オトトイ新連載!! MOROHAが新たなフィールドで動き出す

2010年2月、MOROHAは2年近く出続けたクラブ・イベントへの出演を止めました。理由はいくつかありましたが、大きな理由の1つにライヴ時間の短さがありました。クラブで自分達がもらえるライヴ時間は10分から15分、短い時は8分でした。これは決して珍しい事ではなく、たいていのHIP HOPイベントでは1組の出演者に対して、持ち時間は10分程度、長くても20分というのが現状です。たった10分そこらの持ち時間では誰に対しても「ライヴを見に来て」とは言えず、「イベントに遊びに来て」としか言えない自分に、ずっと苛立ちを感じていました。俺達はイベントのお客さんではなく、MOROHAのお客さんと早く出会いたい。「その為には今のままではいけない。」と感じ、新たなステージを探す事を決めました。

photo by 佛坂和之

それから、SSWS(注1)という大会で新宿MARZというライヴ・ハウスのスタッフの方と出会い、それをきっかけにライヴ・ハウスでの活動が主になりました。当初は驚きの連続です。しっかりと時間をとったリハーサル、照明さんPAさんとの綿密な打ち合わせ、パーティーの中のショーケースではなく、MOROHAのライヴを見に来るお客さんからのプレッシャー、そのプレッシャーと戦い続けてきたバンドマンの姿とその音、何よりも30分という時間を当たり前のようにもらえる事に驚きました。持ち時間が長くなった事で、自分達の意識も次第に変わっていきました。お客さんは自分達のライヴに対しお金を払ってくれている、という感覚がより強くなり責任感とやり甲斐を感じ、音楽に向き合う時間も増えていきました。その結果、自分達を取り巻く環境は少しずつ変わり、CDのリリースが出来たり、MOROHAのファンだと言ってくれる人が少しずつ現れたり、さらにはこうしてOTOTOYに記事にして頂けるようになりました。

さて前置きが長くなりました。自分が一体何を言いたいのかと言いますと...
「ラッパーにもっと長いことライヴさせろよ!!」

って事です。大きな音楽フェスでバンドに比べラッパーの名前が少ない事や、HIP HOPアーティストのワンマン・ライヴが年間数える程しかない理由の1つに、ラッパーのライヴ時間の短さがあると自分は思います。DJ TIMEがあってお酒があって、パーティーを盛り上げる為のショーケースがある、という文化を否定する気はないけれども、パーティーという要素を度外視してラッパーがLIVEだけで勝負するイベントがあっても良いじゃないか! そんな想いで新宿MARZという「ライヴ・ハウス」で「HIP HOP」のイベントをやりたいと思います。そんな想いで出演者の皆様に40分間というライヴ時間をお願いしました。メンツは自分が「好き」という基準でなく、「ヤバイ」と思う基準で声をかけさせていただきました。さらにHIP HOPリスナーの頭にロックの爆弾を落とすべく、1組のロック・バンドの出演も決まっています。MOROHAも勿論出演します。このイベントは自分達にとって、1度背にしたHIP HOPシーン、HIP HOPリスナーに対しての挑戦でもあります。だからHIP HOPリスナーの皆さんにお願いです。

photo by 佛坂和之

俺達が全力で売る喧嘩、どうか買って下さい。その日1番のライヴと、皆さんの鳥肌を約束します。

そして最後にこれを読んでいる同業者の方々、俺達に喧嘩売りませんか? 応募枠を用意してあります。周りがなんと言おうが俺のラップはヤバイと思っている方、下記メール・アドレスまで音源、またはMySpace、YouTubeのURLを添付して送って下さい。持ち時間はもちろん40分です。固い拳をお待ちしています。(Text by アフロ(MOROHA))

(注1) : 詩人、ラッパーが集う言葉の大会。

3月25日@新宿MARZで事件が起こる

『40分』
3月25日@ 新宿MARZ
エントランス : 2000円(1D付き)
OPEN : 24:00
CLOSE : 5:00

挑戦者募集!!!

件名に「『40分』応募枠希望」、本文に氏名/住所/電話番号/アピール資料をご記入、添付の上、info(at)ototoy.jp までメールをお送りください。
応募締め切り : 2月末
当選者の方には、追ってメール、電話にてご連絡します。
※あらかじめinfo(at)ototoy.jp からのメールを受信できるよう設定ください。

第1弾アーティスト決定!!

HIP HOP LIVE1 : DINARY DELTA FORCE
真っ黒いCLASSICが塗りつぶす!! 現場で叩き上げてきた圧倒的なSKILLと確実なPROPSが、いくつかの音源やLIVEを通じて全国の熱心なHEADZたちに飛火し、単独音源のリリースを待ち望まれていた。そして神奈川は藤沢=MOSS VILLAGEが誇る最重要BLAQLIST、DINARY DELTA FORCEが2010年に遂に1st ALBUM『SOUNDTRACK TO THE BED TOWN』をリリース。決して流行に流される事無く、決して時代遅れではない。その独特のドス黒サウンドがHEADZの鼓膜をブチ破ること確実!

DINARY DELTA FORCEの特集はこちら

ROCK LIVE : the mornings
ポスト・ハードコア〜パンクを基調に、あらゆる要素をゴチャ混ぜにしたキャッチーなサウンドと、エネルギーに溢れたライヴで注目を集めている4人組。旧い価値観を壊すとか、そうした目的意識すらぶっ飛ばして、ただただ叫び楽器をかき鳴らす。ネット環境が時代感覚をフラットにしてしまった現在こそ、彼らのような原始的な叫びが音楽の未来を切り開いていくに違いない。2011年の渾沌を切り裂く音を聞き逃すな!

the morningsの特集はこちら

MOROHA PROFILE

2008年に結成されたMCのアフロとGtのUKからなる2人組。結成当初は、渋谷Familyや池袋bedなどでクラブ・イベントをメインにライヴを行うが、ビートの無い編成ゆえに出演者やオーディエンスから冷ややかな視線を浴びることも多々あった。こうした現場を通して屈強な精神力を培う。言葉から汗が滲み出る程に熱量を持ったラップ、そして、ギター1本だからこそ際立つUKの繊細かつ獰猛なリフ。個々の持ち味を最大限に生かす為、この MC+Gtという最小編成にこだわる。抽象的な表現を一切使わず、思いの丈を臆面もなく言い切るそのスタイルとリリックは賛否両論を巻き起こしている。鬼気迫るLIVEはあなたにとって毒か薬か!? 雪国信州信濃から冷えた拳骨振り回す。

MOROHAの特集はこちら
MOROHA ROSE HP

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連載

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D.A.N.の新譜放談【特別番外編】──マウント・キンビー新作を聴く!
・2017年09月15日・D.A.N.の新譜放談【特別番外編】──マウント・キンビー新作を聴く! ということで、ひさびさ登場「D.A.N.の新譜放談」、今回は少々趣向を変えまして「特別番外編」と題し、マウント・キンビー新作『Love What Survives』にフォーカスしたいと思います。こちらは4年ぶりにリリースされた新作。この新作を提げて10月の頭には、D.A.N.も出演の朝霧JAM、そして東京、大阪での単独来日公演(まだ間に合う!)も控えている彼ら。音楽性に、彼らに大きな影響をうけたというD.A.N.の3人に迫ってもらいました。D.A.N.といえば、年末に向けたワンマン・ツアーも。こちらいまや完売必至。一般発売は9月23日(土)となりますので、お忘れなく (詳しくは記事後半の告知にて)! それではレッツラ行って見ましょう! 取材 : 河村祐介 Mount Kimbie / Love What Survives(24bit/44.1kHz)'【Track List】01. Four Years and One Day02. Blue Train Lines (feat. King Krule)03. Audition04. M
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ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第8回
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ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第7回
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by 斎井 直史
HIP HOPライター斎井直史による定期連載──「パンチ・ライン of The Month」 第4回
[REVIEW]・2017年05月11日・ヒップホップ・ライター斎井直史による定期連載──「パンチライン・オブ・ザ・マンス」 第4回 桜咲く4月もあっという間過ぎ去り、早くも5月。夏に向かってじわじわと気温も上がってきている今日この頃ですが、今月もHIP HOPライター・斎井直史による定期連載「パンチ・ライン of The Month」いきますよ〜! 先月は『So Sophisticated』をリリースしたFla$hBackS、DOGGIESのFebbを迎えての本人解説によるパンチ・ライン特集ですが、今月は名古屋を中心に活躍するラッパー、SOCKSがリリースしたアルバム『JAPANESE THAN PARADISE』より「KUTABARE feat.般若」をピックアップ! 残念ながら今作はOTOTOYでの扱いは無いのですが、ページの下の方に名古屋産・ヒップホップをいくつかチョイスしたのでコラムと共にそちらも是非。では今月もいきましょ〜!! 第4回 SOCKS 「KUTABARE feat.般若」 平日は忙しくてもニュースを観るのに、連休中は時間があってもニュースはそんな観ない。これって自分だけですかね。とはいえGW中にニュースを観なくとも、隣国
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by 斎井 直史
筆者について
和田 隆嗣 (Wakf)

DJとかやってます。

和田隆嗣です。ototoyを盛り上げながら、音楽を楽しんで行きます!!

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