News

2018/12/06 17:45

 

結成50周年を迎えるプログレッシヴ・ブランドYES、『スティーヴン・ウィルソン・リミックス』シリーズ5作品初CD化決定

 

2017年にロックの殿堂入りを果たし、今年結成50周年、2019年にはデビュー50周年という記念すべきアニバーサリー・イヤーを迎える、究極のプログレッシヴ・ブランド、YES(イエス)。

1968年にロンドンで結成し、1969年にアルバム『イエス・ファースト・アルバム(原題 : YES)』でデビューして以降、クラシックの影響を受けたアレンジの長編な楽曲や複雑な拍子とドラマチックでダイナミックな展開、そして見事なハーモニーや超絶なテクニックなどでロック・シーンに衝撃を与え続け、その後のシーンに非常に大きな影響を与えてきた最重要のプログレッシヴ・ロック・バンドだ。

2019年2月には50周年を記念した来日公演〈CELEBRATING 50 YEARS OF YES〉を行なうことが決定しているのだが、その来日公演の直前となる2月6日に、今やロック・シーンのクラシック・アルバムとして称される彼らの5枚のアルバムが、サウンドの魔術師にしてプログ・ロックの伝道師、スティーヴン・ウィルソンの手によるリミックス音源となって、CDで遂に発売されることが決定した。2014年にDVD-AUDIO、Blu-Ray AUDIOとしてリリースされており、2018年にはアナログ・ボックスとしてもリリースされていた音源が、遂にCDというフォーマットで単独リリースされることになる。

なお、今回のCD発売は日本でのみ許されたリリースとなっており、パッケージは2018年にリリースされたアナログ・ボックスでの各アナログ盤のパッケージを再現した紙ジャケット仕様を採用、また、UHQCD仕様でのリリースとなっている。

今回スティーヴン・ウィルソン・リミックス・シリーズとして発売されるのは、71年発表の『サード・アルバム(原題 : THE YES ALBUM)』、同じく71年発表の『こわれもの(原題 : FRAGILE)』、72年発表の『危機(原題 : CLOSE TO THE EDGE)』、73年発表の2枚組アルバム『海洋地形学の物語(原題 : TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)』、そして74年発表の『リレイヤー(原題 : RELAYER)』の5作品。それぞれの作品が、キング・クリムゾンやエマーソン・レイク&パーマー、ジェスロ・タルといったアーティストの音源を新たに蘇らせるサウンドの魔術師、スティーヴン・ウィルソンの手により、アーティストとオリジナル・ヴァージョンのミックスに最大限のリスペクトを表しながら、丁寧にブラシュアップしていった最新リミックス音源となって、装いも新たにリリースされることになるのだ。

また、今回のシリーズでもう一つ特筆すべき点は、もはやイエスの代名詞とも言えるロジャー・ディーンによるアートワークだ。2018年のアナログ・ボックス・セットのために各アルバムのジャケットをアレンジし直したアートワークが、今回のUHQCDのパッケージにも採用されているのだ。『危機』と『海洋地形学の物語』では全く新しいコンセプトを持つアートワークが使われており、他の3作品に関しても、それぞれ新たにアレンジが施されたアートワークが使われている。

日本のみでのリリースなので、機会を逃さないようしっかりチェックしておこう。(内)

【各アルバム詳細】

『サード・アルバム 【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題 : THE YES ALBUM)』
2019年2月6日発売
WPCR-18156 / ¥2,800(税抜)

収録曲 :
01. Yours Is No Disgrace / ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
02. Clap / クラップ
03. Starship Trooper / スターシップ・トゥルーパー
04. I’ve Seen All Good People / アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
05. A Venture / ア・ヴェンチャー
06. Perpetual Change / パペチュアル・チェンジ

ピーター・バンクスが脱退し、壮絶技巧ギタリストのスティーヴ・ハウが加入してからの1作目。 ロック界では著名なエンジニア、エディ・オフォードが共同プロデューサーとして加わり、この後に開花するイエス・サウンドの第一歩が刻まれている。プログレッシヴ・ロックとしての無限の可能性を秘めた作品。 1971年作品。

メンバー :
ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、トニー・ケイ(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)

=================================================================================

『こわれもの 【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題 : FRAGILE)』
2019年2月6日発売
WPCR-18157 / ¥2,800(税抜)

収録曲 :
01. Roundabout / ラウンドアバウト
02. Cans And Brahms / キャンズ・アンド・ブラームス
03. We Have Heaven / 天国への架け橋
04. South Side Of The Sky / 南の空
05. Five Per Cent For Nothing / 無益の5%
06. Long Distance Runaround / 遥かなる想い出
07. The Fish (Schindleria Praematurus) / ザ・フィッシュ
08. Mood For A Day / ムード・フォー・ア・デイ
09. Heart Of The Sunrise / 燃える朝やけ
10. We Have Heaven (Reprise) / 天国への架け橋(リプリーズ)

脱退したトニー・ケイに替わり、リック・ウェイクマンが加入した事により黄金のメンバー構成となった。 全9曲のうち、バンドとしての演奏が4曲、メンバーのソロが5曲という変則的な構成になっている。 シングル「ラウンドアバウト」も全米でヒットし、世界中にイエスの名を知らしめた記念碑的な作品。 1971年作品。

メンバー :
ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)

=================================================================================

『危機 【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題 : CLOSE TO THE EDGE)』
2019年2月6日発売
WPCR-18158 / ¥2,800(税抜)

収録曲:
01. Close To The Edge / 危機
I. The Solid Time Of Change / 着実な変化
II. Total Mass Retain / 全体保持
III. I Get Up I Get Down / 盛衰
IV. Seasons Of Man / 人の四季
02. And You And I / 同志
1. Cord Of Life / 人生の絆
2. Eclipse / 失墜
3. The Preacher The Teacher / 牧師と教師
03. Siberian Khatru / シベリアン・カートゥル

イエスの最高傑作。全3曲という大作指向、演奏技術の結晶、形而上的な歌詞など、プログレッシヴ・ロックを代表するコンセプト・アルバムとして今も聴き継がれている1枚。予約だけでゴールド・ディスクを獲得した、イエス最大のヒット作品。 ロジャー・ディーンによる美しいアートワークも話題となった。 1972年作品。

メンバー :
ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、ビル・ブラッフォード(Dr)

=================================================================================

『海洋地形学の物語 【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題 : Tales From Topographic Oceans)』
2019年2月6日発売
WPCR-18159/60 / ¥3,600(税抜)

収録曲 :
DISC 1 :
01. The Revealing Science Of God (Dance Of The Dawn) / 神の啓示
02. The Remembering (High The Memory) / 追憶

DISC2 :
01. The Ancient (Giants Under The Sun) / 古代文明
02. Ritual (Nouse Sommes Du Soleil) / 儀式

2枚組で全4曲という、イエスにとって最も壮大で、かつ最大の問題作となったアルバム。ジョン・アンダーソンが日本滞在中に読んだある4つの聖典からヒントを得たという、メッセージ色の強い思慮深い内容。黄金期のメンバーによる技術の粋をとことんまで聴かせる、イエス・シンフォニーの極致。 1974年作品。

メンバー :
ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、リック・ウェイクマン(Key)、アラン・ホワイト(Dr)

=================================================================================

『リレイヤー 【スティーヴン・ウィルソン・リミックス】(原題 : Relayer)』
2019年2月6日発売
WPCR-18161 / ¥2,800(税抜)

収録曲 :
01. The Gates Of Delirum / 錯乱の扉
02. Sound Chaser / サウンド・チェイサー
03. To Be Over / トゥ・ビー・オーヴァー

リック・ウェイクマンが脱退し、替わりにパトリック・モラーツが加入したことにより、フュージョン色を深め、ヘヴィで攻撃的なサウンドで占めた力作。「戦争と平和」、「悪と善」、「動と静」、そして「影と光」といった対照となるテーマを掲げながら、各メンバーの壮絶なバトルと構築美に溢れた傑作。 1974年作品。

メンバー :
ジョン・アンダーソン(Vo)、クリス・スクワイア(B)、スティーヴ・ハウ(G)、パトリック・モラーツ(Key)、アラン・ホワイト(Dr)

【来日公演情報】
CELEBRATING 50 YEARS OF YES

名古屋公演
2019年2月19日(火) @ Zepp Nagoya ※ベストセレクション

大阪公演
2019年2月20日(水) @ あましんアルカイックホール ※ベストセレクション

東京公演
2019年2月22日(金) @ 東京ドームシティホール  ※『危機』完全再現
2019年2月23日(土) @ 東京ドームシティホール ※ベストセレクション
2019年2月24日(日) @ 東京ドームシティホール  ※『サード・アルバム』全曲再現

〈来日メンバー(予定)〉
スティーヴ・ハウ(G)、アラン・ホワイト(Dr)、ジェフ・ダウンズ(Key)、ジョン・デイヴィソン(Vo)、ビリー・シャーウッド(B)
スペシャル・ゲスト : トニー・ケイ(Key)

[ニュース] Yes

あわせて読みたい


TOP