Convex Level渡辺良=rw、初のソロ作品集で相関係数「0.339」の世界へ誘う

photo by前田ユキ

京都が生んだ至宝、Convex Level。1986年に始動して以来、止まらず変わらず淡々と進化を続けてきた彼らの結成30周年記念企画がスタート。その第1弾として、ギター&ヴォーカル担当・渡辺良による初のソロ作品集「0.339」が発表された。彼らしいSF的ロマンチシズムや永遠に枯れないイノセンスをぎゅっと詰め込み、存在しそうでしない、懐かしいようで新しい景色を体験させるような仕上がりの作品となった。OTOTOYでは、24bit/96kHzハイレゾおよびmp3を、少し不思議な歌詞カードのPDFファイル付きで配信する。

r w / 0.339

【配信形態】
[左ジャケット]24bit/96kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC
>>ハイレゾとは?
[右ジャケット]MP3

【価格】
[左ジャケット]単曲 200円(税込) / アルバム 1,500円(税込)
[右ジャケット]単曲 150円(税込) / アルバム 1,200円(税込)

まとめ購入者には歌詞カードPDFがつきます。

【Track List】
01. alenside
02. blowind
03. burnmyheart
04. evilthroat
05. hereweare
06. lostfounderic
07. mylmus
08. rememberme
09. toneburst
10. zombiepavane
11. zzbottom (hidden track)

彼らしく組み上げられた、少しだけ面影を残した新しい風景

Convex Levelを含め多くのバンド活動を行い、その音源制作の際には自らレコーディングやミキシングをし、他のアーティストのプロデュースやエンジニアリングも多数手掛けてきた渡辺。「rw」名義で発表する今作では、彼が録音してきた数多の素材を活用し、その上から新しい音と新しい歌を乗せ、「DTB(ディスクトップバンド)・サウンド」として再構築した。とはいえ、原曲の形は残っておらず、リミックスでもリメイクでもカバーでもサンプリングでもない、まっさらな新曲として組み上げている。新規で録音されたパートでは、一部でBambi Synapseのミチヨ(vo)がゲスト参加。故Q-ZOと渡辺らが1993年ころに組んでいたバンド「ハイナンバー」の楽曲を再び演奏したものや、Convex Levelの全長23分に及ぶ新曲のデモ音源の一部、違和感がなくなるまで完成度を高くした逆再生ヴォーカルなど、彼ならではの要素が多数追加された。さらに彼は自らプログラミングしオリジナルのソフトウェアを製作。ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」の楽譜の類似度を“ある尺度”で計算させ、原曲との相関係数を「0.339」とし出力。そこにテンポチェンジとエフェクトを加え、「zombiepavane」として蘇らせた。その結果、現実世界に似ているようで似ていない、相関係数0.339の風景を音楽に変換したような作品が完成した。

rw

相関係数0.339。今回の場合は「元の姿の面影を33.9%残している」と捉えれば良いのだろう。新しくて見慣れない、でもなぜか惹かれるドアを開けたその先にあるのは、枯れかけた色をしていて埃っぽいけれど、いつもの美しい街並み。僕もいるし君もいる。ただし、耳にした覚えのない、金属がガチャガチャぶつかるような音が聞こえる。それがすべてのはじまり。33.9%の面影がある、ということは、残りの66.1%は誰も知らない世界だ。見た目は似ているけれど、歌を口ずさんでみれば風に吹かれて浮かんで円を描くし、心臓がカラカラに乾いて燃え上がるし、かと思えば突然真っ暗になり悪魔が生まれ、それが過ぎるとまた穏やかな光景に戻る。元の世界とはなにかの法則が違うのだろう。言葉すらひっくり返って帰り道がわからなくなり、日が暮れると天使が見える。すぐに戻れるようパスワードをかけたはずだが、忘れてしまったし仕込んだ暗号も読み解けない。また君に会えたのは良かったけれど。頭のなかで爆音が鳴るなか、子供の頃の僕たちの後ろ姿を見た。そして、不規則で美しいピアノの音が響く真っ白な場所で、ゆっくりと落ちていき、その先には……

……そんな世界に引き込んでくれる作品が生まれた。

ようこそ、相関係数0.339の世界へ。

(text by qeeree)

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LIVE INFORMATION (Convex Level)

2016年4月16日(土)@大阪・梅田 HARD RAIN
w./ kasuppa (+ryo watanabe of Convex Level) / common duck / safari parks

2016年4月17日(日)@大阪・難波 ベアーズ
w./ LOSTAGE / trespass

"creation"
2016年5月14日(土)@横浜 GALAXY
w./ Rebel One Excalibur / Detrytus / one point four three / atrium / hitsujikazoeru

PROFILE

Convex Level

渡辺 良 Watanabe Ryo ’67 (guitars / vocals)
前川 健一 Maekawa Kenichi ’67 (bass guitar / vocal)
中道 圭介 Nakamichi Keisuke ’67 (drums / vocal)

Convex Levelとして渡辺と前川が高校時代に音楽活動を開始。当初は電子音楽ユニットであった。その後同じく高校の同級生のドラマー中道が加わり、渡辺、前川の2人も弦楽器に持ち替え3ピース・バンドとなる。以降、20数年に渡って同じメンバーでライヴ活動を続けている。息のあった演奏力と高度な音楽性で一部の音楽ファンの間で根強い人気を保っている。また、録音、ミックスやマスタリングをすべてメンバーが行い、ギターの渡辺は90年代に関西の数々のインディ・オルタナティヴ・バンドのプロデュースを手がけた。今はなきgreen recordsの主催者でもある。ベースの前川は、山本精一率いる羅針盤に参加するなど幅広い音楽活動を展開している。彼らの音楽からはさまざまなアーティストが想起される。例えば、CAMPER VAN BEETHOVEN、NEIL YOUNG & CRAZY HORSE、PIXIES、SONIC YOUTH、WIRE、JOY DIVISION、THIS HEAT、XTC、KING CLIMSONやPETER GABRIELなど。

>>Convex Level Official HP

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レヴュー

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