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2015年06月15日18時00分

 
夏の魔物、ついにメジャーデビュー! 新たなる旅立ちを宣言-OTOTOYライヴレポ
 

6月12日(金)新宿レッドノーズで〈夏の魔物プレイベント~試練シリーズその3~〉にて「夏の魔物」公式エンタメユニット『夏の魔物』のメジャーデビューが発表され、満員の観客を前に新たなる旅立ちを宣言した。(※文中、ユニット名は『夏の魔物』、音楽フェスは「夏の魔物」と表記しています)

この日は当初から“超重大発表あり”と銘打たれていただけに、イベント開始直後からフロアはぎっしり。最終的には階段上にまで入りきらないお客さんが列をなしていた。

オープニングでブラックDPGの振り付けでおなじみの、ミキティー本物率いるゲイアイドル・二丁ハロが登場、「オープニングからゲイですが、盛り上がって行きましょう!」といきなりBiSの「nerve」を歌い踊り、フロアを盛り上げてイベントの口火を切ると、続いて登場したぱいぱいでか美は毒けたっぷりに「エモ(笑)」を歌い「普段は優しいんですよ!」と自らフォロー。短い時間ながら盛り上げ方の上手さが際立つステージを見せた。プレイベント2回目の出演となるバニラビーンズはピチカート・ファイヴの「スウィート・ソウル・レヴュー」からライヴをスタート。汗だくのフロアに北欧の爽やかな風を運び、念願の「夏の魔物」出演を発表。プロレスラーによる4人組アイドル・グループ、ガトームーブは登場するなりタオルをぐるぐる回して観客を煽り全力のライヴを見せ、最後は定番曲「一番好きな人の名前をさけぼう」でファンがメンバーそれぞれの名前を叫んで一体となった。

掟ポルシェはゲストにバニラビーンズを迎えた「掟ビーンズ」でイモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」を披露、その後はフロアに降りてストーン・コールド・スティーブ・オースチンばりに缶ビールを潰しながら盛大に喉に流し込んだり観客をバーカンにガムテープで括りつけたり、ぱいぱいでか美をガムテで自分と繋げてパフォーマンスするなどやりたい放題。さらにその後はベッド・インの出番。赤と青のボディコンとジュリアナ・ビートで新曲を煽情的に披露。「暑いわね~! ゴイスー!」と後半ではステージ上でビキニに生着替えして「後から前から」でバブリーに盛り上げた。主役の登場前に観客は汗だくだ。

いよいよ『夏の魔物』が登場。いきなり成田大致、大内ライダーが何やら頭を抱えながらステージに駆けこんできた。ケンドー・リリコがそれに続く。「大内さん! 今日俺、スケジュール管理間違えてしまいました!」と成田。ライダーによると「まいぷに(塚本舞)はグラビア撮影、アントン(アントーニオ本多)さんはプロレスの試合」があり、ダブルブッキングになってしまったというのだ。どよめく超満員の観客たち。まずい、このまま行くと暴動が起こりそうだ。しかしリリコが「おい! 成田、大内! やる前に負けること考えるバカいるかよ! ビビッてんじゃねえよ!」と2人に闘魂ビンタ。「今日は私が歌います!」と宣言して名曲「サマーロマンサー」からライヴがスタート。「クラップユアハンズ!」と煽る成田にフロアも一斉に腕を上げ手拍子で応える。「Only youサマーロマンサー!」と大合唱、後半のグッとこみ上げるような転調がライヴの熱さを加速させる。曲が終わると、直後に不穏なテーマ曲「CRASH」が流れ、リーダー・松本都率いるブラックDPGが会場の後方から登場!「オラオラオラ、ブラックDPGの登場だぞ!」とメトロポリちゃんVが叫びながら、ザ・グレート・マリナ、ブラック・ムーン、クラッシャー・バンバン・みどりちゃん、アヤチ・ザビと共に逃げ惑う観客をかき分けてステージへ。そのままの勢いで成田とライダーを攻撃すると、相変わらず格闘HPの低い2人はあっさりやられて引っ込んでしまった。情けないぞ! 成田、ライダー!

ステージを占拠したブラックDPG。「リリコちゃん! あの楽しかったブラックDPGでの日々を思い出しなさい! そして今一度仲間になるのよ! 見なさい、あの赤いサイリウムを!」と指差すと、フロア中から赤いサイリウムが! 観客もブラックに洗脳されていたのだろうか!? それを見たリリコは頭を抱えてうずくまり、起き上がると完全に洗脳されてしまった様子。ブラックのメンバーに加わり「すべての世の中にファックユー!」と叫ぶと総勢7人でハイパー・デジタルなデス・メタル「デスデス」へ突入。間奏では激しくラップ調のアジテーションで観客を挑発する。

歌い終わったとたんに「オラァ~~!」と都がリリコを蹴り倒す! 「ぜ~んぶ、罠でした! 騙された気分はどう?」と毒づくメトコ。観客からはブーイングの嵐だ。「今日は徹底的にお前ら本隊を壊滅させやる! そのために史上最悪の助っ人を用意したぞ! フリーザ様~!」と呼び込むとド〇ゴン〇ールの世界からフリーザ風の男が機械獣を引き連れステージへ。フロアを一瞥すると「おやおや、今日は綺麗なお客様ばかりですねえ。右からべっぴんさん、べっぴんさん、1つ飛ばして、ドドリアさん!」と観客に持ちネタ、いや口撃を仕掛ける。「お前に絶対的な絶望感を味あわせてやろう」とリリコに波動を送ると爆発音と共に崩れ落ちるリリコ。「リリコ討ち取ったり!」「マスクは1人でいいんだよー!」とブラックタイガーのマスクを被ったメンバー、ムンちゃんことブラック・ムーンがマスクを手に存在をアピール。「何だ!? 今の爆発音は!?」ようやくステージに戻った成田とライダー。「リリコが死んでしまった!」と絶望する2人に「次はあなたの番ですよ」とさらなる追い打ちをかけんとするフリーザ。

そこへ「まて~!」と女性の声が。「穏やかな心を持ちながら、激しい怒りを持って現れた、伝説のスーパーサイヤ人。グラビアアイドルの塚本舞です!」と金髪ボブカットのまいぷにが登場! そして横にはアントンもいる! 「くらえ! かめはめ波~!」とかめはめ波を繰り出しブラックのメンバーを蹴散らす舞。しかしフリーザには通用せず、「おまえも木端微塵にしてやろうか? あの地球人のように!」と迫ると、アントンが対峙して強烈なパンチ。「今のは痛かった! 痛かったぞぉぉぉ! 機械獣さん、やってしまいなさい!」とフリーザが機械獣をけしかけると同時にメタリカの「Enter Sandman」が会場に流れ、DPGファイト改め夏の魔物ファイトがスタート! フロアに降りて観客の手を借りながらも必死に戦うアントン。しかし劣勢に立たされ、ブラックの手によって捕獲されてしまう。都を頂点とするフィニッシュホールド、ブラックDPGスペシャルの餌食になるアントン。「ついに我々ブラックDPGの時代がやってきたのであ~る!」と勝利の雄叫びを上げるメトコ。このまま『夏の魔物』は崩壊してしまうのか…。と思った矢先、会場が暗転。

聴こえてきたのはリリコの声。「社長、ライダー、舞ちゃん、アントンさん。そして、応援してくれたみんな、今まで本当にありがとう。私は星になってしまったけど、私の魂は消えてなくなったわけじゃない。私が今まで育て上げたソウルをあの子に託すわ…。みんな、あの子のために白いサイリウムを振って! 行くのよ! 私のソウルを宿した運命の戦士、ケンドー・チャン!」

「スカイ・ウォーク」が流れる中、白いマスクとコスチューム姿の女の子、ケンドー・チャンが登場!「リリコのソウルを受け継いだ運命の戦士、ケンドー・チャン!」と自ら名乗ると、「行くぞ、リリコのかたき!」とフリーザに突進する怖いもの知らずのチャン。アントンがボディスラムで機械獣を投げると、チャンが腕ひしぎ十字固めを極め、アントンの必殺技「バイオニックエルボー」から3カウントで夏の魔物が勝利! 「くそ~! 覚えてろよ!」と退散するブラックDPG。こうして今日も世界は守られた…しかしこれはいったい?

「ケンドー・チャン、あなたは一体…?」と尋ねる舞に対して、「ごめんなさい、私の正体はまだ明かすことができないの。でも、きっとこれから戦っていくうちに、わかると思うわ」と打ち明けるチャン。「それよりも、リリコからこれを預かってきたの。これには、私たちの未来を左右する重要なメッセージが書かれているそうよ」と巻物を手渡すチャンから「これっていったい…」と巻物を手に取りゆっくり広げて行くと、アントンの顔がみるみるくしゃくしゃの泣き顔に。「え!? どうしたのアントンさん!?」と成田が巻物を受け取りライダーと共に広げると、そこに書かれた文字はなんと!

「夏の魔物メジャーデビュー決定!」

「うぉぉぉ~~~!」と一斉にどよめき、驚きの声を上げる観客たち。そして改めて舞から「8月26日、『夏の魔物』メジャーデビュー決定だって!」と観客に伝えられる。「おめでとう~!」とフロア中から声援が飛ぶ中、マイクを持つライダー。「ついにメジャーデビューできることになりました! でも僕らはまったくの無名アーティストです。これはまったくゴールではなくここからのスタートということです。だからこそ、みなさんの力が必要です! これからこの5人で『夏の魔物』を盛り上げていきますので、応援よろしくお願いします!」と決意を語ると、会場中から大きな拍手が起こる。「やはりここは、あの曲しかない! 我々のデビュー曲、聴いて下さい「リングの魔物」!」。

今日この瞬間のためにあったかのような田中リングアナによる『リングの魔物』の前口上「いいか良く聴け これが俺たちの魂だ 俺たちの魂は絶対に負けない 心こめた真っ向勝負 今極上の“時は来た!”」からイントロが流れると「行くぜ~!!」と雄叫びを上げ観客を煽る成田、ライダー、舞、アントン、そして新メンバーのチャン。観客たちも全力でステージに拳を突き上げている。舞とチャンが交互にフレーズを歌うBメロが新鮮だ。「いくぞ~!」とテンションを上げて見事な歌唱力を聴かせる舞、初参加にしてすでにメンバーと息ピッタリでキュートに歌い踊るチャン、アントンは客席にダイブして巨体を預けている。長髪を振り乱してヘドバンするライダー、そして観客にリフトされながらソロ・パートを歌う成田が「いくぜ、メジャーデビュー!」と叫んでフロアにダイブすると、盛り上がりは最高潮に! 舞とチャンの2人により歌われた締めの女性パートが、グループの歴史を感じさせてグッときた。

曲が終わると、会場BGMにモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども(All The Young Dudes)」が流れる中、アントンがマイクを握る。「今日、空き時間にジムでトレーニングをしてシャワーを浴びて外に出たら、風がすごく気持ち良くて、空に吸い込まれそうになったんですよ。“ああ、なんて生きてるって素晴らしいんだ”って。というのも昨晩、好きだったジャズ・ミュージシャンのオーネット・コールマンさんが亡くなったというニュースを目にして。それから今朝起きたらアメリカのプロレスラー、ダスティ・ローデスが亡くなったというニュースが流れていたんです。2人は音楽界とプロレス界の革命児だったんですよ。ダスティ・ローデスがいなかったら、私が最後に決めた「バイオニックエルボー」という技はなかったんです。だから彼がいなかったら私がお客さんの前でこの技をやる可能性はゼロでした。彼らはいなくなってしまったけど、私がジムから出て感じた生命の息吹のように、我々に何かを繋げて残してくれて行っていると強く感じたんです。『夏の魔物』というのは、出会いと別れを繰り返してきたグループです。今日もメンバーのリリコがグループから離れて行きました。それでも我々が彼女と過ごした時間は絶対的にあるんです。『夏の魔物』がメジャーと契約してどうなるか、私にも正直わかりません。また大きな出会いや別れをみなさんと一緒に経験するかもしれません。でも、自分の中で感じている生命の息吹のようなものを、このメンバーたちとこれからも続けて共有していきたいんです。(フェスの)「夏の魔物」に私が参加して9年になりますが、20代だった私も30代後半になって、“何一つ報われていない”そんな気がしていた矢先に…この新しいメンバーで、ちょっと大きな規模で続けて行けるという、この今を、別れと共に一緒に抱きしめて進んで行きたいなと思うんです。…ありがとうダスティ・ローデス! ありがとうオーネット・コールマン! ありがとうケンドー・リリコ!」

アントンが語ったメッセージに会場からは万雷の拍手が贈られ、ライダーが「メジャーのフィールドで戦えるところまで、ようやく来ました。今年も9月12日「夏の魔物」が開催されます。みなさんよろしくお願いします!」と改めて挨拶。そして最後はケンドー・チャンが「これからこの5人で突っ走って行くぞー! 3、2、1、魔物ファイヤー!!」と叫び、観客と共に天高く人差し指を掲げてイベントを締めた。エンディングでは成田が「みなさんがいるかぎり『夏の魔物』は永遠に不滅だー!」と叫び、ステージに残ったアントンと肩を抱き合った。春夏秋冬、ここに至るまでの歳月が決して順風満帆でなかった分、メンバーも、見る側も、喜びはひとしおのメジャーデビュー。すべてが報われた今、大きなフィールドに歩み出した『夏の魔物』「ブラックDPG」の活動を、これまで以上にアツい視線で見つめて行こう。(岡本貴之)

・夏の魔物オフィシャル・ウェブサイト
http://mamonodpg.com/


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