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2019/12/21 15:10

 

ワタナベイビー登壇の『オリ・マキの人生で最も幸せな日』イベントオフィシャルレポート

 

ユーロスペースにて開催していた日本大学芸術学部主催の日芸映画祭「スポーツの光と影」にて1月17日(金)公開予定の『オリ・マキの人生で最も幸せな日』が一般公開を前にプレミア上映された。

世界タイトル戦を前に恋に落ちたボクサーの実話を描いた本作にちなみ、上映後のトークイベントには芸能界きってのボクシング好きとして知られる、ホフディランワタナベイビーが登壇し、ボクシング好きならではの目線で映画について語った。

映画のトークイベントで話すのは初めてというワタナベイビーはやや緊張した様子でステージに登壇し、事前に用意してきたという原稿を傍らに話し始めた。
高校生の頃から10年間「ボクシングマガジン」を毎月購入し、隅々まで読み込む青春時代を過ごしたという “音楽界きってのボクシングファン”のワタナベイビー。

映画の中で共感した部分も「マネージャーのエリスさんに途中から肩入れして観てしまった。フィンランドで、初の自国開催の世界タイトル戦というビッグイベントを開催するのは大変なことだけれど、借金を背負い込んだり、自分の家を宿舎として貸し出して奥さんに怒られたりといろいろな困難があって、それでもその試合の一日の為だけに、その試合さえあればいいんだという
ボクシング狂の魂をエリスさんから感じました」とボクシング好きならではの視点で語った。

「チラシのビジュアルを見て、最初はコメディ系の映画かなと思ったんですが、実際に観てみるとリアルな視点でとらえた作品だなと思いました。喜劇と悲劇が入り混じってる。フィンランドに世界レベルの選手がいたなんて知らなかったです。ディープなボクシングファンは必見です」と熱く語る。

また、本作が実話に基づいていると感じたのが「オリ・マキの対戦相手としてデビー・ムーアが現れたときにグッと現実感が増した」と語り、世界タイトル戦で亡くなった選手として有名だったデビー・ムーアのことを、世界的に有名な歌手のボブ・ディランが「誰がデビー・ムーアを殺したか」という歌を歌っていて、音楽を志していた時にその歌を聴き、後に“ホフディラン”なんていうボブ・ディランをもじったグループ名を付けてデビューしてしまったのが自分なのですが…と、映画と自身との不思議な偶然の繋がりを明かした。

最後に、人生初の映画トークイベントに登壇してみて「やったこと無いからといって、逃げることもできたけれど、ボクシング好きとしてせっかく巡って来た日芸映画祭に、今年51歳になりますが、今更ながら初挑戦してみるのもいいとおもい臨みました。今日までずっと試合前のボクサー並みに毎日ドキドキ緊張しながら過ごしてきました。いくつになっても挑戦する機会はありますし、皆さんも冒険してみるチャンスがあったらドキドキワクワクしながら挑戦してみるのもいいんじゃないかなと、偉そうですが最後に述べさせていただきます」と映画祭を主催した学生たちへ感謝とエールの言葉を送り、トークイベントは和やかな雰囲気で幕を閉じた。

【日時】12月19日(木)20:15〜
【場所】ユーロスペース(渋谷区円山町1-5KINOHOUS3F)
【登壇】ワタナベイビー(ホフディラン)

【STORY】1962年、夏。パン屋の息子オリ・マキは、世界タイトル戦でアメリカ人チャンピオンと戦うチャンスを得る。ヘルシンキの明るい陽射しの中、お膳立てはすべて整いあとは減量して集中するだけ。そんな時、オリはライヤに恋をしてしまった。国中の期待を背負うオリにとって、最も幸せな日とは?勝利なのか、それとも…?

監督・脚本:ユホ・クオスマネン/撮影:J・P・パッシ/音響:ピエツ・コルホネン/編集:ユッシ・ラウタニエミ/音楽:ミーカ・スノーレ、ラウラ・アイロ 出演:ヤルコ・ラハティ、オーナ・アイロラ、エーロ・ミロノフ、アンナ・ハールッチエスコ・バルクゥエロ
2016年/フィンランド=ドイツ=スウェーデン/フィンランド語/B&W/92分/DCP
原題/Hymyilevä mies 英題/The Happiest Day in the Life of Olli Mäki 公式HP: olli-makinet-broadway.com ©2016 Aamu Film Company Ltd  




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