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2020/12/02 18:00

 

みんなのこどもちゃん、しなもん作詞の新体制初シングル「わたしの存在が嘘にならないように」リリース

 

みんなのこどもちゃんが、12月16日に新曲「わたしの存在が嘘にならないように」を発売する。

みんなのこどもちゃんは「壁を背負う少女が、生きにくい今を生きる子供たちの心の叫びを歌にする」グループ。しなもん(vo)が、heaven(dr)、曽我智光(ba)、nim(gt)、K-TAI(gt、活動休止中)を率いる。

みんなのこどもちゃんの新曲発売は1年ぶり。2019年夏に全国15か所のツアーを行い、そのファイナルの東京公演(LIQUIDROOM)で、結成時からのメンバーの一人ほのかが脱退を発表。それ以後、しなもん一人がフロントに立って歌っている。2020年コロナ禍でのライヴ自粛期間を経て、「わたしの存在が嘘にならないように」は、新体制で初の新曲だ。

作詞は、しなもん。作編曲は、みんなのこどもちゃんの全曲を手掛けている、BACK DROP BOMBのギタリストJIN TANAKA。他人とうまく関わることができない葛藤や軋轢をハード・ロックで表現するスタイルは、新曲に継承されている。「何もできないまま/からっぽの自分に/殺され続ける/消えればいい/心まで」という歌詞は沈痛だ。内向的なしなもんの言葉の刃は、自分自身に向けられる。

それなのに、そういった歌をうたっているみんなのこどもちゃんのライヴを見て、観客が話したりツイートする感想には、「楽しかった」という言葉が多い。観客が深刻な歌詞を聞きとっていないわけではない。しなもん自身が、しばしば「楽しかった」と言う。ともすれば、自己憐憫の窪地に着地しかねない言葉の群れを、ときにユーモラスなJIN TANAKAの音楽が炎のなかで炊きあげる。大げさに言えば、ザ・ビートルズ時代のジョン・レノンが「Help!」を明るく陽気な歌にしたとき出現したロックの不思議な魅力が、みんなのこどもちゃんに生きている(もちろん他の多くのロック・バンドにも)。ロック・ミュージックでは、深刻さと楽しさが、相殺することなく両立する。

しなもんがステージで背負っている「壁」は、他人とうまく関われないことを象徴している。みんなのこどもちゃん結成以来、しなもんが背負った「壁」は4種類。ほかに例のない”衣裳”であるだけに、試行錯誤を重ねて、身体への負担が小さくなるように改良されてきた。いま、しなもんの「壁」は、激しいアクションによってあちこちが破損し、壊れた心臓の形をしている。

シングルのカップリング曲は、ライヴで好評の「不香の花」のクリスマス・リミックス。不香の花(ふきょうのはな)は、雪の異名。(ま)

・みんなのこどもちゃん「わたしの存在が嘘にならないように」
2020年12月16日発売
OUCHI-010
¥1,200+税

・公式サイト
https://kodomochan.com/
・公式Twitter
https://twitter.com/kodomocafeid
・しなもんTwitter
https://twitter.com/kodomochan_47


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