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2020年01月24日01時30分

 
BiSHと清掃員の一蓮托生の旅はまだまだ続いていくんだ ──NEW HATEFUL KiND TOUR @ NHK Hall ライヴレポート
 

2019年10月5日(土)のサンシティ越谷公演を皮切りに始まった『NEW HATEFUL KiND TOUR』のツアー・ファイナルがNHKホールで行われた。

NHKホールは紅白歌合戦の行われている場所だ。僕も多くの清掃員と同じく、去年 BiSHは紅白歌合戦に出るんじゃないかと期待していたので(残念ながら出演はなかったが)、NHKホールでのライヴには特別な思いを抱いていた。

4ヶ月にわたって回ってきたホール・ツアーの最終日だけあって、メンバーとバンドは凄まじいグルーヴを見せつけた。バンド・メンバーは、Gt.高慶CO-K卓史、Gt.奈良悠樹、Ba.櫻井陸来、Dr.エノマサフミ、バンマス&keyの西村奈央という最強の布陣。各々がバンドのグルーヴを壊さずに強弱をつけたり遊びも入れたりと、ツアー前半に見たときよりもバンドらしくなっていた。

1曲目の「Am I FRENZY??」からスタート・ダッシュが素晴らしかった。リンリンの絶叫はキレキレでよく聴こえるし、呼応するようにアイナ・ジ・エンドも絶叫で応える。続く「SMACK baby SMACK」ではサーカス団をテーマにした衣装がとても映える。小さなモモコが大きく踊る姿はミュージカルを見ているようだ。「MORE THAN LiKE」や「I am me.」では、アイナを筆頭に、皆が丁寧に歌おうとしているのが伝わってくる。アユニ・DがPEDROでの活動を経て歌が上手くなっていたのも印象的だった。

NHKホールはフロアの歓声がとてもよく響く。そのため前半の畳み掛けで清掃員の声もどんどんボリュームが上がっていくのが体感できて、場所によっては清掃員の歌声の方が大きいくらい。その歓喜が最高潮に高まったのは間違いなく「オーケストラ」だった。前奏、溜めに溜めたチッチの歌と西村奈央の鍵盤の音色に会場中が集中し、高揚感がピークを迎えたところで一気に爆発した。その光景を目の当たりにして、「これを紅白歌合戦で見たい!」と強く思った。清掃員の歓声はさらに大きくなり、もはや「オーケストラ」の演奏の一部になっていた。そして「オーケストラ」から「DiSTANCE」へ続くチッチの歌声に皆がどんどん引き込まれていく。拍手喝采の前半戦だった。

中盤戦は鍛えている途中だというフリー・トークを挟み、「GiANT KiLLERS」「MONSTERS」「DEADMAN」などの激しい曲が続く。座席のあるホールは激しくストレートなサウンドには不利な気もしつつ、「遂に死」では照明と映像の演出がバッチリハマり、BiSHにしか出せないハードコアなパフォーマンスになっていた。また、鉄板のハシヤスメアツコの茶番劇は今日も絶好調。長ければ長いほどドキドキさせられ、気づけばハシヤスメ劇場の虜になってしまっているのだ。

しかし今日は会場の特性もあり、中盤に関しては勢いが出し切れなかったり、歌が外れてしまったりと少し消化不良の時間帯もあったように感じた。それを吹っ飛ばしたのは、 超プログレッシブな名曲「NON TiE-UP」からの「サラバかな」だった。「サラバかな」後半の「その手を離さないよ これからも共に時を縮めよう」という歌詞こそが、 清掃員が求めていた言葉のように思う。どんどんメディア露出が増え、手の届かない存在になってしまったように感じるBiSH。けれど清掃員たちは、そんな彼女たちについていこうと、ライブに足を運び、大きな声で歌う。この歌詞はそんな清掃員の行動を肯定してくれるような、とても優しい一節だ。

今夜のライヴでは、清掃員の歌っている顔が何度もステージ上のモニターに映っていた。大きなカメラを持った男性も、泣きそうな女の子も、金髪の人も、みんな歌っていた。アンコール「BiSH-星が瞬く夜に-」では、会場の全員が肩を組んでヘッド・バンギングをしていた。その光景があまりにも美しく、BiSHと清掃員の一蓮托生の旅はまだまだ続いていくんだってことを再認識することができた。

「このツアーで目標にしていたことがありました。紅白に出たかった。でも出られなくて悔しかった。今年の年末は絶対ここに戻ってきて紅白に出ます。時代が変わってもありのままを届けていくのでよろしくお願いします」
アンコールで、チッチはこう述べた。

まさか紅白歌合戦について言及するとは思いもしていなかったけれど、このチッチの発言がとても嬉しかった。多くの夢を叶えているBiSHにまだ叶えていない夢があるということは、BiSHと清掃員の旅はまだまだ続き、この美しい光景もまだまだ見られるということだ。紅白歌合戦、そして東京ドーム。ときに悔しさを抱えながら、夢を一つずつ叶えていく。そうやってこの旅がずっと続いていくことを願っている。

文・構成 : 飯田仁一郎
写真:sotobayashi kenta

(2019.01.25 Gt.高慶CO-K卓史様のお名前に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。大変申し訳ありません。)

◆2020.01.23 NEW HATEFUL KiND TOUR @ NHK Hall セットリスト
M01 Am I FRENZY??
M02 SMACK baby SMACK
M03 デパーチャーズ
M04 MORE THAN LiKE
M05 I am me.
M06 オーケストラ
M07 DiSTANCE
M08 GiANT KiLLERS
M09 MONSTERS
M10 CHOP
M11 DEADMAN
M12 遂に死
M13 stereo future
M14 スパーク
M15 KiND PEOPLE
M16 My landscape
M17 NON TiE-UP
M18 サラバかな
M19 プロミスザスター
-ENCORE-
EC1 BiSH-星が瞬く夜に-
EC2 リズム
EC3 beautifulさ

◆ライヴ情報
NEW HATEFUL KiND of VACANCE
2020年1月26日(日)
沖縄 ナムラホール ※Sold Out

◆リリース情報
Live Blu-ray / DVD「And yet BiSH moves.」
2020.01.15 OUT!!
https://bish.lnk.to/AndyetBiSHmoves

[初回生産限定盤]
Blu-ray+Live CD2枚組+PHOTOBOOK(100P)
それでもBiSHは開けているBOX仕様
¥10,000 (tax out) AVXD-92887/B~C
[DVD盤]
DVD
¥4,500 (tax out) AVBD-92888

BiSH Official HP : http://www.bish.tokyo
BiSH Official Twitter : https://twitter.com/bishidol
BiSH Official YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCkb6emsbTQEv8ve2dfnuVIA


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