羅針盤

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Discography

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ワーナーからリリースされた2枚のCDシングル収録曲を併せて収録した(それぞれ表題曲のオリジナル・カラオケを含む)6曲入り。 「永遠のうた」はファースト『らご』収録とは別ヴァージョン。 ここにだけしか収録されていない「CHIME」はラテン/AOR風味の魅力的な小曲。 「アドレナリンドライブ」は矢口史靖監督(「ウォーターボーイズ」、「ハッピーフライト」)の同名作品の主題曲。 『ソングライン』収録の「リフレイン」を改作した、モノクローム・セット「ウォール・フラワー」を彷彿とさせる疾走感を持つナンバー。 カップリングは「真夏の出来事'99」は、平山みきの歌(セルフ・カヴァー)を山本精一編曲、羅針盤の演奏、というレアな逸品。

6 tracks
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強烈なギター・ソロと穏やかで揺ぎ無い歌とのパートの対比が印象的な「がれきの空」で幕をあけるサード・アルバム。 全2作以上にスケールが大きな歌と演奏を前に聴き手は時間の感覚を放棄せざるを得ない。 まるで彼岸の彼方から聴こえてくるような歌。 いわゆるアシッド・フォークの名盤としても重宝されるであろう一枚。 もちろん一切の芝居っ気も感じられない。 深度と純度を兼ね備えた湖のようでもある。 ここまでのワーナーの3枚、山本精一(ヴォーカル&ギター)、須原敬三(ベース)、伴野健(ドラムス)、吉田正幸(キーボード)というラインナップによるバンドの作品を三部作とするのはラストに収録された、その名もずばり「羅針盤」のせいだろう。

9 tracks
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山本精一が歌うバンド、としての機能から更に深化した2枚目。 話し言葉のように作為のない歌声が、歌そのものに同化。 ポップ・ソングをある種の擬態とするなら、このアルバムは完璧にその役割を果たしている。 目を凝らしても輪郭を捉えることなど出来ない。 かといって曖昧とは無縁。 ビーチ・ボーイズへの偏愛を感じさせる「せいか」から、ネオ・アコと呼んでは失礼なフォーク・ソング「アコースティック」、ニュー・ウェイヴな「クールダウン」とまるで山本精一のリスナーとしての遍歴を追っているようでもあり。 10分近くの大曲「カラーズ」にはドラマもなく、クライマックスも訪れない。 が、一度、この歌に囚われたら最後、永久に頭の中で鳴り続ける。

8 tracks
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97年にギューン・カセットからリリースされたアルバムを、スリーヴ・アートを変更し、同年、ワーナーから再発売されたファースト。 冒頭の「永遠〈えいえん〉のうた」から、山本精一がこれまでに見せてきた表現とは遠く離れたポップ・ソングが並ぶ。 耳への心地よさと皮一枚下にはヒリヒリとした緊張感が漲っている。 むしろ、その人懐こさゆえに、聴き手の弛緩した意識の奥深くに忍び込むような、そんな歌たち。プロコル・ハルムの名盤『ソルティ・ドッグ』収録曲「巡礼者の道」のカヴァー、「ハウリング・サン」も収録。思えば"うたもの"という不思議な新造語も、山本精一が歌いはじめたことに対応して急設されたものだったと思い知らされる。

8 tracks

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