musiquo musiqua インタビュー

「僕はこれでいいの? 」帰路の途中、ふと問いかけられる。musiquo musiqua、田村一哉(Vo,G)の声は、時に戒めるように激しく、時に寄り添うように優しく、聴き手に問うてくる。

2006年、大学で出会った田村一哉、中根洋哉(Ba)、七倉壮(Dr)により結成されたmusiquo musiqua。今では卓越した演奏テクニックを持つ彼らだが、田村以外のメンバーはオリジナルのバンドを組むのは初めてだったという。しかし彼らはそのテクニックを持ちながら、技を誇張するような演奏ばかりをするのではなく、田村の飾らない歌声に寄り添うように感情的な音を鳴らす。実は僕は高校時代にドラムの七倉とバンドを組んでおり、デモ音源ではレコーディング・エンジニアを務めるなど、このバンドを結成当初からずっと見守ってきた。この感慨深い初の全国流通となる彼らの1st mini Album、その名も『musiquo musiqua』のリリースにあたり、musiquo musiquaの今昔に感じる変化について話を伺った。

インタビュー&文 : 武居健太

musiquo musiqua / musiquo musiqua

09年、SUMMER SONIC出演を果たし、ライヴ・シーンで確実に評価を上げてきた超絶テクニック・スリーピース・ロック・バンド、musiquo musiqua初の全国流通ミニ・アルバム。ゲストに、残響レコード輩出のハイスイノナサの鎌野愛(Vo)、田村知之(Key)の2人をゲストに迎え、新たなサウンドを収録した渾身の最新作。

1. すみっこ / 2. 広がる世界 / 3. sss / 4. 小さな声 / 5. 今日と明日

☆アルバム購入特典者には特典として田村一哉手書きの歌詞カードが付いてきます!


現時点での僕らを全部吐き出す

――今まではインストゥルメンタルの楽曲が多かったけど、今作は5曲中4曲がうたものですね。この変化が起こったのはいつごろですか?

中根洋哉(以下、中根) : インストであることに特にこだわりがあった訳ではないんですけど、確かにインストの曲は多かったですね。歌を乗せるかどうかは曲を作りながら話し合うんだけど、田村(一哉)も結構いい声をしているので、これも一つの楽器だと思って、特徴として足していった感じですね。あえてというより、結果として歌ものが多くなりました。
七倉壮(以下、七倉) : メロディありきではなく、バック・トラックから作るので、乗りそうだと思ったら歌を乗せる。でも最近は、最初から歌を乗せるつもりで曲を作り始めたりと、一つの方法ではなくなってきました。先にある程度コンセプトを決めて取り組むことが多くなった気がするな。

――最初はコンセプト立てて作ることはなかった?

中根 : 思い付きで始めることが多かったかな。
七倉 : 作りながらイメージを固めていく感じでした。

――歌詞から作ることもありますか?

田村一哉(以下、田村) : メロディと歌詞はどちらを先に、ということはあまりなく、最近はバック・トラックも含め全部同時進行ですね。バック・トラックを聴いて言葉が出てくるなら歌詞から作るし、逆に乗っけやすいメロディを思いついたらメロディから作るし、半々ぐらいです。

――イメージを膨らませるためのネタになるのは、やっぱりセッション?

田村 : そうですね。そこからもらったイメージを元に曲の展開を考えることが多いかな。
中根 : 曲を作るのは本当にみんなでやっていて、AメロからBメロまでは僕が作るけどサビは田村が作ったり、曲一つにしても一人が作るということは無いんです。その時誰が一番いいものを思いつくかによる。
田村 : 思いついたもん勝ちですね。

――珍しい作り方ですね。曲によって主軸になる人が変わるっていうのは聞きますけど、曲の中で分担するというのはあまり聞いたことがない。

七倉 : 確かに、そう言われてみれば。
田村 : 行き詰まったら他の人に助けを求めるんです(笑)。

――助け合いの精神ですね(笑)。ちなみに先ほどコンセプト立てていると話していましたが、今作のコンセプトは?

田村 : 現時点での僕らを全部吐き出す。musiquo musiquaが持っているバンドの要素をまんべんなく出そうと思いました。たとえば超絶技巧って謳っているのにテクニックを全面に押し出した曲がないから、「sss」のような演奏を見せつける派手なインスト曲を作ったり、暗い曲が多いから明るい曲を作ったり。そういう工程で、バラエティ豊かな作品が出来たと思っています。

こだわりを達成した上で、さらに新しい要素を足せるようになった

――今まであまり無かったギターの多重録音や、ゲスト・ミュージシャンを招いて新しい楽器を取り入れたり、新しいことを始めようとしている印象を受けました。

七倉 : 「今日と明日」に関しては、曲が完成してから「これはピアノと女性の声が欲しいな」という話になって、ゲスト・ミュージシャンを招くことにしました。

――ハイスイノナサの鎌野愛さん(cho)と田村知之さん(piano)ですね。この方々にオファーしようとおもったのはなぜ?

七倉 : 元々対バンとかで仲良くさせてもらったりしていて、鎌野さん可愛いし、みたいな(笑)。
田村 : 華が欲しかった(笑)。好きなミュージシャンを2人も呼べて、レコーディングもすごく楽しかったです。

――ライヴにゲストで呼ぶ予定はありますか?

七倉 : 彼らもレコーディング中らしく、今回のツアーでは難しかったんですけど、いつか共演したいですね。

――これから他にどういう楽器の人と共演したいですか?

田村 : 木琴とかビブラフォンとか。あと俺がピアノ弾くとかもありですね(笑)。

――田村さん、ピアノ弾けるんですか?

田村 : 全員やってたんです。みんな初めての楽器はピアノ。

――ああ、でも3人ともベースの楽器にピアノがあるというのは音楽を聴いていてもわかる気がしますね。骨太な音が一本あるのではなく、繊細なものの積み重ねという感じ。

田村 : ピアノの響きはたまんないですね。ギターのクリーン・トーンで出したい音の究極は、ピアノのクリーンですからね。じゃあピアノ弾けって話ですけど(笑)。

――昔は「3人で鳴らすサウンドが良い」って雰囲気があったんですけど、気持ちに何か変化があったんでしょうか?

中根 : 確かに「3人のサウンド」ということにこだわりはあったと思います。そこから徐々に趣向も変わってきて、それに伴って作る曲のフレーズも変わってきて、新しい挑戦をする余地が生まれたというか、新しい表現ができるようになったんですよね。

田村 : 僕ら全員、自分のパートのメロディにすごいこだわっているんですけど、プラスできるものがあるのならプラスしようと思ったんです。こだわりが無くなったとか捨てた訳じゃなくて、こだわりを達成した上で、より良くするために足しました。こだわり自体に変化があった訳ではないですね。

――歌詞について聞こうと思うんですけど、作っているのは田村さん?

田村 : そうです。

――他のメンバーから意見されることはありますか?

田村 : 中根は全然ノー・タッチで、七倉からはたまに注文があります。でもメロディーを作ってるのが僕で、メロディ―の元となるイメージを一番知っているのもやっぱり僕なので、基本的に歌詞は任せてもらっています。

――何気ない日常のワン・シーンから内面の弱さまで描かれていて、曲を聴いているとこっちが問われているような感覚になるのですが、これは田村さんの実体験や日々の暮らしから生まれているのでしょうか?

田村 : そうですね。僕自身がそのまま出ています。

――飾らなくていい歌詞だなと思います。どんな時に考えているんですか?

田村 : 散歩したり、曲のデモを聴きながら夜中に徘徊したり、ボケっとしてる時。机に向かってガリガリ書くことはないですね。リラックスした状態の時に言葉が出てきます。

バンドが柔軟になり始めている

――曲ごとの話をさせてください。まず、1曲目の「すみっこ」なのですが、この曲はPVもありますよね。

中根 : この曲は、今の僕らを一番凝縮した曲です。テクニックあり、メロディあり、切れ味あり、エモーショナルな要素もプログレッシヴな要素もあり。楽曲的にはちょっと特殊と言われますが、musiquo musiquaとして僕らがやりたい要素を全部盛り込んだ曲です。

――1曲目の位置にあることや、初の音源『the vision, picked up by the wayside』にも収録されているあたり、ずっと大切にしてきた曲だというのがすごく伝わります。2曲目「広がる世界」は? ポジティヴな要素が強い曲ですよね。

田村 : このアルバムの中で唯一と言っていいほどの明るい曲だと思います。歌詞も前向きで、ノリもすごく軽やか。これを聴いてルンルンした気持ちになって欲しいです。

――では「SSS」は? 一番超絶技巧が光っている曲ですよね。

中根 : ギターのタッピングから始まる曲なんですけど。目で見て、耳で聴いて「おお! 」と思ってもらえるような面白いことをやろうと思って作りました。
田村 : 割と今まで玄人チックな渋いテクニックを追求してきたんですけど、最近はもうちょっと目立ちたい欲が出てきて(笑)。それでベースの中根が両手タッピングをやり始めて、「じゃあ俺も」ってタッピングで張り合いだして、そのまま勢いに任せて作った曲ですね。

――「小さな声」は聴いた時、「広がる世界」に反してダークな印象を受けました。

田村 : 気分がダークな最中に書いていた曲なので、いろいろ溜まってたんだと思います。「すみっこ」はサウンドも展開もころころ変わる曲で歌詞も抽象的な感じなんですけど、「小さな声」はもろに自分の内面が出ている。ただ僕の心情としては、諦めないぞという気持ちがありまして。

――何を諦めたくなかった?

田村 : 音楽に対してもそうなんですけど、何でも落ち込んだままにしたくないという気持ちが出ていると思います。そういう負のパワーで作り始めたんですが、作ってるうちに楽しくなってきた曲でもある。それは音楽にも反映されていて、細かなフレーズもあるんですが、全体的にはみんな爆発している感じ。作品の中で一番エモーショナルな曲になったと思います。

――では、アルバム最後を締める「今日と明日」について。

田村 : 最初に持ってきたのは中根なんですけど、メロと展開を決めたのが俺で、基本的なリズムを作ったのが七倉。みんなで作った曲です。
中根 : ピアノや女性コーラスも入って、今までのmusiquo musiquaに全然無いサウンドになったと思います。それでも自分らしさは残しつつ、新しい境地に辿り着けた曲。
田村 : あとお休みソングを書きたくて。「明日頑張っちゃおうかな」って思える曲を書きたかった。

――では、次回作のことを考えていますか?

七倉 : けっこう面白くなりそう。バンドが柔軟になり始めている感じがあって、今作っている曲も今まで作ったことが無い感じなので、次の作品も楽しみに待っていてください。

繊細に重なる音が感情を揺らす

LITE / Rabbit

日本を代表するポスト・ロック・バンドLITEが、BOOM BOOM SATELLITESのエンジニアの三浦カオル氏を共同プロデューサーに迎えてレコーディングした新曲を配信でリリース。シンセ/パーカッションなどを導入したサウンドをさらに進化させ、それらの音をシンフォニックに重ねて行き、ダイナミックなハーモニーと緻密なリズムを生み出した。

虚弱。 / donguribouya

平成生まれ女の子4人組インスト・ポスト・ロック・バンド、虚弱。のセカンド・デモ『donguribouya』がKilk Recordsよりリリース! 音だけ聴くとまさかそんな若い女の子たちが作っているとは思えないような、細やかな曲の作りと完成された世界観。楽器が言葉の持つ力異常に感情の溢れを伝えている。

Bertoia / MODERN SYNTHESIS

シューゲイザー、フォークトロニカをギター・ポップに消化するBertoiaが、結成3年近くを経て遂にファースト・フル・アルバムをリリース! 哀愁漂う、北欧の風景を想起させるメロディの中に、溶け合いながら浮遊する声。80~90's のUS、UKシーンに夢中になった方にとっては懐かしく、その時代を知らない人にとっては新しく聴こえるはず。

LIVE SCHEDULE

『ムジコとムジカの今日と明日』
2011年7月2日(土)@大阪心斎橋FANJ
迷走ループ / HeLp / chouchou merged syrups. / Co shu Nie

『youthyouthyouth!!』
2011年7月3日(日)@京都 CLUB METRO
w / house. / the cabs / Cathy lost one's apricot yesterday / 彼方遙 / Sunday morning bell / my letter

『bird calling Tour 2011 & ムジコとムジカの今日と明日』
2011年7月16日(土)@松本Sound Hall aC
w / へきれき / masa / milkcaps

PROFILE

musiquo musiqua
2006年8月、Gt.&Vo.田村一哉、Ba.中根洋哉、Dr.七倉壮で結成。2006年10月より都内を中心にライヴ活動を開始。様々な音楽的背景を持つ3人から生まれる独自の発想と発明は、個々の高い技術力と表現力を通して既存の音楽を打ち壊す楽曲を生み出す。インストゥルメンタル曲ではテクニカルな面が十二分に発揮され、瞬きを許さない息を飲む展開と静と動を巧みに交えた緊張感で聴くものを圧倒する。ボーカル楽曲において田村から放たれる歌はノスタルジックで、寄せては返す波のように心に確実に押し寄せてくる。2009年8月にはSUMMER SONICに出演、2010年MINAMI WHEELに出演などライヴ・シーンで確実に評価を上げ、2011年6月ついに初の全国流通ミニ・アルバム『musiquo musiqua』のリリースを果たす。

official website

o

はてブに追加
 
この記事へのツイート
 
@U3kmmusiquo musiqua『musiquo musiqua』 #ototoy http://t.co/48kqiKf via @ototoy_jp
2011/07/05 16:13:13
@_music3musiquo musiqua OTOTOY特集ページ 読むべし! RTするべし!
2011/06/29 17:36:45
@take__Eめっちゃ応援してたら、気づいた時にはインタビューして記事書いてましたw良い曲ばっかやし、ぜひ試聴してみてね♪: musiquo musiqua『musiquo musiqua』 #ototoy http://t.co/auYUW5B via @ototoy_jp
2011/06/29 13:48:45
"Close Up"の最新アーカイヴ
acari『陽がよく当たる』先行配信&フリー・ダウンロード
[CLOSEUP]・2012年05月23日・ 三浦コウジ(Vo/G)、伊藤 祐介(B)、斉藤 正樹(Dr)からなるスリー・ピース・バンドacariの2年ぶりの新作『陽がよく当たる』が完成! ライヴ・ハウス・シーンを中心に着実に認知と支持を拡大する彼ら。しなやかでありながら芯の太い良質なメロディー・センスは今作でも健在で、深沼元昭(PLAGUES、GHEEE、mellowhead)プロデュースの元、研ぎすまされたサウンドをつくり上げました。OTOTOYではCDの発売から2週間先駆けて販売開始。さらに、「点と線」を期間限定でフリー・ダウンロードでお届けします! >>「点と線」のフリー・ダウンロードはこちら(期間 : 5/24〜5/31) CDの発売に先駆けて販売開始!acari / 陽がよく当たるVocal三浦コウジの独特で繊細な歌声と甘く切ないメロディ、60'sソフト・ロックからオルタナティヴ・ロックまで様々な音楽要素を消化したサウンドは、センチメンタルでありながらも激しく包み込まれる独自の世界。プロデューサーに深沼元昭(PLAGUES、Mellowhead)を迎えて制作された全11曲。 acari 三浦コウジINTERVIEW 新メンバーを加えて臨
by 渡辺 裕也
ショピン『花の下の人々』『マロのさんぽ』2作同時配信!!
[CLOSEUP]・2012年05月23日・ 日常とファンタジーを繋ぐショピンの最新作が2作同時リリース!! 田中馨(ex SAKEROCK)、タカハシ ペチカ(ヒネモス)、野々歩(コケストラ)、内田武瑠(ex GoodDogHappyMen)の4人から成るバンド、ショピンの新作が2作同時にリリース!! アコースティックの楽器を中心に、がらくたや玩具の音も一体になった、子どもの頃の自由な気持ちを思い出させてくれる楽曲に、やさしくも力強いヴォーカル。まるで、おもちゃもぬいぐるみも一緒になって歌い出してしまうような、ファンタジーと日常が混じり合ったような彼らの最新作2枚を同時にお届けいたします!! やさしくも力強い、ショピンの新作を2作同時リリース!!ショピン / 花の下の人々1.春はあけぼの / 2.グリーンピース / 3.花の下の人々【価格】mp3 単曲200円 / まとめ購入 450円wav 単曲250円 / まとめ購入 750円ショピン / マロのさんぽ1.マロのさんぽ / 2.マロのさんぽ (テレビバージョン) / 3.マロのさんぽ (おじゃる丸バージョン) / 4.マロのさんぽ (カラオケバージョン)【価格】mp3 単曲200円 / まとめ
The Flickers『WAVEMENT』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月12日・ The Flickers INTERVIEW ロックンロール〜ポストパンク・リヴァイヴァルから、その発展形としてのニュー・レイヴ、さらにはエレクトロ、そしてよりメロディを重視した80年代エレクトロ・ポップへの回帰。そんな2000年代をリアルタイムで経験し、その先で何を鳴らすか? The Flickersというバンドは、そんな音楽的な地平に立っているバンドである。そこで彼らが選んだのは、ガレージ・ロックのテンションで、焦燥と狂騒のダンス・ビートを鳴らすこと。特に、バンドの中心である安島裕輔にとっては、それこそが世界とつながる手段であり、その極端な性格が、そのままバンドの個性となっている。こういうバンドは、強い。昨年末に発表された1stミニ『WONDERGROUND』に続く、2ndミニにして初の全国流通盤『WAVEMENT』で本格的なスタートを切る3人に、これまでの活動と現在地を語ってもらった。 インタビュー&文 : 金子厚武 The Flickers / WAVEMENT「ガレージ・ロック・リヴァイバル×エレクトロ・ポップ」…期待の3ピース・ロック・バンドの2ndミニ・アルバム『WAVEMENT』が完成
by 金子 厚武
きのこ帝国 デビュー・アルバム『渦になる』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月11日・ 個人的に、サイケデリックなバンドは大好きなのだが、近年のシューゲイザー・リバイバルと呼ばれるようなバンドでいいと思えるものは少なかった。では、その差が何なのかと考えてみると、それは音に必然性があるかどうかの違いなのだと思う。つまり、スタイルとしてではなく、思想が音になっているかどうか、そこがポイントなのだ。そして、きのこ帝国というバンドは、間違いなく思想が音になっているバンドである。現代の若者のほとんどがどこかに抱えているであろうある種の諦念が感じられる一方で、生きることに対する情念にも近い固執があり、その二つが摩擦を起こすことによって生まれるノイズこそが、きのこ帝国が生み出す音の正体なのだろう。だからこそ、きのこ帝国というバンドはスペシャルであり、こういうバンドこそが、誰かにとってのかけがえのない存在になる資格を持っている。デビュー・アルバム『渦になる』、ぜひ聴いてみてほしい。 インタビュー&文 : 金子厚武 待望のデビュー・アルバムが登場きのこ帝国 / 渦になる'【価格】''単曲200円 / アルバム1200円きのこ帝国が結成されたのは、2007年。同じ大学に通っていた、佐藤(Gt,Vo)、あーちゃ
by 金子 厚武
オワリカラ『Q&A』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月09日・ タカハシヒョウリ INTERVIEW 「まだ成長しているぞ」とは、画家のルノワールが亡くなる直前に言ったことばらしい。いやー、オワリカラも、確実に成長しているぞ。3月にライヴ会場限定販売の「さよなら女王陛下e.p.」を出してはや2カ月、3枚目のアルバム『Q&A』をリリース!『ドアたち』『イギー・ポップと讃美歌』よりもポジティブで、キャッチーで、「うた」と「ダンス」が際立ったアルバムとなっている。前回に続き、ボーカル&ギターのタカハシヒョウリにアルバムのキモ、彼にとっての「うた」とは、こころの奥底などを聞いた。見えてきたのは勇気と男気と器!? インタビュー&文 : 福アニー オワリカラ / Q&Aオワリカラのニュー・アルバムが完成! 歌とダンスが前面に押し出され、さらにスケールアップしたバンド・サウンドが展開されている。また共同プロデュースには、東京事変やフジファブリックなどを手掛けたレコーディング・エンジニアの井上うにが参加。より開かれたオワリカラが用意した解答編的マスターピース全11曲。1. GO / 2. ちぎってはなげる / 3. サバビアパンクロックパーティー / 4. さよなら女王陛下 / 5.
by 福 アニー
Tam Tam『meteorite』
[CLOSEUP]・2012年05月03日・ ダブ、レゲエの歴史的系譜に続く本格派バンド、Tam Tamがデビュー!! 新鋭現る。これこそミュート・ビートを出発点として30年に亘る変遷を辿っていった日本のダブ・バンドにおける最新形態だろう。ジャマイカでルーツを育み、クラブ・ミュージックを通過しながらダブ・ステップなどに派生していったのが現在のダブだとしたら、このTam Tamが鳴らすのはそうした最新のビート・メイカーからの反響をバンド・アンサンブルに加えつつ、オーセンティックなソング・ライティングを基調とさせたサウンド・コラージュであり、その最もポップな形を提示したのが、彼らのファースト・フル・アルバム『meteorite』だ。そう、なによりもこの『meteorite』というタイトルこそ、このバンドがダブ/レゲエの歴史的系譜に続く本格派であることを物語っている。すなわちそれはサイエンス・フィクション。詳しくはぜひ以下の鼎談に最後まで目を通していただきたい。 今回はバンドからフロント・マンの黒田さとみとベースの小林樹音に加え、本作のプロデュースを手がけたHAKASE-SUN(リトルテンポ、ex フィッシュマンズ)をお招きし、『meteorite』の制作
by 渡辺 裕也
Drakskip『それでも舵を取る –Steering Through The Storm-』配信開始&メンバー・インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月01日・ 京都発インスト・バンドDrakskipの、3rd Albumが登場!北欧の民俗音楽を軸に、独自のアレンジを凝らした伝統曲やオリジナル・ソングを奏でるインストゥルメンタル・バンド、Drakskip(ドレイクスキップ)。この取材の話を受けて彼らのことを調べる中、2011年4月に表参道の路地裏で突如始まったストリート・ライヴのことを思い出していた。と思ったら、まさかの本人たちだった。なぜ1年前に一度見たきりの彼らのことを鮮明に憶えていたかというと、まずは鍵盤とバイオリンが合体したような謎の楽器だったり、12弦のギターだったり、ドラム・セットに見たことのない打楽器がたくさん付いていたりと、とにかく楽器が変わっていたから。また、老若男女問わず多くの人が路上で鳴る音楽に足を止める光景を、それまであまり見たことがなかったから。そして、人が多く忙しない表参道を、異国情緒ある街並みへと瞬く間に変えたから。 そんなDrakskipだが海外での演奏経験はまだなく、来たる7月にスウェーデンで行われる音楽フェス「Eileens Folkfest 2012」への出演が初となる。「ターニング・ポイントになる可能性が高い」と早くも予想す
by bobbiiiiie
JUN SKY WALKER(S)『LOST&FOUND』配信開始&インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月28日・ 宮田和弥、森純太、寺岡呼人、小林雅之の4人が戻ってきた。そう書くと語弊があるかもしれない。なぜなら彼らは4人とも音楽を続けており、だからこそ今回の完全復活があったのだ。JUN SKY WALKER(S)は1997年に解散し、バンドに一度幕をおろしている。そして、2007年に期間限定の再結成を果たし、今回完全復活を遂げた。その裏には、東日本大震災という大きな天災と、それに伴う東北/北関東のツアーの影響があったという。 4人が集まり、JUN SKY WALKER(S)として各地のリスナーの前で演奏をした2011年。どれだけ自分たちが必要とされているのかを実感し、その役割を引き受けることを彼らは選んだ。そうした覚悟を持って、復活後に初めて作り上げられたオリジナル・アルバム、それが『LOST&FOUND』である。テーマになっているのは、原点回帰とも言えるロック。それは解散を経て、年齢を重ねたことによってしか出来ないロックだった。2012年のJUN SKY WALKER(S)が鳴らすロックについて、宮田和弥と森純太に話を伺った。 インタビュー & 文 : 西澤 裕郎 ジュンスカ完全復活! 待望のオリジナルアルバ
by 西澤 裕郎
MAYA『Bluesy Maya in Hi-Fi』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月25日・ 期待のシンガーMAYA、ついにOTOTOYに現る! まずは彼女の声に耳を傾けるところから始めてみてはいかがだろうか。詳しくは以下に掲載した本人の発言に譲るとして、このMAYAというアーティスト、ジャズ・シンガーとしての経歴も異色なら、その人となりからも実に濃厚なものを感じさせるのだ。この度リリースされる彼女の新作『Bluesy MAYA in Hi-Fi』もまた、そのタイトルの通りのブルースをテーマにして、彼女の内に秘めたキャラクターのひとつを少しずつ炙り出していくような生々しさを持った作品だ。ジャズという世界にどことなくアカデミックなイメージを抱いている方にこそ、ぜひ彼女のうたに触れていただきたい。 インタビュー&文 : 渡辺裕也 MAYA / Bluesy Maya in Hi-FiJAZZを基本にジャンル、言語スタイルにとらわれないオリジナリティーあふれる世界観が各方面で高く評価されているヴォーカリスト、MAYAの新作。女性の複雑な内面性をテーマに、ブルージーな曲を主体にノリのよいニューオリンズ・サウンドまでを収録した内容。オーディオ・プロデュースを評論家の林正儀氏が担当。収録は定評のあるランド
by 渡辺 裕也
Anrietta『Memoraphonica』1曲先行フリー・ダウンロード開始&インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月24日・ Anrietta from Novel Sounds INTERVIEW荘厳なアンサンブルの中にフレッシュな感性を持ち込む新世代がまたひとつ登場した。彼らの名はアンリエッタ。エレクトロニクスも取り入れたアンサンブルによる、シガー・ロスの『Takk…』あたりを思わせる重厚な音作りと、女性ヴォーカルがじっくりと歌い上げていく様は、ヨーロッパ及び日本のポスト・ロックからの素直な反響を感じさせるものだが、それをたとえばアニメなどの視覚的なメディアを意識して鳴らそうとする感覚は、まさに今の世代ならではのものだろうし、実際に彼らのデビュー作『Memoraphonica』は明確な情景描写を備えた作品に仕上がっている。今回はこの気鋭のバンドからリーダーの板谷元気とヴォーカルのkokkoをお招きし、話を聞いてみた。 インタビュー&文 : 渡辺裕也 >>>「Grassky」のフリー・ダウンロードはこちらから(4/26〜5/2迄) デビュー・アルバムの発売に先駆けて1曲先行フリー・ダウンロード!Anrietta / Memoraphonica透き通った歌声と幾重にも重なる音ので、美しい光景を浮かび上がらせる楽曲が特徴のAnr
by 渡辺 裕也