音楽評論家として活躍する岡村詩野の指導のもと、音楽への造詣を深め「表現」の方法を学ぶ場、「岡村詩野音楽ライター講座」。

今回の岡村詩野音楽ライター講座では、3ヶ月に渡る全5回の講座を開催! 音楽ライティングの基礎から応用までをじっくりと丁寧に学んでいきます。

講座では、「Year In Music 2021──アーティスト、楽曲、ミュージック・ビデオの視点で考える今年のベスト」をテーマに、全5回の講座を開催。

受講生は、2021年にリリースされた作品の中から、今年何が起きたのかを振り返りながら、2021年に活躍したアーティスト、リリースされた楽曲、ミュージック・ビデオの3つの要素からそれぞれのベストを選びます。そしてアーティスト、楽曲だけでなく映像表現にも焦点をあてながら、様々な視点から2021年の音楽を文章として残すことに挑戦していきます。

また、12月4日(土)に開講される10月期の最終回では、折坂悠太をゲスト講師として迎え、岡村詩野を聞き手にオンラインでの公開インタヴューを実施。

公開インタヴューでは、前作『平成』から新作アルバム『心理』のリリースまでに起きた心境の変化や、楽曲に込めた想い、全8都市を回るホールツアー「心理ツアー」を終えた現在の様子を語っていく予定。さらには10月期のテーマである「Year In Music 2021──アーティスト、楽曲、ミュージック・ビデオの視点で考える今年のベスト」にちなんで、折坂悠太自身とともに「2021年の音楽」について振り返っていきます。


折坂悠太 - 心理 Album Full (Official Visualizer)




Zoomを使用したオンライン講座なので、全国どこからでも、海外からの参加も可能です。
ライティング経験者はもちろん、初心者の方も大歓迎。この講座を通して一緒に、音楽を言葉にする「表現」の方法を学んでいきましょう!

■講師:岡村詩野からのコメント

アーティスト、楽曲、PVから選ぶ2021年
~もう映像なしには語れない!!〜
今年2021年はアメリカで音楽専門ケーブルテレビチャンネル『MTV』が開局して40年という節目の年です。1981年8月1日土曜日AM12時に番組がスタート。バグルスの「ラジオスターの悲劇」のミュージックビデオが番組最初のオンエア曲だったことは知られたところですが、そこから40年経過した現在ではPVを制作することがすっかり当たり前になり、それどころか映像で新曲を公開するアーティストも年々増えています。

ちなみに、『MTV』の記念すべき第一回目の放送をぜひチェックしてみてください。
https://archive.org/details/1981.08.01_MTV_First_Four_Hours_12am_Saturday_August_1st_1981

当時、私は中学生でしたが洋楽に夢中で、日本でも深夜に放送されるようになった『MTV』を毎回欠かさずワクワクしながら観ていました。今、この40年前の『MTV』で放送されたPVのラインナップを改めてチェックすると、カメラワークや絵コンテなどに素朴なものが多いとはいえ、テーマに沿った構成、ストーリー展開の中に演奏シーンが適宜挿入されるなど、おおまかに現在のプロトタイプが既に出来上がっていることに気づきます。現代、音楽を語る上で映像が切っても切れないものになっているのも、PV黎明期にある程度の雛形が完成していたことが大きかったのかもしれない、と思えたりします。

そこで、この講座の毎年恒例10月期の年間ベストも、今年、「映像(PV)部門」として、しっかり論評をしていくことを加えてみることにしました。あなたが今年印象に残った、今年を象徴していると思えるPVはどれでしたか?

というわけで、音楽ライター講座の新たな10月期がまもなく始まります。毎年10月期は、その年のベストを選出し、レビューや論考文として執筆、それをまとめてデジタルのZINEで公開する、というスタイルが恒例になっているのですが、今年は基本線はそのままに、PVやリリックビデオも執筆の対象に加えます。つまり、PVなどの映像作品についても書いていただこうと思っています。

原則的に楽曲として優れていたPVやリリックビデオが対象です。楽曲単体でも大きな存在感を残したものについて積極的にその音楽との関係性や相乗効果について書いてもらったり、映像作家や監督の影響力についても考えていければと思います。

もちろん、今年活躍が目立った、印象的な活動を展開していたアーティスト、バンド、クリエイター、DJ、トラックメイカー、配信含めたリリース楽曲やアルバムについてもこれまで通りしっかりと選出し論評していきます。なぜこのアーティストが今年の顔だと思えるのか、そのアーティストが活躍した意味はどういうものだったのか、この曲が与えた影響、もたらした力とは……。作り手が放つ創作エネルギー、曲そのものが持つ時代性、そして映像の波及力……これらを複合的に考えて2021年をまとめていきましょう。

いまだライヴやイベント、フェスが万全の状態で開催されていないことなど、いつまでもネガティヴに考えていては何も始まりません。音楽が生まれる場所、それを受け取るスタイルは決して止まることなく時時刻々と変化しています。そしてそれは、きっと希望あるプログレッションだと思うのです。
コロナ禍2年目の2021年を一緒に論評しませんか。

■事前課題
受講生は、今年あなたがベストだと思うアーティスト、楽曲、ミュージック・ビデオをピックアップしてください。そしてまずは楽曲について、なぜその楽曲が2021年のベスト楽曲だと思うのかを500文字で執筆し、10月5日(火)までに原稿を事務局へ執筆してください。授業で、書き方は丁寧にお伝えしますので、まずは自由に執筆してください。

【2021年話題になった楽曲】

STUTS & 松たか子 with 3exes “Presence”




A_o “BLUE SOULS”




millennium parade “U”




Little Simz “Woman ft. Cleo Sol”




Lorde “Mood Ring”




Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic “Skate”




■カリキュラム

【第一回】
2021年10月9日 (土) 13:00〜16:00
内容:
・基本的な文章の書き方を教わります。
・2021年に何が起きていたかを講師と一緒に振り返っていきます。
・事前課題で執筆いただいたベスト楽曲の原稿を添削していきます。
・楽曲について執筆するためのテクニックなどをお伝えします。

第一回の課題 :
・授業で受けた添削をもとに、ベスト楽曲の原稿を修正し、提出していただきます。

【第二回】
2021年10月23日 (土) 13:00〜16:00
内容:
・文章の書き方の応用編を教わります。
・再提出いただいたベスト楽曲の原稿を添削していきます。
・2021年に、アーティストにはどんな動きがあったかなどを講師と一緒に振り返っていきます。
・2021年のベスト・アーティストについて執筆するためのテクニックなどをお伝えします。

第二回の課題 :
・ベスト楽曲の原稿に修正があった場合、再修正し、完成原稿を提出していただきます。
・授業で教わった内容を元に、ベスト・アーティストについての原稿を執筆し、提出していただきます。

【第三回】
2021年11月6日 (土) 13:00〜16:00
内容:
・受講生同士で、各人の原稿についてのグループ・ディスカッションをおこないます。
・提出いただいたベスト・アーティストについての原稿を添削していきます。
・2021年に、どんなミュージック・ビデオが話題になったかなどを講師と一緒に振り返っていきます。
・2021年のベスト・ミュージック・ビデオについて執筆するためのテクニックなどをお伝えします。

第三回の課題 :
・授業で受けた添削をもとに、ベスト・アーティストについての原稿を修正し、提出していただきます。
・授業で教わった内容を元に、ベスト・ミュージック・ビデオについての原稿を執筆し、提出していただきます。

【第四回】
2021年11月20日 (土) 13:00〜16:00
内容:
・受講生同士で、各人の原稿についてのグループ・ディスカッションをおこないます。
・再提出いただいたベスト・アーティストについての原稿を添削していきます。
・提出いただいたベスト・ミュージック・ビデオについての原稿を添削していきます。

第四回の課題 :
・ベスト・アーティストの原稿に修正があった場合、再修正し、完成原稿を提出していただきます。
・授業で受けた添削をもとに、ベスト・ミュージック・ビデオについての原稿を修正し、提出していただきます。

【第五回】
2021年12月4日 (土) 13:00~16:00
内容:
・ゲストをお呼びし、2021年の音楽シーンで何が起きていたかを振り返っていきます。
・再提出いただいたミュージック・ビデオについての原稿を添削していきます。
・完成した各人の原稿を読み合わせていきます。

【そして...】
それらの原稿は、OTOTOY編集部でまとめてZINEになります!

【受講料】
早期申し込み(2021年8月31日〜9月20日)
・全日程通し 20,000円(税込)
・単回 4,200円(税込)
事前申し込み(2021年9月21日〜10月8日)
・全日程通し 22,000円(税込)

※事前申し込みは、クレジットカード / 銀行振込で、講座前日までにお支払いいただきます。
※銀行振込の場合、お申し込みから3日後もお支払いが確認できない際は、お申し込みをキャンセルとさせていただきます。
※ご参加の際、Wi-fi接続を推奨しております。

■ご用意いただくもの
講座に参加いただくためのノートPC、タブレット、スマートフォンなど。

■講師紹介

岡村詩野

東京生まれ京都育ちの音楽評論家。
京都精華大学ポピュラーカルチャー学部非常勤講師。FM京都(α-STATION)『Imaginary Line』(日曜21時)パーソナリティ。『ミュージック・マガジン』『朝日新聞』『VOGUE NIPPON』『AERA.dot』『YAHOO!』『OTOTOY』など多数のメディアで執筆中。2017年、ウェブ・メディア『TURN』( turntokyo.com )をスタートさせた。Helga Press名義でイベント企画をしている他、2016年には京都の若手音楽家を集めたコンピレーションCDもリリース。
音楽ライター講座を東京(オトトイの学校)で定期的に、京都でも不定期に開催している。

・岡村詩野 Twitter
https://twitter.com/shino_okamura

岡村詩野音楽ライター講座(2021年10月期)

詳細

講師: 岡村 詩野
期間: 2021年10月〜12月 (1クール全6回)
受講料: 22,000円 (税込)
定員: 20人
募集期間: 2021年8月31日 〜 2021年12月04日

開催場所:

オトトイの学校
東京都渋谷区松濤2-11-11
松涛伊藤ビル2F

京王井の頭線神泉駅 徒歩5分
渋谷駅 徒歩15分

スケジュール

  • ・2021.10.09 (土) 13:00〜16:00 (180分)
  • ・2021.10.23 (土) 13:00〜16:00 (180分)
  • ・2021.11.06 (土) 13:00〜16:00 (180分)
  • ・2021.11.20 (土) 13:00〜16:00 (180分)
  • ・2021.12.04 (土) 13:00〜16:00 (180分)
  • ・2021.12.04 (土) 13:10〜14:40 (90分)

    ゲスト講師:折坂悠太出演部分のみ