2015/07/29 18:12

美しき窓辺の音楽——生楽器のアンサンブルを中心としたCalm、5年ぶりの新作をハイレゾで

2012年、どちらかといえばエレクトロニクスを基調にしたダンサブルなK.F.名義でリリースした『From Dusk Till Dawn』『Dreamtime from Dusk Till Dawn』で、クラブ系でもいち早くハイレゾにて作品をリリースしたCalm。そして、ここに5年ぶりのcalm名義の新作『from my window』をリリース。OTOTOYではパッケージに先駆けること、2週間先行24bit/192kHzで独占配信。つまり、先にいい音で聴けてしまうと。

前述のK.F.名義の作品を含め、5年前のCalmの作品にしても、その作品は彼の原点とも言えるエレクトロニクスによるトラック制作が中心だった。が、5年ぶりのcalm名義の新作は、ここ最近のライヴ活動の基盤とも言える、Calm含む4人編成のユニット、Moonage Electric Quartetのアーティスト達とともに、新たな楽器演奏者をさらに6人加えての作品となっている。なぜエレクトロニクスではなく、生楽器主体の表現に至ったのか。そして、なぜハイレゾでリリースするのか? インタヴューで大いに語ってもらった。

Calm / from my window(24bit/192kHz)
【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC / AAC(24bit/192kHz)
>>ハイレゾとは?

【配信価格】
まとめ購入のみ 2,700円(税込)

【Track List】
01. Room with a View
02. Night Ride
03. Love Velocity
04. Floating Beauty
05. Cosmic Language
06. Shadow for Two
07. Ascending and Descending
08. Pining
09. Ocean Deep
10. Cosmic Wind
11. Pearls and the Sun

INTERVIEW : Calm

美しいシンセのラインに導かれるように、生楽器のアンサブルがストーリーを描く。Calmの5年ぶりの新作『from my window』は、ここ数年のMoonage Electric Quartetなどでのライヴ活動などをひとつの土台に、9人の楽器演奏者とともに、生楽器を大幅に取り入れた作品となった。そして、なんといっても今回の作品の制作において特筆すべきことは、すべての楽器の録音、ミックス・ダウン、マスタリングに至るまでCalm自身の手によって行われたということだ。エンジニアを介さず、まさにその“音の響き”ですらも、彼の美学が結実した、そんな作品になっている。OTOTOYでは本作を2週間先行で、独占配信24bit/192kHzで配信する。ぜひとも、楽器の響きひとつひとつを堪能するべし。

インタヴュー&文 : 河村祐介
文字起こし : 天野東成、小山和歌子

だったら自分でやった方が良いんじゃないかなって

——Calm名義では、約5年ぶりのリリースとなりますが、今回、このタイミングでアルバムを発表した経緯を教えてください。

Calm : ある程度、K.F.とか他のものを出し切った感があって。気がついたら前のCalm名義のアルバム(『Calm』)からすごい時間が空いていました(笑)。とはいえ、録りためてまとめて出すという感じではなく、アルバムごとにまとめてやってしまうタイプなので、このアルバムの場合は2015年1月1日からスタートしました。

——なるほど、本当に今年のアルバムといった感じなんですね。なぜ元旦から?

Calm : 本当は2014年10月ぐらいからやろうと思ってたんですが、10、11月と結構忙しくなかなか時間が取れなくて。1月までずれ込んじゃいました。

——この5年間、K.F.名義にしてもCalm名義にしてもわりと打ち込みが多かったと思うんですが、今回はなぜこのような生演奏を中心にした音源を作ろうと思ったんですか?

Calm : じつはリリースされていないんですが、この少し前に、少しレコーディングまでしてお蔵入りになっている「Cosmic Bressing Ensemble」名義の音源があるんです。メンバーには井上薫さんとかがいて。だけどみんな忙しくて前に進まなくて。でもその「Cosmic Bressing Ensemble」の作業の中で打ち込みだけでなく生楽器を入れた録音の楽しさを思い出して。ライヴは消えていくけどレコーディングは残るから、それを聴き返したときに面白さみたいなものを感じました。

——楽曲制作のプロセスに関しては? 参加される演奏者の方とセッション的なモノをまとめるんですか? それとも楽譜があったりとか。

Calm : Calm名義の場合は全楽曲のプリプロを自分でやって、楽曲の尺まで決めて8割ぐらい出来た形で演奏するミュージシャンに渡します。もちろん最終的に編集したりしますが、だいたい欲しい楽曲のヴィジョンがあるので。ミュージシャンの演奏を含めて出来上がったものを聴いて、自分がプリプロで作ったものの中から要素を削っていくということはあります。例えばアーティストがいいフレーズを出した場合に、そこを聴かせるためにあえて削ったりします。

——今回は全てご自分で録音されて、しかもスタジオではない場所に自分たちで機材を持ち込んでいますね。さらにご自身でマスタリングまでされていて。このようなレコーディング方法になったのは何故でしょうか? DJプレイ時にミキサーやケーブル、アンプを自ら用意するパーティとか、他の活動ともリンクしていると思うんですが。

Calm : これはたまたまなんですが、ケーブルとか機材を作ってくれる知り合いがたくさん出来て、そのクオリティーが世界レベルで見てもかなりのもので、それを使いたいなというのがまずあって。例えばケーブルにしてもスタジオだと長いのものが必要だけど、個人レベルだと5mのケーブルが何本かあれば済むので、その方がやりやすいかなと思って。

——今回、生楽器を取り入れるようになった経緯には、そういった出会いも大きく関係しているわけですね。

Calm : マイクに詳しい人と知り合えば、どれを使えば良いのかアドバイスをもらったりして。そうするとどんどん欲求が出てきて(笑)。オーディオのメーカーはオーディオのほうに特化していますが、いわゆる音源作制の録音機器になるとその反対で録音のほうに特化しているから、その両方の良い部分を組み合わせて使えば一番良いじゃないかと思ったんです。今回、その両方を統合するようなアイデアを使って作りました。

——同じオーディオでも、ピュア・オーディオの世界と、例えばDJ含めて、いわゆるPAやプロ・オーディオ的な世界があり、それぞれ良い音を出そうとするわけですが、それぞれの“良い音”の思想にはやっぱり隔たりがありますよね。その二つをくっつけると。そうした感覚っていうのは、じつはそのままCalmさんの活動にも多分当てはまりますよね。

Calm : “良い音”というのが今は人それぞれ違いすぎるというのもありますよね。例えばエンジニアも、いわゆるPA上がりの人がやっているのか、もっとオーディオが好きでやっているのかで話が違ったりもして。やっぱりお互い良いところがあるので、それを自分のサウンドに活かして、今まで出来なかった部分を埋めていければと思っています。例えばさっき出たようなケーブルの話。ケーブルを短くするのだって録音スタジオでは無理な話ですから。でもオーディオの世界だと、ケーブルはとにかく短くすればいいという考え方なので。じゃあその両方を取ったら一番良いんじゃないかと思って。

——そういった部分の探求で今回は自分ですべて?

Calm : そうですね。エンジニアに頼むとやっぱり、エンジニアの癖というのが出てくるので。録音スタジオで良いエンジニアについて録音するのはもちろんすごく良いことだとは思うんですけど、例えばそのエンジニアが「自分が良いと思っていた昔の録音物とかを聴いているのか?」というのもあるので(笑)。だから“良い音”というのは、本当に概念が人それぞれなので、だったら自分でやった方が良いんじゃないかなって。

——今回ミキシングなんかで参考にした楽曲はありますか?

Calm : 全然曲調は違うけど、Steve Miller Band「Macho City」とかは、結構長いストーリーの中で色んなサウンドが出てきて、展開と共に途中から音圧が出てきたりとか、とにかく面白いんですよね。あれは参考にしてます。

Steve Miller Band - Macho City
Steve Miller Band - Macho City

——ミキシングで苦労した部分は?

Calm : 意外に難しかったのは倍音が強い楽器の録音ですね。一番はトランペット。今回レコーディング前に真空管のマイク・プリを友人に作ってもらったんですけど、残念ながら真空管を選ぶ時間だけがなかったので、飛んでもいいように代替が利く現行品を入れたんです。そしたら音が現代的過ぎる倍音の強過ぎる真空管で。トランペットみたいな上の倍音がすごく強い音は難しかったですね。そんな中でも「Cosmic Language」という曲はウッド・ベースとピアノとトランペットなんですけど、またトランペットで苦労しましたが、さっき言った「Macho City」みたいな不思議なミックスが出来たなと思っています。

——なるほど、もう一回聴いてみます。こういう話を聞いてから聴くと、また別の表情が出てきたりするので。それにしても、今回のアルバムはまさにCalm度100%というか、音を考えて、録音して、ミキシングして、マスタリングまでCalmさんが手がけているという。

Calm : そうですね。ここまで全開だったのは(今までに)ないですね。

——加えて「Moonage Electric & Acoustic Ensemble」の、今回のこの名義という形はなんでしょうか? メンバーはこれまでライヴなんかをやっているMoonage Electric Quartetと新たなメンバーという感じですよね。

Calm : これから彼らともライヴをやっていくかと思うんですが、名前はまぁ、そこらへんは言葉遊びって感じですね(笑)。

「心の窓」

——楽曲全体のことも聞きたいんですが、今回アルバム全体を通して何かコンセプトはあったんですか?

Calm : これが伝わるかどうかわからないんですけど、ひとつコンセプトがあるとしたら“アルペジエーター”というコンセプトがあったんですよ。新しいLogic10の機能で、アルペジエーターが強化されて。シンセとかにも付いてるあのアルペジエーターという機能がすごく好きで、ライヴのときもそれを多用して遊んでたんですよ。それで何かここから曲作れないかなと思って。たぶん聴いた印象では全くそれを感じないと思うんですけど。

——Calmさんは、ある意味で作曲家ではあるわけなんですが、並行してDJカルチャーにもずっと関わっているじゃないですか。むしろそこが基礎にあるからこその、今のスタイルだとは思うんですが。未だにDJをやることで、影響やフィードバックはありますか?

Calm : 最近はDJというよりはパーティー、空間を作り上げることに興味があるのでDJからはあまりフィードバックは無いと言えば無いんです。

——では音楽を作るにあたって、いまはそんなにDJ的感性は使ってないという感じですか? K.F.名義はまた別だと思うんですけど。

Calm : こう言いつつ、今一番作りたいのはそういう音楽なんですよね(笑)。もっとシンセサイザー・ミュージックを作りたいなというのはあって。今回のアルバムはDJとか何も考えずに作っているので、もう少し自分が、ピークタイムとか、ある程度盛り上げるときにかける曲を作ってみたいなっていうのはすごくあります。そういうのはシングルという形で作っていきたいなと思ったんですよ。

——アルバムの話に戻りますが、全体を通して、「こう聴くと面白いよ」みたいなポイントはあったりしますか? 自身でミキシング、マスタリングまで手掛けているという観点で。

Calm : スピーカーで聴いた後に、ヘッドホンやイヤホンで聴くと、意外におもしろいと思います。「あれ!?」みたいな(笑)。

——なるほど。資料には、本作が2017年に迎えるデビュー20周年へ向けたひとつのスタートであるみたいに書かれていますが、何か想定していることはあるんですか?

Calm : 今自分を含め4人の小さなカルテットとしてライヴをやっているんですが、なんとなく思っているのは、20周年のときは久しぶりに大人数でライヴをやってみたいですね。

——おお、Organ Languageを思い出させますね。

Calm : だからへたをすれば20人のクラスとか。今まで関わってくれた人や現在親交がある人を全部呼んで。そういうのは、ひとつの頂点としてやってみたいです。それに付随するアルバムもちゃんと出せば、筋は通っているのかなって。

——そういえばタイトル『from my window』はどういう意味でつけたんでしょうか。

Calm : これはすごくわかりやすくて、自分がプリプロしていた部屋から見た外の風景ということです。これを作るときに、事あるごとにパッとその窓から外を見ていたんですよ。自分の家って、大きな街道沿いのマンションなんですけど。今回、人生で初めて曲作りを昼間にやったんです。それまではずっと夜型の生活で大体夕飯食べてから朝まで作るとかっていう感じだったんですけど。最近は普通に午前中に起きて、昼間に曲を作って、夜はある程度したら寝るんです。窓から見える景色、夜と違うのは、光の移り変わりがずっと部屋のでっかい窓から見えるんですよ。冬に作ったから、3時くらいからはもう夕方じゃないですか。だから光がものすごく色んな表情を見せてくれて。曲を作っていてパッと外を見ると「あ~いま、これだ」というのでちょっと曲が変化するんです。

——その「景色」が一個の起点になっているんですね。

Calm : はい、それがしかもひとつの窓の景色ですよ。光の移り変わりとか、天気が良ければ明るいし、雨が降ってる日もあって。それがすごく面白かったですね。で、単純にこのタイトルをつけました。あとは「心の窓」とかそういう部分もありますかね。

頂上が見えない

——OTOTOYではハイレゾ配信をやるということもあって、そのあたりも聴きたいんですが。K.F.名義の前作は日本のクラブ系のアーティストの中でも、かなり最初期にリリースされたハイレゾの作品だと思います。今やある程度の普通になってきていますが。改めて、Calmさんのような、エンジニア的な目線も持っている方から見て、デジタル・オーディオの進化というのはどう思われますか。

Calm : とにかく(今が)進化の途中過ぎて、頂上が見えないという感じですよね。でも確実に、16bit/44.1kHzっていうCDのフォーマットはだいぶもう古いというか。まあmp3は考え方が違うので、昔でいうカセットテープのような手軽さがあるからいいんですけど。

——逆にCDは中途半端というか。

Calm : そうですね、一番中途半端というか。でも、かと言ってハイレゾがそこまで全体に浸透しているわけではないので、早くそういう浸透の仕方までいって欲しいなとは思います。自分の今回のアルバムも24bit/96kHzで録るというのが基本的なワーク・フローだったので。スタジオで聴いているのはその音なんです。逆に製品のCDはそこよりも音質が落ちるわけじゃないですか。CDのマスタリングを自分でして聴いた時に、やっぱりちょっとがっかりというか。

——ははは(笑)。もちろんCDにはCDの手軽さとか広がりやすさ、ジャケットを含めた良さとか、あとは日本もまだまだ市場としてCDは大きいですからね。

Calm : はい、しょうがないと思ってやるしかないんですけど。それに引き換えハイレゾの場合は、マスタリングした時とほぼ同じに聞こえるんですよ。ちなみにマスタリングの時、16bit/44.1kHzと、ハイレゾ用の24bit/192kHzは別々に録音してるんですよ。自分がマスタリングする時って、まずは再生用のDAが1回あって、そのあとアナログでEQとコンプ通して、また別の機械でADするんです。ここの間が一回アナログになるんですよ。これをそれぞれやっているの24bit/192kHzをCD用にダウンコンバートしているわけじゃないんです。CD用は別に一回録って。

——ってことは、CDとハイレゾは、ある意味で別の音源なんですね! じゃあCD音源と聴き比べると面白いかもしれないですね。もう、ある意味で別作品というか。ちょっと関係のないところで気になったことがあるんですけど、CalmさんっていまDJをやるときオリジナルのミキサー使っていらっしゃるとか?

Calm : はい、使っています。

——どんな方が作ったものなんですか? いまインディーのハンドメイドのミキサー・メーカー結構ありますよね。

Calm : 海外から国内までいろいろいると思うんですけど、自分が頼んだのはそういうところじゃなくて、ハイエンド・オーディオを作っている会社なんです。

——じゃあ、構造的には、ほとんど小さいアンプというか。

Calm : そうです、ミキシングができるプリアンプみたいな。ハイエンド・オーディオと、いわゆるDJミキサーの中間、そのなかでちょっとデヴィット・マンキューソ寄りっていう感じですよね。普通、ミキサーのメーカーになるといわゆるミキサー的な考え方が多くて。

——いわゆる、UREIのミキサー的なものを再現するかみたいな感じですかね。

Calm : はい、でもハイエンド・オーディオのメーカーになると、「ミックスなんて音が悪くなるのに、なんのためにするの?」みたいな考え方なんですよね。まあそこ(自分が頼んだ会社)は、すごく柔軟な考え方で話を聞いてもらって、「いいよ、やるよ。そのかわりうちの最高の音が出るわけじゃないけど」って(笑)。

——そのへんはどんどん深みにはまりそうですね。

Calm : あとは既存のものに手を加えるとか。それが一番楽かもしれないですね。型から作ると、デザインとか箱の問題とかもあるので。例えばいくつかあるインディ系のハンドメイド・ミキサーってデザインは良いじゃないですか。

——そうですね。置いておきたい感じありますよね。

Calm : すごくデザインとかは良いんで、中身だけ変えようみたいな。友達でそういうことやってる人がいるんですよ。例えば昔のVestaxのミキサーとかの中身を完全に変えてしまうっていう。

——うわ、それすごいな。

Calm : はい、もうすっごい音良いんですよ! で、電源別にしたり。

——なるほど、本当に深みにはまりそうですね。最後にCalmさんに聞きたいのは、今よく聴く音楽家です。新作もそうですが、Calmさんの作品はジャズ的な要素からクラシカルな現代音楽的な要素、もちろんアンビエントなんかの要素とか、とにかくいろんな要素がある。今はどんな音楽を聴かれているのですか?

Calm : そうですね、いろんな人聴いているんですけど、ただこのアルバム作るくらいにすごくハマっていたのはテリー・ライリーですね。彼は現代音楽というジャンルにくくられているじゃないですか。みんなそういう印象を持っていると思うんですけど、自分の中ではものすごく美しくピアノを弾く人というか。クラシックとか現代音楽の領域だけじゃなくて、ジャズとかソウルとかトラディショナルな民族音楽とか、そういうもの全部を感じる、そんなピアノを弾く人なんですよね。世の捉え方と、そのギャップがあって、その部分がすごく好きで。なんでみんなこれをわからないんだろうっていつも思うんですけど。

——なるほど、聴こえ方変わりそう。

Calm : もうここ何年か、DJの時にチャンスがあればかけてる曲でテリー・ライリーの「Happy Ending」って曲があるんですけど。その曲は20分くらいあるんで結構人によっては、修行って感じなんですけど(笑)。1972年に出たわりに、本当に録音がすごくて。これどうやって録音したんだろうって思うくらいすごいし、最後の展開とかも涙出てくるくらい好きで。フランスの映画かなんかのために作った曲らしいんですけど。

Terry Riley - Happy Ending
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PROFILE

Calm

デビューから15年以上もの間、Calm、K.F.、OrganLanguage、Japanese Synchro System等様々な名義を使い分け、数々の楽曲やアルバム、リミックス、ライヴなどを手がけているクリエーター。活動の幅は日本だけに留まらず、欧米を始め世界各地でもコアな人気を誇る。また制作活動と平行して行っているDJ活動も、原音忠実再生を基本として、ときにはオリジナルのミキサー、ハイエンドの機材、カートリッジを持ち込み、もはやDJという枠に収まりきらないパーティーの選曲を繰り広げている。最も得意とするのは、離陸から着陸までをたった独りでプレイし、これぞまさにCalmと言わんばかりの様々な音楽をミックスするスタイルだろう。

ダンス・ミュージックにフォーカスしたBound for Everywhere@Zero青山、自由気ままにラウンジ・ミュージックをプレイするOasis@Bar Music渋谷という両極端なパーティーを主宰している。現在は活動の幅を広げ、バンド等のプロデュース、エンジニア、ミックス、マスタリング、CM音楽、クラブやカフェの音響 / 音楽のコーディネイト、執筆活動etc、「Back to Basic」 「No Limit」を信条に、様々なことにチャレンジしている。

>>Calm Official HP

[インタヴュー] Calm

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