豊かな自然と海、そしてちょっとヘンテコな博物館が多い静岡県・伊豆。そんな伊豆で生まれ、「かわいい女の子スタジオ」というこれまたちょっと不思議な名前のスタジオを拠点とするロック・バンドがいる。その名はヤング。昨年まで乍東十四雄(さとうとしお)という名で活動していた5人組ロック・バンドである。SEBASTIAN X、フジロッ久(仮)、シャム・キャッツらと肩を並べ、ライブ・ハウス「南池袋ミュージック・オルグ」などを中心とする東京インディ・シーンの中で活躍してきた。2008年にはフジロックの新人ステージ「ルーキー・ア・ゴーゴー」への出演も果たしている。そして今回、ヤング改名後初となるアルバム『ニューパーク』をリリース!

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ヤング / ニューパーク

【配信価格】
WAV、mp3ともに 単曲 200円 / アルバム購入 1,600円

【Track List】
01. ももいろダンス / 02. やってみようよ / 03. Day to Day / 04. レストラン / 05. タイム / 06. ムーンのライト / 07. 国語と天丼 / 08. パーク

ヤングのサウンドに身を任せれば、脳みそが空っぽでも問題ない

バンドとしては通算2枚目となる本作『ニューパーク』は、爽快感とエネルギーに溢れ、遊び心も感じさせるまさに遊園地(=パーク)のような作品である。冒頭をカラフルに飾る「ももいろダンス」が開幕のファンファーレとなり、詞に独特な世界がある「やってみようよ」、「ムーンのライト」をはじめとするEP収録曲からの選曲も馴染みがよい。1分46秒と短い「タイム」で小休憩をはさみ、カントリーのようなギターが軽やかな「パーク」でゆったりとフィナーレを迎える。

メンバーが公言している通り、そのサウンドは、スパルタ・ローカルズやナンバー・ガールからの影響を色濃く感じられる。特に「Day to Day」などでみられる掛け声や、ギター・カッティングは忠実にそのDNAを受け継いでいる。それでいてリズムはタイトすぎず、焦燥感もないのびのびとした表現は耳ざわりが良い。

東京インディと称される数多くのバンドは、雑多な要素と時折難しさがあるが、彼らはわかりやすくシンプルだ。ヤングという名前への改名も、乍東十四雄という漢字の硬さを削ぎ落としわかりやすくした、彼ららしい判断だと思う。ヤングのサウンドに身を任せれば、脳みそが空っぽでも問題ない。難しいことは考えず、本能のままに踊れる作品である。


ヤング1stアルバム『ニューパーク』トレーラー

そんなヤングだが、DIYフェス「IZU YOUNG FESTIVAL」も主宰している。開催3年目である今回はボーカル・高梨の兄が経営するラーメン屋「ろたす」と共同開催。アナログフィッシュの下岡晃や、来来来チームなど10組が参加予定、伊豆・狩野川さくら公園にて9月23日開催だ。アーティスト写真でも分かる通り、彼らに自然は良く似合う。自然いっぱいの原っぱを舞台に、彼らが築きあげたニュー・パークを堪能できるのではないかと楽しみだ。入場無料なので、学生にも優しい。伊豆観光と合わせて足を運んでみよう。

(text by 梶原綾乃)

RECOMEND


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名古屋を中心に活動する5人組バンドsukida dramas(スキダドラマズ)。まるでおもちゃ箱をひっくり返したように面白おかしく、どこか幼稚でハッピーな音楽。無邪気な音楽性がヤングと近しいものを感じます。


Wavves / Afraid of Heights

ナイーヴなパンク・ロック・サウンドで、一躍インディー・シーンにセンセーションを巻き起こしたローファイ・キングことウェーヴスの4thアルバム。サーフ・パンクなサウンドは海と山にかこまれた伊豆の町にも似合うはず?


THE BOYS YOU KNOW / WASTE YOUR TIME

ダイナソーJr.、ティーンエイジ・ファンクラブ、レモンヘッズを髣髴とさせる、オーストリア発4ピースバンド。オーストラリア=伊豆説がよぎるほど伊豆感があふれています。

ライブ・スケジュール

MJM presents LEMONADE SUBMRINE CLUB VOL.0
2013年09月01日(日)@神奈川 横浜JACK CAFE BASMENT

SHIMOKITA SOUND KITCHEN vol.5
2013年09月04日(水)@東京 下北沢CLUB Que

りんご音楽祭
2013年09月14日or15日(日)@長野 アルプス公園

IZU YOUNG FESTIVAL 2013
2013年09月23日(月)@静岡 伊豆・狩野川さくら公園

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PROFILE

ヤング
伊豆山奥のDIYハウス「かわいい女の子スタジオ」を拠点とする、高梨哲宏 (Vo,G)、大井ヒロシ (G)、青木俊 (B)鈴木R安季彦 (Dr)の4人組のロック・バンド(ライブは映像作家のエリザベス宮地を加え5人編成 )。2012年まで乍東十四雄(さとうとしお)という名で活動。その間、2008年、フジロックの新人ステージ「ルーキー・ア・ゴーゴー」に出演し、スパルタローカルズ、凛として時雨などを輩出したMoving onから1stアルバム『乍東十四雄』、1stEP「しょうがep」をリリース。ライブ・ハウス「南池袋ミュージック・オルグ」などを中心とする東京インディ・シーンの中で活躍してきた。

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レヴュー

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