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2015/12/22 00:00

 

くどうみさき(まがりかど)、劇団「排気口」の新作に出演予定も台本まだ完成せず

 

9月に活動を休止した4人組ガールズ・バンド、まがりかどのくどうみさき(Vo、Gt)が、劇団「排気口」の新作公演に役者として出演する。

公演名は「それでも往くだろうけど」で、12月28日、29日に東京・新宿ゴールデン街劇場で上演される。

「排気口」は2011年、作・演出の菊地穂波を中心に和光大学で旗揚げされた。現在、新作の稽古のまっただなかだが、菊地が金縛りに合い、一部役者は失踪。稽古場の隣で化石が発見され、稽古が1ヶ月半中止になるなど、災難が続いている。そして上映を1週間後に控えた現在も台本は完成しておらず、アドリブを主体としたエチュード(即興演劇)になる可能性も大きい。みさきは11月に栗☆兎ズによる演劇〈一☆生☆心☆友〉で役者デビューを果たしたが、今回の芝居は彼女の真価が問われることとなりそうだ。

なお今回筆者の元に、みさきによる謎の一問一答と、「新演劇解放宣言」と題したコメントが届いた。これが演劇の内容に関わるものなのかは不明だが、気になる方はチェックしてみてほしい。また本作に出演する、みーやん、すずきあすかは、シンガー・ソングライターとしても活動している。(前田将博)

◆◆

——栗☆兎ズに引き続き今回は排気口にご出演されますが、まずはどういった経緯で出演にいたったのでしょうか?

まず、私はペニーオークションについて関心があって、ペニーオークションがどういった流れで芸能界に蔓延していったのかを調べてる内に排気口さんと出会いました。排気口さんは特に熊田陽子がタイミング良く騒動の後に産休に入ったのがフリーメーソンと関係があるのではないかと考えていた時期なのでタイミング的にはバッチリだったかなと思います。

――排気口はどのような演劇集団なのでしょうか?

排気口は3年前から活動している演劇集団で、都内を中心に公演を行っています。今、かなり注目されているらしいのですがあまり情報をオープンにしてないので私も全貌がつかめていないです。特にホームセンター業界からは熱烈な視線を送られていると聞いています。

――稽古はどのような感じですか?

台本がすべてヘブライ語で書かれているのでみんな辞書片手に稽古しています。それと稽古場所が河川敷なので休憩時間にはみんなでザリガニ釣をしています。 本番ではそのザリガニを物販で販売します。

――新作公演はどういった内容なのでしょうか?

スペースロックオペラです。それ以外の情報は排気口の上層部の判断で情報規制の取り決めをしているので答えられません。

――そうなんですか。工藤さんの役はどういったものですか?

オオスズメバチです。

――難しい役ですね。

はい。でも頑張って稽古していく中で気付くこともありました。私はイナバ物置なんじゃないかと。だって稽古の際に100人乗っても大丈夫だったんですよ?

――なるほど。

そうです。私は物置です。物置とオオスズメバチのハーフです。ピザーラで言うならクアトロ4です。

――演出はどういった感じなのでしょうか?

厳しいですね。うまくいってないと手塚治虫『火の鳥』の角で肩を殴られます。

――なるほど、厳しいですね

けど、厳しいだけじゃないんです。過去3年分の進研ゼミの漫画を着払いで送ってくれたり、私が体調悪いときには丑の刻参りをしてくれたりするんです。

――演出の方はどのような人なのでしょうか?

私が通っていた小学校の担任の先生です。

――バック・トゥ・ザ・フューチャー。

それ聞いたことある!!!!!!!!!!!!!

――闘牛に興味はありますか?

あ、ごめんなさい、ちょっと喉乾いたんで豚の生き血もらっていいですか?ロックでお願いします。

――豚の生き血は普段から飲んでるんですか?

はい、やさしい生活です。私、30代前半までに住宅ローン組みたいんですよ。その為には、豚の生き血を飲んで体をデビルマンにしたいんですよね。

――好きな男性のタイプを聞いてもいいですか?

好きな男性のタイプはあだち充の漫画に出てくるあだち充です。それか、バロム1です。

――嫌いな男性のタイプも聞いていいですか?

ゲルショッカーの怪人です。他には、あだち充の漫画に出てくる編集者です。

――最近聞いている音楽はなんですか?

道路交通情報です。

――最後に意気込みを聞かせてください。

頑張ります。晩年のガールネクストドアぐらい頑張ります。来てくれたお客さんに半年に一回の人間ドッグ受診の大切さを伝えられればいいと思います。あと、万引きしたり危険ドラッグは本当にやめた方がいいと思います。

◆◆

■工藤みさきによる新演劇解放宣言
昨今の演劇シーンは私から言わせれば食べっこ動物です。
その食べっこ動物的アレゴリー表層主義から新に演劇が解放される為には
ソフィスティケイトされたモノローグが必要なのです。
これは昨今の演劇シーンで演出と役者のヒエラルキーが資本主義的なブルジョワに支配されている紛れもない事実です。
本来、演劇が持っている精神性とは金のエンゼルがもつサイケデリアと親和性が高いはずです。それはワシントンハードコアから日能研バックを持つ夜の子供たちを経由して私たちの胸に届くはずなのです。それを何故、演劇は舞台にあげないのか。その無数の声や叫びが、ポストモダンのネットワーク原理主義や半身腐ったアーキテクチャに邪魔されてしまうのか。その解放がコスモ石油に宿る聖闘士星矢として光り輝くゴーギャンの絵画のように、日本昔話のオープニングが描く悪夢的児童世界にカオス受信する大量消費社会の肥満した身体のように、想像してみる、今こそ穏やかな心で理解しようではないか。
以上を持って工藤みさきによる新演劇解放宣言とする。

◆◆

〈それでも往くだろうけど〉
【作・演出】 菊地穂波
【出演】武内慧(東京にこにこちゃん) 佐藤暉 小野カズマ(排気口) 尾形悟(演劇ユニット マグネットホテル) 坂本和(排気口) 畠中瑠夏 工藤みさき すずきあすか 中塚かかと みーやん
【上演時間】 約120分 途中休憩なし
【日程】 12月28日(月)~12月29日(火)
【料金】 予約1500円 当日2000円
【場所】 新宿ゴールデン街劇場
【開演時間・スケジュール】
28日(月) - / 19:00
29日(火) 14:00 / 19:00
※初日のみ1ステージ
※開場は開演の30分前からとなります。
予約 : http://bit.ly/1Qp2UtK

・排気口 オフィシャルタンブラー
http://haikikou.tumblr.com

・みーやん(@pdqbpbqd_9)
弾いてもらい語りシンガーソングライター。
音楽活動の他にも、詩人、俳優など、幅広く活動をしている。
ライブ会場、ツイッターにて1stレコード「おみやげ」(3曲500円)、詩集「デート」(400円)を発売中。
https://t.co/U0p5fVRkX2
ライブ予定12/25(金)赤坂club天竺

・すずきあすか(@szkask1010)
2014年夏頃からシンガーソングライターとして都内のライブハウス・ライブバーで活動中。ライブ会場にてデモCD販売。
YouTubeにてミュージックビデオ公開中。
次回ライブ予定1月12日下北沢スリー
https://youtu.be/yFsFSr4WHcE


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