2013/06/19 00:00

TOKYO No.1 SOUL SETのBIKKEが「そうだ、地獄へ行こう」と端を発し、結成されたというグループ“HELクライム”。映画「SRサイタマノラッパー」への出演、阿佐ヶ谷ロフトAでの”地獄会議”開催以外、その実情は謎に包まれている。そんな彼らの初音源、『HELクライムのテーマ』をOTOTOYで独占入手、配信交渉に成功した! 一体、何の為に結成され、その活動では何が行われているのか!? まずは彼らの楽曲をチェックしてほしい。


HELってなんだよ。
って思って聴いたら、なにこれ楽しいじゃん!
地獄に落ちるどころか、メッチャあがる!!!
入江悠 (映画監督「SRサイタマノラッパー」シリーズ、ドラマ、MV制作など)

HELクライム / HELクライムのテーマ

【配信価格】
mp3 まとめ購入のみ 300円
HQD(24bit/48kHzのwav音源) まとめ購入のみ 400円

【Track List】
01. HELクライムのテーマ / 02. HELクライムのテーマ(DJ TOMOTH Deli Hel Remix)

これはBIKKEのハッタリを楽しむ音楽だ。

TOKYO No.1 SOUL SETのBIKKEって、こういう人だったのか。こんな趣味までもった人だなんて知らなかった。BIKKEによるこのユニットのテーマは、その名の通り“地獄”だという。このテーマからして怪しいというか、なんというか。ホームページを見てみたら、「三途の川の流れに身を任せ、盗んだドラゴンで走り出す!」(ドラゴン!?)とか書いてあるし。HELクライムなるユニット名は「地獄を這い上がる」という意味らしく、「活動内容も生き様も正に地獄」なんだそうな。曲に耳を傾けてみると、「あの小説を捨てて、GO TO HELL」(まさかソウルセットのアノ曲のパロディ!? )言葉で始まり、重たいディストーション・ギターの音が聴こえてきたかと思ったら、ハード・ロックとヒップホップを混ぜ合わせた、1990年代のミクスチャー・ロックを思わせる展開へとなだれ込んでいく、ハード・ロックとヒップホップを混ぜ合わせた音楽が聴こえてくる。MCはディストーション・ギターに負けない、気合いの入ったラップを聴かせる。そしてDJ TOMOTHによるリミックスは、4つ打ちのリズムが坂道を転がっていくような曲へと変換されている。

これはBIKKEのハッタリを楽しむ音楽だ。ここで展開されているのはブラック・ユーモアなのである。BIKKEの妄想が作り上げた地獄の世界を、笑いと失笑を交えながら楽しめばそれでいいのだと思う。この音楽は何を言おうとしているのだろうか、なんてことをマジメに探しても、どうせ見つかりはしない。ちょっと怖くてちょっと笑える、品の悪いB級ホラー映画みたいな音楽。品は悪いけど、下品ではないところがポイントか。とは言っても、この謎めいたユニットのことだから、これからどういう展開があるのかわからないので、そうとは言い切れないところもある。そんなふうにワケのわからない異端の存在として、日の当たらない路地裏を進むように活動していくんじゃないだろうか。このユニットの正体はずっと不明のままなんだろうな。(text by 小澤剛)

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PROFILE

HELクライム

三途の川の流れに身を任せ、盗んだドラゴンで走りだす!「SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者」で、ぶちかましてる極悪鳥の後輩キャラとして(入江悠監督、公認!)、地獄から這い上がるために、心の地獄から解き放たれるために結成し始めたユニット。HELクライム! 活動内容も生き様も正に地獄!

>>>official HP

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