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2019年02月01日18時00分

 
祝25周年!Green Dayの名盤『Dookie』全曲解説 (さめおのサブカル案内所)
 

皆さん、Green Dayは好きですか?好きですよね?少なくともこの記事を開いている時点で嫌いではないと思うので、好きという前提で話を進めますね!

今日からちょうど25年前、1994年2月1日に彼らの出世作『Dookie』がリリースされました。あんなにはっちゃけていた彼らももうすっかり大御所になってしまい、時の流れを感じます…。ちなみに”dookie”は和訳すると”う〇ち”らしいです。メジャーデビュー作にこんな名前を付けちゃうあたり、いい意味で若さが爆発しています(笑)。

このアルバムを聴きながら、若かりし頃のビリー(Gt/Vo)、マイク(Ba)、トレ(Dr)を思い浮かべると、バンド活動に熱中していた学生時代を思い出してしまいました。そこで思い立ったのです。「そうだ、全曲解説しよう」

という訳でアルバムを通しての楽曲解説です。皆さんもアルバムを聴きながらどうぞ!

M-01 「Burnout」

ポップパンクバンドのオープニングとしては100点満点の曲。たった2分の短い曲ですが、その中に彼らの持つポップさ、そして世間に対する不満=パンク精神を出してきています。だって1曲目から”Burnout”、つまり燃え尽きてしまっている訳ですから、なかなかにパンク。

また曲の終盤にはドラムのソロ回しも。トレが叩くドラムは無駄がなく気持ちいいです。このソロ回しもやっている事はシンプルなのですが、メジャーデビューの時点からそれを”聞かせる”テクニックを持っているのは流石。確かこれ以降ソロ回しやっている曲はほとんどないはずなので、メジャーデビュー1発目から意外に貴重な曲です。

M-02 「Having A Blast」

 1曲目で彼らのポップさを存分に植え付けての2曲目。さぁここでどれだけテンションを上げてくれるのか!と気合いを入れて待っていると、ちょっと拍子抜けしちゃうかもしれません。

 メロは割と大人しめで音程も低く、そこからサビで少しハイトーン気味に持っていく、いわゆる歌モノ的な構成の曲です。パンクバンドとして考えるとちょっと珍しいやり方ですが、これにより彼らはただ早いだけのパンクではなく、良いメロディ=ポップス要素も取り入れたポップパンクバンドである事をさりげなく教えてくれます。うーん、いぶし銀。

M-03 「Chump」

 3曲目はまたポップパンクさ全開の一曲。1~3曲目まで楽曲のテンポがほとんど変わらないので、DJが音を繋いだように違和感なく聴ける構成になっています。ちなみに曲名の”Chump”は”バカ”を意味する言葉だそうです。僕はずっとチャンピオンの方の”Champ”と勘違いしていました…。恥ずかしい…。

 そして曲後半にはベースの見せ場もあり、ここから一気に曲の雰囲気が変わります。歌も入らずそのまま次のLongviewへ流れていく感じ、いつ聴いてもたまらないです。こういった繋げ方はライブでやるバンドはよくいますが、CDで繋げるパターンは結構珍しいですね。これはライブバンドのGreen Dayだから成せる技!

M-04「Longview」

 前曲Chumpから流れるようにマイクのベースフレーズが始まり、そのまま彼らのファーストシングルLongviewへ。今までの楽曲からは少しペースダウンし、ドラムとベース主体になるので、一気にアルバムの雰囲気が変わります。リズムもシャッフルビート(ハネたリズム)へと切り替わり、一瞬パンクバンドである事を忘れさせます。

 サビに入ると急にギターも入り音が賑やかに。しかしサビはあっという間に終わり、また元の静かなフレーズに戻る。これってある意味、当時大流行していた”グランジ”というジャンルに近い部分があると思います。形こそ違いますが、この”静”と”動”の対比はどこかグランジと共通しており、そこがこの曲をファーストシングルに選んだ理由なのかもしれません。

M-05 「Welcome To Paradise」

 Longviewで溜めたパワーを開放するかのように一気に駆け上がる屈指の盛り上げ曲がこのWelcome To Paradiseです。待っていましたとばかりにビリーがかき鳴らすギターはいつ聴いてもテンションがマックスになります。

 間奏部分もたまりません。ベースメインのフレーズで一度落ち着け、徐々にドラムとギターのテンションを上げていき、一気に3番へ入っていく流れは曲間で良く観客を煽る彼らの十八番と言ってもいいやり方ですね。これぞGreen Dayな一曲なのでシングルカットも納得。

M-06 「Pulling Teeth」

 Welcome To ParadiseとBasket Caseに挟まれた、いわゆる繋ぎ曲です。とはいえ捨て曲という訳でもなく、アルバム内でも1,2を争うポップさを持った曲。こういった聞かせる曲もアルバムにはやはり必要ですね。

 ただ歌詞を見てみるとそんなポップさとはかけ離れた内容でビックリ!全文は載せられませんが、端的に言うと”彼女に虐待されて部屋に閉じ込められている男の叫び”です。読んだときヒェッって言いそうになりました。嘘です、言っちゃいました。

M-07 「Basket Case」

 もはやGreen Dayだけでなく、ポップパンク全体を象徴するレベルに達している超有名曲。正直これを解説する意味あるのかってレベルですが…。ライブでもビリーの弾き語りから合唱が起こる、”みんなのうた”って感じの曲ですね。

 ただ改めて歌詞を見てみると意外とシリアスで、根幹にあるテーマは”不安との闘い”。作曲当時、パニック障害を患っていたビリーが自分の事を知るために書き出した内容のようです。”俺は弱虫なんじゃないか”なんて結構ネガティブな歌詞もあるんですが、これが合唱曲になっているんですから、当時この歌詞に共感する人も多かったのだと思います。

M-08 「She」

 本アルバムにおける泣きメロ枠その1。ドラムとべースのみのシンプルなフレーズから始まり、語るように歌い始めるビリーが印象的。歌詞の内容はとある女性への応援ソングみたいな感じですね。テンポ落とせばアコギ1本で弾き語りもできそう。

 以降のアルバムではGood RiddanceやWake Me Up When September Endsなどもっと泣きメロ寄りの曲も出てきますが、この曲はそれらのルーツに近いものなんじゃないかと勝手に思っています。

M-09 「Sassafras Roots」

 序盤の3曲に近いポップさを持っていますが、アルバムも後半に入ったという事で少し追いついた印象。Basket Case→Sheと連続でシングル曲が来ているので、どちらかというと箸休め的な曲です。

 歌詞は”一緒に時間浪費しようぜ”みたいな感じです。詞曲共に箸休めなので、本レビューでも箸休めポジションにします!(決して書くことが無いわけではない)

M-10 「When I Come Around」

Basket Caseのヒット直後にシングルカットされ、売れに売れた曲。Sheより先にシングルカットされているので、彼らのキャリアで初めて認知された激しくない曲ですね。サビ入り前のブレイク→ベースの”ドゥルー”が心地いい。文字で伝わりますかね…?

 そして本作の泣きメロ枠その2でもあります。ライブではゆったり聞く系かと思いきや、リリース当時のライブは大体走っているので、結局盛り上がり曲になっています…。時間が経って落ち着いた今だからこそ、生で聞きたいですね。そろそろ来日しておくれ。

M-11 「Coming Clean」

 オープニングから爽やかなメロディ。そこから1分半という短い時間で歌いきるポップパンクらしさ全開な曲。曲の進行的にも王道ど真ん中なので、ここを聞け!って部分もそこまでないです。

 この曲で注目すべきは歌詞。直訳すると”誰にも言えない秘密ができたよ”みたいな感じで結局秘密の中身は歌われていないのですが、その中身はビリーがバイセクシャルである事ではないかと言われています。今でこそ世間的にも認知されてきた同性愛的な部分も当時はまだ一般的ではなかったので、濁して書いたのではないかいう噂。信じるかどうかはあなた次第です。

M-12 「Emenius Sleepus」

 基本的には作詞ビリー、作曲Green Dayのパターンが多い彼らですが、本曲はマイク+Green Day作曲と表記されています。あえてマイクの名前が入っているのであればベースが目立つ曲だろうと思いきや意外とそういう訳でもなく、彼らのスタイルそのままの曲。正直謎です。

 ちなみに曲名のEmenius Sleepusですが、これも謎。というのもどうやら2単語とも造語のようで、それに該当する日本語が見つかりません。調べれば調べる程良くわからない、謎の多い一曲…。

M-13 「In The End」

 曲名のせいで毎回ラスト曲だと勘違いしちゃう曲。実際は”最終的に”とか”結局”に近いニュアンスで”結局のところお前が嫌いだ”と歌っている曲なので、最後感は全くないです。

 実は本アルバム唯一の2ビート曲。2ビートは倍のテンポでドラムを叩く、パンクとかメロコアでよくある叩き方なのですが、それがアルバム通して一曲しかないっていうのが結構以外です。というかGreen Dayの全楽曲で見てもJadedとかSt. Jimmyくらいしか無さそうなので、パンクバンドとしては結構異色ですね。

M-14 「F.O.D」

 トラック上は最後の曲。最初の1分半くらいはビリーの弾き語りで進み、終盤一気にバンドサウンドへ持っていき、そのまま終わります。この”静”と”動”の対比はLongviewに近いものがありますね。ただギターの音色がアルバムの中で一番歪んでいるので、Longviewよりも更にギャップが大きい作りになっています。

 F.O.Dというタイトルの由来については諸説ありますが、”Fuck Off and Die”の略語であるという説が有力です。歌詞もだいぶ過激な単語が多いんですが、つまり何が言いたいのかよくわからない辺り、パンクの精神を感じます。パンクバンドはこんな終わり方してもいいのです。

M-15「 All By Myself」

 F.O.Dが終わった後、しばらくすると流れ始める、いわゆる隠しトラックです。その内容は何故かトレが弾き語りをするというもの。かなりシンプルで曲も短いので、あんまり解説する事ありません(笑)。トレの声を楽しみましょう。

最後に

昔から何度も聴いているアルバムでしたが、改めて聴いてみると新たな発見が色々とありました。そういえば最近聴いていないなぁという方、せっかくなので今日聴き直してみませんか?

Have A Nice Green Day!

●この記事は下記ブログからご寄稿いただきました。
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