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2018/02/17 18:00

 

変人変態女子二人、復活ライヴで変なおじさんになる―OTOTOYライヴレポ

 

2人組バンド「変人変態女子二人」が2018年2月16日(金)新宿Marbleにて行われたイベント「赤ちょうちん」にて復活ライヴを行い、集まった音楽ファンを圧倒的な面白パフォーマンスでねじ伏せた。

この日は、私の思い出、井乃頭蓄音団、The Whoops、クリトリック・リスと、豪華出演者のオープニングアクトとして出演した変人変態女子二人(以下・へんにょ)。

開演時間の19時にはすでにお客さんはぎっしり入っており、このイベントへの期待度が伺えた。そんな中、2年ぶりにライヴを行うへんにょは、「いちに、さんし、ごーろく、しちはち」と、相変わらずどこかヘラヘラしながら登場し、緊張感ゼロに見受けられる。いや、きっと気のせいに違いない。これだけの人たちの前で緊張しない人などいない。「緊張すると笑っちゃうタイプの人」なだけだろう、たぶん。

「変人! 変態! 女子二人」とポーズをキメ、いよいよライヴが始まる。果たしてどんなソリッドでワイルドな曲でオープニングを飾るのか? 固唾を飲んで待ち受ける大観衆を前にいきなり飛び出したワードは、「変なおじさん」。なかもちのギターリフとマシモのヴォーカルで「変なおじさん」をユニゾンするという、独創的かつバカバカしいこの曲は、新曲かと思いきや活動初期からやっていた曲だという。本格的に曲が始まると、ドラム・ブレイクに合わせて世の中のおじさんたちの特徴を交えながら、生サンプリング的に「変なおじさん」と連呼するという、聴きようによってはある意味ヒップホップ的な手法を取り入れているあたりに、2年を経て成長した彼女たちの姿を感じることができた。いや、無理やりそう理解してみた。

その後もマイペースに曲を続け、「女子トイレのうた」「ガムのうた」とおなじみの曲を披露。なんか演奏上手くなってないか、へんにょ。楽器にボリュームがついていることに気付いてしまったかのようにバランスの良い音を出すギターのなかもち、全身で豪快かつ緩急自在にリズムを叩くマシモ。歌にも自信を感じさせたし、演奏は確実に上手くなっていた。マクドナルドをモチーフにした曲ではお客さんを巻き込むステージ巧者ぶりを披露するなど、その成長ぶりは2年間をただアニメ鑑賞とゲームに費やしていたのではないのだな、と感心させられるものだった。

終盤、なかもちがこのイベントを企画した新宿Marbleのスタッフ「こんにゃくちゃん」への感謝を伝えるMC。思いのたけを目一杯伝えるエモいシーンで、少しジーンとさせられた。ラストは23才のときに書いたという代表曲「23才」をツイン・ヴォーカルで締めくくり、見事オープニング・アクトの役割を果たした。終演後、話を訊くと「最近、ラップにハマってます」とのこと。なるほど、「変なおじさん」もその影響で披露された曲だったのか! まちがってるぞ、へんにょ!

筆者は都合によりへんにょのライヴしか見れなかったものの、その後もライヴは盛り上がり、とてもハートフルで良いイベントになったようだ。このイベントを経て春から就職するという こんにゃくちゃんさん、社会に出てもこのイベントを成功させた自信を持ってがんばってください。(岡本)

・変人変態女子二人Twitter
https://twitter.com/mashimoai
・新宿Marble オフィシャル・ウェブサイト
http://marble-web.jp/top.html

ライヴ情報
「赤ちょうちん」
2018年2月16日(金)新宿Marble
開場18:30 開演19:00
出演:私の思い出 / 井乃頭蓄音団 / The Whoops / クリトリック・リス
オープニング・アクト:変人変態女子二人
FOOD:プリズム食堂


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