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2017/06/09 18:03

 

iOSのニュー・ヴァージョンはFLAC対応?

 

ハイレゾ・ファンにはおなじみの可逆圧縮フォイル方式、FLAC。

このファイル形式、これまでiOSが標準では対応しておらず、iPhoneなどのiOS端末保持者からは若干遠い存在であった。数日前にリリースが発表されたiOS 11にて対応、という発見が掲示板redditなどで語られている。

フォーラムなどで語られるところによると、iOS 11のベータ版+iPhone 6s+iCloudやどこにFLACファイルがあっても再生可能としている。

MP3やAACといったいわゆる不可逆圧縮音源と違い、音質の劣化を起こさずに圧縮可能(再生時に元の音質にデコード可能)で、圧縮していないPCM方式のWAVファイルに比べて、約20〜30%の容量を圧縮できる。その上、ジャケット写真やアルバム・タイトルなどのメタ情報などが付与できるため、自分のデジタル音源のライヴラリーにおいても、そのブラウジングにも使い勝手が良く人気が高い。

ハイレゾ機器が多く対応しているファイル方式のため、OTOTOYをはじめ、各ハイレゾ配信会社でもほとんど採用されているファイル形式だ。また最近ではPioneer DJのCDJが対応した他、ファイルDJ系のソフトも対応、ハイレゾだけでなく、いわゆるCDと同等のロスレス形式の配信にもおいても標準のファイル形式となっている。

前述のように、iTunesやiOSの標準音楽アプリではFLACに対応していなかった。というのもAppleには独自のロスレス形式、Apple Lossless、通称、ALACがあり、こちらもFLACと同様の可逆圧縮で、iTunesでのメタ情報の扱い易さなどもあってApple機器やiTunesユーザーで、ロスレス形式で音源を管理しているユーザーの多くは、非圧縮でファイル形式の大きなAIFFではなく、いまはおそらくこちらを使っていることが多い印象。iOSにてFLAC対応となれば、このALACの今後の存在意義が気になるところだ。

なお、OTOTOYではCD音質〜それ以上のハイレゾPCM音源の配信においては、FLAC、ALACどちらの可逆圧縮ファイル形式でも、一部の例外をのぞいて配信時に選択ができる他、再ダウンロード時に再び選択しなおすことができる(ただし、同タイトル、同ビットレート、同サンプリング・レートのパッケージに限る)。
(河)

・件のredditのエントリー
https://www.reddit.com/r/iOSBeta/comments/6fh4xf/feature_flac_support_in_ios/?st=j3pl54fw&sh=e99a5155

・FLAC解説特集記事
http://ototoy.jp/feature/flac

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