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2019/10/12 00:00

 

〈乃木坂46アンダーライブ2019〉座長・岩本蓮加で幕張メッセ2days完遂―OTOTOYライヴレポ

 

2019年10月11日(金)〈乃木坂46アンダーライブ2019〉千葉・幕張メッセにて〈乃木坂46アンダーライブ2019〉が行われ、初めてアンダーメンバーのセンターを務めた3期生・岩本蓮加を中心としたパフォーマンスで観客を魅了した。

前日10日(木)に続いて行われた2daysの2日目となるこの日は、関東地方に台風19号が接近していることもあり心配されたものの、無事開催。チケットは発売と同時に即日ソールドアウトとなり、各日8,000人、2日間合計16,000人の動員となった。

今回出演したメンバーは、伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中村麗乃、山崎怜奈、吉田綾乃クリスティー、渡辺みり愛、和田まあやの12名。注目を集めたのが、弱冠15歳の三期生・岩本蓮加だ。24枚目のシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」カップリングのアンダー楽曲「〜Do my best〜じゃ意味はない」でアンダーメンバーの初センターを務め、今回のライヴでは“座長”を務める。

定刻になり、佐藤・吉田による影ナレで「幕張2日目、ラストだぞー!楽しみましょうー!」との煽りを経て、OVERTUREから岩本がセンターに登場、ステージ上は3人×4段のフォーメーションのダンスへ。堂々と大観衆の前にセンターとして立った岩本の「幕張、いくぞー!」との力強い掛け声で、「狼に口笛を」(2ndシングル「おいでシャンプー」カップリングのアンダー楽曲)からライヴが始まった。曲の最後、岩本の凛々しい表情がビジョンにアップになると、大歓声で盛り立てるファンたち。「13日の金曜日」では渡辺が、「今からみんなのとこ、行っちゃうよー!」との合図で、岩本、渡辺、鈴木、寺田の4人がトロッコでアリーナへと移動。会場後方で、「まだまだ声出せますよねー!」とスタンドにも呼び掛けた。明るく楽しい、オールディーズ風サウンドのポップス「シークレットグラフィティー」では、軽快に歌い踊る。MCでは、岩本が「さあいよいよやってまいりましたー!」と、各メンバーに意気込みを聞く。佐藤は、渡辺から言われたという“イタリアのゴリラの気分”でがんばる、と謎のひと言でライヴへの思いを語った(?)。

ペンライトで会場が真っ赤に染まった「嫉妬の権利」、中田がセンターで感情表現豊かにダンスと歌で魅了した、憂いを帯びたナンバー「三角の空き地」、四つ打ちのビートと切ない歌詞が胸を締め付ける「あの日 咄嗟に嘘をついた」と続いた後、「別れ際、もっと好きになる」「不等号」「その女」の3曲はメドレーで次々と披露された。歌割りごとにメンバーにコールが飛び、オープニングから終始盛り上がりっぱなしだ。また、中田と和田が男装ファッションでトロッコで移動しながら披露した「自由の彼方」での演劇的なパフォーマンスは、イケメンな2人に目が奪われる、序盤のハイライトシーンだった。「My rule」は、寺田が後のMCで「私以外、三期生。リハーサルのときから、“私大人になったわ”と思った(笑)」と語ったように、グループの変遷を感じさせた。吉田、山崎、中村による私服的な秋めいた衣装で、まるでファッションショーのようだった「君が扇いでくれた」も印象的。

ライヴはバラードアレンジのコーナーへ。チェロを使った、荘厳なアレンジに乗せて全員が横並びでハーモニーを聴かせた「君は僕と会わない方がよかったのかな」、アコースティック・ギターの音色に合わせた「初恋の人を今でも」、コーナーの最後は「誰よりそばにいたい」 と続き、会場は感動的な空気感に包まれた。MCでは、入場時に募集したお悩みBOXから、メンバーがいくつか読み上げることに。中村が「片思いの相手にどう想いを伝えたら良いか教えてほしい」との悩みに「握手会でも、直接好きと伝えられるのは嬉しい。直接伝えてみては」とアドバイスしたり、交代でステージに上がったメンバーの中から阪口が「緊張をほぐすときにはどうしたら良いか?」とのお悩みに「エナジードリンクを飲む」と回答して場内爆笑となるなど、大会場とは思えないアットホームな雰囲気となった。

「ここからがもっともっと盛り上がるところですよー!」との岩本の言葉で、「新しい世界」からライヴは後半戦へ。スモークの中で激しく歌われた「ここにいる理由」、渡辺がセンターを務める「風船は生きている」では、ステージ前のスクリーンに映し出された風船と重なるような演出と、渡辺の歌唱・ダンスが光った。そして、「アンダー」へ。岩本をセンターに、ここでは歌詞と重なるように、スポットライトが当たりスクリーンにメンバーそれぞれのシルエットが大きく映し出される胸アツな演出が。続いて「日常」が始まると会場はこの日1番の盛り上がりに。歌詞の「嫌だ!HEY!」とのコール&レスポンスで、メンバーとファンがひとつになった瞬間だった。

曲が終わると、岩本がMCでセンターを務めることの責任感について語る。「三期生初のアンダーのセンター、プレッシャーがあったんですけど、みんなが暖かい言葉をかけてくれて、支えられました。でも、支えられてるだけじゃなく、引っ張っていかないといけないと思って。今回のライブが終わったあと、かわいかったとかじゃなくて、“パフォーマンスがかっこよかった”って言って欲しくて、そういう気持ちを前面に出してやれたと思います」と、今回のライヴに懸けた想いをしっかりと語り、大きな拍手が沸き起こった。まさに、そんな岩本の気持ちを表したかのような最新曲「〜Do my best〜 じゃ意味はない」で本編は終了。

乃木坂46コールに応えてTシャツ姿で登場したアンコールは、トロッコに乗り込んで、全員がスタンド、アリーナを回りながら、お客さんとコミュニケーションを取りながら、「生まれたままで」「左胸の勇気」「涙がまだ悲しみだった頃」「春のメロディー」と続けた。「扇風機」では、歌詞に合わせて、「ああああ〜!」と、扇風機に向かっているかのように大合唱となった。

中田のMCで、これでアンダー楽曲を全曲披露したことが告げられると、客席から割れんばかりの喝采が送られた。ラストは唯一アンダー楽曲以外の、この曲。「乃木坂の詩」を会場中が乃木坂カラーに染まる中で歌い上げ、岩本の「みなさんも一緒に歌ってください〜!」との声に、大合唱に包まれる中、ライヴは終了。「今日は、参加できなかったメンバーの分まで、全力で頑張れたと思います。これからもアンダーメンバーをよろしくおねがいします!本日は本当にありがとうございました!」との岩本の締めくくりの挨拶で、ライヴは大団円となった。その後、Wアンコールを期待する声に再び登場したメンバーたち。台風が近付いているということもあり、歌唱は残念ながら無し。岩本が「昨日は倒れてしまうほどのプレッシャーがありましたが、今日は昨日より何倍も楽しんで全力を出し切ることができました。最後にメンバー全員で手をつないで、マイクを通さずに挨拶をしたいと思います!」と挨拶すると、全員で「本日は本当にありがとうございました!」とマイクを通さずに生声で感謝を伝えて、2日間のアンダーライヴは幕を閉じた。

取材・文:岡本貴之

〈乃木坂46アンダーライブ2019〉
2019年10月11日(金)千葉・幕張メッセ
〈セットリスト〉
1. 狼に口笛を
2. 自惚れビーチ
3. 13日の金曜日
4. 滑走路
5. シークレットグラフィティー
6. 嫉妬の権利
7. 三角の空き地
8. あの日 咄嗟に嘘をついた
9. メドレー
別れ際、もっと好きになる~不等号~その女
10. 自由の彼方
11. My rule
12. 君が扇いでくれた
13. ブランコ
14. 君は僕と会わない方がよかったのかな
15. 初恋の人を今でも
16. 誰よりそばにいたい
17. 新しい世界
18. ここにいる理由
19. 風船は生きている
20. アンダー
21. 日常
22. 〜Do my best〜じゃ意味はない
アンコール
EN1 生まれたままで ~左胸の勇気~涙がまだ悲しみだった頃~春のメロディー~扇風機
EN2 乃木坂の詩

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