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2019年06月27日00時17分

 
ダニエル・パウター、美声とサービス精神で最高の一夜を演出―OTOTOYライヴレポ
 

「Bad Day」の大ヒットで知られるカナダ出身のシンガー、ダニエル・パウターが6月24日(月)Billboard Live TOKYOと6月26日(水)Billboard Live OSAKAにて、7年振りとなる来日公演を開催した。

このレポートでは、東京公演2ndステージの模様をお届けする。

昨年12月にリリースしたアルバム『Giants』を引っ提げての久々の来日公演ということもあり、会場は満員に。期待感が充満している中、客席後方に登場したダニエルは、お客さんに手を振りながら階段を降りてステージに上がった。思わぬ登場の仕方にドッと歓声が沸き上がる中、サポートミュージシャンのキーボードの深遠な響きに導かれるように、「Jimmy Gets High」からライヴがスタート。黒いウェア姿で、まるでランニングの途中でサッとステージにかけ上がってきたようなカジュアルな雰囲気だ。にも関わらず、息ひとつ切らさずに正確なピッチで美声を響かせるあたりはさすが。2番に入るとハンドマイクで歌いながら、最前列のお客さんとグータッチするなど、気さくに接する姿も。打ち込みのリズムに乗せた「Song 6」を歌い上げると、MCでは「ゲンキ?」「アイシテマス」「イッショニウタッテ!」など日本語を披露する一幕もあり。「日本に帰ってこれて嬉しい」と、久しぶりの日本公演を楽しみにしていた様子だ。最新作『Giants』からの「Do You Wanna Get Lucky」と続く「Best Of Me」で静かにそして熱く美しいメロディを歌い上げるダニエルに、観客たちはじっと聴き入っていた。

中盤には、ゲストとして日本の女性シンガー、ReoNaがステージ上がった。TVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」の劇中アーティスト「神崎エルザ」の歌唱を担当するなど話題のアーティストだが、今年1月末に「Bad Day」をカバーしてYouTubeにアップしたところ、そのカバー動画がダニエル本人の目に留まり、今回のコラボをが実現するに至ったそうだ。ステージに立ったReoNaは「こんな素敵なステージに立てて夢のようです」と感謝の気持ちを伝えてから、ダニエルの最新アルバムから「Survivor」をデュエットで披露。情感のこもった見事な歌声でハーモニーを聴かせ、満員のお客さんから喝采を浴びた。

ライヴは観客とコール&レスポンスを交わした「WHOLE WORLD AROUND」で本編終了。アンコールでは、お待ちかねの「Bad Day」のイントロをピアノで弾き出すものの、「おっと間違えた」とばかりにキーボードの設定をいじったりしながら2度歌い直すというもったいぶった演出(だよね?)も。歌い直す度に逆に期待値が盛り上がって、会場は手拍子に包まれ、サビでは大合唱が起こった。丸々サビを観客に任せるものの、ちょっとあやしい英詞に歌いながら首を傾げるダニエル。歌っているお客さんも笑いながらの、ユーモアたっぷりで楽しい大合唱となった。ラストは「Tell Them Who You Are」で客席に降りる大サービスぶり。なんと筆者のいたカジュアルエリアまでやってきたから驚いた。最高の歌声を満喫できたことはもちろん、ユーモアとサービス精神満点で、会場全体がハートフルな空気に包まれた素晴らしいライヴであった。

取材・文:岡本貴之
撮影:Masanori Naruse


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