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2014/03/12 18:00

 

音楽とマンガを巡る視座もいろいろ——『音楽マンガガイドブック』

 

松永良平監修『音楽マンガガイドブック 音楽マンガを聴き尽くせ』(DU BOOKS)

古今東西、音楽を扱ったマンガを集めたガイドブック『音楽マンガガイドブック 音楽マンガを聴き尽くせ』がこのたび発売される。

その名の通り、音楽を扱ったマンガを360タイトル掲載。1950年代からはじまって各デケイドに区切って紹介。日本マンガのゴッドファーザー、手塚治虫の作品から、赤塚不二夫、『マカロニほうれん荘』や『進めパイレーツ』といった一世を風靡したギャグマンガ、大島弓子などの数多ある少女マンガ、そして1990年代にはサブ・カルチャーと深く結びついた、岡崎京子、中尊寺ゆつこ、よしもとよしとも、そして2000年代以降、バンドをある種のテーマに青春を描くことで映画やアニメなどにまで広がった『BECK』、『NANA』、『のだめカンタービレ』、『デトロイト・メタル・シティ』、『ソラニン』、『けいおん』、さらには『モテキ』、そしてはてはジャイアンの歌唱に言及して『ドラえもん』や殿馬のピアノで『ドカベン』まで……。さまざまなアプローチでマンガと音楽に言及。

また細野晴臣や坂本慎太郎、大森靖子などのマンガ好きのアーティストたちのインタヴューも掲載です。

全体を読むとなぜかマンガ批評のはずが、マンガ家の視座を通した音楽批評を紹介するかのような。そんな本になっております。
(河村)

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