
「術ノ穴」発ポスト・ロック・バンド?! 先行フリー・ダウンロード開始!
Fragment主宰レーベル「術ノ穴」所属のロック・バンドbugficsが、2ndアルバムを配信する。術ノ穴所属のロック・バンドというだけでかなり気になる存在だ。まずは、収録曲でもある「AUTOEXEC pt.2」をフリー・ダウンロードしてみよう! 彼らは、もちろんただのポストロック・バンドではない。術の穴らしい一筋縄ではないサウンドを堪能して欲しい。 懐かしいような、応援したくなるような、そんなサウンド...
>>>「AUTOEXEC pt.2」のフリー・ダウンロードはこちらから
bugfics / [AUTOEXEC E.P.]
1. AUTOEXEC pt.2 / 2. デフラグ / 3. 砂漠を越えて
MP3 & WAV : 単曲150円 / アルバム450円
2nd Album『[AUTOEXEC E.P.]』が発売開始になりました!
音楽が持つポテンシャル
日本にポスト・ロックという言葉が日常的に浸透して随分経つが、正直もうそろそろ頭打ちなのでは? と思ってしまうこの頃。何故か? 個人的に思う事は、ポスト・ロックという言葉がある程度のネーム・バリューを既に持ってしまっている事、そして「ポスト・ロックっぽさ」というのが、一聴して認識できる位決まった「音の感じ」が、リスナーの耳にイン・プットされてしまったからだろう。正直toe等が与えた衝撃は、ポスト・ロックという槍ではもう貫けないだろう。もうポスト・ロックはそれ以上にも以下にも当てはまらない位、自ら幅を縮めてしまったようにすら感じる。
しかし今回bugficsの音を聞いて、それは思い過ごしなのでは無いだろうかと思った。音としてはシカゴ音響派に見られるような、透明感のある深く染み入るような音、ストイックなリズムのリフレイン、一歩引いた所で冷静に分析するように聞こえる歌。こう言葉で綴ってしまえば「なんだ、またポスト・ロックか! 」と思われるかもしれない。しかし彼等の場合は、シカゴから派生する以前のパンク・キッズのcap'n jazzのように、美しい演奏の中に歌をあえて少し歪ませる事で、歌にリアリティを持たせている。またグルーヴもいわゆる「何っぽい」等の余計なものを削ぎ落とし、リフレインの気持ち良さを聞くものに与えてくれるのだ。トータスの様なアプローチをしつつ、演奏だけにとらわれない詩と歌心を大事にしている素晴らしいバンドだ。

bugficsは主に埼玉を拠点にしながらも、全国各地へ活動を広げている。どうも彼等の場合は、埼玉を拠点にしている事を意識的に押し出しているようだ。地元の音楽シーンを盛り上げたいと思っているバンドはかなり多くいる。しかし利便性からどうしても東京に出てきてしまう事を余儀なくされるパターンが多いが、一番最近見た、山梨のWater Water Camelと彼らは通じる部分がある。彼等もまた、山梨の音楽シーンを盛り上げようと日々奮闘していた。今回bugficsの音を聞き、彼等の音楽が持つポテンシャルならば、これから埼玉独自の音楽シーンを作っていってくれるに違いない。これからがとても楽しみなバンドである。

Live information
- 10/24(日)@つくばPARKDINER
- 11/9(火)@『OPEN SPACE』大宮444quad
- 11/26(金)@北浦和KYARAwith the SHUWA, 99radio service
- 12/14(火)@『OPEN SPACE』大宮444quad
- 12/29(水)@吉祥寺WARP
bugfics profile
2003年結成。3ピースとして活動。UKロックを基調とし、USハード・コア、エレクトロニカ、現代音楽など様々な音楽を経て現在の表現方法へと辿り着く。全日本語詞。2005年、1st mini Album 「bugfics」(術ノ穴)をリリース。以後ロック・イベントのみならずヒップ・ホップ・イベントなどにも出演。DOTAMAとのコラボレイト等ジャンル関係なく活動中。2009年、TANAKA(ギター、ex continuous)を加え更なる表現を広げている。現在次作に向けて鋭意製作中。
リフレインするサウンド!!
Jamie Lidell / Compass
ベックがプロデュース、作曲、ギター、シンセ、そしてヴォーカル参加! ファンクして、ロックして、ポップするエクレクティック・ソウル!!! 現代のショウ・マン、ジェイミー・リデルのハイブリッドな唄声が変幻自在に弾け飛ぶ!
The Hundred In The Hands / The Hundred In The Hands
Warpがその才能を見出し、2010年のハイライト・アーティストとして大プッシュする超新星が遂に本格デビュー。ディスコ、ポスト・パンク、エレクトロ、ガールズ・ポップ、ダブ、ハウスなどを柔軟に取り入れ、伝統的なポップ・ミュージックへの愛情、ユニークな実験性、クリエイティヴな感性によって表情豊かなスタイリッシュ・サウンドが実現。ダンサブルでしなやかなポップネスとメランコリックなハーモニーが官能的に鳴り響く!!!
Woods / At Echo Lake
Usインディ・シーンの重要レーベル、Woodsistのオーナー、Jeremy Earl率いるNYのバンド、Woodsの通産5作目。ノイジーでヨレたギターとシンプルなリズム、そして美しいJeremyの幽玄ファルセット・ヴォー カルによるサウンドは、ローファイでサイケデリックな感覚と、フォーキーでポップな質感が奇跡的に融合している。