〈花とポップス〉が呈する、純度が高く依存のないレーベルとは──連載最終回 エネルギーのベクトル異なる三者三様のSSW

"タフな乙女のアパートメント"を掲げ、フリーランスの女性クリエイターが集まる、つるうちはな主宰のレーベル〈花とポップス〉。4ヶ月連続、計10タイトルのリリースに伴う連載の最終回となる第3回目は、10月、11月とミニ・アルバムをリリースしたサトウトモミ、そして11月30日にアルバムをリリースしたオガワマユと主宰のつるうちはなの3名の登場である。

同じピアノの弾き語りを主としながらも、圧倒的な陽のエネルギーで強い求心力を持つつるうちはなが「恋」が「愛」になるまでのものがたりを綴った2ndアルバムと、対照的に圧倒的な孤独を音楽に宿して人を惹きつけるオガワマユの3rdアルバム。そして打ち込みとベースの弾き語りという異色のライヴセットと澄んだ歌声を持つサトウトモミのコンセンプト2部作。計4作の配信と共に話を伺った。

第1回 : 「どんなに新人でも、母になっても──つるうちはな × あーた × イナダミホ × 青柳舞」
第2回 : 「音楽は宗教にも通ずる? 音楽と独自の思想で関係性を築く3人──つるうちはな × ayumi melody × ぼくひかる」

〈花とポップス〉11月リリース作品

あヴぁんだんどなどアイドルへの楽曲提供やCM歌唱など幅広く活動するつるうちはなの最新作

つるうちはな / LOVE

【Track List】
01. Grimm
02. むすんでひらいた
03. 赤いハート
04. I HATE YOU
05. LOVE
06. Why?
07. YOU&MEそんで世界
08. いびきポップ
09. 一緒にいようよ
10. あいゆうえにい

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC / MP3
単曲 249円(税込) / アルバム 1999円(税込)

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"圧倒的孤独"を持つ鬼才のシンガー・ソングライターの3rdアルバム

オガワマユ / I am I

【Track List】
01. 魔法
02. TODAY
03. naked
04. odyssey
05. 光の船
06. 定点観測
07. 愛しい日々
08. ハッピーソウル
09. わるもの
10. not yet

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC / MP3
単曲 249円(税込) / アルバム 1999円(税込)

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打ち込みとベースで奏でるSSW、サトウトモミの2ヶ月連続リリース

サトウトモミ / グッドモーニング

【Track List】
01. 愛のしるしるし
02. ヘッドホンから流れてった
03. スクランブルエッグ
04. 10年前によろしく
05. ハイガール

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC / MP3
単曲 250円(税込) / アルバム 1000円(税込)

サトウトモミ / グッドナイト

【Track List】
01. 赤い空
02. 甘いオレンジ
03. リフレイン
04. さよならまたおいでね
05. デジタルユメノナカ

【配信形態 / 価格】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC / MP3
単曲 250円(税込) / アルバム 1000円(税込)

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INTERVIEW : つるうちはな、オガワマユ、サトウトモミ

花とポップス、4ヶ月連続10タイトル・リリースもいよいよ最後。ラストは音楽もキャラクターもスタンスもバラバラな3名。とにかくフラットでエヴァーグリーンな透明感が溢れるサトウトモミ、「圧倒的孤独」と評されるほどその静けさと佇まいに誰もが思わずはっとしてしまうオガワマユ、太陽みたいに暖かく溢れんばかりの「I love you」を歌うつるうちはな。エネルギーのベクトルが全く異なる3名は、それぞれ何を思い、何を歌うのか。花とポップスは、一人一人が同じ建物の別の部屋で思い思いに暮らすみたいに、誰にも依存せず自分の足で立って、時に悩み時に喜びながら力強く生きる女の子が集まるアパートメントだ。花のようにしなやかで、ポップスみたいに悲しみも喜びも内包する奇跡みたいなレーベル。花とポップスの音楽をあなたにも。

インタヴュー&文 : 竹島絵奈
写真 : マイクサカスミ

サトウトモミってね、疲れてる時でも聴けるんだよ! そうしたら本人が「私はみんなの心のお掃除役だから」って言ったんです

サトウトモミ

──サトウトモミさんとつるうちはなさんの最初の接点はどこだったんでしょうか?

サトウトモミ(以下、サトウ) : Youtubeで動画をみて、こんな人いるんだ! って思いながら一方的にどきどきして。最初は… 2012年あたりかな。ライヴハウスでたまたま会って、その後初めて対バンしたのが2015年。

つるうち : 当時、2012年あたりにベースを弾きながらいい歌をうたう人がいるって話題になっていて。ずっと興味はあったんですけど、前のインタヴューで言った通り、興味があって才能があって素敵だなと思う子と仲良くしたいって素直に思えるようになったのが2014年あたりなんですね。そのころライヴを観て、好きになって、〈花とポップス〉やるときには「絶対声かけよう」って。

──レーベルをやると決めたとき、まず頭に浮かんでたんですね。

つるうちはな(以下、つるうち) : はい。

サトウ : 私はファーストを出して4年間何も出していなくて、今年に入ってなんとなくCD3枚だそうって、思ったんですよ。タイトルは全然考えてなかったんですけど、なんか3枚出せそうな気がする! って思って(笑)。そんな時にちょうど声をかけてもらいました。

──はなさんは出会った当初、サトウトモミさんに対してどのような印象を持っていましたか?

つるうち : ipod鳴らしながらベースで弾いててへんてこだし顔はかわいいし、ライヴのスタイルも変わってるじゃないですか。そこからサトウトモミに入るっていうのは正しい在り方だと思うんですけど、そっから先が深い音楽家だと思っていて。私、サトウトモミの好きなところは、とにかくコードとメロディ! 音楽が本当に誰にも似ていないんですよ。ピコピコした音楽の中でもサトウトモミしかできないバランス感覚っていうのがあって、それが本当に絶妙に誰にも似ていなくて、同時にポップなのはすごいって思って。音楽家としての評価が私の中でものすごく高い人なんです。

──確かにサトウトモミさんの音楽はルーツ的な要素よりも様々な実験をしながら作っていく要素の方が大きそうです。

サトウ : そうですね、「何の音楽が好き? 」って訊かれるのが1番困るくらい結構(好きな音楽が)雑多で。ただ、ずっとブラスバンドをやっていて私の音楽の始まりはそこなんです。ブラスバンドによくある不協和音とかが好き。

オガワマユ(以下、オガワ) : (不協和音を)当ててくるよね。

サトウ : 気持ち悪いって思う人もいるんだろうけど、私はそれが気持ちよくて。あとはテクノもロックも好きだし。

──様々なジャンルから吸収して、アウトプットする時には全く違うものが出てくるという。

サトウ : そうだと思いますね。

つるうち : それはすごいわ~。どうなってんのかなって思うんだよね、色んなことが。ルーツとか謎解きができない! 全く謎が解けない人で。

サトウ : 極端だけどエンヤとかも好きですし、家のCDラックの中、ジャンルがぐっちゃぐちゃです! ひとりの人のCD棚じゃないって感じかもしれません。

──ジャンルというよりは音楽そのものが好きで、色んなものを聴きたい欲求があるんでしょうか。

サトウ : そうですね。

つるうち : でもオタクじゃないよね。そこがいいんだと思う。さわやかだよね。

オガワ : こってりしない感じだね。

つるうち : ほんとそうなんだよ! 私、昨日すっごい疲れてて、もう何にも聞きたくない、何にも見たくないって思ったときにサトウトモミの音楽が頭の中で流れてきて。サトウトモミってね、疲れてる時でも聴けるんだよ! そうしたら本人が「私はみんなの心のお掃除役だから」って言ったんです。すごい感動したんだよね。


サトウトモミ / 甘いオレンジ

──不協和音が要所要所で入っていながらもそれでいて軽やかという。

サトウ : 音楽に対してもなんですけど、私あんまりのめり込むことがなくて。私にとってはコンプレックスに思うこともあるけど、でもあんまりのめり込めないからこそ、がっつき感があんまりないというか。フラットですね。

つるうち : そう。エゴがないんですよ。本人自体にもエゴが感じられないの本当に。喋ってても何をしててもどこにいても、本当に誰に対してもフェアに接するし、自分のエゴも出してこない。でも物凄い個人として独立してる、謎の生き物。すごいですよ、この人!

サトウ : 私のずっと変わらないテーマ、「日々を歌う」っていうのがあって、さっきのお掃除役って言ったのもあるけど、たまに戻っておいでっていうコンセプトなんですね。忘れてもいいからふとした時に戻ってきてくれたらいいなっていうスタンス。そうしたら死ぬまで聴いてくれるかなって思って。

つるうち : 自分の音楽が「人の心のお掃除」って自分で言えるって、なんて美しい精神なんだろうって思ったんですよね。

──今回は『サマータイム』『グッドモーニング』『グッドナイト』から成る3部作ですが、自身の中でテーマを意識しながら作ったのでしょうか?

サトウ : アルバム自体はそうですね。曲は元々あったんですけど、グットなんとかっていうタイトルにしたかったんですね。実ははなちゃんから「今回のタイトル何にする? 」って連絡がきたときはまだ何も考えてなくて。で、返信を打ちながら「グッドモーニングとグッドナイトがいいや」ってふと思って。

つるうち : この人、迷いもないしさぼってもないし力んでない。理想的な生き物! 締め切りも早いんですよ! 羨ましい、本当に。

オガワ : 本当に尊敬する!

つるうち : サトウトモミはずっとわかんないんですよ。なんだかわからない魅力がずっとあるの。

──その解明できない部分がまた惹かれるんでしょうね。

つるうち : 本当にやばいですよ。どんどん好きになりますよ、サトウトモミは。もうね、結婚したら絶対離婚できないと思う(笑)。1回ハマったらこの人以外考えられない、みたいなタイプの女性なので。

オガワ : すごいキャッチ・コピー! (笑)

──こっちは別に離れてくれてもいいんだけどねっていうスタンスがまた抜け出せなくなりそうですよね。

つるうち : そうそうそう! 執着心がないから余計に、「絶対やだ! 一緒にいたい! 離れないで! 」みたいな気持ちになる気がする。危ない女ですよ…!

サトウ : あははははは(笑)。

つるうち : 無意識にやってるから危ないんだよな~(笑)。本当にこの人は!

今回は、音楽になりたいじゃなくて、「音楽になりたかった」にしたんですね。自分になっちゃった、みたいな

オガワマユ

──一方オガワマユさんは「圧倒的孤独」っていうキャッチ・コピーをはなさんがつけられましたよね。

オガワ : そっか! って自分でも思って。

──腑に落ちた感じですか?

オガワ : そうですね。あれはすごく腑に落ちて。前に尊敬しているシンガー・ソングライターの先輩に「シンガー・ソングライターは孤独を楽しむものだよ」っていう風に言われて、そのとき言われたことがすごく心に残っていたんですけど、その言葉が何年かして返ってきたので、またそこに立ってるんだなっていう気持ちになってます。

──改めてはなさんに言われてはっとしたというか。

オガワ : そうですね。思い出して。

──ただの孤独なんじゃなくて「圧倒的」なんだっていうところが印象的なフレーズですね。はなさんがオガワマユさんの中に圧倒的な孤独を感じたのはどの瞬間だったんですか?

つるうち : もう、最初に音楽を聴いた時から思ってましたね。ひえー! こんなやついるの? ! って。程なくして対バンしたよね、私たち。いつだったかな。

オガワ : 忘れもしないよ! 2012年くらいだった。北参道のストロボでそこが初対面だった。私も共通の知人がいたので名前は知ってて。会場入ったらはなちゃんがすごい笑顔で駆けてきて「目を見て気が狂ってるって分かる!」って、言われたんですよ(笑)。

つるうち : あはははは(笑)。失礼なやつだなー!

オガワ : それがおもしろくって! 愛を込めての言葉だってこともわかったので、私も「いやお前に言われたくない!」って愛をこめて思ったという、初対面(笑)。

──衝撃的な出会いですね。

オガワ : うん、だから今レーベルで一緒にやるのはおもしろいなと思って。

つるうち : いざ誘ったら圧倒的孤独だから「1回考えさせて」とか言うと思ったら「全然やる~」って感じであっさり来てくれて、すげー嬉しかったんですよね。

オガワ : そうだね、なんかさらりと。特にリリースのことも考えてなかったんですけど、せっかく尊敬する音楽家に声かけてもらったから「よし、やるか」と思って。

──〈花とポップス〉のメンバーを見て、尊敬と同時にちょっと焦った部分もあったという思いをブログに書かれていていたのが印象的だったのですが。

オガワ : 自分は良くも悪くもマイペースなところがあって。今まではアルバムを作ろうってなったらじっくり納得するまで作って流通させるっていう、全部自分のペースでやってきて。今回〈花とポップス〉の(3か月連続10タイトルリリースという)流れの中に入れてもらって、みんな頑張って、いい作品を作りたい、広めたいって思ってる姿を見て、自分のペース以上に頑張っていくときなのかなっていう気持ちになりました。

──〈花とポップス〉のそれぞれの活動を見て、鼓舞された部分があったのですね。

オガワ : せっかくみんなで頑張ろうっていうときだから、自分も一員として頑張らなきゃなって。

つるうち : …この人がですよ、そんなこと言ってくれるようになったんですよ! 夢みたいですよ、もう。全く人に興味がなかった人なんですよ。全ての世界から切り離されたところで1人でぽーんと立って生きてるみたいな、なんて強烈な人だろうって。ずっと私と真逆だと思ったから、今回一緒に出しちゃおうって思ったんですけど。サトウトモミさんがニュートラルで透明度が高いとしたら、ここ(つるうちはなとオガワマユ)は、月と太陽とか、青と赤とか、その位エネルギーの方向が真逆で。私は人の目が気になって人のことずーっと考えて、小心者が行き過ぎて今みたいな音楽のスタイルになってるから、こんなにも音楽と自分っていう独立した世界の中で、人がなんと言おうが一切関係なく、純潔に音楽をやることができる人っているんだ! って思って。めっちゃ尊敬してて。

オガワ : そうですね、あまり人の意見で… というよりは自分のやりたいことはずっとありました。

つるうち : 月の女神みたいなんですよ! 本当に!

──本当におふたりは、対になる月と太陽のような関係ですよね。

つるうち : 私も太陽ってよく言われるんですけど、暑苦しいし(笑)。でも月って、降り立ったら大変じゃないですか。音のない世界でしょ。こんなに音が鳴ってるのにまるで音のない、静寂の中にある音みたいなの、マユの音楽って。

サトウ : それすごいわかる!

つるうち : でしょ? 音があるのに音がない、みたいな世界観。

オガワ : 今回ね、はなちゃんと真逆の感じにしようってすごく意識して。絶対はなちゃんはカラフルなジャケットだろうから自分は黒にしようと…(笑)。そういう風にはなちゃんが思ってることを、せっかくの機会だから自分の汲み取れる部分は汲み取る、全部じゃなくてもそういう部分もあっていいかなって。

つるうち : 見事にアー写も真逆だったもんね。

オガワ : そうだね。はなちゃんが今回、「我を排除していったら結局自分になった」っていうことを言ってたけど、自分も結構そういうことになったなって思ってたから、自分のアルバムもはなちゃんと真逆にしてみようとか、今回なりのことを考えてやったけど結局戻ってきちゃったなって思うところもあって、通じることが何個もあるのかなって思いました。

──今回、アルバムタイトルが『I am I』ですね。

オガワ : 『I am I』はタイトル付けた時に、なにを収録するかも、なんにも決まってなかったんですよ。でも結局どういう作品にたどり着いても自分の作品だし、自分が責任を負うもので、自分の音楽だから『I am I』でいいやっていう感じでしたね。

──プロフィールに“音楽になりたかった”っていうことが書いてあって。これは自我を排除したいってことなのかなと思ったんですけど。

オガワ : そうですね。自分としてはそれがセカンド・アルバムから続いていることではあるんですけど、その時のキャッチ・フレーズを「I am Music」にしたんですね。今回は、音楽になりたいじゃなくて、「音楽になりたかった」にしたんですね。自分になっちゃった、みたいな。

つるうち : 「I am Music」から「I am I」になっちゃったんだ!

オガワ : っていうのを自分の小さい物語みたいに設定して、人間としての音楽というか。セカンド作ってた時から悩んでいたこともあって、人生も音楽もいろいろあって〈花とポップス〉にたどり着いて。音楽にはなりたかったけど、いまここまでたどり着いた人間が奏でる音楽はこれだなって感じで、今回は作りました。


オガワマユ / 定点観測

──心境の変化がアルバム・タイトルにも出てきているということですよね。

つるうち : 完全に殻破ったアルバムだよね。オガワマユはこうじゃないといけないっていうのを本人が「いや、そんなことなくない? 結構なにやっても私じゃない? 」みたいな感じでぶん投げてるよね。''

オガワ : そうだね、ある意味ぶん投げた。

つるうち : 全然止まんねーなこの人って思った。

オガワ : そういう気持ちは捨てたくないなっていう気持ちは随所に込めたから。

サトウ : そういうのないんだよね、私…。

つるうち : だから! だからいいんだよ!

サトウ : そうやってしゃべるのがすごい尊敬するんです! 私、ないもん! 無!

オガワ : (笑)。

つるうち : あはははは(笑)。トモミちゃん、何度も言うけど、そこをめっちゃ私は愛してるの! (笑)その「無」を! だからこの3人おもしろいと思ったの!

サトウ : ……みんなすごいね!

一同 : (笑)

つるうち : そうだよ! みんなすごいよ!

自分というたった1人の人間が生きている間に、ポンプみたいに愛情を注いで、その人に血が通ってほかの人に返す

つるうちはな

──11月組おもしろいですね。そんな中、はなさんはど直球な『LOVE』っていう。

つるうち : あらゆる言葉の中で「LOVE」以外の言葉がないと思って。私が選べる言葉はこれしかないので、これに沿ったアルバムにしようって思って、あとから曲を寄せてった感じですね。

──LOVEっていう軸があって、そこに曲が紐づく形ですね。

つるうち : そうですね。本当にラヴ・ソングだけにするっていう縛りがあるのって面白いなと思って。私、前回『つるうちはな』っていうアルバム出したんですよ。これが私ですっていう1枚なんですけど、もっと自分じゃないものが作りたいと思って。私の話じゃなくて誰かの話になれる、そういうアルバムにしようって思った後に『LOVE』っていうタイトルが決まって、曲をはめていったんですけど、そういうコンセプトで選んだので本当に見事に1曲目から10曲目まで通して聴くと、恋が始まって、盛り上がって、こじれて、解決して、結婚して、結婚してからもいろんな問題があって、でも結局人間は一人ですよ、っていう人間の恋愛の一生を一枚に収めたみたいな作品になったんです、偶然。「"恋”が"愛”に変わるまでのものがたり」っていうキャッチ・コピーもあとからつけて。

──はなさんがSNSで発言していた、自我を究極的に排除した先に、一番つるうちはならしい一枚ができたっていうのは、まさに真理ですね。

つるうち : 真理ですよね。私がこの33年間生きてきて、限りなく自分の感情とか自分の問題がどうでもよくなっていて、30過ぎた時私は十分人から幸せを与えてもらった、こっから先の人生は、人に返すことだけでいいって思ったんです。自分が世界に還元していくっていうことをやっていこうと。だから『LOVE』っていうアルバム自体も誰かにプレゼントするような気持ちで作ったし、そうやって人のことをずーっと考えて作ってきたんですけど、自分の感情を入れずに作ったのに今までで1番”つるうちはな”だったっていうのはきっと、その奉仕の精神に対して、迷いがなくなったから。それが私っていうものなんですよ、どうも。昔は自分のことで悩んでいたし、辛かったからそっちに気を取られちゃって「私だって、私だって…」ってずっと思ってたんですけど、今は限りなくそれがなくなってきていて。本当に世界に何かをしたい、まだまだ愛したりないっていう気持ちしかなくって。愛するためには私がもっと丈夫になりたい強くなりたい、もっと元気になりたいもっと賢くなりたいって思う。だからまず「愛したい」っていうのがベーシックであって、自分っていうものが形成されていくのが”つるうちはな”なんです。

──『LOVE』というアルバム自体、今の“つるうちはな”そのものだなと思います。お2人ははなさんと接していて、愛することへの貪欲さを感じることは?

オガワ : そうですね。さっきも私と真逆って言ったんですけど、人にすごく興味がある人だから、人のことをずっと考えて、考えて過ぎてて今ここにいる。

つるうち : 結局それしかできないの。

オガワ : この人はいっつも、何があっても人のことを考えている人だって思って、すごい尊敬してる。

サトウ : 人のことを考えてるけど、自分のこともちゃんとおざなりにしてないところがすごいなって思って。自分が満たされた状態でちゃんと世の中に還元してるっていうのが分かるから、はなちゃん自体は決して疲弊していないのがすごいなって思う。

つるうち : よかった、そう言ってもらえて!

オガワ :こういう人がいるから私みたいなぽやーんって生きてる人も、接点を持ってもらえるからありがたいよね。

──この花とポップス鼎談企画の中でも、はなさんを知ったきっかけに「あいゆうえにい」を挙げる方もいて。アルバムのラスト・ナンバーである「あいゆうえにい」ですが、恋から愛に変わる、1番最後の愛の濃い部分に相当しますね。


つるうちはな / あいゆうえにい

つるうち : あれ最初組んだ時は1曲目だったの。『LOVE』の曲をどんどん集めていった時、「一緒にいようよ」を最後にしようとしてたんですよ、わかりやすいじゃんと思って。でもなんか気に入らないな、なんだろうって思って、あれ、もしかして「あいゆうえにい」1番最後じゃね? って持って来たら「これだ! これ、つるうちはな! 」って思って。恋のかわいい感じ、細かい心を描いて、「一緒にいようよ」で全ての人の弱さも受け止めますよって言ったのに、最後に(「あいゆうえにい」で)「あんたが不幸でもいい」って突き放すっていう。あの曲、人によっては突き放してるように聞こえるみたいなんですよ。でもあれをごまかしたらつるうちはなじゃないなって思って。絶対に「あいゆうえにい」が私の中で愛情の真理だし、本当にワールド・ワイドに、全世界共通してもいいんじゃないかって思う位、個人の人生の恋愛っていうレベルじゃない。ここさえ守っていれば、ここさえみんなが個人でできていれば、戦争ないんじゃないかなって本当に思ってるっていう、私の1番の世界に対してのジレンマの叫びですよね。

サトウ : 最後の「これでいいのだ」ってあるじゃん、あれで全部救われるよね。

つるうち : そう! 世界へのラブレター。世界のどうしても変えられない、どうしても変わらないたくさんの悲しいことや、人間の醜いこととかを考えて、自我が芽生えた幼少期から何度も絶望したんですよね。今でも何度も絶望するし。そういう自分も、そういう(思いを抱えている)人も、全部まとめて光の塊みたいなものですくい上げて、「こっちいくぞー! 」って出来ないかなって。全員で同じ場所を目指すなんてそれこそ宗教みたいだし、目指す必要もないんですけど、とりあえず行きたい人だけでも次の世界に連れて行こうと思って。足の引っ張り合いとか比較論とかぐじゃぐじゃしたところじゃなくって、もっともっと純度が高くて、でも依存しあってない、私が思う世界があるんですけど。自分の身内ではできてますけどね。

──まさに〈花とポップス〉ですね。

つるうち : だからめっちゃ楽しいです、本当に。

──幸せになろうとしない人はどうでもいいから、幸せになろうとしている人だけでも手を引くという。

つるうち : 昔は幸せになろうとしない人まで面倒をみようとしたからきつかったんですけど、それはもうやめたんです。巻き込まれて何度も死にかけたので。自分の意志で幸せになりたいって思う人には、私ができることはやっていきたいって思う。

オガワ : 循環するよね、エネルギーって。

つるうち : そう、循環したいの。循環のパイプを太くしたいの。自分というたった1人の人間が生きている間に、ポンプみたいに愛情を注いで、その人に血が通ってほかの人に返す、みたいなことをどれくらいの人にできるかって毎日思ってます。

──その取り組みを〈花とポップス〉でも体現しようとしているんですね。

つるうち : うん、それもすごくある。私ひとりじゃなくなったから、幸せにできる人の数も変わったし。だから、とにかく最初のベーシックなところだけを忘れなければアカンことにはならないんじゃないかなって思ってるんですけどね。

──依存しない自立した個々が集まっている〈花とポップス〉だからこそできることだと思います。

つるうち : まさにそうですね。私が「あいゆうえにい」歌った時にこんな世界を作れたらいい、こんな世界があったらいいっていう、小さい庭みたいなものが〈花とポップス〉なんです。そういう世界が〈花とポップス〉では体現できている。しかも全然宗教っぽくないし、みんなそれぞれわがままだし、みんな私のいう事なんか聞かないし(笑)、勝手なことばっか言うし、すごい独立してるんですよ。でもお互いのことを尊重できてる。結婚してからも家族ともそういう世界を作れたんですけど。今、私の周りでそういう世界がちょっとづつ増えてるんですよね。だからこれを以てして、これからみんなと広い世界に出ていこうって思ってます。

PROFILE

花とポップス

〈花とポップス〉は、音楽家・つるうちはなが主催する"タフな乙女のアパートメント"。気の合う女の子たちと共に、音楽・アクセサリー・イラスト・写真・コラム・料理レシピなど、あらゆる表現で、楽しく世界とコミットしてゆきます。

>>〈花とポップス〉 Official HP




つるうちはな

シンガーソングライターとして15歳からライブ活動を開始。

唯一無二のライヴ・パフォーマンス、一度聴いたら忘れられないポップなメロディー、光と闇のど真ん中をズバッと貫くラブ100%な歌詞を武器に、普通の女子からパンクスまで多種多様なファン層に支持されている。

近年は自身の活動に加え、楽曲提供(Hauptharmonie、あヴぁんだんど、マシュマロ3D etc)・トータル・プロデュース(Chaki、あーた)・鍵盤サポート(シュノーケル、瞳みのる(ザ・タイガース))・CM歌唱(丸永製菓「白くま」、京都銀行、etc)など、幅広い音楽シーンにて活動中。

2016年にレーベル「花とポップス」を立ちあげる。

>>つるうちはな Official HP




オガワマユ

歌う、ピアノを弾く、曲を書く、音楽をする。唯一無二の世界観、揺るぎない音楽性の高さは着実に多くの支持を集める。

2015年、2ndフル・アルバム『day break day』を〈ストロボレコード〉より全国リリース。完全セルフ・プロデュースによる意欲作をひっさげ、タワーレコード、湘南T-SITE、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIとインストアライヴ、各地へのツアー・ライヴを行い、リリース・ツアー・ファイナルとなるバンドセット・ワンマンライヴを渋谷WWWにて開催、大成功を収める。

2016年6月、2曲入りEP『人になって出来ること』をライヴ会場限定で発売、リリース・ワンマンライブを大阪、東京にて開催。精力的にその魅力を伝えてゆく。

2016年11月、レーベル〈花とポップス〉より、3rdフル・アルバムをリリース。

>>オガワマユ Official HP




サトウトモミ

2010年、熊本から東京へ移住。自身で作り上げた打込みをiPodで流しながら、ベースを弾きつつ歌うというスタイルでライヴ活動中。ジャンルはPOPからPUNKまで多岐に渡る。その他、DTMマガジンによるインタヴュー記事の掲載、同雑誌付録DVDへの楽曲提供、他アーティストへの楽曲提供・リミックス、CM歌唱等、活動の場を広げている。2012年には佐久間正英氏と出会い、交流を深めた。また、現在、SNSのフォロワーの方よりお題を頂いて「ほぼ1日1曲作る」という企画を実施中。

>>サトウトモミ Official HP


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連載

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by JJ
D.A.N.の新譜放談【特別番外編】──マウント・キンビー新作を聴く!
・2017年09月15日・D.A.N.の新譜放談【特別番外編】──マウント・キンビー新作を聴く! ということで、ひさびさ登場「D.A.N.の新譜放談」、今回は少々趣向を変えまして「特別番外編」と題し、マウント・キンビー新作『Love What Survives』にフォーカスしたいと思います。こちらは4年ぶりにリリースされた新作。この新作を提げて10月の頭には、D.A.N.も出演の朝霧JAM、そして東京、大阪での単独来日公演(まだ間に合う!)も控えている彼ら。音楽性に、彼らに大きな影響をうけたというD.A.N.の3人に迫ってもらいました。D.A.N.といえば、年末に向けたワンマン・ツアーも。こちらいまや完売必至。一般発売は9月23日(土)となりますので、お忘れなく (詳しくは記事後半の告知にて)! それではレッツラ行って見ましょう! 取材 : 河村祐介 Mount Kimbie / Love What Survives(24bit/44.1kHz)'【Track List】01. Four Years and One Day02. Blue Train Lines (feat. King Krule)03. Audition04. M
by 河村 祐介
ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第8回
[REVIEW]・2017年09月11日・ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第8回 8月も終わり、夏もじわじわと過ぎ去りつつある今日この頃ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか? 先月は「夏の妄想を、湿気で腐らせない2枚と夏休みの課題図書」ということで、北千住を根城に活動するマイク集団・VLUTENT ALSTONESのクルーとして初となる作品『2017』と一十三十一の約2年ぶりとなるアルバム『ECSTASY』、そして新しく創刊されたヒップホップ専門誌「FRESTA(フリスタ)」を紹介いたしました。今月は先日リリースが発表されたばかりのあのアルバムをリリース前に一早くレヴュー掲載! オトトイでも配信予定なので記事を読んで気になった方はそちらもぜひチェックお願いします! 第8回 GRADIS NICE & YOUNG MAS 『L.O.C -Talkin About Money- 』 今月はリリースが楽しみで仕方ない1枚を先走って紹介します。 GRADIS NICE & YOUNG MASによる『L.O.C -Talkin About Money- 』。全編GradiceNiceの曲にFebbのラップで
by 斎井 直史
ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第7回
[REVIEW]・2017年08月10日・ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第7回 東京は亜熱帯になってしまったんでしょうか? 嫌な湿気と暑さですっかりバテてきてる感じですが、まだまだ暑さは続きそうです。ですが今月も「パンチライン・オブ・ザ・マンス」は元気にいきますよ! 先月は「気持ちのいい夏の始まりのイメトレに適した3枚」ということでAlfred Beach SandalとSTUTSによる共作ミニ・アルバムと神奈川を拠点とするヒップホップ・グループ・CBSの初CD作品、そして話題のフィメール・ラップ・デュオ・chelmicoのメンバーである鈴木真海子のソロ作をピックアップしました。気になる今月は音源に加えて、雑誌も1冊紹介してくれるみたいですよ! Don't miss it! 第7回 夏の妄想を、湿気で腐らせない2枚と夏休みの課題図書 8月に入っても梅雨みたいな天気が続き…なんて書いていたことが懐かしくなる事を祈ってます。先月膨らませた夏の妄想を、湿気で腐らせない2枚と夏休みの課題図書を1冊セレクトしました! まず、1枚目。VLUTENT ALSTONES『2017』。Playboi Cart
by 斎井 直史
HIP HOPライター斎井直史による定期連載──「パンチ・ライン of The Month」 第4回
[REVIEW]・2017年05月11日・ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第4回 桜咲く4月もあっという間過ぎ去り、早くも5月。夏に向かってじわじわと気温も上がってきている今日この頃ですが、今月もHIP HOPライター・斎井直史による定期連載「パンチ・ライン of The Month」いきますよ〜! 先月は『So Sophisticated』をリリースしたFla$hBackS、DOGGIESのFebbを迎えての本人解説によるパンチ・ライン特集ですが、今月は名古屋を中心に活躍するラッパー、SOCKSがリリースしたアルバム『JAPANESE THAN PARADISE』より「KUTABARE feat.般若」をピックアップ! 残念ながら今作はOTOTOYでの扱いは無いのですが、ページの下の方に名古屋産・ヒップホップをいくつかチョイスしたのでコラムと共にそちらも是非。では今月もいきましょ〜!! 第4回 SOCKS 「KUTABARE feat.般若」 平日は忙しくてもニュースを観るのに、連休中は時間があってもニュースはそんな観ない。これって自分だけですかね。とはいえGW中にニュースを観なくとも、隣国
by 斎井 直史
*ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第6回
[REVIEW]・2017年07月10日・ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第6回 暑い! 暑い! 暑い! 最近の東京はジメジメと暑く、いよいよ夏本番がすぐそこに来てるという感じですが、いかかがお過ごしでしょうか? この斎井直史による定期連載「パンチ・ライン of The Month」も6回目ということで掲載から半年! これからも細く長く続けていければと思っております! さて、先月は「#超WAVYでごめんね」というキラー・フレーズが話題を呼んでるJP THE WAVY(例の楽曲、SALUもリミックスしてましたね)と、先月待望の初来日を果たしたDC出身のラッパーGoldlinkを取り上げましたが、今月はすでにやってきているうだるような暑さも忘れられるような気持ちいいアルバム3枚をピックアップしてるみたいですよ!(2ヶ月ぶり、今月はOTOTOYでも配信があるぞ!) 第6回 気持ちのいい夏の始まりのイメトレに適した3枚 ちょっと買い物に外を出た瞬間、ワクワクするような夏の空を不意に見つけて胸が高ま…りたい。 海へ向かう車内で曲を流し、「これ最高だよなぁ〜」なんて友達に言わ…せたい。 そんな気持ちのいい夏
by 斎井 直史