザイナーによって設立されたAbendrot Audio。本イベントは、Abendrot Audioが誇るマスター・クロック「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」とDAC「HENGST - True D/A Converter for STUTE」を使用することで、最高のリスニング環境が実現(*DSD音源の再生にはOPPO「BDP-105D JAPAN LIMITED」を使用)。

「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」は30年もの間、誰ひとり解決することができなかったジッターによる情報損失の問題を解き明かしたマスター・クロックだ。さらに、「HENGST - True D/A Converter for STUTE」は、そのマスター・クロックの最大限のパフォーマンスを引き出すために作られたDACである。さて、このマスター・クロックは、ピアノの音にどんな効能をもたらすのだろうか? 演奏家、エンジニア、評論家などのさまざまな顔を持つ3人の識者が語る。

構成 : 稲田真央子
写真 : 大橋祐希

ジッターによる情報損失の問題をはじめて解決したマスター・クロック

高橋健太郎(以下、高橋) : 「Abendrot Audioで極める至福のピアノ」というテーマで、ピアノという楽器に主眼を置いて曲や録音について話していきたいと思います。登壇者は、オーディオ評論家ではちみつぱいのベーシストとして今年復活もされた和田博巳さん。ピアニスト・作曲家・編曲家として活躍される中島ノブユキさん。そしてオトトイのプロデューサーを務めます高橋健太郎の3人です。

和田・中島 よろしくお願いします。

高橋 : それでは実際に聴いてみる前に今日使用させていただく機器の説明をしたいと思います。高精度な基準信号を発信する時計としての役割を果たすマスター・クロックの「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」と、この信号を受けて動作する専用のDAC「HENGST - True D/A Converter for STUTE」を使います。

(左から)高橋健太郎、中島ノブユキ、和田博巳

和田博巳(以下、和田) : デジタル・レコーディングのスタジオでよく使われているのはワード・クロックというもので、これは、数種類のデジタル機器を同時に使う時に必要になります。デジタル・レコーディングでは、機器間を同期して、時間軸を揃えることが重要になります。

高橋 : そもそも”時間軸を揃える”というのはどういう考え方なんでしょうか?

和田 : デジタル機器というのは、それぞれに自分の時計を内蔵しているので、録音したものを別の機器で再生すると、秒単位のズレが生まれてしまうんですよね。そしていくつものデジタル機器を同時に使用するレコーディングの場では、そのわずかなズレが重なっていってしまうんですが、そのズレをなくすために同期をとろうというのが基本的なワード・クロックの発想で、”時間軸を揃える”ということなんです。マスター・クロックというのはこれらのデジタル機器を同期するための基準となる時計です。通常このマスター・クロックというものは、そのプロジェクト内でのデジタル機器の同期を取ることができれば目的は達成されるのですが、この「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」は、とても高品質な基準信号を出力することでデジタル機器の同期を取るだけではなく、PCMデジタル・オーディオが長年抱えてきたジッターによる情報損失の問題を根本から解決することを目的にしています。

高橋 : 僕はこの機材で聴くのは今日が初めてなので楽しみです。

和田 : 僕はAbendrot Audioさんから3日間こちらの機器をお借りしてじっくり聴かせてもらいました。コンシューマー・レベルで10MHzのクロックシングが入力できるオーディオ製品ってまだそんなに多くなくて、クロックに対する認識がそんなに高くないということのあらわれだと思いますが、これを使うと使わないでは全く違いました。マスター・クロックが正確になると、一体感が出て奥行きや深さといった空間の聴こえ方もこんなに変わってくるんだなと。「STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock」が350万円(税抜)、専用のDAC「HENGST - True D/A Converter for STUTE」が330万円(税抜)で最初は高額だなと思ったのですが、聴いてみると納得です。

自分の楽器で演奏できる人たちは羨ましい

高橋 : それは楽しみですね! ところで、今日はここにある機材でピアノの音楽を聞く訳ですが、考えてみると、自分の楽器を演奏するギタリストやヴァイオリニストと違って、ピアニストはそこにある楽器を演奏しなければならないというある種の制約がありますよね。中島さん、それについてはどうお考えですか?

中島ノブユキ(以下、中島) : どこに行っても自分の楽器で演奏できる人たちは羨ましいです。ピアノの場合は、そこにある楽器に慣れていくしかなくて。そういうときに、まず1番気になるのは鍵盤のタッチで、鍵盤の重さが今回の曲にふさわしいのかどうかを考えて理解したあと、相性を確かめます。自分の曲を弾くときは、出したい響きをその日のピアノに徐々に含ませていくという感じですね。

和田 : 調律師の方も極めて重要になりますよね。

中島 : 本当にそうなんです。僕はピアノのテクニカルな面においてはいつも狩野真さんという調律師の方に全面的にお任せしています。1stアルバムを出した2006年からなのでもう10年来のお付き合いでしょうか。

高橋 : 狩野さんはベヒシュタインというイタリアのピアノメーカーで修行をされていたので調律師というだけでなく、ピアノの製作者としての1面もお持ちの方ですよね。狩野さんが調律してくれるときとそうじゃないときとではなにが違うんでしょうか?

中島ノブユキ

中島 : 狩野さんにはいつでも音の好みを伝えることができるし、その日に弾く曲の曲調まで、全て考慮した上で調律をしてくださるんです。狩野さんがお持ちの調に対する勘とピアノそのものの音をすり合わせていくように調律しているんだと思います。

高橋 : 僕は実は調律したてのピアノの音って好きじゃないんです。レコーディング・スタジオのピアノを録音前に調律すると基本的に音が硬くなるんですよね。

中島 : それはすごくわかりますし、実は狩野さんともこの気持ちは共有しているんです。だから僕の場合、調律が完了したら、ワーッとちょっと荒くピアノを弾くんですよ。調律で弦がそれまでとは違う状態に引っぱられたり、緩められているのでそうすることでうまく馴染ませていくんです。

高橋 : 中島さんは最新のソロ・アルバム「散りゆく桜」の他に、「TOUCH OF CLASSIC "Eric Satie"」というタワーレコードintoxicateさん主催の「エリック・サティを新しく解釈する」というコンセプトのライヴ・アルバムも配信という形でリリースされましたが、そのときも調律は狩野さんだったんですね。

中島 : はい。そもそもサティのときはコンサート自体が狩野さんなくしては成り立たなかったものだと思っています。今回のコンサートではスタインウェイとともに狩野さんが古道具屋さんで何年か前にたまたま見つけた、小型ピアノも使わせてもらったんです。狩野さんはそれを古道具屋さんで引き取ってから、数年間かけてメンテナンスをしたそうなんですよ。関連した部品もイタリアまで見にいったって言ってたかな? そうやって修復した小型ピアノを使ってなにかしようと言ってくれたのが1年前で、まさにこのコンサートのときに初のお目見えという形になりました。

高橋 : その小型ピアノを弾いた1曲を、最新ライヴ・アルバム「TOUCH OF CLASSIC "Eric Satie"」から聴いてみましょう。

中島ノブユキ 「冷たい小品 第2番~歪んだ踊り~ (1897年) Pieces froides No.2 Danses de travers : Passer」鑑賞中


高橋 : どうでしょうか?

和田 : この曲(録音)は、少し離れたところから全体を聴いているような聴こえ方ですね。楽器の距離感や、空気の中で混じりあっている音が聴こえて気持ちいい。

高橋 :こういう空気感のある録音、立体的な音像はハイレゾ向きですね。それだけに再生はDACやクロックの質が効いてくるように思います。いま、聴いた音は各楽器の余韻がとても奇麗でしたね。ふっと意識が遠くなるくらい。

中島 : この日のコンサートでは柔らかく鳴るオーボエから堅めの音色のマリンバの重低音、空気をたっぷり含んだバンドネオン、音の密度の高いスティールパン、そしてもちろんピアノの音色と様々な音色を織物を編むように編曲したつもりなのですが、Abendrot Audioで聴くと、それらが一度解きほぐされて再度緻密に編まれたような印象です。

断片だけ書いて、弾く日の空気の中で自由に発展させていく

和田 : 最初にピアノから始まりますよね。古くて新しい、懐かしいようでいて、すごくリアルで。しかもピアノにマイクを突っ込んでいるような音ではなくきちんと距離があって、響くような。すごくピアノの響きが美しいなと思っているとそこにいろんな楽器が重なってきて、ピアノが奥でずっとハーモニーの壁を作っているような雰囲気。ついサティの曲であることを忘れてしまいます。

和田博巳

高橋 : これは中島さんがアレンジしたサティの曲を、5人のミュージシャンの方と演奏したとのことですが、バンドネオンの北村聡さんや、僕の古い友人でもある田村玄一くんも参加していて驚きました。40年以上前、19歳だったときに彼と一緒にバンドをやってたんですよね。

和田 : 僕も田村くんとは友人なので、彼が中島さんの作品に参加していることを知ったときは驚きました(笑)。 40年以上前、19歳だったときに彼と一緒にバンドをしていたんですよね。サティの楽曲をこんなに面白いアレンジや編成で再現するというのは見たことも聴いたこともない試みですよね。

中島 : 田村さんのスティールパンやギター、その他マリンバ、オーボエなどの楽器もからめて、さらに北村聡さんのバンドネオンという編成で演奏しているので、一聴するとサティの楽曲に聴こえない瞬間があるかもしれません。

高橋 : アルバムを全編聴いて同じ曲が2回出てきたり、選曲も並びも不思議だと思いました。あの流れはどんな風に決めたんですか?

中島 : サティの作品数は膨大で、もちろんそれを全て知っているわけではないので、まずは手元にある譜面を見ながら、この楽器の編成でこの曲を聴きたい音の雰囲気で聴けるのか1曲1曲考えて選曲しましたね。

高橋 : 今日は中島さんの過去作で市販されていないDSDのディスク音源も持ってきていただいたので、それも聴いていきましょう。

高橋健太郎

中島 : はい。この時は秩父でレコーディングをして、家屋の2階にスタインウェイとベヒシュタインが置いてありました。スタインウェイのほうはボルトやゴムを挟んでプリペアドピアノにしましたね。

高橋 : 中島さんはすごくメロディがはっきりした大きな曲も書かれますが、一方でとても抽象的な曲もありますよね。でも抽象的なものが即興かというと、そうでもない。その書かれた曲は演奏のたびに内容が変わっていったりするんですか?

中島 : 変わっていきますね。

和田 : じゃあ作曲といっても細かく最後まで書き込んだようなものではなくて、スケッチのようなものなんでしょうか?

中島 : 合奏を念頭におくような曲はちゃんと書いてます。ピアノ・ソロのコンサートだと、断片だけ書いて、弾く日の空気の中で自由に発展させていくというような時もあります。

高橋 : それでは次は、中島さんが作曲されて、それをべヒシュタイン・ピアノで弾いた曲を聴いてみましょう。

中島ノブユキ「BECHSTEIN no.5 ~届けられない祈り~」鑑賞中


高橋 : ベヒシュタインの音はやはり独特ですよね。

和田 : どちらかというと男性的な感じ。骨が太いというか。

中島 : これはパイオニアさんのDSDディスクを聴けるというCDプレイヤー(パイオニア SACDプレーヤー「PD-70」「PD-30」「PD-10」)の特典音源として企画されました(『中島ノブユキ・インプロビゼーション・コレクション』)。レコーディングは3、4年前ですね。

和田 : PCMと違ってまだDSDファイルを再生できるDACの整いがあまりよくないころ、パイオニアに先駆けて、ソニーからDSDの音源を聴けるプレーヤーが出ていましたね。ディスクに焼き込んだDSD音源をディスク再生という形で聴けるというもの。

ピアノの余韻、滞空時間の長さも信じられないものがある

高橋 : 和田さんにも選曲してきてもらったので、どんどん聴いていきましょうか。

和田 : 中島さんの曲を聴かせてもらって、いい意味で音楽がジャンルにはめられずに世界に開かれているような印象を受けたので、そういう流れから今日、ヴィジェイ・アイヤーというインド系アメリカ人ピアニストの曲とアルメニア人のティグラン・ハマシアンというピアニストの曲を持ってきました。ビジェは、ジャズピアニストであると同時にハーバード大学の教授主任などもしている知性派です。ティグランはジャズピアニストと呼ばれることを拒否しているそうなんですが、ジャズも演奏しますし、アルメニア民謡の研究をしていて、自分なりの解釈でコーラス隊や楽器隊と一緒にアルメニア民謡を再現する作品を出したりしています。ティグランから聴いてみましょう。

Tigran Hamasyan 「Luys I Luso」鑑賞中



Tigran Hamasyan 「Luys I Luso」

高橋 : このアルバムは去年ECMから出ているんですね。

中島 : 素晴らしいです。民謡の片鱗があって、即興なのか、しっかり書かれた音楽なのか曖昧な雰囲気なところが好きですね。音質に関しても、元々の録音に含まれている音なのでしょうが、Abendrot Audioによって引き出されたのか、ピアノの余韻がゆるやかに消えて行くときの滞空時間の長さも細やかに表現されていて少し信じられないものがあります。

和田 : こういう空気感もハイレゾならではなんでしょうね。

高橋 : 次はヴィジェイ・アイヤーを聴いてみましょう。彼もECMです。

Vijay Lyer「Mutation 1: Air」鑑賞中



Vijay Iyer and the Brentano String Quartet: Mutations I and III (Air and Canon)

和田 : 弦楽器主体のアンサンブルでしたね。たまたま今日持ってきたのは2枚ともECMだったんですが、ECMの空間感を味わうのにふさわしい作品だったんじゃないかなと思います。

高橋 : 実は僕も今日は1枚選曲してきました。ニルス・フラームという若いドイツ人音楽家で、中島さんが出演された「THE PIANO ERA 2013」で来日もしています。

中島 : 同じ日に出演したと思います。彼は、すごい爆音でエレクトロを演奏してました。

高橋 : 彼はもともとテクノ・ミュージシャンですがピアノ曲も作っています。僕は最初、ジャケット買いで、彼のことをシンガーソングライターだと思って『ベルズ』というアルバムを買ったんですが、聴いてみたら完全なピアノのソロだったんですよね(笑)。でもそれがクラシックでもなく、それこそ即興なのか、作曲なのかわからない、すごく面白い作品だった。今日持ってきたのは、その彼が去年始めた「The Piano Day」というプロジェクトの資金調達を目的に3m70cmのピアノを弾いて作ったというアルバム(『SOLO』)です。このサウンドが凄いんですよ。今日の装置でぜひ、聴いてみたくて。

ニルス・フラーム 「Some」鑑賞中



ニルス・フラーム / Some

和田 : 低音がすごいですよね、階段がセットされてるピアノって初めて見ました。ベースの4弦の解放音は40Hzちょっとで、ピアノの1番低い音は27.5Hzなので、ピアノはコントラバスよりも低い音を出せるんですが、こういう深々とした音は普通は聴こえませんよね。ピアノはオープンな楽器なのでおそらくドーンという音にはならないんですが、これだとコントラバスのように聴こえる。最初はオルガンかと思ってしまいました。

中島 : これは弦が全て平行に張られていることも音に影響しているんでしょうね。いまの曲はピアノで弾くために作曲された完全に小さな音の音楽でしたが、もっと激しいタッチの曲もぜひ聴いてみたい。どういう響きかたになるんだろう。

和田 : それこそティグランのアルメニア合唱団と一緒にやったらすごいことになりそうですね(笑)。

高橋 : この音質でまだまだ音楽を聴いていきたいんですが、残念ながら時間が迫ってまいりましたので、最後は中島さんの曲を聴きたいと思います。どの曲にしましょうか?

中島 : いい曲が多いから迷っちゃうな~、なんちゃって(笑)。じゃあ、「散りゆく花」をお願いします。ちなみにこの曲は、ギタリストの藤本一馬さんに参加していただいています。彼はふだんアコースティック・ギターを弾くんですが、この曲では鈍く歪んだ紙ヤスリのような音をエレクトリックギターで弾いてくださっていて、とても珍しいです。彼がふだん弾く繊細なギターとは印象が全く違うのですが、とっても素敵なので耳を澄ませてみてください。

中島ノブユキ「散りゆく花」鑑賞中


高橋 : ギターは少しアフリカンでリオネル・ルエケっぽいですね。このアルバムをきっかけに一馬さんのギターは違う次元に行った気がします。

和田 : ループするように絶え間なくギターを弾くことで生まれている揺らぎがピアノの呼吸と合っていて、すごくいい。

高橋 : もっと音楽を聴いていきたいのですが、本日はひとまずここでトーク終了とさせてください。

和田 : 今日は、Abendrot Audioでピアノの音がとても純度高く再生されたと思います。ピアノという楽器によりいっそうの魅力を感じました。

高橋 : 登壇し、興味深いトークを聞かせてくださった中島さん、和田さん、今日は本当にありがとうございました。Abendrot Audioさんのオーディオや、中島ノブユキさんの作品もぜひ確認してみてください。

本イベントで使用した機材のご紹介


STUTE - True 10MHz Rubidium Master Clock




「STUTE」は、理想のデジタル・オーディオ・リプロダクションに必要となる"時間軸の正確な再現"の供給をコンセプトに、各セクションの専門熟練技術者が集まり開発設計された究極のマスター・クロック製品です。綿密な理論、最高峰の技術を駆使し完成した「STUTE」は、世界最高峰のデジタル・オーディオ用マスター・クロックと評され、様々なハイエンド・デジタル・オーディオ・システムに採用されています。(text by Abendrot Audio)

>>STUTEの詳細


HENGST - True D/A Converter for STUTE




「HENGST」は究極のマスター・クロック「STUTE」の信号を最大限に活用し、史上もっともピュアなデジタル / アナログ変換を提示するべくして開発された専用のリファレンスD / Aコンバータです。既存フォーマットが抱えるクロック・ディストーションの問題を受けることのないAbendrot Audio独自の Transfuse Clock Circuit によってD/A変換の理想値を引き出し、デジタル・オーディオ・データが持つ本来のパースペクティブを再現します。(text by Abendrot Audio)

>>HENGSTの詳細

中島ノブユキの作品

PROFILE

中島ノブユキ

東京とパリで作曲を学ぶ。作曲家 / ピアニストとして 映画音楽~JAZZ~POPS~広告音楽~クラシック等様々なフィールドで活動。菊地成孔ペペ・トルメント・アスカラールに楽曲及び編曲を提供。持田香織、畠山美由紀、ゴンチチらの作品にサウンド・プロデューサーとして参加。またタップダンサー熊谷和徳と東京フィルハーモニー交響楽団が共演する「REVOLUCION」(2010年)では音楽監修 / 作曲、オーケストレーションを担当した。映画「人間失格」(荒戸源次郎監督作品)、アニメーション「たまゆら」(佐藤順一監督作品)の音楽を担当。また「旅のチカラ」(NHK-BSプレミアム)のテーマ音楽「その一歩を踏み出す」を作曲した。近年は女優であり歌手でもあるジェーン・バーキンのワールド・ツアー「Jane Birkin sings Serge Gainsbourg」に音楽監督 / ピアニストとして参加(世界27ヶ国約80公演)。またリミックス・ワークとして中島自身のリミックスによる「Thinking of you (NN's Dreamy Mix)」が世界的DJ、ホセ・パディーヤのコンピレーション『Ibiza Sundowner Presented By José Padilla』に収録、全世界発売された。ソロ・アルバムとして『エテパルマ』(2006年発表。バンドネオン、ギター、弦楽三重奏、ピアノ等の編成により自身のオリジナル楽曲の他、F・モンポウ、V・モライス、D・エリントン等の楽曲を新たに響かせた。)、『パッサカイユ』(2007年発表。前作の編成を踏襲しつつ、ラフマニノフ、ホレス・シルバー、トニーニョ・オルタ等の楽曲を編曲。自身の楽曲でも新たな地平を開く。)、『メランコリア』(2010年発表。より内省的に響きに装いが変化。自身の楽曲の比重が高まる。)『カンチェラーレ』(2012年発表。C・ダレッシオ、A・ジョビン、J・S・バッハの楽曲からかしぶち哲郎の楽曲、自身の書き下ろし楽曲を含む。ジャケットは鴨居玲の絵画。)、『clair-obscur』(2014年発表。カンチェラーレに続く2枚目のピアノ・ソロ作品。より抽象性が高まる)がある。2013年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」の音楽を担当。2015年2月には音楽を担当した映画「悼む人」(監督 : 堤幸彦、原作:天童荒太)が公開。ジェーン・バーキンがテキストを書いたコンピュータと楽器アンサンブルによる作品「une petite fille (theater ver.)」を2015年2月アーツ前橋にて初演。ピアノ、バンドネオン、ギター、オーボエ、弦楽三重奏、コントラバスによるアンサンブル作品、最新作『散りゆく花』2015年6月リリース。

>>中島ノブユキ Official HP


和田博巳

1948年、茨城県日立市出身で北海道の余市町育ち。66年上京。ジャズ喫茶勤務ののち、69年、高円寺にロック喫茶、ムーヴィンを開店。良質な洋盤をいち早く流す店として話題に。その後、岡林信康のアルバム『俺らいちぬけた』(71年)のバッキングで共演した鈴木慶一と意気投合し、72年、伝説のバンド、はちみつぱいにべーシストとして参加。74年のバンド解散後は地元に戻り札幌にて和田珈琲店を開店。和田珈琲店(やがて中南米志向にアレンジしてバナナボートと改名)は、小西康陽(ピチカート・ファイヴ)やDUB MASTER Xなど、のちに名を馳せる若き音楽好きが頻繁に足を運んでいたお店として知られている。80年代初めの再上京後はマネージメント及びサウンド・プロデュース業を展開。ヒックスヴィルやオリジナル・ラヴなど、さまざまなアーティストの作品を手掛け、のちの“渋谷ブーム”の隆盛に寄与した。その傍らでスパニッシュ・ムーン、QUOTATIONSと自身のバンド活動も展開。鈴木慶一の〈水族館レーベル〉等に音源を残している。現在はオーディオ評論家としても活躍中。


高橋健太郎

大学在学中より『YOUNG GUITAR』、『Player』などの音楽誌でライター・デビュー。その後『朝日新聞』やマガジンハウス関連の一般紙にもレギュラーを持つ。ライターの他、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニアとしても活動するようになり、2000年にインディーズ・レーベル「MEMORY LAB」を設立。さらに、音楽配信サイト「OTOTOY」(旧レコミュニ)の創設にも加わった。著書には「スタジオの音が聴こえる 名盤を生んだスタジオ、コンソール&エンジニア」、「ヘッドフォン・ガール 」他。

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by 河村 祐介
Age Factory『RIVER』を期間限定ハイレゾ独占配信──世間に向けて“バケモノ”が牙をむく新作ミニ・アルバム
[CLOSEUP]・2017年07月26日・世間に向けて“バケモノ”が牙をむく──Age Factory『RIVER』を期間限定ハイレゾ独占配信 いま、Age Factoryにとって大きなターニング・ポイントである。前作『LOVE』のリリース以降、“破壊的”とも称されるライヴでの圧倒的なパフォーマンスと、強烈なメッセージ性を含んだ彼らの楽曲は、多くの人に伝わることとなった。そんな彼らから、全曲セルフ・プロデュースで制作されたミニ・アルバム『RIVER』が届いた。OTOTOYでは今作を、7月26日より2週間のハイレゾ独占配信をスタート、そしてこのタイミングでメンバーへのインタヴューを敢行した。前作『LOVE』を超越するために、Age Factoryが選んだ答えは、ストレートでよりシンプルな作品をつくることだった。バンドにとっての転機とも言えるいま、そのような選択をくだし、『RIVER』をリリースした意味はなんだったんだろうか。インタヴューとともに紐解いていく。 “ストレート”をテーマにした全曲セルフ・プロデュース作品 Age Factory / RIVER'【配信形態】ALAC、FLAC、WAV(24bit/96kHz) / AAC>>>ハイレゾとは
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