2015/01/27 19:00
KAGEROのメイン・コンポーザーでありバンマスの白水悠(B)が昨年立ち上げたサイド・プロジェクト、I love you Orchestraが本格的に始動する。
ギター・レスのKAGEROサウンドのカウンターなのか、ギタリスト3人を擁しさらにツイン・ドラムに白水のベースを加えた形態となったI love you Orchestra。一般公開レコーディングでの完全一発録り、ご先祖さまごめんなさいのお盆期間におこなわれた東名阪仙ツアー、ステージでは楽器を放り投げてのテキーラショットガン、カップラーメンの回し食い(!?)、ドラムセットを破壊。かと思えば物販では手づくりアロマキャンドル、ファッションブランド「OrGlory」とのコラボレーション・ハイクオリティTシャツ、バンド名が手彫りされたエンピツ(消しゴム付き！)を売りさばく等、大人の事情おかまいなしに自由奔放に活動する彼等。
そんな活動を見るにつけ「白水はそんなに溜まってんのか…」と心配していたファンに朗報。ついに2月6日(金)に新作『Sheep Chaser EP』を、ダウンロード・コード付きカセットテープという形式でリリースすることが決定した。ラジカセのデザインやアナログならではの音、そしてカセット・テープという「モノ」としての価値が再評価され始めている今、「KAGEROでやったら怒られることばっかやる」をモットーに掲げるI love you Orchestraらしいアプローチと言えるだろう。
リード・トラック「Sheep Chaser」は白水の野太いベースを合図に、左右頭上で奏でられる3本のギターが細胞分裂のように飛び散っては三者三様の音をまき散らしメインテーマを奏でてはまた散って行く。昨年末にXmasソング・カバーを投げ銭配信したことからもわかるように、季節や伝統行事に意外と敏感な白水ならではの、今年の干支・ヒツジをテーマにした年始挨拶代わりの爆音歳事記といえる。続く「informer」では聴き覚えのあるピアノが。KAGEROに内通者がいるのではと疑念を覚えさせるタイトルの楽曲だ。B面にはツェッペリンとメタリカが融合してサイバー・パンクと出会ったかのような「A」、一際フリー・セッション色の強い「Tahabure」等、I love you Orchestraというバンドが何者なのかを知る手がかりが詰め込まれた音源となっている。
今回のカセットテープは東京、札幌、仙台、大阪の独立系レコードショップにて100本限定の販売。携帯プレイヤーで聴きたいユーザーの為に、MP3のダウンロードコードも同梱されているので、カセットデッキを持っていなくても楽しめる仕様となっているが、「それでもカセットで聴いて欲しい。」というアーティストサイドの強い願望もあるそうなので、この機会に音楽シーンで当たり前になってきたカセットテープ音源が聴けるように、中古楽器店でドデカホーン等の懐かしのラジカセを探してみるのも楽しいかもしれない。なお、本作のリリースツアーも2月中に東名阪で開催され、白水と親交の深いGEEKSTREEKSなども出演することが決定している。(岡本貴之)
・I love you Orchestraオフィシャルサイト
http://kagero.jp/ilyo/
●ダウンロードコード付きカセットテープ『Sheep Chaser EP』
2015年2月6日(金)発売 1,000円(税込)
収録曲
SIDE A：1.Sheep Chaser 2.Informer
SIDE B：1."A" 2.Tahabure
★「Sheep Chaser EP」取扱店
東京・残響shop
札幌・音楽処
仙台・TRUNK
大阪・FLAKE RECORDS
〈ライヴスケジュール〉
〈I love you Orchestra「Sheep Chaser EP」レコ発東名阪ツアー〉
2015年2月18日(水)天王寺Fireloop
2015年2月19日(木)名古屋SiXDOG
2015年2月26日(木)浅草KURAWOOD
〈KAGEROIVリリースツアー「THE END OF LANDSCAPE」ファイナル〉
2015年2月1日(日)新宿LOFT
OPEN/START 13:30/14:30
出演：
KAGERO / 銀幕一楼とTIMECAFE / MUSIC FROM THE MARS / ▲s(ピラミッドス) / Aureole / fifi / fox capture plan / GEEKSTREEKS / LAGITAGIDA / 森心言(Alaska Jam) / 鳴ル銅羅 / プラニメ / UHNELLYS / THE TEENAGE KISSERS / Nabekawa Mitsuyoshi (ATATA)
