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PARADES / Foreign Tapes
ザ・アルバム・リーフからカニエ・ウェストまでもを虜に! 最先端レーベルの一つ、Modularの期待の新進気鋭アーティスト、Jonathan Bouletが参加する、オーストラリアの4人組。20代前半の若武者たちによる、2000年以降の世界を席巻したインディー・ロックを独自の色で吐き出したサウンドは、ロック界の次の10年間を暗示させるかのような、静かな輝きに満ちている。満を持して、日本上陸!
美と野望が入り混じるハーモニー
オーストラリアのModularが昨年送り出した驚異の新人Jonathan Boulet率いる4人組、PARADES。2000年代のインディ・ロックを丁寧に咀嚼し、カラフルに再構築してみせる、新進気鋭と呼ぶに相応しいバンドの登場だ。本国オーストラリアでは、既に数多くのフェスにも出演、KLAXONSやPASSION PITのサポートにも抜擢され、注目を集めている。緻密なバンド・アンサンブルと自由なビート・アプローチ、スリリングでありながら耳に馴染むメロディ、美しく高揚感に溢れた混声のハーモニー。深遠な歌声が、天上から降り注ぐ福音に変わっていく。それは、FOALSがセカンド・アルバム『TOTAL LIFE FOREVER』で到達した凛とした歌と変幻自在のバンド・アンサンブルの融合に、JonsiやBROKEN SOCIAL SCENEの祝祭を加えてしまったようだ。
メンバーは全員が20代前半。思春期を2000年代とともに過ごした若者は、2000年代のロックの変遷を鮮やかに吸収、昇華し、ニュー・スタンダードとも言えるスタイルをさらりと披露してみせる。目を見開いてしまうような瑞々しさが、その音に詰まっている。Radioheadの緻密で壮大な実験精神も、Animal Collectiveが切り開いたポップ桃源郷も、Vampire Weekend、Jonsiの祝祭性も、PARADESの音の根底にごく自然に流れている。その音楽性の多彩さに加え、ライヴでは人数も増えるというし、楽曲によって女性ヴォーカル、コーラスも多く採り入れている。楽曲に合わせて4人以外のメンバーが参加することにも寛容なコミュニティ感覚を持ったバンドなのだろうと推測できるし、そういう意味では、BROKEN SOCIAL SCENEやARCADE FIREと同じ流れにいると言えるだろう。
さて、そんなPARADESの中心には、一つの核がある。冒頭に書いたJonathan Bouletその人だ。昨年、21歳にしてModularからアルバムをリリースした彼の音にも是非触れてみてもらいたい。PARADESではドラムを叩き、SNAKE FACEというハードコア・バンドではベースも弾いているというJonathan Bouletの驚異的な才能を感じてもらえるはずだ。
もちろん、PARADESの中心に彼がいると言っても、このバンドがワンマン・バンドでないことは一聴すればすぐに分かる。試しに、冒頭の「Dead Nationale」だけでも聴いてみてほしい。驚異的なプレイヤビリティから叩き出されるバンド・グルーヴは、圧巻の一言だ。このPARADES、Jonathan Bouletという核が、オーストラリアのインディ・シーンにUSインディやカナダで起こっているのと同等のうねりを巻き起こす起爆剤となるのではないだろうか。カラフルな祝祭の音色と躍動するビート。『Foreign Tapes』と言うアルバム・タイトルが暗示する通り、新たな音、新たな感性が詰まったPARADESの一音一音は、これから起こる新たなうねりの記念すべき第一波として記憶されることになるかもしれない。(text by 佐々木健治)
RECOMMEND
Woods / At Echo Lake
Woodsistのオーナーで、Meneguarのメンバーでもあり、Not Not Funから画集もリリースしている才人Jeremy Earlと、Christian Deroeckを中心としたNYのローファイ・インディ・フォーク・ロック/ポップ・バンド。4thアルバム『Songs Of Shame』はPITCHFORKで8.3点を獲得し、年間チャート50位に輝いた。リリースごとに知名度、人気を伸ばし、現在はローファイ・ムーヴメントの中心的バンドとしてシーンを牽引している。美しく極上の幽玄ファルセット・ヴォイスとサイケデリックでフォーキーなサウンドは、前作よりもポップになりながら、ノイジーでよれたギター、シンプルなリズムと美しいメロディーで心を鷲掴みにし、聴く者をWoodsワールドにいざなう。
WHY? / Eskimo Snow
Yoni Wolf/ヨニ・ウルフ率いるUSインディー界でも大人気のバンドWHY? の4枚目となるアルバム。大傑作アルバム、Pitchforkレコメンドにも選出された『Alopecia』と同時期にレコーディングされた作品。ナッシュビルでLambchopのMark Nevers (Silver Jews, Bonnie Prince Billy, Calexico)によりプレミックスされ、『Alopecia』のエンジニアEli Crewsによってミックスが施された、WHY? の作品の中でも極めてサウンドの生暖かさが残った仕上がりとなっている。
MY DISCO / PARADISE+
世界有数の音楽都市であるオーストラリアのメルボルンにて、友人同士であったLiam Andrews(B,VO)、Rohan Rebeiro(DR)、Ben Andrews(G)の三人により結成。ストイックに自らの音楽を追求、構築し続け、BATTLES、DEERHOOFやMOGWAIなどのツアー・サポートもつとめ上げた。本作は、NIRVANAやPIXIESの仕事などで有名な、硬質オルタナティブ・サウンドの雄、スティーヴ・アルビニ・プロデュース。あらゆる楽器において無駄な部分をそぎ落とした、鋭角な都市型サウンド。
PROFILE
Jonathan Boulet : Drums、vocals、percussion、effects
Daniel Cunningham : Guita、vocals、keys、effects
Tim Jenkins : Guitar、vocals
Mark Scarpin : Bass
インディー・ロック大国という名を確実に奪取しつつあるオーストラリアのシドニーにて4人組として結成(ライブでは仲間を入れて8人くらいの大所帯になることもしばしば)。地元を拠点に活動を始めた彼らは、デビュー前からその斬新なサウンドに注目され、ザ・テンパー・トラップやザ・ミドル・イーストを輩出したショーケース・フェス、ビッグ・サウンド09に抜擢されている。(ちなみに、本年は大トリ! ) オーストラリア版フジ・ロックとも言えるスプレンダー・イン・ザ・グラス・フェスや多くの野外フェスにも既に出演し、クラクソンズやパッション・ピットのサポートにも起用され、ライブの定評がぐんぐん上がる中、今年頭に「Past Lives」のシングルをドロップ。見事期待に応えた彼らは、一気に全国区の人気を得るようになり、世界からも注目を集め始めている。デビュー・アルバム『Foreign Tapes』はアートも含め、全てオリジナル。本国では春にリリースされ、満を持して、日本上陸である。
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The Flickers『WAVEMENT』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月12日・
The Flickers INTERVIEW
ロックンロール〜ポストパンク・リヴァイヴァルから、その発展形としてのニュー・レイヴ、さらにはエレクトロ、そしてよりメロディを重視した80年代エレクトロ・ポップへの回帰。そんな2000年代をリアルタイムで経験し、その先で何を鳴らすか? The Flickersというバンドは、そんな音楽的な地平に立っているバンドである。そこで彼らが選んだのは、ガレージ・ロックのテンションで、焦燥と狂騒のダンス・ビートを鳴らすこと。特に、バンドの中心である安島裕輔にとっては、それこそが世界とつながる手段であり、その極端な性格が、そのままバンドの個性となっている。こういうバンドは、強い。昨年末に発表された1stミニ『WONDERGROUND』に続く、2ndミニにして初の全国流通盤『WAVEMENT』で本格的なスタートを切る3人に、これまでの活動と現在地を語ってもらった。
インタビュー&文 : 金子厚武
The Flickers / WAVEMENT「ガレージ・ロック・リヴァイバル×エレクトロ・ポップ」…期待の3ピース・ロック・バンドの2ndミニ・アルバム『WAVEMENT』が完成
きのこ帝国 デビュー・アルバム『渦になる』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月11日・
個人的に、サイケデリックなバンドは大好きなのだが、近年のシューゲイザー・リバイバルと呼ばれるようなバンドでいいと思えるものは少なかった。では、その差が何なのかと考えてみると、それは音に必然性があるかどうかの違いなのだと思う。つまり、スタイルとしてではなく、思想が音になっているかどうか、そこがポイントなのだ。そして、きのこ帝国というバンドは、間違いなく思想が音になっているバンドである。現代の若者のほとんどがどこかに抱えているであろうある種の諦念が感じられる一方で、生きることに対する情念にも近い固執があり、その二つが摩擦を起こすことによって生まれるノイズこそが、きのこ帝国が生み出す音の正体なのだろう。だからこそ、きのこ帝国というバンドはスペシャルであり、こういうバンドこそが、誰かにとってのかけがえのない存在になる資格を持っている。デビュー・アルバム『渦になる』、ぜひ聴いてみてほしい。
インタビュー&文 : 金子厚武
待望のデビュー・アルバムが登場きのこ帝国 / 渦になる'【価格】''単曲200円 / アルバム1200円きのこ帝国が結成されたのは、2007年。同じ大学に通っていた、佐藤(Gt,Vo)、あーちゃ
オワリカラ『Q&A』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月09日・
タカハシヒョウリ INTERVIEW
「まだ成長しているぞ」とは、画家のルノワールが亡くなる直前に言ったことばらしい。いやー、オワリカラも、確実に成長しているぞ。3月にライヴ会場限定販売の「さよなら女王陛下e.p.」を出してはや2カ月、3枚目のアルバム『Q&A』をリリース!『ドアたち』『イギー・ポップと讃美歌』よりもポジティブで、キャッチーで、「うた」と「ダンス」が際立ったアルバムとなっている。前回に続き、ボーカル&ギターのタカハシヒョウリにアルバムのキモ、彼にとっての「うた」とは、こころの奥底などを聞いた。見えてきたのは勇気と男気と器!?
インタビュー&文 : 福アニー
オワリカラ / Q&Aオワリカラのニュー・アルバムが完成! 歌とダンスが前面に押し出され、さらにスケールアップしたバンド・サウンドが展開されている。また共同プロデュースには、東京事変やフジファブリックなどを手掛けたレコーディング・エンジニアの井上うにが参加。より開かれたオワリカラが用意した解答編的マスターピース全11曲。1. GO / 2. ちぎってはなげる / 3. サバビアパンクロックパーティー / 4. さよなら女王陛下 / 5.
Tam Tam『meteorite』
[CLOSEUP]・2012年05月03日・
ダブ、レゲエの歴史的系譜に続く本格派バンド、Tam Tamがデビュー!!
新鋭現る。これこそミュート・ビートを出発点として30年に亘る変遷を辿っていった日本のダブ・バンドにおける最新形態だろう。ジャマイカでルーツを育み、クラブ・ミュージックを通過しながらダブ・ステップなどに派生していったのが現在のダブだとしたら、このTam Tamが鳴らすのはそうした最新のビート・メイカーからの反響をバンド・アンサンブルに加えつつ、オーセンティックなソング・ライティングを基調とさせたサウンド・コラージュであり、その最もポップな形を提示したのが、彼らのファースト・フル・アルバム『meteorite』だ。そう、なによりもこの『meteorite』というタイトルこそ、このバンドがダブ/レゲエの歴史的系譜に続く本格派であることを物語っている。すなわちそれはサイエンス・フィクション。詳しくはぜひ以下の鼎談に最後まで目を通していただきたい。
今回はバンドからフロント・マンの黒田さとみとベースの小林樹音に加え、本作のプロデュースを手がけたHAKASE-SUN(リトルテンポ、ex フィッシュマンズ)をお招きし、『meteorite』の制作
REVIVE JAPAN WITH MUSIC
[CLOSEUP]・2012年05月02日・
2011年3月11日以降、OTOTOYでは『REVIVE JAPAN WITH MUSIC』と題し、音楽やカルチャーに関わるもの達が、原発に対してどのような考えを持ち、どうやって復興を目指しているのかをインタビューで紹介してきた。
そして今回、自身のバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONだけでなく、音楽フェス「NANO-MUGEN FES.」を主催、レーベル&音楽ウェブ・サイト「only in dreams」を運営、そして新聞「FUTURE TIMES」を敢行し、震災後、最も発言が注目されるミュージシャン後藤正文に遂にインタビューをすることができた。
僕自身も、バンドLimited Express (has gone?)や音楽フェス「BOROFESTA」、レーベル「JUNK Lab Records」、そしてwebメディア「OTOTOY」を行っていることもあって、彼は同志であり、彼の活動は、指標であった。特にTheFutureTimesは、2011年夏に創刊準備号、そして冬に創刊号が発行され、切り口が未来のエネルギー施策や未来への生活の提案等、批評や否定だけになっておらず、それこそ本企画『
Drakskip『それでも舵を取る –Steering Through The Storm-』配信開始&メンバー・インタビュー
[CLOSEUP]・2012年05月01日・
京都発インスト・バンドDrakskipの、3rd Albumが登場!北欧の民俗音楽を軸に、独自のアレンジを凝らした伝統曲やオリジナル・ソングを奏でるインストゥルメンタル・バンド、Drakskip(ドレイクスキップ)。この取材の話を受けて彼らのことを調べる中、2011年4月に表参道の路地裏で突如始まったストリート・ライヴのことを思い出していた。と思ったら、まさかの本人たちだった。なぜ1年前に一度見たきりの彼らのことを鮮明に憶えていたかというと、まずは鍵盤とバイオリンが合体したような謎の楽器だったり、12弦のギターだったり、ドラム・セットに見たことのない打楽器がたくさん付いていたりと、とにかく楽器が変わっていたから。また、老若男女問わず多くの人が路上で鳴る音楽に足を止める光景を、それまであまり見たことがなかったから。そして、人が多く忙しない表参道を、異国情緒ある街並みへと瞬く間に変えたから。
そんなDrakskipだが海外での演奏経験はまだなく、来たる7月にスウェーデンで行われる音楽フェス「Eileens Folkfest 2012」への出演が初となる。「ターニング・ポイントになる可能性が高い」と早くも予想す
JUN SKY WALKER(S)『LOST&FOUND』配信開始&インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月28日・
宮田和弥、森純太、寺岡呼人、小林雅之の4人が戻ってきた。そう書くと語弊があるかもしれない。なぜなら彼らは4人とも音楽を続けており、だからこそ今回の完全復活があったのだ。JUN SKY WALKER(S)は1997年に解散し、バンドに一度幕をおろしている。そして、2007年に期間限定の再結成を果たし、今回完全復活を遂げた。その裏には、東日本大震災という大きな天災と、それに伴う東北/北関東のツアーの影響があったという。
4人が集まり、JUN SKY WALKER(S)として各地のリスナーの前で演奏をした2011年。どれだけ自分たちが必要とされているのかを実感し、その役割を引き受けることを彼らは選んだ。そうした覚悟を持って、復活後に初めて作り上げられたオリジナル・アルバム、それが『LOST&FOUND』である。テーマになっているのは、原点回帰とも言えるロック。それは解散を経て、年齢を重ねたことによってしか出来ないロックだった。2012年のJUN SKY WALKER(S)が鳴らすロックについて、宮田和弥と森純太に話を伺った。
インタビュー & 文 : 西澤 裕郎
ジュンスカ完全復活! 待望のオリジナルアルバ
MAYA『Bluesy Maya in Hi-Fi』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月25日・
期待のシンガーMAYA、ついにOTOTOYに現る!
まずは彼女の声に耳を傾けるところから始めてみてはいかがだろうか。詳しくは以下に掲載した本人の発言に譲るとして、このMAYAというアーティスト、ジャズ・シンガーとしての経歴も異色なら、その人となりからも実に濃厚なものを感じさせるのだ。この度リリースされる彼女の新作『Bluesy MAYA in Hi-Fi』もまた、そのタイトルの通りのブルースをテーマにして、彼女の内に秘めたキャラクターのひとつを少しずつ炙り出していくような生々しさを持った作品だ。ジャズという世界にどことなくアカデミックなイメージを抱いている方にこそ、ぜひ彼女のうたに触れていただきたい。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
MAYA / Bluesy Maya in Hi-FiJAZZを基本にジャンル、言語スタイルにとらわれないオリジナリティーあふれる世界観が各方面で高く評価されているヴォーカリスト、MAYAの新作。女性の複雑な内面性をテーマに、ブルージーな曲を主体にノリのよいニューオリンズ・サウンドまでを収録した内容。オーディオ・プロデュースを評論家の林正儀氏が担当。収録は定評のあるランド
Anrietta『Memoraphonica』1曲先行フリー・ダウンロード開始&インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月24日・
Anrietta from Novel Sounds INTERVIEW荘厳なアンサンブルの中にフレッシュな感性を持ち込む新世代がまたひとつ登場した。彼らの名はアンリエッタ。エレクトロニクスも取り入れたアンサンブルによる、シガー・ロスの『Takk…』あたりを思わせる重厚な音作りと、女性ヴォーカルがじっくりと歌い上げていく様は、ヨーロッパ及び日本のポスト・ロックからの素直な反響を感じさせるものだが、それをたとえばアニメなどの視覚的なメディアを意識して鳴らそうとする感覚は、まさに今の世代ならではのものだろうし、実際に彼らのデビュー作『Memoraphonica』は明確な情景描写を備えた作品に仕上がっている。今回はこの気鋭のバンドからリーダーの板谷元気とヴォーカルのkokkoをお招きし、話を聞いてみた。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
>>>「Grassky」のフリー・ダウンロードはこちらから(4/26〜5/2迄)
デビュー・アルバムの発売に先駆けて1曲先行フリー・ダウンロード!Anrietta / Memoraphonica透き通った歌声と幾重にも重なる音ので、美しい光景を浮かび上がらせる楽曲が特徴のAnr
SA.RI.NA『光-HIKARI-』インタビュー
[CLOSEUP]・2012年04月24日・
SA.RI.NA INTERVIEW
母親への想いを綴った「シングルマザー」が、2010年の有線放送でJ-POP年間リクエストの1位を獲得した女性シンガー、SA.RI.NA。自身も一児の母親である彼女は、地元横浜で自然と音楽に目覚め、レゲエをベースにしつつも、R&B、ソウル、ジャズなどを織り交ぜた楽曲で、様々な心の結びつきを歌い続けてきた。新作『光 –HIKARI-』からのリード・トラック「赤い糸 feat.ハジ→」も、すでにレコチョクの「クラブうたチャート」で1位を獲得し、女性を中心とした高い人気を実証している。
とはいえ、着うたや有線などとの接点が少ないリスナーにとって、まだまだ彼女の認知度は十分とは言えないかもしれない。僕自身、彼女のようなタイプのアーティストの取材をするのは初めてで、その内容は非常に新鮮なものだった。印象的だったのは、母親であるためライヴの回数が少なく、アーティスト写真を全面に出すタイプでもない彼女は、だからこそ自分自身に偽りのない音楽を作ることで、リスナーとの絆を作り上げてきたということ。また、取材中に“勉強”という言葉を何度も繰り返し、自身がプロの作家であるという意識が非常に高