猫騙というバンド名に聞き覚えが無くとも、20代後半から30代ぐらいの方々であれば、90年代に一世を風靡したバンドWANDSといえば知っている人が大半であろう。猫騙は、元WANDS、元al.ni.coの上杉昇がヴォーカルを務めるバンド。アーティスト写真を一見すると、長髪で歌っていたWANDS時代の彼の記憶しか無い人は、その奇抜なメイクやエキセントリックなファッションに度肝を抜かれる方が多いことであろう。今回の作品『miya38 tribute songs』は、2009年9月4日に原発不明がんで亡くなった、猫騙でベーシストを務めていた盟友、miya38こと宮沢昌宏に捧げるトリビュート・シングルとなっている。このシングルの売上の一部は、miya38の遺志を汲む形で、がん基金に寄付されるという。この作品を制作するに至った経緯やmiya38とのエピソード、猫騙の奇抜なルックスの裏にある背景、そして、華やかなメジャー・シーンから一歩引いた形で、インディーズ・レーベルで活動を続ける上杉昇の今に迫った。そこには、長きに渡って一緒に歩んできたmiya38の死を何とか受け入れながらも、「自然に逆らう」ことで、自らの信じる音楽を不器用なまでに真っ直ぐ追求し続けている上杉昇という38歳の人間の生き様があった。

インタビュー&文 : 阿部 彩人

『miya38 tribute songs』はCDでは3曲収録ですが、配信では「隼」単曲の販売となります。

仲間として、バンド・メンバーとして、自分に出来る事

ーー今回リリースされるこのシングルは、昨年亡くなったmiya38さんに捧げるトリビュート作品ということですが、この作品を制作するに至った経緯について教えて下さい。

上杉昇(以下、上杉) : 自分のこれまでの人生を振り返ると、「信じる」ことでそれを現実にしてきたんですね。信じ込む力を微塵も疑ってはいけなくて、100%信じないと駄目だと思ってるんですけど、あいつ(miya38)がそういう病気だと聞かされた時に、信じたくなかったし、認めたくなかったし、治るって思いたかったんですね。実際、WANDSにしても、信じることでメジャー・デビューできたわけだし。あいつに関しても、衰弱していく姿を見たり、色々な話が耳に入る中でも、確率的にどうこうじゃなくて、大丈夫だと本当に信じていたんです。で、結果的に彼が亡くなってしまってから、対病気っていうことに関しては何もしてやれなかったなっていうのがまず最初に凄くあって。それで今の自分に何が出来るかって考えた時に、あいつが今まで作って来た作品をライブでカバーとかしていて曲も良く知ってるし、素晴らしいものを作ってたっていうのも良くわかってるし。で、あいつが亡くなる前、闘病中に「何か残したかった」って言ってたらしくて。それを聞いた時に「何言ってんだよ、すげーの残してきてんじゃん! 」って思ったけど、考えてみると、今CDって消耗品じゃないですか。よっぽど需要が無い限りは、廃盤になってだんだん消えていっちゃいますから。いわゆるドラマの主題歌とかタイ・アップがついて、知らない人がいないぐらいの曲じゃない限りは消えてっちゃうことが多いわけじゃないですか。で、仲間として何が出来るかなあと思った時に、あいつが作ってきた素晴らしい作品を、少しでも長くこの世の中にとどめたいなと。もっと多くの人に知って欲しかったですし。だから、仲間として、バンドのメンバーとして、自分に出来ることっていうのはこういう形だったということですね。


——今回のシングルでカバーしている3曲は、miya38さんがベース・ヴォーカルを務めて1994年から2002年まで活動していたthe fantastic designsというバンドの曲で、原曲が収録されているアルバム(『シケモクガイ』、『BEAUTIFUL FOREVER』※どちらも現在は廃盤)を聴いてみたんですけれども、非常にかっこいいアルバムですよね。

上杉 : かっこいいんですよ。音は悪いんですけど(笑)。

——いえいえ(笑)、そんなことは無いと思うんですけど。今回の3曲を初めて猫騙の音源で聴いた時に、一聴すると上杉さんの曲なんじゃないかなと思えるぐらいに、上杉さんが歌っていることが自然に聴こえてきたんですけれども、この3曲を選んだ理由というのは?

上杉 : 単純に、あいつが作ってきた曲で一番自分の中に残っていた曲だし、本当に好きな曲で、ライブでもやらせてもらってた曲なんで。一番すんなり入れるかなあと思ったんですよね。

——miya38さんの音楽の嗜好性と、上杉さんが好きなものというのは、やはり共鳴する部分というのが多かったんでしょうね。

上杉 : そうですね。歳も一つしか違わないですし、聴いてきたロックとかもほとんど一緒ですし。カート・コバーンが亡くなったりというのもリアル・タイムで一緒に見てきて、そういう中でやってきたんで、お互い分かり合ってる部分というのはありましたね。いちいち説明しなくても、「上杉は、こういう風にしとけば大丈夫なんだよ」っていうのがあいつの中でもあったと思うんですよ。僕もそれは何となくはありましたね。

——そのmiya38さんの曲を今回猫騙で演奏するにあたって、原曲のアレンジをかなり大切にしているような印象を受けたのですが。

上杉 : そうですね。メンバーなりには猫騙的なアレンジに変えようと努力はして、スタジオに入って色々試行錯誤はしていたんですけど。ただやっぱり、the fantastic designsのmiya38が、猫騙の一部だったわけですから、そういう意味ではそう遠くないものになってしまうのは仕方がないなというか。元々miya38は、俺がWANDSでデビューして初めてライブをやった時に、既にサポートでベースを弾いてた奴なんで。本当に近かったですね、音楽性は。ぶつかることも、もちろん多かったですけど。

——WANDSで初めてライブをやった時というのは、1993年頃ですか?

上杉 : そのぐらいですね。俺が21歳で、あいつが22歳。カート・コバーンが亡くなる前ですからね。

——作品でいうと、WANDSが『時の扉』とか、『Little Bit...』などのアルバムを発表された後あたりですよね。

上杉 : (笑)。そんなのもあったような気がしますね(笑)。

——WANDSでは、1995年発表の『PIECE OF MY SOUL』というアルバムのあたりから、上杉さんが好きなグランジやオルタナティブ・ロックなど、やりたい音楽の方向性を出し始めて、事務所やレーベルと折り合いが悪くなったという時期もあったかと思うのですが、その頃にmiya38さんに悩みを相談したりということもあったんでしょうか。

上杉 : ああ、もうもちろん。たくさんありますね。悩みを相談するというよりは、ロックが出来ないことによるフラストレーションというのは常に持ってたので、そこのはけ口になってくれている奴でもありましたね。本当にお互いに必要な存在だったと思うし。

——それは音楽性の部分もそうだし、人間的な部分でも共鳴し合える何かがあったという。

上杉 : そうですね。第一印象で、目を見ると、いい奴かどうかって何となく分かるじゃないですか(笑)。それであいつの目を見た時に「こいつは信じていい奴だな」って思えたのは覚えてますね。

——その後、al.ni.co解散後の上杉さんのソロの時期も、miya38さんがサポートでベースを弾かれてたり、本当に長い間の付き合いですよね。

上杉 : そうですね。ほぼ100%近く、俺が歌う時には常にあいつがベースを弾いているということが、自然な感じにはなってましたね。

生きることは、自然に逆らうこと

——そして2006年に、猫騙の結成に行き着くわけですが、このバンド自体は、上杉さんとmiya38さんのお二人が中心に「こういうバンドをやろう」と始められたんでしょうか。

上杉 : うーん… そうでも無いんですけれども。ソロ活動でちょっと煮詰まっててバンドをやりたいと思い始めていて、最初に誘ったのが、ミヤ(miya38)とドラムのアベちゃん(minzoku/安部川右亮)だったんです。それまでmiya38とは、何回もバンドやろうかっていう話になったんですが、構想の段階で意見が合わなくて(笑)、そこで消滅するっていうことがほとんどだったんですけど。お互い色んな経験をしてきて、年齢的にも30歳を過ぎて、いい意味で力を抜いて出来るようになった部分があって。だからこそ出来たのかなぁという気はしますし。結果的にですけど、やっぱり最後に一緒にやれて良かったなぁというのは凄く思いますね。

——最初にこの猫騙というバンドを知ったのは、上杉さんのホームページを見ていた時に、猫騙での上杉さんの写真がバーン! と出て。凄く度肝を抜かれたというか、衝撃的な写真だったんですけれども(笑)。そういう奇抜なメイクとエスニカルなファッションでやろうというのは、上杉さんご自身のアイディアだったんでしょうか?

上杉 : そうですね。al.ni.coをやっていた時に、精神的にボロボロで、それこそ立って歩くのもしんどいくらいの時期があって。その時に凄く思ったのが、やっぱり「生きる」ということは、「自然に逆らう」ことなんじゃないかなってことで。悪い意味でのナチュラリストというのは、もう死に向かうしかないんじゃないかなって思って。それで生命力の強いバンドというか、生きることや人生に対して真っ向から向かっていけるようなバンドにしたいなという思いがありましたね。だから化粧にしても、別にビジュアル系になりたいと思ったわけではなくて、自分にとっては自然に逆らってるというアピールの一つであり、世界観を作るための手段だったりもします。

——猫騙の音楽を聴いていると、洋楽のオルタナティブ・ロックが好きな人にも受け入れられやすい部分があると思いますし、もっと多くの人に聴いて頂けるような可能性を持ったバンドだと思うんですけれども、そういう奇抜な見た目によって、ある意味、聴く人の幅を敢えて限定しているのではないかという印象を受けたりもするのですが。

上杉 : いや… やってる自分達としては、ふるいにかけているつもりは毛頭無いですし、自分の理想とするバンドの形というのがこういうバンドだったということだと思いますね。上杉昇っていうヴォーカリストをただ純粋に好きな人の中には、ついてこれない人もいるかも知れないんですけど、でも、上杉昇としての活動もまだやってますし、俺にとっては全部一つなんですよ。WANDSにしても、al.ni.coにしても、上杉昇にしても、猫騙にしても。全部つながっているところがあるので。そういう意味では、いつか分かってもらえるって信じてやってます。

——その猫騙として、2008年に1st ミニ・アルバムの『WARP』を発表されて、まさにこれからという時期に、miya38さんが病気に倒れられて…。長い間一緒に過ごした、身近な存在だった仲間を失うという出来事を経て、上杉さんご自身の音楽に対する思いは変わったりしたのでしょうか。

上杉 : そうですね…。結構、昔のロック・ミュージシャンとかにとっては、武道館に立つことが一つの目標やステータスだったと思うんですけど、最近もう猫も杓子も武道館のステージに立ってるので、そんなものねえなって感じてて(笑)。全然、武道館でやりたいとも思ってなかったんですけど。miya38が亡くなる1週間ぐらい前に、ちょっと彼の体調がいい日があって、彼は武道館の近くの病院に入院してたんですけど、「武道館が見たい」って言い出して、車椅子を押してもらいながら見に行ったらしいんです。で、武道館の屋根の玉ねぎを見ながら、「あそこでやりたかったな…」って言ったのが、あいつの音楽に対しての最期の言葉だったんですね。なのでステータスが云々とかそういう問題じゃなくて、それを聞いて、実現したいなとは思いました。仲間として、仲間が成し得なかったことを。あいつのマインドは少なからず自分の中に残ってるし、それを持ってステージに上がることが出来ればと思うんで頑張りたいなと思いますね。

もう一歩上へ

——今後の猫騙の活動としては、ベースには今回サポートの元Vanillaの坂巻さんがメンバーに入られるんでしょうか?

上杉 : いや、そうではないですね。坂巻さんはあくまでサポートという形で。でもバンドなのにサポートを入れてっていうのは、どうもかっこいいと思えなくてあんまり好きじゃないので、そういう意味ではもう一度整理する時間が必要かなと。だから、ファンの人には寂しい思いをさせてしまうんですけど。より強力なmiya38に匹敵するかそれ以上のメンバーを迎えてやっていきたいですね。

——上杉さん自身のソロ活動も、今後やっていく予定でしょうか。

上杉 : そうですね、猫騙の前までやっていたものの続編もちょっとやろうかなあと。猫騙では、自分の中でやりたい「ロック」を注いでいるので、ソロのほうでは「歌」に重きを置いて、ロックとかこだわらずに、いい歌を、いい曲を歌いたいなぁという感じですね。

——ソロ活動でのリリース予定はあるのでしょうか?

上杉 : まだ決まってはいないですね。今はまだ制作段階なので。まあ、『チャイニーズ・デモクラシー』(ガンズ・アンド・ローゼズ)よりは早いと思いますけどね(笑)。

——期待しております(笑)。話は若干変わりますが、今メジャー、インディーズ問わず、CDを売るというビジネス・モデルが厳しい時代になってきていると思うのですが。

上杉 : そうですね、マドンナはレコード会社じゃなくコンサート制作会社と契約してるっていうし、トム・ヨークはタダで曲を撒いちゃってますからね(笑)。今の状況は、厳しいなとは思いますね…。コンピューターの普及で、誰でもある程度のクオリティの楽曲を作れてCDにも出来ちゃうじゃないですか。そういう中で、音楽を志している人間としては、何かもう一歩上に行かなきゃというのは漠然とはありますけど。

——そのもう一歩上というのは、具体的には。

上杉 : やっぱり「声」とかね。最近はVOCALOIDとかあるんで、歌も機械が歌ってくれる時代なんですけど(笑)、でも歌詞までは書いてくれないじゃないですか。だからやっぱり歌詞もそうだし、歌に込めた「念」みたいなものとか、この人じゃないとこの歌は歌えない、というものを持っているシンガーになりたいですね。プロのミュージシャンが作っている音楽っていうのは、アーティストと言っても、本当の意味のアートでは無いと思うんですけど、それこそ人間が歌ってなくてもいいかも知れないし、犬とか猫でもいいかも知れないじゃないですか。そういうCDもあった気がするんですけど(笑)。でもやっぱり、音楽っていうのは人間がやるものだと思ってるので、人間がやる以上は、アーティスティックな部分は無いと駄目だと思うんですよ。

——WANDS時代の話で言うと、『PIECE OF MY SOUL』以降というのは、そういう上杉さんご自身のアーティスティックな部分と、事務所が持って行きたい方向性との間でかち合わなかったというか、ズレがあったということだったのでしょうか。

上杉 : 合わなかったというのはありますね。凄くたくさん、色んなことがあった結果ではあるんですけど。

——同じビーイングという事務所所属のアーティストで言うと、例えばB'zは、アーティスティックな部分を出したりしている時期があったりしていても、20年以上活動を続けられてきているわけで、何故WANDSではそれが出来なかったのかという疑問もあるのですが、同じ事務所でも環境の違いなどがあったからなのでしょうか。

上杉 : 環境は全員違いましたよね、きっと。それこそ、給料も違うだろうし(笑)。基本的には、アーティスト同士の付き合いっていうのは会社が認めてなかったので、良くわからないんですけど。ただ、B'zは先輩なんですけど、稲葉さんは、「自分はアーティストでは無い。ましてや芸術家でも無い。」とはっきり公言していて、じゃあ何なんだって聞かれて「B'zのシンガーです。」って言ってたのが印象的でしたね。簡単に言うと、出発地点は僕と稲葉さんとは似てて、同じようなものに憧れて会社(事務所)に入って、違う形でデビューさせられたっていう。それを良しと出来たか出来なかったかという差ですよね。

——そういう時代を経て、今、猫騙やご自身のソロ活動などでは、ご自分のやりたいことは自由に出来ていると。

上杉 : 音楽的にはそうですね。

——ただやっぱり先ほどおっしゃられていたように、単なるアートではないという部分もご自分の中ではバランスを取ってやっているという。

上杉 : 単なるアートではないというのは、メジャー・レーベルと契約してやっているプロのバンドの音楽ですね。アマチュア・リズムの中にも、それは全く無いことはないんですけれども。元々その原動力というのは、プロの人達が作ったものを聴いて影響されて生まれるわけですから。ただやはり、俺は自分主導で曲を生み出して作ってというのがアーティストの姿だと思ってるんで。プロの方達っていうのは、自分主導じゃないんですよね。聴いてくれる人がいて、その人の好みに合わせて、よりそこに近いところを目指すっていう作り方だと思うんですけど。だからもしかしたら、本来音楽っていうのはビジネスにすべきものではなかったのかも知れないし。

——最後に、話は全く変わるのですが、最近、Twitterを利用しているミュージシャンの方がいっぱいいらっしゃるんですけれども、上杉さんはTwitterをやるご予定などは無いんでしょうか?(笑)

上杉 : 上杉昇がTwitterって、どうなんですかね?(笑)

——(笑)。ちょっと、上杉昇さんのつぶやきというのは見てみたい気もするんですが(笑)。世の中一般的な上杉さんのイメージというのは、結構ミステリアスだったり、近寄りがたい部分があると思うのですが、そういう上杉さんをTwitterで身近に感じられるような試みも面白いかなぁと思うんですけれども。

上杉 : 参考にします(笑)。

——上杉さんのホーム・ページプロフィールのページを見てみたら、favoriteの「word」のところで、「otonashiiyatsuhodo hegakusai」(大人しい奴ほど屁が臭い)というのが書いてあって、実はチャーミングな方なんじゃないかという印象を受けたんですよね(笑)。そういう上杉さんの知られざる部分を知りたいと思っている人もいっぱいいらっしゃると思いますので。もし気が向いたら是非(笑)。

上杉 : そうですね(笑)。つぶやくかも知れません(笑)。

Profile

猫騙 / Dr.minzoku、B.miya38、Vo.show、G.Daisuke、G.Billy

2006年12月、新宿LOFTにて活動をスタート。2007年4月、ライヴ会場限定販売CD『PROTOTYPECD1』をリリース。都内近郊でのゲリラ的イベント・ライヴ出演を続け話題沸騰の中、同年10月、ライヴ会場限定販売CD第2弾『PROTOTYPECD2』リリース。ボーカルshow主催のイベントJa-palooza07に出演。2008年4月から3ヶ月連続となる、表参道FABとの共同企画イベントNEKOVAVA UNDERCOVER開催。6月には、ファンからの熱い要望に応え、待望の初音源『WARP』をリリース。7月からは『WARP』を引っさげ「WARP TOUR」(全11本)を全国各地で行う。2009年ベースのmiya38の病気発覚と闘病生活に伴い、バンド活動を一時休止。9月、坂巻晋氏(ex.Vanilla)をサポート・メンバーに迎え、miya38最後の作品となる「Devil's Hooligan」を収録した限定マキシ・シングル『PROTOTYPE CD3』を会場およびオンライン ・リリース。

猫騙 MySpace
上杉昇 official web

o

 
 

"Close Up"の最新アーカイヴ

スカート、初のシングル『静かな夜がいい』配信&澤部渡インタヴュー
[CLOSEUP]・2016年11月26日・これを出したらこれから何モノにもなれちゃうな──スカート、2017年への兆しとなる黄金シングル完成 春に発売された3rdアルバム『CALL』の大反響から、発売週に音楽番組「ミュージックステーション」へスピッツのバックとして出演し話題を呼び、さらには渋谷WWWでのワンマンライヴもソールドアウトと、勢いに乗る澤部渡のソロ・プロジェクト、スカートより初のシングルがリリースされた。寒空のなか街を歩く背中を押し進めてくれるような疾走感溢れるイントロのリフ、夜の情景が浮かぶ素晴らしい歌詞とさらに熟成されたアレンジで、間違いなくこれからのスカートの代表曲となるであろう「静かな夜がいい」をタイトル曲に、全4曲が収録。現在のサポート・メンバーである佐久間裕太(ex. 昆虫キッズ / ドラムズ)、清水瑶志郎(マンタ・レイ・バレエ / ベース)、佐藤優介(カメラ=万年筆 / キーボード)、シマダボーイ(NATURE DANGER GANG、フジロッ久(仮) / パーカッション)に加えて、トリプルファイヤーのギター、鳥居真道が参加。配信と共に、岡村詩野によるインタヴューにて、その制作背景と現在のモードを澤部渡に訊いた。 スカー
by ms.KITTEN
里咲りさ最新アルバム『売れるまで待てない』発売記念、大森靖子との対談実現!!
[CLOSEUP]・2016年12月03日・アイドル兼社長として一躍注目を集めた里咲りさ、ソロ・アーティストとして共鳴する大森靖子との相思相愛対談!! アイドル・グループ「少女閣下のインターナショナル」を立ち上げ、運営兼メンバーとして“しゃちょー”の愛称で親しまれていた里咲りさ。当時からソロ・アイドルとして、そしてシンガー・ソングライターとしても活動していたが、グループ休止後、自身の活動に専念。9月に待望のアルバム『売れるまで待てない』をリリースした。今作は里咲の思いつきからわずか制作期間2ヶ月で書き下ろしの新曲7曲を録音し、初期衝動全開の全曲A面を宣言した意欲作。楽曲の確かなクオリティにさらなる注目を集めた。そんな最新作を待望のハイレゾ配信!! 特典として「ディアティア」と「僕らの心電図」のアコースティックver.というボーナストラックも新たに収録されている。 つい先日の11月には、2017年9月22日に自身最大規模となるワンマン・ライヴを東京・Zepp Diver Cityで開催することを宣伝した里咲。彼女がこれまでのソロで行ったワンマンのなかでは渋谷MilkyWayが最大キャパだというのだから、とんでもない宣言だ。ただ、2013年にも自身の規
by 純三
【INTERVIEW】是よマネ×カワシマユカ 真空スペクトル突然の解散からの一歩
[CLOSEUP]・2016年12月02日・【INTERVIEW】THERAPY、ただの女の子。結成記念インタビュー INTERVIEW7月に初のワンマン・ライヴを終えたばかりのアイドル・グループ、真空スペクトルが9月に突然の解散。同じ事務所で活動をフォローアップしていたエムトピも5月に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて行われた自主企画エムトピフェス以降、6月•7月と突然活動が止まった感があった。両グループの運営に関わっていたのが、これまでさまざまなタレントや女優やアイドルのマネージャーなどを行ってきたBYEマネことO氏である。(現在は是よマネと呼ばれている) 彼自身が夢を実現させるために始めたという真空スペクトル、そして順調に規模を拡大していたかに見えたエムトピがなぜ歩みを止めなければならなかったのか。その真相を語ってもらいつつ、彼がこの後スタートさせる新グループ、THERAPYについても訊いた。 さらにインタビューは、途中から真空スペクトルのリーダーでもあったカワシマユカ(ex.YUKACHI)が乱入するという、まさかの展開に。なんと彼女も新たなグループ「ただの女の子。」を立ち上げたとのこと。自他ともに「病みやすい」と認めるカワシマユ
中川大二朗(ex.宇宙コンビニ)新プロジェクトJYOCHO 期待の1st ミニ・アルバム『祈りでは届かない距離』をリリース&インタヴュー掲載
[CLOSEUP]・2016年11月30日・中川大二朗(ex.宇宙コンビニ)による新プロジェクト、JYOCHO始動! 期待の新作と始動経緯に迫る 2015年3月に惜しまれつつ解散した、京都発3ピース・プログレッシブ・ポップ・バンド、宇宙コンビニのリーダーとしてバンドを牽引してきた”だいじろー”こと中川大二朗が新プロジェクトJYOCHO(読み : じょうちょ)を始動し、記念すべき1stミニ・アルバム『祈りでは届かない距離』をリリース。プログレッシブ~ポップスなど様々なジャンルを通過した音楽性に、テクニカルなトラック、温かみ、激情をふんだんに盛り込んだ、まさに情緒感たっぷりな、だいじろーにしかできない独自の世界観を構築した7曲が完成。今作のメンバーにはドラムにhatch(ex DUG OUT)、ベースにシンディ(空きっ腹に酒、LOW-PASS)、ヴォーカルにrionosという彼が選りすぐった強力なメンバーが集結。彼の多様な知識と音楽性によって生み出された今作の制作意図、新プロジェクト始動の経緯について話を訊いた。 JYOCHO / 祈りでは届かない距離'【Track List】01. family02. 安い命03. furusato04. 故郷05.
Maison book girl、メジャー・デビュー作『river (cloudy irony)』をハイレゾ配信
[CLOSEUP]・2016年11月30日・Maison book girl、徳間ジャパンよりメジャー・デビュー!! 現代音楽とアイドル・ポップスの融合を聴け! コショージメグミ、矢川葵、井上唯、和田輪による4人組アイドル・グループ「Maison book girl」がシングル『river(cloudy irony)』にて、徳間ジャパンコミュニケーションズよりメジャー・デビュー。音楽家・サクライケンタが楽曲制作、総合プロデュースを行い、映画出演、ファッションブランドとのコラボレーションなど多岐にわたって活動を展開してきた彼女たちによる渾身のデビュー作。アイドルファンのみならず様々なジャンルのアーティスト、評論家からも支持を得ている現代音楽とアイドル・ポップスを融合させた独自の美学に貫かれた作品をハイレゾでお楽しみください。 メジャー・デビュー作をハイレゾ配信Maison book girl / river (cloudy irony)【Track List】1. cloudy irony2. karma3. 14days4. cloudy irony instrumental5. karma instrumental6. 14days instru
by 西澤 裕郎
【連載】タフな乙女のアパートメント〈花とポップス〉から4ヶ月連続リリース! 第3回座談会 つるうちはな × サトウトモミ × オガワマユ
[CLOSEUP]・2016年11月30日・〈花とポップス〉が呈する、純度が高く依存のないレーベルとは──連載最終回 エネルギーのベクトル異なる三者三様のSSW "タフな乙女のアパートメント"を掲げ、フリーランスの女性クリエイターが集まる、つるうちはな主宰のレーベル〈花とポップス〉。4ヶ月連続、計10タイトルのリリースに伴う連載の最終回となる第3回目は、10月、11月とミニ・アルバムをリリースしたサトウトモミ、そして11月30日にアルバムをリリースしたオガワマユと主宰のつるうちはなの3名の登場である。 同じピアノの弾き語りを主としながらも、圧倒的な陽のエネルギーで強い求心力を持つつるうちはなが「恋」が「愛」になるまでのものがたりを綴った2ndアルバムと、対照的に圧倒的な孤独を音楽に宿して人を惹きつけるオガワマユの3rdアルバム。そして打ち込みとベースの弾き語りという異色のライヴセットと澄んだ歌声を持つサトウトモミのコンセンプト2部作。計4作の配信と共に話を伺った。 第1回 : 「どんなに新人でも、母になっても──つるうちはな × あーた × イナダミホ × 青柳舞」 第2回 : 「音楽は宗教にも通ずる? 音楽と独自の思想で関係性を築く3人──つるう
【WiLL ソロ企画】第2弾、凪原亜季が日本酒を呑みながら、酒豪のグラドル、病ンドルと女子会をしてきた
[CLOSEUP]・2016年11月28日・【WiLL ソロ企画】第2弾、凪原亜季が日本酒を呑みながら、酒豪のグラドル、病ンドルと女子会をしてきた 「クール&ビューティー」をテーマに掲げ、2016年6月にデビューを果たしたガールズ・グループ、WiLL。ダンス・ミュージックをメインにした多彩な楽曲と切れのあるダンスが耳の早いリスナーの注目を集め、地方や台湾といった海外でのロック・イベントに呼ばれるなどアイドルという垣根を超えて活動中だ。12月8日にはTSUTAYA O-WESTで1stワンマンを行うことを発表している彼女たち。OTOTOYでは3ヶ月に渡りWiLLに迫る特集を展開。メンバー4人のソロ企画を4回に渡り掲載していく。第2弾はグループ1の酒豪・凪原亜季が、グラビア・アイドルの廣瀬聡子、病ンドルの陽菜菜々羽とともにお酒を飲みながら行った鼎談を掲載。凪原のWiLLにかける熱い想いをぜひお読みください。 WiLL 3ヶ月連続配信リリース、第2弾音源を配信開始 OTOTOY独占ハイレゾ配信スタートWiLL / fallin’(24bit/96kHz)【配信形態】WAV、ALAC、FLAC(24bit/96kHz) / AAC【配信価格】単曲 200円
by 西澤 裕郎
【ハイレゾ配信開始】ディストピアのエレクトロニック・ソウル、yahyel
[CLOSEUP]・2016年11月16日・ディストピアに鳴り響く、モダン・マシン・ソウル、yahyel──ハイレゾ配信開始 アルバムに先行した500枚のシングルCDはほぼ即完状態、すでにライヴなどでも大きな評判を集めているyahyel。2015年3月に池貝峻、篠田ミル、杉本亘の3名によって結成(現在はさらにVJに山田健人、ドラマーに大井一彌がくわって5人)されて、活動2年弱で11月23日に1stアルバム『Flesh and Blood』をリリースする。池貝のエモーショナルなヴォーカルと、スペースを活かしたクールなエレクトロニック・トラックは、昨今のベース・ミュージックやビート・ミュージック以降のサウンドメイキングを備えたインディR&Bとシームレスに並ぶ感覚のものと言えるだろう。 アルバムには、昨年自主制作でリリースされた楽曲や新たにミックスされたアルバム・ヴァージョンとして収録されている。マスタリングは、エイフェックス・ツインやアルカ、ジェイムス・ブレイク、フォー・テット、FKAツイッグスなどを手がけるマット・コルトンが担当し、その鋭利なサウンドをより的確に鳴らしている。OTOTOYでは、本作のハイレゾ版の配信を開始。アルバム全体の予約購入で歌詞を
by 河村 祐介
筆者について
阿部 彩人 (阿部 彩人)

1980年6月山形県酒田市生まれ。東京都三鷹市在住。音楽系Webサイト企画・運営会社勤務。地元である山形県庄内地方の地域おこしフェス「もっけだフェスティバル」http://www.mokkefes.com/ を2008年~2010年に主催。主食は音楽、身長162cmのこびとぞく。小学校時代に舞の海に憧れて力士を目指したものの、あえなく断念。しかし、小兵ながら相撲は滅法強い。http://twitter.com/ayateck

同じ筆者による他の記事