2013/03/29 00:00

大阪で絶大な人気を誇る、奇妙礼太郎率いるバンド、アニメ―ションズのライヴ・アルバム『ANIMATIONS LIVE!』をこの度、OTOTOYで配信開始! 大復活を遂げた2012年10月24日、大阪は梅田Shangri-Laで行われた熱狂のステージを収録した奇跡の一枚です! そして、アニメーションズの記念すべき復活に際し、地元・大阪からアニメーションズを愛してやまないHOOK UP RECORDSから吉見雅樹と、マッカーサーアコンチのアチャコプリーズの2名がレビューを執筆。愛が詰まった文章とともに、熱いライヴの様子をご堪能ください!

とにかく、宇宙的最高さを持つライヴ盤 by 曽我部恵一

アニメーションズ / ANIMATIONS LIVE!

【配信価格】
mp3 単曲 150円 / アルバム 1,000円
wav 単曲 200円 / アルバム 1,500円

【Track List】
01. イルミネーション / 2. ア・イ・ド・ル / 03. ロッキンダンスホール / 04. トラベリンバンドがやって来る / 05. 愛のムービー / 06. ロックスター / 07. 恋のダンシングシューズ / 08. 音楽を止めないで

SPECIAL DISC REVIEW

最高のロックンロ—ルやろうな(Text by HOOK UP RECORDS 吉見雅樹)

こういう仕事をしていると、リリースに際するコメント依頼を頂くことも多い。大変光栄な事なんだが、今回依頼されたのがアニメーションズ…。「うん? アニメーションズから依頼?」何度も、本気なのか!? 誰かと間違えてないか? と確かめた。

何故なら、メンバーと話したのは1度きりで、ライヴも梅田シャングリラ・梅田レインドッグスで2〜3回見ただけだし、時期も6〜7年前なんでなー…。どういう経緯でコメント依頼が来たんやろうか? 他にも適任な人が居るはずなのに申し訳ないな。

「頼まれた以上はやるぞ!」と頂いたサンプル音源を聞きながら、記憶の細~い糸を手繰ってみる。ほぉ。ライヴ音源か… ウハハー! 初っ端からお客さんに「お前ら、帰れー!」言うてるわ。ちょっとずつ、あの時のライヴの輪郭がハッキリしてきた。

そうそうイベント「Lovesofa」界隈のお洒落バンドと一緒に出てて、このアニメーションズだけ、思いっきり酒とタバコの合うサイケなロックンロールしてたんや! ボーカルの奇妙礼太郎が、暴れ倒しててどうしようも無くて、こりゃーお客さんと喧嘩になるで! ってヒヤヒヤしながら見てた。酔っ払いのオナニーショウとザ・エンターテインメントが、ギリギリの所で鬩ぎあったライヴしてた。終演後、ベロベロで絡みまくる奇妙礼太郎を見て「こいつとは絡んじゃいけないんだ!」と強く誓った記憶がある。

ふぅーん… 当時、こんなに演奏にグルーヴあったっけ?

それにしても、よく綺麗なライヴ音源が残ってたもんだ。ふと添付されてた紙資料を見たら、2012年の復活ライヴの音やったんや! エエ意味で変わってへんなー。今も、アホアホでくだらん最高のロックンロールなんやろうな。この感じ、清志郎さんが喜ばはるんや! サティスファクションですわ。復活してるんやったら、何処かでライブ見る機会もあるんやろうな。ロックンロールさせてもらいに行きますわ。でも、奇妙礼太郎とは絡まんけどな。

(Text by HOOK UP RECORDS 吉見雅樹)

彼らは毎回最高の夜を更新し続けてた(text by アチャコプリーズ(マッカーサーアコンチ))

憎たらしくて、可愛くてRAWで速くて馬鹿みたいなバンド、アニメーションズとの出会いは2003年の今は無き心斎橋の外れにあったFIREFLYって真っ赤なライヴ・ハウス。

ちょうど僕のやってるマッカーサーアコンチも活動を始めた頃で、同じイベントに出ていた。当時のアニメーションズは5人編成で、ティーンパンクで笑っちゃうくらい一生懸命やった。一生懸命過ぎてライヴ中にマイク・スタンドを蹴って、マイク・スタンドがぶっ壊れてた!

終わった後、ステージ裏で奇妙くんがPAさんにババちびるくらい怒られてたね。ははは、あれからずっとアニメーションズのファンだわ。その日に奇妙くんから貰った「中学ロック」って書いたデモ・カセット・テープは今でも大事に持ってる。

当時お互いに仲良いバンドっていなかった、嫉妬しちゃうくらい本当に格好いいなって思えるバンドなんてなかなかいないんだよ。僕らは生意気で夢見がちで格好つけだったから、素直に言えないし、でも僕と奇妙くんは同じ歳ってこともあり、すぐに仲良くなった、ライバルとしても本当によく対バンした、当時お互いほんまに人気なかったなぁ~。彼らと過ごした様々な日々には常に笑い声があった、奇妙礼太郎が顔を白塗りにして刀を持ってステージに登場して来たり、3人編成でライヴしている時期があったり、ライヴの最後に全員がドラム・セットに飛び込んで終わったり… ちゃんと中学ロックしてた… ロックンロールなんて悪ふざけやイタズラから生まれるもんでしょ! そして彼らは毎回最高の夜を更新し続けてた。

アニメーションズのツボを押さえたロックンロールは今回のライヴ・アルバムを聴いてもらえたら一発でわかると思うんだけど… 絶対ライヴに行って欲しいんだ!!

だってメンバーのルックスがいいんだもん!
野暮ったい感じがいい!
奇妙礼太郎の生々しい声がいい!!

ダンサブルで猛スピードで駆け抜けるLIVEにいつもヤラれてた。10年前から変わっちゃいないのはアニメーションズのライヴはボヤボヤしてたらいっつも終わっちゃうんだよ! 時代なんて関係ないね! 音楽は時代を超えれるんだよ!!!

憎たらしくて、可愛くてRAWで速くて馬鹿みたいなバンド、アニメーションズ

ありがとう俺の友達。

(text by アチャコプリーズ(マッカーサーアコンチ))

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PROFILE

アニメーションズ
奇妙礼太郎(ボーカル、ギター)
生島良太郎(ギター、コーラス)
上田太一(ベース、コーラス)
Qちゃん(ドラム)

ある夜、大阪・梅田のとあるクラブ。グルーヴィなバンドが幾つか出演して、ゆったりとした雰囲気でパーティをやってた。そこでアニメーションズの演奏をはじめて聴いた。あまりにもストレートで朴訥としたロックンロールと、ボーカリストのむき出しのソウル--そのがむしゃらな表情に、つい笑いながら見終わってしまったのだけど。 東京に帰って来てしばらくしても、そのバンドのことが心から離れず、よくよく考えてみると、ぼくは彼らに心底惚れてしまっていたのだ。まいったな。でもこういうことって、あるよね。 それでぼくは彼らに東京に来てもらって、スタジオに一緒に入ることにしたのだ。 アニメーションズの音楽はロックの定番を、これでもかと、泣きながらやってる感じ。ワイルドなリフの隙間から、ワーキング・クラスのタフさや悲哀が聴こえてくる。なぜかどうしようもなく、ハートにグッとくるのである。(text by keiichi sokabe)

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HOOK UP RECORDS
音源制作の相談からCDプレス、流通、販売など、入り口から出口までをガッチリサポートすべく日々奮闘中!! お客さん〜バンド〜関係者など出会いと交流の場所を提供! レアな委託音源を販売しているので、バンドマンは勿論、お客さんもドンドン来てください!

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マッカーサーアコンチ
昨今のロックのスポーツ化に警鐘を鳴らすべく、ビートを信じるプレゼンターが大阪アンダーグラウンドの冷静と情熱の間にて結成。黒人音楽と60's、70'sのロックをベースに「いびつ」なポップ・ミュージックを展開。その小説よりも過激なライヴ・パフォーマンスは見るもの全てにこだまする。誰かが、変えなくちゃ!!! 誰かが、変えなくちゃ!!! おまたせ人類。

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[レヴュー] アニメーションズ

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