2016/12/18 22:31
THE TON-UP MOTORSのワンマン・ツアー〈Whatever happens happens tour2016〉の東京公演が12月17日(土)18日(日)の2日間、下北沢CLUB QUEにて行われた。
※12月23日(金・祝)に北海道 Zepp Sapporoでのワンマン・ライヴが控えているため、曲目の記載はありません。
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●初日：12月17日(土)
活動休止前の最後となる東京公演ということもあり、チケットは即完。初日の開演前に楽屋にお邪魔して緊張気味に挨拶すると、「いやお通夜じゃないんですから(笑)」とリーダーの長谷川雄一(Ba)に突っ込まれるほど、妙に構えてしまっていたこちらとは対照的に4人はとてもリラックスしているように見えた。開演時間になりSEが流れて気合一発、まず長谷川、井上仁志（Gt）、堀内俊聡（Dr）の3人がステージに上がり、残った上杉周大(Vo.Gt)は「いつも通りにやって、みんなに感謝を伝えよう」と自分に言い聞かせるようにつぶやいてからステージに飛び出して行った。
お客さんの手拍子に合わせて上杉がアコギを弾き、そこにバンドがジャングルビートで入ってきたり、数々のアッパーな曲でお客さんの声が何度も一つになったり。トンアップのライヴがお客さんと共に作られていることが良く分かる光景が、バンドの歴史を辿るような曲たちで繰り広げられた。MCでは堀内がいきなり落とし物のアナウンスをしたり、憧れのライヴハウスであったQUEに初めて出演した際に井上が演奏中に大量の鼻血を出したことなど、完璧な演奏のカッコ良さとは対照的な人間味ありすぎるトークで笑わせて、一瞬たりともお客さんを飽きさせることがない。Wアンコールに応え、濃密でありながらあっという間の2時間だった。
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●2日目：12月18日(日)
前日の緑のスーツからチェンジして、2日目は赤いスーツで登場した4人。この日もピッタリと息の合った力強い演奏を聴かせて、グイグイ観客を惹きつける。ニュー・アルバム『Whatever happens happens』の曲ももちろん披露された。R&B、ブルースを基調としたアレンジによる新曲たちの演奏はとてもライヴ映えしていた。絶妙な押し引きで曲を盛り上げる堀内のドラム、ソロでテクニシャンぶりを見せた長谷川のベース、一気呵成に突っ走る後半の曲たちで前に出て熱いソロで煽る井上のギターで、盛り上がりは前日以上に感じられた。MCでは前日と同じく、長谷川がQUEでのライヴの思い出について話し出したのだが、上杉が到着できなかったアクシデントのエピソードについて話しているうちに井上の変わり者ぶりがクローズアップされる事態に。爆笑の連続であった。
そんな和やかなで笑いの絶えない雰囲気の中、上杉のヴォーカルも絶好調。ビシッと張りのある歌声は珠玉のバラード曲でも、後半のアップテンポなナンバーでも冴えわたっており、最後の曲まで見事な声量と正確なピッチで歌を届けていた。アンコールでは客席からのちょっとしたサプライズがあり、「えっなにこれ！？アイドルみたい」とメンバーが驚く一幕もあった。お客さんの中には、ライヴ中に涙を拭っている人が何人もいた。激しく盛り上がり一体感のある曲であればあるほど、高揚感と共にブワッと涙が出て来そうな瞬間があった。4人の演奏があまりにも息がピッタリで素晴らしいものだったから、余計にそう感じたのだと思う。“ありがとうー!”“トンアップ最高ー!”“絶対戻って来て!”4人はそうしたお客さんの声に感謝を伝えてステージを下りて行った。活動休止前ラストツアーは東京公演2daysが幕を下ろし、残すは地元・北海道 Zepp Sapporoでのライヴのみ。観に行こうかどうしようかと躊躇している人は、4人がすぐにまたTHE TON-UP MOTORSとして活動を始めたくなるような声援を送りに、札幌まで行ってみてはいかがだろうか。(岡本)
★ライヴ情報★
THE TON-UP MOTORS「Whatever happens happens tour2016」リリース＆活動休止前ラストワンマンライブ
2016年12月23日(金・祝) 北海道 Zepp Sapporo
【開場】16:00【開演】17:00
【前売】¥4,000 (1D別)【当日】¥4,500 (1D別)
席種：1Fオールスタンディング
学割1000円引き（会場にて学生証提示 キャッシュバック）
