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2019/05/20 15:33

 

H ZETT M 超満員2日連続のピアノ独演会で魅せた圧巻のステージ―オフィシャル・ライヴレポート

 

5/19(日)に東京オペラシティコンサートホールにて、H ZETT Mのピアノソロコンサート“H ZETT M ピアノ独演会”が開催された。

当日の模様がオフィシャル・ライヴレポートで届いたので紹介しよう。

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ピアノ一台で観客と向き合う真剣勝負。ユーモア溢れる即興を織り交ぜながら、その卓越した技術に裏打ちされた圧倒的な演奏に、観客はいつの間にかその世界に引きずり込まれていく…。

“無重力奏法”と評され、ピアノの概念を覆し続けてきたピアニスト/作曲家/エンターテイナー H ZETT M (エイチ・ゼットエム)。彼が不定期で開催している”ピアノ独演会”は、その唯一無二の音楽世界を余すところなく味わえる貴重な機会とあって、どの公演もチケットの入手は困難。即完売が相次ぐ人気公演だ。

開催の度に好評を呼び、噂が噂を呼んで、全国各地から開催オファーが殺到。先週末18日(土)愛知県岡崎市シビックセンターでのピアノ独演会 -三河国の陣-も発売と同時に即完売。その翌日5/19(日)東京オペラシティ コンサートホールも発売後すぐに完売とその人気の高さが伺える。

今回は東京オペラシティ公演のライブレポートをお届けする。

日本最高峰のホールということもあり、会場には正装で着飾った男女が多く見られる。しかし、その鼻はH ZETT Mのトレードマークと同じく青くペイントされているのが面白い。
いつものオペラシティでのコンサートとは違う雰囲気に、さらに期待が膨らんでいく。

会場に入ると、その特徴的で美しい内装のホールに丸に”独”と書かれたのれんが揺れている。その異様な雰囲気はまさにこれから奏でられるH ZETT Mの独特の世界観を現しているようだ。客席は満員。これから何が起こるのか、予想もつかない。
客席の灯りが落ちると、割れんばかりの拍手の中、H ZETT Mが登場。なぜか髭をつけて登場し、挨拶がわりのおどけた仕草に客席からはさっそく笑いが起きる。どんな会場でもそのスタイルを崩さない、彼らしい演出だ。しかし、和やかな空気で始まるのかと思いきや、鍵盤に手を置いた瞬間に空気は一変。張り詰めた緊張感が一瞬にして広がり、ループマシンを駆使し、演奏重ねていく「極秘現代」。会場は一気にその世界に引き込まれていく。H ZETT M ピアノ独演会 -東京オペラシティの陣-が幕を開けた。

そして、「踏み出すニュー」へ。鍵盤の上を自由に行き来するその指先に目を奪われていると、童謡「アイアイ」の聞き馴染みのあるメロディーが。一筋縄ではいかない。これがH ZETT M ピアノ独演会だ。続いての「争う不可思議」では、見慣れないサンプラーを使って演奏。ピアノとシーケンスの絡みが心地よい。短い新曲(?)を挟んで「大西洋レストラン」「雫の模様」と進み、「ランドスケープ」へ。

美しいメロディーが会場を包み、オペラシティの夜が極彩色に彩られていく。そして「Wonderful Flight」と自身が所属するH ZETTRIOの楽曲も披露。MCで本公演は2部制であることを伝え、「その瞬間」で一部は終了。15分の休憩が取られた。

この休憩が明けるとステージはその様相を全く変えていた。トレードマークののれんも、サンプラーも、スピーカーすら無い。まさにピアノ一台だけがステージに残された状態。いよいよ「ピアノ独演会」の真骨頂だ。H ZETT Mが颯爽と登場し、鍵盤に手を置くと、これまで以上に緊張と期待が混じった空気が会場に広がる。

「高貴な連帯」で始まった第二部は独特のタッチとその早い指運びで、会場が音で埋め尽くされていく。「水の流れ」「炎のランニング」「嬉しさを抱きしめて」まるで何かに取り憑かれたかのように鬼気迫る勢いで鍵盤を叩く。

「つなぎとめて」が終わり、次の曲が最後の曲と伝えられると会場からは「え~っ!」と声が上がる。時が経つのを忘れさせるほどの演奏はバッハのメロディーから、と思いきや「暴れん坊将軍」のフレーズを挟むなど、音楽に新たな気づきを与え、どんな楽曲も自分のものにしてしまう彼のセンスは本当に面白い。そのまま「新しいチカラ」へと続き、ピアノ独演会は本編が終了。

アンコールでは「Brick & Glory」から「すりぬける」へ続くメドレーでピアノ独演会 -オペラシティの陣-は幕を閉じた。

最高峰のコンサートホールを経て、さらに進化するであろうピアノ独演会。次回は6/2(日)に香川県高松レクザムホールで四国初開催を控えている。今のところ年内にアナウンスされている日程はここしかない。ぜひ、この唯一無二のピアノコンサートに足を運んで見て欲しい。

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6月2日(日)「ピアノ独演会2018秋 -初四国の陣-」振替公演については、以下の情報を参照してほしい。

「ピアノ独演会2018秋 -初四国の陣-」振替公演
2019年6月2日(日)
会場:香川県県民ホール レクザムホール
OPEN 16:00 / START 17:00
チケット:前売 ¥5,000
※全席指定、tax in
※3歳以下入場不可、4歳以上チケット必要
チケット発売中
お問い合わせ : DUKE高松 087-822-2520


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