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2020年11月19日18時00分

 
【連載コラム】白波多カミンの『引き出しからこんにちは』第36回
 

第36回「前髪切るか切らないか」

前髪を切るか切らないかで1ヶ月近く迷っていた。

こんな経験は今までほとんどなく、短く切るという一択だったのだが。

女の子のよくある悩みだ。1番よく聞く相談事かもしれない。今まで知り合いの女の子たちが「前髪切ろうか迷ってる〜」と言うたびに、正直どっちでも良いわ。と思いながら「う〜ん、切ったら〜?どうせ伸びるし。」と言っていた。その子たちごめんな。迷う気持ちが今になってよくわかるよ。

今、わたしの前髪は真ん中で分かれて左右に流れている。おでこが全部見えてる。

なぜ伸ばし始めたかというと、今まで幼い感じが好きだったから、この少女趣味を少し変えてみようと思って、大人っぽく見えるかなと思い、前髪を伸ばしてみた。もっと言ってしまえば、いつまでも少女のようで居たいとどこかで願っている自分に気づき、それに嫌気がさしてしまったのだ。

伸ばした甲斐あって、たしかに鏡に映る前髪の伸びた自分はかなり”大人っぽい”。だって32歳だし。もう大人だ。そりゃそうだ。髪型を変えたら服装の気分も変わるし、さらに大人っぽくなる。あれ?なんかすごく大人っぽい?鏡の中のひとが自分じゃないみたい。

セルフイメージを壊したくて前髪を伸ばし始めたのに、いざ、セルフイメージが壊れ始めると、すごく落ち着かなくなった。すごくそわそわする。まぁ、そんなこと気にしてるのは自分だけなのだけど。

ルックスというのは極論、他人のためにあるものだけど、それが自分にはね返ってくるのがルックスのややこしいところだと改めて思う。

悩みに悩んだ結果、落ち着かないのは良くない。これがわたしだ。という気持ちはとても大切。という答えに行き着いた。なってみたかった”大人っぽい自分”とお別れしようと思う。
前髪ごときにたいそうだと思うが、ちいさいことの連続で日常は紡がれていくのだ。
やっぱり可愛いのが好き。子どもっぽくてもいい、なんでもいい。鏡を見たときにこれはわたしのオリジナルだと思えることが1番大事。

というわけで、これから髪切りに行きます。

それでは、いってきます。

切り終わったときの写真。ほっとしたし、元気が出た。このレコードは髪切ってもらってるときにかかってて、めっちゃかっこよかったやつ。

文と絵:白波多カミン

白波多カミン オフィシャル・ウェブサイト
http://shirahatakamin.com/

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