2016/04/02 23:58

ロリ声で魅了! ニコ動発の歌い手、"ななひら"のアルバムが待望の配信リリース! OTOTOY先行配信開始

「ニコニコ動画」に端を発する「歌ってみた」というカルチャーのなかで生まれた「歌い手」という存在。そのなかでも萌え系の歌声に多数の中毒者を生んだ人気歌い手「ななひら」が、これまでの自主制作作品8作を配信リリースすることが決定! ななひらのフル・アルバムの他、人気ボカロ P / クリエイターである”かめりあ”をコンポーザーに迎えて制作された作品や、同じく人気歌い手である”ココ”と共同名義で、多彩なコンポーザーやクリエイターに1曲ずつ制作を依頼したシリーズまで多種多様。

OTOTOYでは3回にわけてどこよりも早く配信を開始するとともに、第1弾にはななひらのインタヴューを掲載! 活動のきっかけから現在に至るまでを話してもらった。

さらに配信第2弾では、ななひらから、友好の深いかめりあとココへミニ・インタヴュー。第3弾ではかめりあとココから、ななひらへミニ・インタヴューを敢行し掲載予定。こちらもお楽しみに!

>>第2弾配信&ななひら+ココ+かめりあ相互インタヴュー①<<

>>第3弾配信&ななひら+ココ+かめりあ相互インタヴュー②<<

第1弾! 3作品一斉配信スタート

ココ&ななひら / らぶちゅ!
【Track List】
01. アメリカ語 Supar Lectyaa
02. ふたりのスイーツボックス
03. 狙えイチコロ☆アサルトくっきんぐ!
04. Baby!恋のMAGiC
05. ななひらさんだいすきのうた
06. そんなんじゃダメダメ
07. ブラックキャット
08. 迷子スキル LV99
09. うたのチカラ

【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC

【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 1,050円(税込)
かめりあ feat. ななひら / ばーさす!
【Track List】
01. めいら~だえもん☆だもん
02. びっくりさせたらおこるよ!
03. 雹落
04. NEKO*CHEF
05. Jump Over!生物種 -Hang Over!PHQ remix-
06. Rainbow
07. ばーさす!
08. 全日本お風呂化計画
09. 気づいたら春夏秋冬

【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC

【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 1,050円(税込)
かめりあ feat. ななひら / LOP STEP RABBITS
【Track List】
01. ウサキック!
02. カフェモカしゅがー
03. 君の声は
04. うにゃうにゃ*ぱっぱ
05. そろばん♡De♥ビッグバン

【配信形態】
16bit/44.1kHz(WAV / ALAC / FLAC) / AAC

【価格】
単曲 150円(税込) / アルバム 600円(税込)

他5作品、配信予定日

第2弾配信予定日 : 2016年3月27日(日)
・『らぶちゅ! 2』
・『りぷれい』
・『Colory Starry』

※配信がスタートしました。ご試聴・ご購入はこちらから
第3弾配信予定日 : 2016年4月3日(日)
・『スタートライン』
・『Candy Time』

※配信がスタートしました。ご試聴・ご購入はこちらから

INTERVIEW : ななひら

活動を続ける最大の理由が、自分が歌いたいという想いよりも「自分の好きなクリエイターの作品をもっと見たい。だから一緒にやりたい」と話すななひら。普段ライヴハウスでの活動を中心にしているミュージシャンやバンドが、音楽性の追求や自分のメッセージを届けることを主にしているのを見ている身からすると新鮮であり、純粋な欲求に感じた。「ロリ声」は彼女の武器のひとつであるが、それよりもこの好奇心とクリエイターへのリスペクトが、おもしろい作品を生み出しているのだろう。そんな彼女は、そもそも何故、動画を投稿し、活動をはじめたのか? そのきっかけから話を訊いた。

インタヴュー&文 : 梶山春菜子

おもしろそうだな〜っていう、暇つぶしみたいな感じで始めました

──ななひらさんが歌い始めたきっかけは何ですか?

高校に入ったぐらいに「ニコニコ動画(以下、ニコ動)」や「歌ってみた」というジャンルを知って、こんなのあるんだ〜って。そのころは「組曲(※)」とかが流行ってて、そればっかり聴いてたんです。そのうちにおもしろそうだな、私もやってみようかなって思ったんですよね。ちょうどSkype用のマイクをもらって、「録音できるじゃん!」と思って。

※組曲 : 「組曲『ニコニコ動画』」のこと。ニコ動で人気の高い曲をメドレー形式に編集した曲である。二次創作として多数の「歌ってみた」「演奏してみた」などの動画もあがった。元動画は2016年3月の時点で922万回再生を超えている。

──高校時代のななひらさんはどんな子でした?

暇があればずっとゲームやってました。いまと変わらないですね(笑)。

──変わらないんですか(笑)。そのころはどんな音楽を聴いてましたか?

バンドが多かったですね。BUMP OF CHICKENやRADWIMPSが流行ってて。あとは、地元はアニメが全然映らない地域だったので、ハルヒ(『涼宮ハルヒの憂鬱』)とか『らき☆すた』とか、ひぐらし(『ひぐらしのなく頃に』)とか、凄く有名なアニソンくらいは聴くかな~って感じでした。

──なるほど、じゃあななひらさんの「歌いたい」という欲求は、好きなアーティストや音楽に憧れて、という感じではないんですね。

「歌ってみた」で好きな歌い手さんはいましたけど、それよりもおもしろそうだな〜っていう、暇つぶしみたいな感じで始めましたね。

──「暇つぶし」っていうと軽く捉えられがちですけど、最初の衝動としては純粋で、おもしろいですね。初投稿された2008年の「『ニコニコ動画流星娘』を歌ってみた*ななひら」には「北のロリ」「ロリコンチャート1位」「何かに目覚める動画」といったタグが並んでますが…、ななひらさんは自分の声がロリ声だって自覚はありました?

全然ないです。カラオケも苦手で、親にも「音痴だね」って言われてたくらいだったのであんまり行かなかったです。ニコ動に好きな歌い手さんがいて、最初はその人の声真似みたいなつもりで練習してたらこんな感じになってました。

──好きな歌い手さんというのは?

それがココちゃんです(笑)。ココちゃんはめちゃくちゃ声フェチの子で。いまや、この曲だったらこういう歌い方がいいよっていうアドバイスをたくさんくれます。

ココ
ニコニコ動画や同人音楽などで活動する歌い手。Innocent Keyのメンバーとしても所属し、東方ボーカルアレンジでの歌唱も多い。いわゆるアニメ声で非常に強い存在感を与える。SOUND VOLTEX「太陽はやめて! ぼくらのスカーレット警察」歌唱、「アイドリズム」真行寺里織役、雪印コーヒー”手乗りゆきこたん”の声を担当している。
http://twitter.com/kokoronet

『らぶちゅ!』クロスフェード

もう「うわぁ!」って感じでした、もちろん、いい意味で(笑)

──なるほど。今回配信する作品の『らぶちゅ!』がココさんとの共同名義アルバムですよね。この作品に限らず、以降もココさんとの共作は多いようですが、『らぶちゅ!』が初めてアニソンやボーカロイドの曲の「歌ってみた」ではなくオリジナルへ挑戦した作品ですか?

いえ! 活動1周年のときに、1週間毎日動画をあげるっていうことをしてたんですけど、そのなかでオリジナルもあげようかなって思って、よく「歌ってみた」で使わせてもらってた”ラマーズP”さんに私の曲を作ってくれませんかってお願いしました。ラマーズPさんにはその前に別の方主催の企画で1曲、デュエットのオリジナル曲を書いていただいたことはあったのですが、自分用のソロ楽曲をお願いしたのはそれが初めてでした。

──自分の曲をはじめて作ってもらったときの感想、覚えてますか?

うまく言葉にできないんですけど、もう「うわぁ!」って感じでした、もちろん、いい意味で(笑)。届いたデモを何十回も聴いたのを覚えています。例をあげてリクエストは出したんですけど「明るくて元気で〜」みたいな感じでざっくりしてて。でも思ってたとおりの曲が届きました。

──「歌ってみた」でもそうですし、オリジナル曲を作ってもらうときも、自分の好きな曲調を選んだりお願いしてると思うんですけど、なにか共通するものってありますか?

「歌ってみた」のときは、曲調というよりもまずボカロのランキングをチェックして、サムネで絵がかわいいものはとりあえず聴きにいってたんです。ボカロは調声次第で雰囲気が変わるので、それが可愛く調声されてるとまた聴きたくなって、歌いたくなるというか。あと合いの手や台詞があったり、キャラに焦点があっているキャラクターソング風の曲が好きです。

好きなクリエイターさんと一緒に制作して、自分好みの作品ができたのが嬉しくって

──ななひらさんのオリジナル曲も合いの手や台詞調のものが入った曲が多いですもんね。オリジナルを1回作ってから、もっとオリジナルをやりたいって思うようになりましたか?

最初のころはそうでもなかったんですけど、仲良くしていた作曲家さんに私の名前で1枚出さないかって言われて、その方のサークルの作品として出したのが初めてのオリジナルCDだったんです。あ、だから今回配信する作品のなかにはないんですけど…(笑)。そのときは作曲家さんやイラストレーターさんへのオーダーもほぼおまかせだったんですが、その後に出した2枚目のアルバムでは「こういう曲がいい」「こういうイラストがいい」って自分の要望もたくさん取り入れていただきまして。すごく自己満なんですけど、好きなクリエイターさんと一緒に制作して、自分好みの作品ができたのが嬉しくって。その人たちの作品がもっと見たいから自分でも作りたいって思うようになりました。

──ココさんや、他にも共作の多いかめりあさんもそのひとりということですね。

かめりあ
音楽クリエイター、ボカロ P、DJ として幅広く活動を行う。電波ソングやポップミュージック、ロック・ヘヴィメタル、エレクトロ・ダブステップ・EDM、ジャズ、民族音楽、ラテンなどの広い音楽ジャンルを制作、インスト・歌ものを問わず広範囲に手がける。音楽ゲーム「SOUND VOLTEX」に楽曲を複数曲収録、同ゲーム内で行われた KONAMI Arcade Championship2013 オリジナル楽曲コンテストでは 最優秀賞を獲得。また REFLECBEAT シリーズや beatmania IIDX シリーズ、jubeat シリーズ等に楽曲を提供している。2014 年には上記 beatnation RHYZE のメンバーとして、さいたまスーパーアリーナ、ZEPP Divercity にて DJ 出演を行った。アイドル「私立恵比寿中学」(編曲)、「METROPOLIS」(作編曲)で参加。
http://cametek.jp/

そうですね。かめりあさんとは、ゲストで呼ばれた作品で、自分の曲が実はかめりあさん作のものだったりっていうのが何回かあったんですけど。自分で作品を作るようになってから2曲ほど依頼して、その後「SOUND VOLTEX(※)」の曲公募にかめりあさんが応募するときに「ななひらさんヴォーカルで歌ものつくりませんか?」ってお声がけいただきました。それがすごく反響が良かったので、折角だからアルバム1枚作ってみようと、それでできたのが『ばーさす!』ですね。

※SOUND VOLTEX : コナミデジタルエンタテインメント社がつくる音楽ゲーム、BEMANIシリーズの一種。

『ばーさす!』クロスフェード

自分が好きなクリエイターさんの作品をもっと見たいから、それを続けていけるのが1番かなって

──ココさん、かめりあさんとの共作を含めて2年で8作品も作っているわけですが、なにか自分のなかで変化は感じますか?

いま聴くと初期のやつは全部同じ歌い方、というか自分が好き勝手に歌ってるだけだな〜って。2014年ぐらいから曲にあわせた歌い方ができるようになろうって意識するようになりました。あとは去年つくったものだと、これまで電波系ソングが多かったので、『Colory Starry』では電波系ソングは避けてくださいって作曲家さんにお願いして、いつもと少し違うななひらを見せられたらいいなと思って作りました。1番新しい『Candy Time』は自分のやりたいことやってやったー! という感じです(笑)。作曲家さん、イラストレーターさんとはこれまでも好きな方とやってきたんですけど、自分がヴォーカルさんに依頼することってほとんどなかったので。なので、自分がこの人の歌を聴きたいからっていう理由で作ったアルバムです。

──じゃあ2015年はこれまでとちょっと違うやりかたで、チャレンジの要素も多い年だったんですね。では最後に、ななひらさんは今後の活動をどう考えてますか? 例えば、商用の活動を多くしていきたいとか、多くの人の目に触れたいという願望はあります?

ぶっちゃけ考えてない…… というと怒られそうですけど(笑)。自分が好きなクリエイターさんと好きなことをやりたい、っていうのがモチベーションの大部分を占めてるんですよね。その人たちの作品をもっと見たいというか。だからそれを続けていけるのが1番かなって。なので、クリエイターさんたちとご一緒した時に恥ずかしくないよう努力していきたいなと思います。

PROFILE

ななひら

女性シンガー。いわゆる萌え系の声を得意とし、多くのファンを魅了する。ニコニコ動画上では歌い手として活動し人気を集める一方、SOUND VOLTEX、beatmania IIDX、Beat Stream、アイドリズムなどの商業仕事においても、歌唱、ボイスを担当するなど、幅広く活動している。

>>ななひら Official HP
>>Twitter

[インタヴュー] かめりあ feat. ななひら, ココ&ななひら, ラブリコット

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